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【発明の名称】 アイメーク補助用具
【発明者】 【氏名】ジョン ジャ チョン

【要約】 【課題】目の周囲の睫毛の生え際や立体的な瞼の形状に応じて自由に曲面を変更して瞼や目の周りと滑らかに当接でき、さらに安定して容易に握ることができ、睫毛にマスカラの塗布したり、目の回りのアイラインを描いたり、あるいは付け睫毛を付けたり、睫毛についたマスカラのだまを容易に除去できるアイメーク用の補助用具を提供する。

【解決手段】目の長さより長い湾入輪郭5を有する広幅先端4から徐々に縮径して狭幅後部6となる本体3と狭幅後部6の後方に続く細幅挿着体8からなる薄い弾性覆い板2と、細幅挿着体8の幅より狭い内径を有する湾曲作用リング11と、湾曲作用リングに挿入されて湾曲した細幅挿着体8に外嵌した円筒持ち手具14からなり、弾性覆い板2は、表面に広幅先端4から狭幅後部6側へ平行な多数の縦細溝16と斜め細溝17が形成されているアイメーク補助用具1。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 目の長さより長い湾入輪郭を有する広幅先端から徐々に縮径して狭幅後部となる本体と狭幅後部の後方に続く細幅挿着体からなる肉薄の弾性覆い板と、細幅挿着体の幅より狭い内径を有する湾曲作用リングと、湾曲作用リングに挿入されて湾曲した細幅挿着体に外嵌した円筒持ち手具からなることを特徴とするアイメーク補助用具。
【請求項2】 湾曲作用リングは、細幅挿着体に外嵌されて本体の狭幅後部へ移動できリング後端を円筒持ち手具の前端と当接して押し付けられていることを特徴とする請求項1に記載のアイメーク補助用具。
【請求項3】 弾性覆い板は、表面に広幅先端から狭幅後部側へ平行な多数の縦細溝と縦細溝に斜交する多数の斜め細溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアイメーク補助用具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、睫毛にマスカラを塗布用のブラシで塗布したり、アイラインを描いたり、付け睫毛を付けて整えたりするときに使用する補助用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、女性は美しく化粧し、睫毛を美しく強調することで目の部分に人の関心を引きつけるため、睫毛にマスカラを塗布用ブラシで塗布する。このようにマスカラを睫毛に塗布する場合、塗布用ブラシをマスカラの容器に浸した後、容器の口で塗布用ブラシの先端を2〜3回しごいて塗布用ブラシの先端に余分に溜まっているマスカラを除去して睫毛にマスカラの小さな固まりであるだまができないように準備する。
【0003】ところで、以上のように準備した塗布用ブラシを用いてマスカラを睫毛に塗布するとき、その塗布は細かい作業であるので、ときには瞼などにマスカラが付着することがあった。このように一旦マスカラが瞼など睫毛以外の場所に付くと、睫毛に付けたマスカラに気をつけながら瞼などに付着したマスカラを拭いとらねばならず、これは細かく気遣いのいる作業であった。
【0004】さらに、上記のようにマスカラを塗布する際に注意しても、マスカラが睫毛にだまとなって付くことがあり、一旦だまができると睫毛は均一で綺麗な仕上がりにはならない。このためだまを睫毛から上手に取りさらねばならない問題があった。
【0005】そこで、マスカラを塗るときにマスカラが瞼などに付かなくして塗布作業を容易にするため、使用する補助具が開発されている。例えば、実用新案登録第3080835号のマスカラ用ガードシールなどがある。これらは目の周囲を覆う薄い板状あるいはヘラ状の用具が主であり、実用新案登録第3078338号を除いて、例えば、湾曲した形状などそのままの湾曲度で固定したものである。このため使用する人によっては顔の立体的な輪郭に合わない場合も生じる。すなわち、顔の瞼や目の周囲の輪郭は立体的で曲面であり、その形状には個人差がある。また、瞼と目の下側の輪郭ではそのカーブの程度が相違するので、上下用の2本の用具を用意する必要があり、1本の用具で上下を兼用するのは輪郭に沿わず肌にピッタリとしないものとなる恐れがあった。唯一、上記の実用新案登録第3078338号が芯に針金等を用いて形状を微調整できることが開示されているが、この微調整は手で折り曲げることによるものと考えられるが、これでは顔の輪郭にあった滑らかな形状に曲げることは困難でいびつになり易く、一旦いびつになったものを直したり、曲げかたが満足でない場合に滑らかな曲線で修正することが困難である。
【0006】さらにこれらの薄い板状あるいはヘラ状の用具は指で握りにくく、片一方の手でこの用具を握って目の周りに当てがい、他方の手でマスカラ塗布ブラシを握ってマスカラを睫毛に塗ることは大変やりにくい作業であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、目の周囲の睫毛の生え際や立体的な瞼の形状に応じて自由に曲面を変更して瞼や目の周りと滑らかに当接でき、さらに安定して容易に握ることができ、睫毛にマスカラを塗布したり、目の回りのアイラインを描いたり、あるいは付け睫毛を付けたり、睫毛についたマスカラのだまを容易に除去できるアイメーク用の補助用具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、目の長さより長い湾入輪郭を有する広幅先端から徐々に縮径して狭幅後部となる本体と狭幅後部の後方に続く細幅挿着体からなる肉薄の弾性覆い板と、細幅挿着体の幅より狭い内径を有する湾曲作用リングと、湾曲作用リングに挿入されて湾曲した細幅挿着体に外嵌した円筒持ち手具からなることを特徴とするアイメーク補助用具である。
【0009】上記の手段とすることで、本発明のアイメーク補助用具は、弾性覆い板の本体を適宜好みの度合いに湾曲して湾曲面とすることができるので、それぞれ睫毛の生え際の周縁の湾曲度合いに応じた形状に容易に合わせることができ、どのような使用者にも汎用して使用できる。
【0010】請求項2の発明では、湾曲作用リングは、細幅挿着体に外嵌されて本体の狭幅後部へ移動できリング後端を円筒持ち手具の前端と当接して押し付けられていることを特徴とする請求項1の手段のアイメーク補助用具である。
【0011】さらに、上記の手段とすることで、本発明のアイメーク補助用具は、湾曲作用リングの位置が円筒持ち手具の前端により固定され、その結果湾曲した本体の湾曲度が一定の度合いに固定されることが自在にできることとなる。
【0012】請求項3の発明では、弾性覆い板は、表面に広幅先端から狭幅後部側へ平行な多数の縦細溝と縦細溝に斜交する多数の斜め細溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2の手段のアイメーク補助用具である。
【0013】上記の手段とすることで、本発明のアイメーク補助用具は、マスカラを塗った睫毛を弾性覆い板の湾曲した本体表面の細溝の形成された面の上に載せることで、睫毛を細溝間の突状部で支えてマスカラブラシでしごくことにより睫毛に生じただまを容易に取りさることができ、さらに、支えた状態でコームで睫毛を容易に整えることができることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態のアイメーク補助用具の分解図である。図2はアイメーク補助用具の組立の説明図である。図3は本発明の他の実施の形態のアイメーク補助用具の分解図である。図4は他の実施の形態のアイメーク補助用具の組立の説明図である。図5は睫毛にマスカラを塗布するアイメーク補助用具の使用例である。図6はアイラインおよび付け睫毛を付けるためのアイメーク補助用具の使用例である。
【0015】本発明のアイメーク補助用具1の実施の形態を説明すると、アイメーク補助用具1の主要部は薄い弾性覆い板2から形成されている。その素材はプラスチック、金属、紙などであり、厚さは弾性の腰のあるものであれば0.5mm程度の薄いものでよい。素材は透明である方が肌や睫毛が押し付けられているかいないかなど判るので好ましいが、必ずしも透明である必要はない。実施の形態ではポリプロピレンの薄板からなるが、ポリカーボネートや塩化ビニールやその他のプラスチックや紙や金属であっても良い。なお、本発明で弾性とは、弾性覆い板2を使用時に強制して湾曲させた場合、滑らかに湾曲し、かつ、強制を解くと湾曲が元に戻る状態をいう。弾性覆い板2は広幅先端4と広幅先端4から徐々に幅が狭まった狭幅後部6とからなる本体3と、本体3の狭幅後部6に続く細幅挿着体8からなる。さらに、薄い弾性覆い板2を金属などとするとき形状記憶合金からなる金属板とすると、湾曲度合いを一定の度合いに常にすることができる。さらに薄い弾性覆い板2を紙製とすることで、使い捨てとすることもできる。
【0016】広幅先端4の幅は使用者の目20の目頭21から目尻22の長さよりも僅かに長く、実施の形態では約4.5mmの幅とする。さらに広幅先端4は、その中央部が後方に彎入して湾入輪郭5となっている。実施の形態では約5mm後方へ湾入している。本体3の広幅先端4から狭幅後部6までは、実施の形態では約40mmとし、狭幅後部6の幅は約9mmとする。さらに広幅先端4の両端部は丸みのアール部7とし、この部分で肌に触れても肌を傷つけることのないものとしている。
【0017】本体3の狭幅後部6に続く細幅挿着体8は実施の形態では長さが約65mmで幅は後方になるに連れてやや広くなり後端9から約9mm手前で最も幅広の約20mm幅の拡大部10となり、後端部9は円形に終わっている。後記するように湾曲作用リング11や細幅挿着体8を円筒持ち手具14に挿入するとき、後端部9が丸いことで先端が小径であるので容易に挿入することができる。
【0018】アイメーク補助用具1は、上記した弾性覆い板2の細幅挿着体8を挿入する湾曲作用リング11を有する。その内径が約5mmからなるリングで実施の形態では塩化ビニールなどの軟質プラスチック素材から形成する。湾曲作用リング11は指輪状でリングの上に装飾13を有する。装飾13はアイメーク補助用具1を美しく見せると同時にこの装飾13のある方が弾性覆い板2の表側である目印となり、さらに後記するように使用時に湾曲作用リング11を移動方向18の方に移動するときの摘まみの役割をする。さらに装飾の径の大きさで、湾曲作用リング11の内径が広がり過ぎないように円形に保持する役割をし、本体3の狭幅後部6側へ湾曲作用リング11を移動するとき、本体3を湾曲させる十分な力が出せるものとしている。
【0019】さらに、アイメーク補助用具1は、湾曲作用リング11を嵌合して湾曲した細幅挿着体8を挿入する円筒持ち手具14を有する。円筒持ち手具14は実施の形態では長さ約70mmで外径約10mm、内径約8.9mmの硬質プラスチックからなる筒体である。細幅挿着体8は湾曲作用リング11を嵌合して湾曲したそのままの状態で手で握って保持することもできるが、円筒持ち手具14に挿着することで安定してしっかりと保持できるようになり、かつ、円筒状であるので指先で回転が自在にできる。上記において、湾曲作用リング11は細幅挿着体8の後端9から嵌められ移動方向18に沿って本体の狭幅後部6側へ移動される。湾曲作用リング11を本体3の狭幅後部6側へ移動するとき、弾性覆い板2の弾性により湾曲作用リング11は後方へ押し戻されるが、この押し戻しに抗して湾曲作用リング11のリング後端12を嵌合した円筒持ち手具14の前端15で当接して固定されている。
【0020】以上の構成とすることで、アイメーク補助用具1は、弾性覆い板2の本体3を適宜好みの度合いの湾曲面とすることができる。さらに本発明のアイメーク補助用具1は、湾曲作用リング11の位置が円筒持ち手具14の前端15により固定され、その結果湾曲した本体3の湾曲度を一定の度合いに自在に保持でき、それぞれ使用者により異なる上睫毛23や下睫毛24毛の生え際の周縁の湾曲度合いに応じた形状に容易に適合させることができる。その結果、マスカラを安定して美しく付けることができるのみでなく、アイラインを描いたり付け睫毛を付けることが容易にできることとなる。
【0021】また、弾性覆い板2の表面に本体3の広幅先端4から狭幅後部6側へ平行な多数の縦細溝16とこの縦細溝16に斜交する多数の斜め細溝17からなる凹凸を形成する。この凹凸を形成することで、本発明のアイメーク補助用具1は、弾性覆い板2の湾曲した本体3の表面の細溝により形成された凹凸面の上にマスカラを塗った上睫毛23や下睫毛24を載せて細溝間の凹凸面で支え、マスカラブラシでしごくことにより上睫毛23や下睫毛24にできただまを取りさったり、上睫毛23や下睫毛24を支えた状態でコームで上睫毛23や下睫毛24を整えたり容易にできることとなる。さらに細幅挿着体8のに嵌めた湾曲作用リング11や円筒持ち手具14が摩擦でしっかりと固定し易くなる。
【0022】次に、本発明のアイメーク補助用具1の使用方法を説明する。弾性覆い板2の細幅挿着体8にその後端9から湾曲作用リング11を外嵌し、さらに円筒持ち手具14を外嵌する。そして湾曲作用リング11を本体3の狭幅後部6側の移動方向18へ移動して本体3の広幅先端4の部分の面の湾曲度を、マスカラを例えば上睫毛23に塗ろうとするとき、まず、下睫毛24の周縁の湾曲度に合わせ、この状態で円筒持ち手具14をさらに移動方向19の方向に移動して湾曲作用リング11のリング後端12に当接させて固定してアイメーク補助用具1を準備する。
【0023】この準備したアイメーク補助用具1の広幅先端4を、図5の(a)に示すように、下睫毛24の根元に下側から当てがって固定し、そのまま軽く瞼25を閉じながら上睫毛23を下に向け、マスカラをブラシで上睫毛23の上側を塗る。このとき、下睫毛24の上側も同時にマスカラが塗られる。なお、閉じた瞼25の上方にには眉毛26がある。この状態でマスカラのだまが睫毛に付いていればブラシでそっとしごいて弾性覆い板2上に落としさり、必要によりコームで整える。次いで、図5の(b)に示すように、瞼25をやや細目にして広幅先端4を上側から上睫毛23の根元に当てがって固定し、マスカラをブラシで上睫毛23の下側を塗る。この状態でマスカラのだまが上睫毛23付いておればブラシでそっとしごいて弾性覆い板2上に落とし、必要によりコームで整える。この時、湾曲度が瞼25の湾曲度にあわない場合は、予め広幅先端4の部分の面の湾曲度を上睫毛23の周縁の瞼25の湾曲度合いに湾曲作用リング11で調整して固定しておく。
【0024】次に、図5の(c)に示すように、目20を開いた状態で広幅先端4を下睫毛24の根元に下側から当てがい固定し、下睫毛24をブラシでやや下に抑えながら塗布し、この状態でマスカラのだまが下睫毛24に付いておればブラシでそっとしごいて弾性覆い板2上に落とし、必要によりコームで整える。
【0025】次いで、アイラインを描き、付け睫毛の付け方を説明する。図6の(a)に示すように、上睫毛23の根元から約8mmほど上側の瞼25に広幅先端4を上側から当てがい固定し、上睫毛23の根元に目頭21から目尻22の先まで好みの上アイライン27を描く。この上アイライン27を描く代わりに、上睫毛23の根元から約8mmほど上側の瞼25に広幅先端4を上側から当てがい固定し、上付け睫毛29を付けることもできる。
【0026】同様に、図6の(b)に示すように、下睫毛24の根元から約8mmほど下側の肌に広幅先端4を下側から当てがい固定し、下睫毛24の根元に目頭21から目尻22の先まで好みの下アイライン28を描く。この下アイライン28を描く代わりに、下睫毛24の根元から約8mmほど下側の肌に広幅先端4を下側から当てがい固定し、下付け睫毛30を付けることもできる。
【0027】なお、図5および図6において符号26は眉毛を示している。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はアイメーク補助用具を薄い弾性覆い板で形成し、弾性覆い板の本体後方に続く細幅挿着体に径小の湾曲作用リングを嵌合して本体を湾曲させ、さらに細幅挿着体に円筒持ち手具を外嵌して固定することで、使用者の目の周りの輪郭に合わせて本体先端の広幅先端の部分の面の湾曲度を自在に変更することができ、どのような目にも適合して使用することができ、さらに、円筒持ち手具としたことで容易にしっかりと握れて操作がやり易くなり、従って、マスカラを肌や瞼に付着させることなく安心して睫毛に塗ることができ、だまが付着しても睫毛を受けてブラシで容易にしごくことができ美しく仕上げることができる。さらに、アイラインを描いたり付け睫毛を容易に安心して付けることができる。以上のように本発明は従来にない優れた効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】302010437
【氏名又は名称】鄭 孝志
【出願日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【代理人】 【識別番号】100101085
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 健至
【公開番号】 特開2003−304930(P2003−304930A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−111223(P2002−111223)