| 【発明の名称】 |
脱毛装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山▲崎▼ 岩男 【住所又は居所】東京都江東区古石場1丁目4番4号 ヤーマン株式会社内
【氏名】山▲崎▼ 章次 【住所又は居所】東京都江東区古石場1丁目4番4号 ヤーマン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】痛痒感などをユーザに与えることなく脱毛処理を効率的に行う。
【解決手段】脱毛装置1の面状電極5を、身体の脱毛すべき皮膚面29に面接触させると共に、棒状電極3をユーザが把持した状態で、棒状電極3が正極、面状電極5が負極になるようにコントロールユニット2により電圧を印加することで、面状電極5を面接触させた皮膚面29の周辺の毛根細胞中の塩分が電気分解されて水酸化ナトリウムが生成される。これにより、アルカリ性物質である水酸化ナトリウムで毛根部分の細胞の蛋白質変性・分解などが誘起され脱毛処理が実現される。脱毛装置1によれば、脱毛対象の皮膚面29に面状電極5を面接触させて用いるため、電流が局所的に集中通電されるようなことがなく、痛痒感などをユーザに与えるおそれがない。また、面接触させる面状電極5により、広い範囲にわたっての脱毛処理を一度に実施でき、効率的な脱毛処理が実現される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 身体の所定の部位に接触させる第1の電極と、前記身体の脱毛すべき皮膚面に面接触させる可撓性を有する第2の電極と、前記第2の電極を接触させた前記皮膚面の周辺で塩分が電解されてアルカリ性物質が生成されるように前記第1及び第2の電極間に電位差を与える電圧印加手段とを具備することを特徴とする脱毛装置。 【請求項2】 前記電圧印加手段は、前記第1の電極が正極、前記第2の電極が負極になるように電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。 【請求項3】 前記第2の電極は、導電性を有するゴムを薄板状に成形した部分を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の脱毛装置。 【請求項4】 前記第2の電極は、接触させるべき皮膚面との間に導電性のジェルを塗布して用いられることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の脱毛装置。 【請求項5】 前記第2の電極は、前記電圧印加手段に対し着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項に記載の脱毛装置。 【請求項6】 前記第1の電極は、把持可能な形状に成形されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に記載の脱毛装置。 【請求項7】 前記電圧印加手段は、電圧の印加時間及び/又は印加電圧を設定可能であることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項に記載の脱毛装置。 【請求項8】 前記第2の電極は、前記皮膚面に貼着される粘着部を有することを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項に記載の脱毛装置。 【請求項9】 前記粘着部の180度引き剥がし粘着力は、0.5〜60N/25mmであることを特徴とする請求項8記載の脱毛装置。 【請求項10】 前記粘着部は、前記第2の電極本体の所定部位に貼着された粘着シートであって、さらに、この貼着された前記粘着シートと同一の複数の取替用の粘着シートを備えることを特徴とする請求項8又は9記載の脱毛装置。 【請求項11】 前記粘着シートの縁部に非粘着部として設けられた引き剥がし部をさらに備えることを特徴とする請求項10記載の脱毛装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば体毛などのむだ毛を処理するための脱毛装置に関する。 【0002】 【従来の技術】金属製のニードルを毛穴に挿入し、このニードルに電圧を印加することで、永久脱毛を電気的に行う脱毛装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この脱毛装置は、導電性の上記ニードルを通じての毛根組織中の塩分の電気分解で生じるアルカリ性物質により、脱毛対象の毛の毛包組織を破壊し、永久的な脱毛作用を得るものである。毛は蛋白質の一種であってアルカリ性物質に弱いケラチンを主成分とすることから、上述したような脱毛処理が可能となる。 【0003】また、脱毛対象の皮膚面にレーザ光を照射し、むだ毛などの毛根を比較的高い温度に昇温することで、毛根部分の細胞の蛋白質変性などを誘起させ脱毛処理を実現するレーザ脱毛装置なども知られている(例えば、特許文献2参照)。 【0004】 【特許文献1】特開昭55−76641号公報(第5−6頁,第1−2図) 【特許文献2】特開2001−25407号公報(第2−3頁,図3) 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の脱毛装置には次のような課題がある。すなわち、特許文献1のニードル挿入型の脱毛装置は、尖鋭なニードルを毛穴に挿入し電気的な脱毛を行うものであるため、脱毛処理の際にユーザが痛痒感を覚えることになる。また、脱毛対象の各毛穴にニードルを順次挿入して、脱毛すべき毛を1本ずつ処理して行くため、処理効率の点で課題があった。 【0006】一方、特許文献2のレーザ脱毛装置では、ユーザが例えば色黒である場合、レーザ光が、脱毛対象の毛の部分でなく肌面に吸収され易くなる。また、ユーザの毛色が淡い毛色の場合、レーザ光が毛の部分に吸収され難くなる。このため、レーザ脱毛装置では、脱毛作用が肌の色や毛色に大きく左右されることになり、安定した脱毛効果を得ることが困難であった。 【0007】そこで本発明は、このような課題を解決するためのもので、脱毛処理中の痛痒感などをユーザに与えることなく効率的に脱毛処理を行うことができ、しかも優れた脱毛効果を安定的に得ることができる脱毛装置を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る脱毛装置は、身体の所定の部位に接触させる第1の電極と、前記身体の脱毛すべき皮膚面に面接触させる可撓性を有する第2の電極と、前記第2の電極を接触させた前記皮膚面の周辺で塩分が電解されてアルカリ性物質が生成されるように前記第1及び第2の電極間に電位差を与える電圧印加手段とを具備することを特徴とする。 【0009】すなわち、本発明の脱毛装置は、第1の電極が正極、第2の電極が負極になるようにして電圧を印加し、第2の電極を面接触させた皮膚面の周辺の毛根細胞中の塩分を電気分解して水酸化ナトリウムを生成することで、アルカリ性物質である水酸化ナトリウムで毛根部分の細胞の蛋白質変性などを誘起させ脱毛処理を実現するものである。 【0010】したがって、本発明の脱毛装置は、脱毛対象の皮膚面に第2の電極を面接触させて用いるため、電流が局所的に集中して通電される脱毛針などを利用した脱毛装置などとは異なり、痛痒感などをユーザに与えるおそれがない。また、面接触させる第2の電極により、広い範囲にわたっての脱毛処理を一度に実施でき、効率的な脱毛処理が実現される。また、本発明の脱毛装置は、可撓性を有する第2の電極を皮膚表面の形状に倣うように自在に変形させることができるので、脱毛すべき皮膚面への第2の電極の密着性を向上させることができ、優れた脱毛効果を期待できる。さらに、本発明の脱毛装置は、例えばレーザ光を利用した脱毛装置などとは異なり、脱毛作用が肌の色や毛色に影響されないので、良好な脱毛効果を安定的に得ることができる。 【0011】また、本発明の脱毛装置の第2の電極は、例えば導電性を有するゴムを薄板状に成形したものなどが好適である。さらに、本発明の脱毛装置では、脱毛すべき皮膚面又はこの皮膚面に接触させる第2の電極の接触面に導電性のジェルを塗布し、第2の電極を配置することで、皮膚面への第2の電極の密着性が高まり、これにより脱毛効果の向上を図ることができる。ここで、第2の電極を、電圧印加用の電源装置側に対し着脱自在に構成することで、洗浄などのメンテナンスを容易に行うことができる。 【0012】また、陽極として用いられる第1の電極は、ユーザが把持し易いように例えば円柱形状などに成形されることが望ましい。さらに、本発明の脱毛装置において、このような第1及び第2の電極間に与える電圧の印加時間及び印加電圧を設定可能にすることが好ましい。これにより、ユーザに痛痒感を与えてしまうことや、皮膚面に赤斑などを生じさせてしまうことなどを防止しつつ、個々のユーザにとっての最適条件で効果的な脱毛処理を行うことができる。 【0013】また、本発明の脱毛装置は、前記第2の電極が、前記皮膚面に貼着される粘着部を有することを特徴とする。この発明によれば、粘着部にて発揮される粘着力により第2の電極を皮膚面に密着させることができるので、例えば第2の電極の皮膚面への密着性向上を目的とするジェルの塗布作業等を削除することが可能となり、これにより脱毛処理の効率化を図ることができる。また、この発明によれば、第2の電極の接触部分周辺にアルカリ性物質を生成し毛根部分の細胞にダメージを与えることによる脱毛効果と、粘着部を有する第2の電極を皮膚面から引き剥がす際の粘着力による脱毛効果との相乗効果により、良好な脱毛処理を実現することができる。 【0014】ここで、第2の電極と皮膚面との一定以上の密着性を確保でき、且つ皮膚面から第2の電極を引き剥がす際に脱毛対象の毛に対して所望の引抜き力を得るためには、前記粘着部の180度引き剥がし粘着力は、例えば0.5〜60N/25mmの範囲内にあることが好ましい。 【0015】また、本発明の脱毛装置は、前記粘着部が、前記第2の電極本体の所定部位に貼着された粘着シートであって、さらに、この貼着された粘着シートとは別に複数の取替用の粘着シートを備えることを特徴とする。この発明では、例えば脱毛処理を繰り返しているうちに、脱毛した毛が粘着シートに転移して行き、所望の粘着力が得られなくなった時点で、第2の電極本体に貼着された粘着シートと取替用の粘着シートとを交換することが可能である。したがって、この発明によれば、優れた脱毛効果を安定的に得ることができる。 【0016】さらに、本発明の脱毛装置は、前記粘着シートの縁部に非粘着部として設けられた引き剥がし部をさらに備えることを特徴とする。この発明によれば、粘着シートの縁部の引き剥がし部をユーザが摘んで、このシートを第2の電極本体から引き剥がすことができるので、粘着シートの取り替え作業を簡単に行うことができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係る脱毛装置を示す斜視図、図2は、この脱毛装置を機能的に示すブロック図である。図1に示すように、この脱毛装置1は、電源や各種制御回路を備えたコントロールユニット2と、ユーザが把持する棒状電極3と、身体の脱毛すべき皮膚面に面接触させる可撓性を有する面状電極5とから構成されている。コントロールユニット2には、ケーブルソケット6、7が設けられている。棒状電極3及び面状電極5は、これらケーブルソケット6、7に着脱自在に装着された接続ケーブル8、9を通じてコントロールユニット2に接続されている。 【0018】コントロールユニット2は、図2に示すように、ユーザが入力操作を行う入力部10と、入力内容に対応した脱毛条件の設定に関する情報が予め記憶された記憶部11と、記憶部11から読み出した情報に基づいて、棒状電極3及び面状電極5間に与える印加電圧や印加時間をそれぞれ設定する電圧設定回路12や印加時間設定回路14などを有する制御部15と、制御部15によって設定された脱毛条件を視覚的に表示する表示部16とを備えている。棒状電極3及び面状電極5は、ケーブルソケット6、7を含むインタフェース17を通じてコントロールユニット2に接続されている。コントロールユニット2は、棒状電極3が正極、面状電極5が負極になるように各々に電位差を与える。 【0019】コントロールユニット2の前面に設けられている入力部10は、図1に示すように、そのユニット本体の電源のオン/オフを行う電源スイッチ18と、棒状電極3及び面状電極5間に与えるべき印加電圧を調整するためのアップキー19及びダウンキー20と、電圧印加時間、つまり脱毛処理時間を調整するための時間設定キー21とで構成される。 【0020】ここで、本実施形態の脱毛装置1は、アップキー19及びダウンキー20を操作することにより、予め定められた例えば2mA前後の直流が、10〜20分間だけ、棒状電極3及び面状電極5を通じて身体内に供給されるように上記電圧設定回路12及び印加時間設定回路14が構成されている。これにより、ユーザに痛痒感を与えてしまうことや、皮膚面に赤斑などを生じさせてしまうことなどを防止しつつ、個々のユーザにとっての最適条件で効果的な脱毛処理を行うことができる。 【0021】表示部16は、コントロールユニット2の前面に例えばシルク印刷された文字の近傍を点灯させるLEDによって実現されている。すなわち、表示部16は、ON/OFF表示、「10分」、「15分」及び「20分」などを記した脱毛処理時間表示、並びに「普通」、「強い」及び「やや弱い」などを記した脱毛パワー表示を、それぞれ点灯させるLED22、LED群23、LED群24によって構成されている。 【0022】棒状電極3は、図1に示したように、良好な導電性を有し、しかも耐食性にも優れた金属を、ユーザが把持し易いように円柱形状に形成したものである。一方、面状電極5は、例えば10cm角でゴムを薄板状に成形した2層構造の平面電極である。つまり、面状電極5は、図3に示すように、脱毛すべき皮膚面に面接触させる側の導電性ゴム25と、他方の非導電性のゴム26とを貼り合わせて成形されている。ここで、脱毛処理の際に、導電性ゴム25の表面又は脱毛すべき皮膚面に導電性のジェルを塗布し、当該皮膚面に面状電極5(導電性ゴム25)を面接触させることで、皮膚面への面状電極5の密着性が高まり、これにより脱毛効果の向上を図ることができる。 【0023】また、面状電極5には、導電性ゴム25に内部で接続され、且つ非導電性のゴム26側の表面に露出するように設けられたボタン凸型端子27が設けられている。ここで、接続ケーブル9の先端部には、ボタン凸型端子27に接続されるボタン凹型端子28が設けられており、面状電極5は、接続ケーブル9に対し着脱自在となっている。これにより、面状電極5に対して洗浄などのメンテナンスを容易に行うことができる。 【0024】このように構成された脱毛装置1では、図4に示すように、身体の脱毛すべき皮膚面に面状電極5を面接触させると共に、棒状電極3をユーザが把持した状態で、棒状電極3が正極、面状電極5が負極になるようにコントロールユニット2により電圧を印加することで、面状電極5を面接触させた皮膚面29の周辺の毛根細胞中の塩分(Naclを含む水分)が電気分解されて水酸化ナトリウム(NaOH:Sodium Hydroxide)が生成される。これにより、アルカリ性物質である水酸化ナトリウムで毛根部分の細胞の蛋白質変性・分解などが誘起され脱毛処理が実現される。 【0025】次に、本実施形態の脱毛装置1を用いた具体的な脱毛処理を例示する。まず、脱毛すべき皮膚面の汚れと水分を完全に除去する。この場合、脱毛処理後に皮膚面のPH度が上昇するため、4〜5程度のPH度の低い洗剤を使用することが好ましい。次に、皮膚面の水分をよく拭き取る。この際、アルコールでの拭き取りを併用して完全に水分を揮発させる。皮膚面に汚れや水分が残っていると、脱毛処理時に痛痒感を覚える原因となる。 【0026】次いで、例えば300〜500ml程度のミネラル分の多い水を補給して、皮膚面の内側に十分な水分を貯えられる状態にし、脱毛効果の向上を図る。詳述すると、上述した電気分解により、ある程度毛穴に水酸化ナトリウムが蓄積されると、毛穴付近の細胞が異物を除去しようとして塩分を余計に分泌するので、化学変化をより促進させることができる。ここで、脱毛処理を行う前には、できるだけカフェインの摂取を控える。(コーヒー、チョコレート、お茶、ソフトドリンク、アルコール、喫煙を控える)。つまり、肌への血液の循環を良好にし、脱毛効果の向上を図るためである。 【0027】続いて、面状電極5の導電性ゴム25表面に導電性のジェルを塗布し、図4に示すように身体の脱毛すべき皮膚面29に面状電極5を面接触させる。この際、面状電極5の可撓性を利用して、電極全面を皮膚面29に確実に接触させる。これにより、皮膚面29と面状電極5との局所的な接触を避けることができ、皮膚面29に赤斑などを生じさせてしまうことなどを防止できる。 【0028】さらに、棒状電極3を把持した状態で、棒状電極3が正極、面状電極5が負極になるようにコントロールユニット2により棒状電極3及び面状電極5に電圧を印加し、上述した実際の脱毛処理を実行する。このような脱毛処理は、開始より10〜12週間の間では、1、2週間毎に行われることが好ましい。その後、脱毛部位に毛が生えたときに直ちに上記脱毛処理を再開する。例えば、脱毛処理の1週間後に毛の生え具合を観察する。毛が生えていた場合には、1週間毎に再度脱毛処理を行い、1週間後に生えていなかった場合には、10〜12週間の間、2週間毎に上記脱毛処理を繰り返す。その後、毛が生えてきた時だけ、上記脱毛処理を行うようにする。 【0029】このように、本実施形態の脱毛装置1によれば、脱毛対象の皮膚面29に面状電極5を面接触させて用いるため、電流が局所的に集中通電される脱毛針などを利用した脱毛装置などと異なり、痛痒感などをユーザに与えるおそれがない。また、面接触させる面状電極5により、広い範囲にわたっての脱毛処理を一度に実施でき、効率的な脱毛処理が実現される。また、本実施形態の脱毛装置1によれば、可撓性を有する面状電極5を皮膚表面の形状に倣うように自在に変形させることができるので、脱毛すべき皮膚面29への面状電極5の密着性を向上させることができ、優れた脱毛効果を期待できる。さらに、本実施形態の脱毛装置1によれば、例えばレーザ脱毛装置などと異なり、脱毛作用が肌の色や毛色に影響されないので、良好な脱毛効果を安定的に得ることができる。 【0030】(第2の実施形態)この実施形態に係る脱毛装置は、第1の実施形態の脱毛装置1に設けられていた面状電極5に代えて、図5及び図6に示す面状電極30を備えて構成されている。この図5は、面状電極30を示す平面図、図6は、面状電極30の断面図である。なお、図6では、その構造が詳細にわかるように厚み方向の寸法を拡大して示している。 【0031】これらの図に示すように、面状電極30は、非導電性の樹脂シート31とカーボンシート32とを貼り合せ、さらに、カーボンシート32の表面に粘着シート33を貼着し、これらを一体的に成形したものである。面状電極30(樹脂シート31及びカーボンシート32)は、その平面方向からみて矩形状に成形されており、長手方向の一端部には、全体に対して幅狭の端子取付領域34がその一端部から延出するように設けられている。この端子取付領域34には、第1の実施形態の面状電極5が備えていたボタン凸型端子27と同一の機能を有するボタン凸型端子35が設けられている。すなわち、ボタン凸型端子35は、その基部がカーボンシート32に電極内部で接続され、一方、先端部が非導電性の樹脂シート31側の表面に露出するように設けられている。このようにして取り付けられたボタン凸型端子35は、接続ケーブル9の先端のボタン凹型端子28に対して着脱自在となっている。 【0032】粘着シート33は、図5に示すように樹脂シート31と一方の面で貼り合わされたカーボンシート32の他方の面に貼着されている。詳述すると、粘着シート33は、カーボンシート32の端子取付領域34を除く部位のほぼ全面にわたって貼り付けられている。但し、粘着シート33の長手方向の各端部には、カーボンシート32の表面の一部が露出するように開口部36、37が形成されている。すなわち、面状電極30は、粘着シート33側を脱毛対象の皮膚面に貼着させて用いるように構成されており、この粘着シート33を皮膚面に粘着させた場合、開口部36、37を通じてカーボンシート32の露出部分(及び端子取付領域34)が皮膚面に接触するようになっている。 【0033】樹脂シート31は、その材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が適用されている。また、樹脂シート31の材料は、この他、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン、ポリイミド、又はポリカーボネート等が例示される。 【0034】カーボンシート32は、ウレタンシートなどの基材の表面にカーボンペーストをシルク印刷し、印刷したこのカーボンペーストの塗膜を熱プレスによって基材上に熱溶着すること等により形成されている。なお、熱溶着する塗膜をカーボンペーストに代えて、導電性の高い例えばアルミペースト、銀ペースト、金ペーストなどにしてもよい。また、ウレタンシートなどの基材を用いずに、直接、樹脂シート31上に上記カーボンペーストや銀ペースト等の導電ペーストの塗膜を熱溶着するようにしてもよい。 【0035】粘着シート33は、ゴム系、アクリル系又はシリコーン系等の主要材料に例えばワックスを混入し、さらに充填材、架橋剤等を加えて粘着剤とし、これを所定の支持体上に塗布することで構成された、いわゆるワックスシートである。なお、ゲル状のジェルを粘着部分に有するジェルシートを粘着シートに適用してもよい。粘着シート33は、勿論、皮膚面との間の粘着力よりも、カーボンシート32との間の粘着力が高くなることが条件である。このような粘着シート33は、例えば180度引き剥がし粘着力が、0.5〜60N(約0.05〜6.12Kg)/25mmの範囲内にあることが好ましく、さらに望ましくは、1〜50N(約0.10〜5.01Kg)/25mmの範囲内にあれば最適である。 【0036】ここで、本実施形態の粘着シート33の実際の粘着力の試験結果を下記に示す。なお、試料Aは、上記ワックスシートを適用した当該粘着シート33であり、試料B、Cは、粘着シート33に対し充填材や架橋剤等の配合を変えたワックスシートである。試料D、Eは、上記ジェルシートを適用したものであり、各々組成の異なるゲル状のジェルが用いられている。 【0037】 【表1】
※試験条件試験方法:JIS Z 0237(2000)の180度引き剥がし粘着力試験に基づく。 試験室の室温,湿度:23±2℃,50±5%RH試験開始時の試料の状態:23±2℃,50±5%RHの室内に48時間以上放置。 試料幅:25mm試験機:オートグラフ,AG-10TD(島津製作所製) ロードセル:測定可能範囲500N(51.0Kg)まで試験速度:300mm/min試験結果:クロスヘッドを50、70、90、110及び130mm移動させた時の各荷重の平均値。 【0038】表1に示した試験結果から明らかなように、粘着シート33(試料A)の180度引き剥がし粘着力は、1〜50N/25mmの範囲内に収まる上述した最適な値を示している。 【0039】したがって、本実施形態の面状電極30を備えた脱毛装置によれば、粘着シート33の粘着力により面状電極30を皮膚面に密着させることができるので、例えば面状電極の皮膚面への密着性向上を目的とするジェル(ゾル状)の塗布作業等が不要となり、脱毛処理の効率的に行うことができる。また、本実施形態の脱毛装置によれば、面状電極30の接触部分周辺にアルカリ性物質を生成し毛根部分の細胞にダメージを与えることによる脱毛効果と、粘着シート33を有する面状電極30を皮膚面から引き剥がす際の粘着力による脱毛効果との相乗効果により、高い脱毛効果を得ることができる。 【0040】なお、脱毛処理時には、樹脂シート31側からユーザ自身の手の平で面状電極30を皮膚面へ押し付け、粘着シート33中のワックス成分を肌になじませ、さらに各電極に電圧印加を開始してから所定時間経過した後、毛の生えている方向とは逆方向にすばやく粘着シート33を剥がすこと等が好ましい。これにより、脱毛効果を高めることができる。 【0041】また、面状電極30自体に貼着された粘着シート33とは別に、図7に示す取替用の粘着シート41を複数備えるようにしてもよい。この場合、例えば脱毛処理を繰り返しているうちに、脱毛した毛が粘着シート33に転移して行き、所望の粘着力が得られなく時点で、粘着シート33と取替用の粘着シート41とを貼り換えることができる。これにより、所望の脱毛効果を長期間にわたって安定的に得ることができる。なお、無論、取替え用のシートとして粘着シート33を複数用意しておいてもよい。 【0042】ここで、上記粘着シート41には、そのコーナ部(縁部)に非粘着部として設けられた引き剥がし部42を備えている。これにより、粘着シート41の引き剥がし部42をユーザが摘んで、このシートを面状電極本体から容易に引き剥がすことができるので、粘着シートの貼り替えを簡単に行える。 【0043】以上、本発明を第1、第2の実施の形態により具体的に説明したが、本発明は前記実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1の実施形態で説明した脱毛装置1では、棒状電極3及び面状電極5を通じて直流を通電するものであったが、常に棒状電極が正極、面状電極が負極となる脈流やパルス電流などを通電できるようにコントロールユニット2を構成してもよい。また、脱毛装置に複数個の面状電極を設け、脱毛処理のさらなる効率化を図ってもよい。 【0044】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る脱毛装置によれば、痛痒感などをユーザに与えることなく脱毛処理を効率的に行うことができ、しかも優れた脱毛効果を安定的に得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114628 【氏名又は名称】ヤーマン株式会社 【住所又は居所】東京都江東区古石場1丁目4番4号 ヤーマンビル
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| 【出願日】 |
平成14年12月12日(2002.12.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077849 【弁理士】 【氏名又は名称】須山 佐一
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| 【公開番号】 |
特開2003−304924(P2003−304924A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−361194(P2002−361194) |
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