| 【発明の名称】 |
簡易嵌合フックコンパクト容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤沢 昌毅 【住所又は居所】大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号 株式会社ナリス化粧品内
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| 【要約】 |
【課題】蓋体が不用意に開放することを防止し、僅かな外力でスームズに蓋体が開閉し、低コストのコンパクト容器を提供する。
【解決手段】フック部の機構3を蝶番と垂直方向に位置する突起部分有すること及び蓋体の開閉動作の際に生ずる蓋体と本体の過度の捩れを防止する機構として本体内側に傾斜した枠4を創設し、僅かな外力に於いても開閉動作をスムーズにならしめた。また従来のコンパクトケースに見られるようなフックピースが不要となり低コスト化を可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体及び蓋体からなるコンパクト容器に於いて、フック部の形状が蝶番と垂直方向に位置する突起部分を有する特徴をもつコンパクト容器。 【請求項2】 蓋部を開閉する際に、フック部を捩ることにより生ずる蓋部の捩りを調整する枠を本体部に設けたことを特徴とする請求項1記載のコンパクト容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、低コストでしかも機能性に優れたコンパクト容器のフック構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、固形ファンデーション等の化粧料を収納した本体に開閉可能に連結した蓋体からなる多くのコンパクト容器では、図10に示した様にフック部の構造は蝶番部に平行に設けた本体、蓋体、及びフック部押し釦からなっており、図11に示す様に蓋体前部より垂設した蓋体係合フック(3)を本体側フックピース部(9)の本体係合フック(7)と係合させてコンパクト容器の閉蓋状態を維持する機構を有した様式のものが多く見られる。 【0003】これら従来のコンパクト容器は、蓋体の開閉に於いて、フック部の蓋体係合フック(3)と本体係合フック(7)の係合状態から開放する際に、釦状の本体側フックピース(9)を押す等の外力を必要とする。この場合、釦状の本体側フックピースを押し、蓋体係合フックと本体係合フックの図13に示す係合段部(10)(11)が、お互いに重なり合う部分がない状態まで押込む必要があり、本体と蓋体に撓みが生ずることとなり、フック部の嵌合強度にバラツキが生じることや解除のために強力な外力が必要な場合も多く見られる。また、この様な構造を有するフック部は、本体側フックピース部(9)が存在するため金型の必要が発生し、製造コストの増加の原因となっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】コンパクト容器の評価に於いて、特に化粧品のコンパクト容器に於いては、コンパクト容器を容易にかつスムーズに開閉することができるという使用性上の特性は極めて重要な機能項目である。また、コンパクト容器を使用し化粧品を供給する者にとって、低コストで生産が可能であるコンパクト容器は大きな魅力である。しかるに従来のコンパクト容器に於いては、フック部押し釦の操作性改善等の検討がなされ使用性の向上はなされつつあるが、いまだに充分に満足するものは少なく、コンパクト生産のコスト面に於いては、使用性の向上とは逆に開閉機構をスムーズに行えるような機能を有することで生産コストの増加につながっている。また、釦状のフックピースを有しない低コストにて生産されるコンパクト容器に於いては、依然としてコンパクト容器の閉蓋状態を解除する際に強力な外力が必要となっている。この様に、現状において蓋体の開閉がスムーズでしかも低コストで生産可能なコンパクト容器は見られない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に鑑み従来コンパクト容器のフック部の機構に着目し鋭意検討を重ねた結果、図4に示すように蓋体係合フック(3)が蝶番部(5)と垂直方向の位置に存在させ、同様に本体係合フック(7)も蝶番部と垂直方向の位置に存在するフック機構の様式を考案するに至った。また、蓋体を開閉する際に生ずる蓋体と本体の捩れを調整するために本体内側に傾斜した本体内側捩り防止枠(4)を設け、簡易でスムーズな開閉を可能とした。 【0006】また、従来の図9、図10及び図11で示すコンパクトケースに見られるようなフックピース(9)が不要となり、金型作成費用を削減させて低コスト化を可能とした。 【0007】 【作用】本発明のフック様式では、閉蓋状態から開蓋状態にするためにはフック部係合を解除する必要が生じ、開蓋状態から閉蓋状態にするためには係合フックを係合状態にすることが必要である。フック部の係合を解除する場合及び係合フックを係合状態にいる場合は、図8に示す本体係合フック(7)及び蓋体係合フック(3)の先端にある蓋体係合フック部突起(8)を蓋体上部方向に、本体を下部方向に其々外力をかけて係合を解除する動作が必要となる。この場合、図8に示す様に蓋体係合フック部突起(8)が本体係合フック(7)を乗り越えなければならず、その際に蓋体と本体とは其々が上下に動きながら左右方向にも動く捩れ現象が生じる。その捩れが大きくなり蓋体の開閉時のガタツキを防ぐために図3、図6及び図7に示す様に本体内側に傾斜した本体内側捩り防止枠(4)を設けることとした。そして、本体内側に傾斜させた本体内側捩り防止枠(4)が、開閉時の蓋体と本体との捩れを調製し、簡易でスムーズな開閉を可能とした。 【0008】また、本発明のフック部様式と本体内側に傾斜した本体内側捩り防止枠(4)を組み合わせた機構を有することにより、蓋体の開閉時の動作に於ける外力は、僅かなものとなった。この様に、僅かな外力により開閉が可能となることは、コンパクト容器の使用性において非常に重要でかつ有用なことであり、市場より望まれている。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。 【0010】図1、図2及び図3は、本発明の一実施例を示すもので、図1は、本発明コンパクト容器の正面図、図2は、本発明コンパクト容器の天面図、図3は、本発明コンパクト容器の開蓋状態の側面図、図4は、本発明コンパクト容器の蓋体の正面図、図5は、本発明コンパクト容器の蓋体の側面図、図6は、本発明コンパクト容器の本体の正面図、図7は、本発明コンパクト容器の本体の側面図、図8は、本発明コンパクト容器の閉蓋状態でのフック部の拡大正面図を其々示す。 【0011】また、図9は、従来のコンパクト容器の正面図、図10は、従来のコンパクト容器の側面図、図11は、従来のコンパクト容器の開蓋時状態の側面図、図12従来のコンパクト容器での閉蓋状態のフック部拡大断面図、図13従来のコンパクト容器の開蓋状態でのフック部拡大断面図を其々示す。 【0012】本発明コンパクト容器は、図1上述の如く、蓋体係合フック(3)が蝶番部(5)と垂直方向の位置に存在させ、同様に本体係合フック(7)も蝶番部と垂直方向の位置に存在するフック機構の様式を有するため、本発明コンパクト容器を開閉する際には、次の動作を必要とする。まず、閉蓋状態から開蓋状態にする場合は、図2及び図4で示す様に、蓋体フック部近くの部位(1a)に対して、蓋体の下部方向より上部方向に向ける方向に、そして図2及び図6で示す様に、本体フック部近くの部位(2a)に対して本体の上部方向より下部方向に向ける方向に外力を其々加える。その際、図8に示す本体係合フック(7)が下向きに蓋体係合フック(3)の先端にある蓋体係合フック部突起(8)が上向きに動くが、蓋体係合フック部突起(8)が本体係合フック(7)を乗り越えなければならず、その際に蓋体と本体とは其々が上下に動きながら左右方向にも動く捩れ現象が生じることでその障害を回避することが可能となる。 【0013】また、その際に必要とする外力は、蝶番部から最も離れた位置にフック部が存在すること及び蓋体係合フック部突起(8)が本体係合フック(7)の回避に必要な左右方向への捩れの距離も僅かであるために極めて微力となる。 【0014】更に、本発明コンパクト容器を開蓋状態より閉蓋状態にする場合には、図3で示す蓋体(1)の上部より本体(2)の底部を狭窄させる様に外力を加えることで容易に成し得る。そして、閉蓋状態に至っては、蓋体係合フック(3)と本体係合フック(7)がしっかりと係合し、蓋体と本体が固定されることで閉蓋状態が維持される。また、閉蓋状態から開蓋状態にする場合と同様に微力にて開閉動作が可能である。このことは従来のコンパクト容器に於いて同様の動作をする場合には成し得なかった。つまり、図11に示す様に釦状のフックピースを有する様式のフック機構では、フックピース部の係合を解除する際には、図12及び図13で示す様に係合段部(10)及び(11)が其々重合する部分がなくなるまで本体側フックピース(9)を押す強力な外力が必要となっているためである。 【0015】また、本発明のコンパクト容器を開閉する動作に於いて、蓋体係合フック部突起(8)が本体係合フック(7)の回避に必要な左右方向への捩れが生ずるが、図3、図6及び図7で示す様に本体の内側に緩やかな傾斜を付けた捩り防止枠を創設させることによって、過度の捩れを防止すると共に開閉に必要な捩り幅の調整を可能とした。そして、この捩り防止枠と上述の如く構成したフック様式を組み合わせることにより微力でしかもスムーズな開閉が可能となった。 【0016】そして、本発明のコンパクト容器は、コスト面に於いても従来コンパクトに於いてスムーズな蓋体の開閉に動作に必要とされていた本体側フックピース(9)を無くすことに成功し、それに伴う金型費用の削減を可能とし、コンパクト容器製造費用の低減を可能とした。 【0017】 【発明の効果】本発明に係るコンパクト容器は、フック部の機構を蝶番と垂直方向に位置する突起部分有すること及び蓋体の開閉動作の際に生ずる蓋体と本体の過度の捩れを防止する機構として本体内側に傾斜した枠を創設し、僅かな外力に於いても開閉動作をスムーズにならしめる機構を有するばかりでなく、低コストでのコンパクト容器の提供を可能とした。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591230619 【氏名又は名称】株式会社ナリス化粧品 【住所又は居所】大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号
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| 【出願日】 |
平成14年3月31日(2002.3.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−289936(P2003−289936A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−133350(P2002−133350) |
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