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【発明の名称】 放香具
【発明者】 【氏名】堤 洋路

【要約】 【課題】ピアスのピアス針の針先を覆うことで、ピアス針の針先で怪我をすることがなく、ピアスの安全性を向上させ、しかも、香水の香りを長時間にわたって放散させることができる放香具を提供する。

【解決手段】ピアス1のピアス針2に対して抜き差しするキャッチ5に、このピアスキャッチ5に挿通した針2の針先を覆うための外装ケース6を設け、この外装ケース6の内部に香水をしみ込ませるための含浸部材7を組み込み、外装ケース6に香水の放散部8を設けたので、ピアス針2の針先で怪我をしないようにすると共に、香水の香りを楽しむことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 針付き部材の針に対して抜き差しするキャッチに、このキャッチを挿通した針の針先を覆うための外装ケースを設け、この外装ケースの内部に芳香剤をしみ込ませるための含浸部材を組み込み、上記外装ケースに含浸部材へしみ込ませた芳香剤の放散部を設けた放香具。
【請求項2】 上記外装ケースは、内部空間に含浸部材を収納するように形成され、この外装ケースの開口端を閉鎖する蓋部材を備えており、上記外装ケースの周壁に芳香剤の放散部となる透孔が設けられ、上記蓋部材にキャッチが貫通状に固定されている請求項1に記載の放香具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、針付き部材であるピアスの針に取り付けたり、針付き部材である止め具を用いて衣類やネクタイ、帽子等に取り付けることにより、芳香剤の香りを放散することができるようにした放香具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、針付き部材である装飾具としてのピアスは、ピアス針の一端側に装飾体を固定し、このピアス針に対して抜き差し自在に挿入するピアスキャッチを別体に備えた構造を有し、耳たぶの孔にピアス針を挿通し、耳たぶの裏側でピアス針に対してにピアスキャッチを挿入して取り付けることで、耳たぶの前側に装飾体を配置するようになっている。
【0003】また、香水の香りを楽しむ場合、一般的に香水を直接肌に付けたり服にしみ込ませることによって行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ピアスは、耳たぶに装着したとき、耳たぶの裏側において、ピアスキャッチからピアス針の針先が露出することになり、何かの拍子で耳が押されたような場合、ピアス針の針先で怪我をするという非常に危険な状態で使用されている。
【0005】また、ピアスキャッチは非常に小さいものであり、このピアスキャッチを落としたり仕舞い込んだ場所を忘れることによって紛失することが多く、ピアスの使用ができなくなるという問題がある。
【0006】更に、香水を直接肌に付けると肌のトラブルが発生したり、服にしみ込ませるとしみが残るという心配がある。
【0007】そこで、この発明の課題は、耳たぶに装着したピアスの針に取り付けることで、ピアス針の針先を覆い、ピアス針の針先で怪我をすることがないようにしてピアスの安全性を向上させることができ、形状の大型化により紛失の発生を防ぐことができると共に、ピアスだけでなく、衣類やネクタイ、帽子等に取り付けることにより、香水の香りを長時間にわたって発散させることが可能となる放香具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、この発明は、針付き部材の針に対して抜き差しするキャッチに、このキャッチを挿通した針の針先を覆うための外装ケースを設け、この外装ケースの内部に芳香剤をしみ込ませるための含浸部材を組み込み、上記外装ケースに含浸部材へしみ込ませた芳香剤の放散部を設けた構成を採用したものである。
【0009】上記外装ケースは、内部空間に含浸部材を収納するように形成され、この外装ケースの開口端を閉鎖する蓋部材を備えており、上記外装ケースの周壁に芳香剤の放散部となる透孔が設けられ、上記蓋部材にキャッチが貫通状に固定されている構造とすることができる。
【0010】上記外装ケースは、硬質の樹脂等を用い、内部が中空で装飾性のある形状や色彩に形成され、含浸部材は、綿やフエルト等を用いて外装ケースの内部に納まるように成形され、外装ケースに設けた放散部は複数の小孔で形成され、この小孔が外装ケースの外部から含浸部材に対する香水の充填口を兼ねている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0012】針付きの装飾部材として知られているピアス1は、ピアス針2の一端に各種デザインや各種材質の装飾体3を固定して形成され、図示省略したがピアス針2に対して抜き差しするピアスキャッチを別体に備えた組み合わせ構造を有している。
【0013】この発明の放香具4は、一例として、ピアス1の使用時に、上記ピアスキャッチに代えて使用するものであり、ピアス1のピアス針2に対して抜き差しするキャッチ5に、このキャッチ5に挿通したピアス針2の針先を覆うための内部が中空となる外装ケース6を設け、この外装ケース6の内部に芳香剤をしみ込ませるための含浸部材7を組み込み、該外装ケース6の一部に芳香剤の放散部8を設けた構造になっている。
【0014】上記キャッチ5は、ピアス1のピアス針2に対して抜き差し自在となり、内部に組み込んだゴム等の弾性体でピアス針2をキャッチする周知の構造を有している。
【0015】上記外装ケース6は、硬質や軟質性のある樹脂等を用い、内部が中空でピアス針2の針先を覆うように成形され、この外装ケース6の開口端を閉鎖する蓋部材9と、外装ケース6の内部に組み込んだ含浸部材7とを備えており、蓋部材9の中央にキャッチ5が貫通状に固定されている。
【0016】上記外装ケース6には、周壁の適宜の位置に放散部8となる孔が設けられている。なお、外装ケース6の材料として、磁気材料やイオン等を発生する材料を用いれば、健康増進の効果を得ることができる。
【0017】この外装ケース6の内部に組み込んだ含浸部材7は、綿やフエルト、スポンジ等を用い、外装ケース6の内部に納まる形状に成形され、外装ケース6の放散部8の部分で含浸部材7が外部に露見し、この放散部8が含浸部材7に対する香水の充填口を兼ねている。
【0018】図1に示す例は、上記含浸部材7の放散部8に臨む部分に、香水の容器がスプレー式の場合のスプレーノズルAの挿入用小孔11が形成してある。
【0019】図1に示す放香具4は、外装ケース6を略半球状に形成し、外装ケース6の開口端を円板状の蓋部材9で閉鎖し、蓋部材9に固定したキャッチ5の外端面と蓋部材9の外面が同一面となるようにしたが、外装ケース6の全体の外形や模様、色彩、材質等は、特に限定されるものではなく、自由に選択することができ、外装ケース6の外面に、ネイルアートやスキンアートの飾材を用いたり、シールを貼り付けて、オリジナルのアートを楽しむことができる。
【0020】図2(a)と図3は、放香具4の他の例を示し、外装ケース6を略半球状に形成し、外装ケース6の開口端における内周に設けた凹溝12に、円板状の蓋部材9を嵌め込むことによって外装ケース6の開口端を閉鎖し、蓋部材9の中央にキャッチ5を貫通状に固定すると共に、含浸部材7を外装ケース6の内部に納まる外形と、キャッチ5の突出部分とピアス針2の針先を逃がすための凹部13を有する形状に成形し、これを外装ケース6の内部に収納し、外装ケース6の周壁に放散部8となる多数の円形や角形の小孔8aを設けた構造になっている。
【0021】この放散部8となる多数の小孔8aは、含浸部材7に対してスポイトBによる香水の充填口を兼ねている。
【0022】図2(b)と(c)は、放香具4の他の使用例として、衣類Cやネクタイ、帽子等に取り付け、装飾性を兼ねて香水の香りを楽しむことができるようにしたものであり、針付き部材である止め具14と組み合わせ使用される。
【0023】止め具14は、釦板15に針16を突設して形成され、この針16の先端は衣類Aやネクタイ、帽子等の繊維に突き刺して貫通させることができるよう先鋭状になっている。この釦板15は、針16を繊維に突き刺し、針16の先端側にキャッチ5を挿入して放香具4を取り付けるものである。
【0024】放香具4は衣類Cやネクタイ、帽子等の外面に位置させて取り付けるだけでなく、釦板15にも装飾性を施し、放香具4を衣類Cやネクタイ、帽子等の内面側にして釦板15を外面に位置させた取り付けも可能である。
【0025】図4(a)乃至(e)は、安全放香具4の外形の幾つかの例を示し、その何れも放散部8を有する外装ケース6と、キャッチ5を固定した蓋部材9の組み合わせからなり、(a)はラクビーボール形、(b)は円柱形、(c)は半円柱形、(d)は六角柱形、(e)は角柱形に形成した例を示している。
【0026】この発明の放香具4は、上記のような構成であり、放香具4はピアス1の安全放香具として使用する場合、二個一対を一組にして販売し、ピアス1を耳に装着するとき、ピアス1のピアスキャッチに代えて使用する。
【0027】また、衣類やネクタイ、帽子等に取り付けて使用する場合は、放香具4に止め具14をセットして販売する。
【0028】使用に際して放香具4は、放散部8の孔による充填口から含浸部材7に香水を含浸させる。図1の場合は、香水の容器がスプレー式の場合の使用例を示し、極小径のパイプを用いたスプレーノズルAを含浸部材7に設けた小孔11に挿入し、スプレーノズルAの先から含浸部材7に香水を注入するようにしたが、図2(a)の例のように、香水の容器がキャップ式の場合は、スポイトBを用いたり、あるいは、直接容器から充填させることもできる。
【0029】ところで、従来のように、香水を衣類に対して過度にスプレイした場合には、衣類にシミが生じ、また、身体に直接香水を塗布すると、人によっては皮膚がカブレたり、脱毛が生じることがあり、何れにおいても、大半の香水が短時間で放散してしまい持続効果がうすいという問題がある。
【0030】これに対して、含浸部材7に直接香水を含浸させるようにすると、衣類や皮膚に対して何ら支障を与えることがないと共に、香水の無駄がなく、放散部8から長時間にわたって芳香を放散することができる。
【0031】放香具4をピアスの安全放香具として使用する場合は、ピアス1を耳たぶの孔に対して前側からピアス針2を差し込み、裏側に出たピアス針2に対してキャッチ5を差し込むことで、放香具4を取り付け、図5のように、ピアス1が耳から脱落しないようにする。
【0032】放香具4は、外装ケース6が図1のように、ピアス針2の針先を覆うことになり、ピアス針2の針先が露出しないように覆われるので、ピアス針2の針先で怪我をするようなことがなくなり、耳たぶの裏側に対する安全確保が可能になる。
【0033】また、衣類Cやネクタイ、帽子等に取り付けて香水の放香具4として使用する場合は、繊維に止め具14の針16を突き刺し、この針16にキャッチ5で放香具4を取り付けるようにする。
【0034】上記のように、外装ケース6の含浸部材7に香水や同効の芳香剤を含浸させてあるので、ピアス1への装着状態や衣類C等への取り付け状態で、外装ケース6から芳香を放散することになり、外装ケース6による新たな装飾効果と共に香りを楽しむことができる。
【0035】このように、外装ケース6は、ピアス1に対して別に販売することにより、好みの形状の外装ケース6をピアス1に組み合わせ使用することができ、また、止め具14との組み合わせにより、衣類C等に取り付ける放香具4となり、外装ケース6によって、多様なファッションを楽しむことができ、また、放香具4は、異なる香りの香水をしみ込ませたものと交換することにより、好みやTPOに応じて香りを変えることができる。
【0036】また、香水をしみ込ませた放香具4は、ピアス1や衣類C等から外した使用後に密閉容器や密閉袋に収納することにより、香りが失われず、香水が節約できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、針付き部材の針に対して抜き差しするキャッチに、このキャッチを挿通した針の針先を覆うための外装ケースを設け、この外装ケースの内部に芳香剤をしみ込ませるための含浸部材を組み込み、この外装ケースに芳香剤の放散部を設けたので、針付き部材であるピアスに使用した場合、耳たぶに挿通したピアス針の針先を覆うことで、ピアス針による怪我の発生を未然に防止することができ、ピアス装着時の安全性を向上させ、同時に香水の香りを長い時間楽しむことができる。
【0038】また、ピアスに対して使用した場合、外装ケースはピアスキャッチよりも大きくなるので目に付きやすくなり、紛失の発生を防ぐことができると共に、耳の後ろ側において、新たな装飾性を与えることができる。
【0039】更に、外装ケースに止め具を組み合わせ使用することにより、衣類やネクタイ、帽子等に取り付けることができ、衣服や肌に直接香水を付けることなく、香水の香りを長い時間楽しむことができる。
【出願人】 【識別番号】500214314
【氏名又は名称】イメックス株式会社
【出願日】 平成14年7月26日(2002.7.26)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2003−169712(P2003−169712A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2002−218226(P2002−218226)