| 【発明の名称】 |
理美容装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 昇
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| 【要約】 |
【課題】頭部の毛髪に対してキャップやラップ等をしなくてもヘアカラー、パーマネント等ができるうえに顔面への加湿などの美顔機能をも有する理美容装置を目的とするものである。
【解決手段】前面に後部ヘア処理部4が設けられ、上部と両側部には頂部ヘア処理部5と側部ヘア処理部6、6が前向きに設けられる顔面加湿処理用の加湿用気体噴霧部材100が設けられるヘッド1に加湿用気体発生機構を内蔵させる一方、各処理部に加熱機13と送風機14を設けるとともに各処理部のうち少なくとも後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6には加湿用気体発生機構に続かせたヘア加湿処理用の噴霧ノズル15を設けてあり、加湿用気体発生機構には先端を顔面加湿処理用の噴霧ノズル15とされた加湿用気体噴霧部材100を続かせたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面に後部ヘア処理部が設けられ、上部と両側部には頂部へア処理部と側部ヘア処理部がそれぞれ前向きに設けられるとともに顔面加湿処理用の加湿用気体噴霧部材が設けられるヘッドを、各処理部に囲まれる空間部分が被施術者の頭部位置に対応して位置調整できるように支持した理美容装置であって、前記ヘッドに加湿用気体発生機構を内蔵させる一方前記した各処理部に加熱機と送風機を設けるとともに各処理部のうち少なくとも後部ヘア処理部と側部ヘア処理部には前記加湿用気体発生機構に続かせたヘア加湿処理用の噴霧ノズルを設けてあり、さらに前記加湿気体発生機構には先端を顔面加湿処理用の噴霧ノズルとされた加湿用気体噴霧部材を続かせたことを特徴とする理美容装置。 【請求項2】 各処理部の加熱機が遠赤外線によるものである請求項1に記載の理美容装置。 【請求項3】 送風機がファンと送風を送風口までガイドする風ガイド筒とからなる請求項2に記載の理美容装置。 【請求項4】 後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部のうち、少なくとも頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部がヘッドに可動機構を介して取り付けられて角度調節自在としてある請求項1から3のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項5】 可動機構が摩擦抵抗式枢軸である請求項4に記載の理美容装置。 【請求項6】 可動機構が変形自在なアームである請求項4に記載の理美容装置。 【請求項7】 可動機構がローラ式枢動機構である請求項4に記載の理美容装置。 【請求項8】 可動機構にストッパ機構が組み込まれている請求項4〜7のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項9】 可動機構に角度調整ストッパ機構が組み込まれている請求項4〜7のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項10】 可動機構がロックピン付回動枠機構である請求項4に記載の理美容装置。 【請求項11】 後部ヘア処理部が、ヘッドの前面に上下に配列されてそれぞれが独立して機能する複数の処理面よりなるものである請求項1〜10のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項12】 加湿用気体噴霧部材が、ヘッドの両側または片側に設けられた外部接続口に基端が取り付けられる屈曲自在な長尺ホースの先端に顔面加湿処理用の噴霧ノズルを設けたものである請求項1〜11のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項13】 加湿用気体噴霧部材が、基部をヘッドに枢着させるとともに中間において屈曲可能としたアームパイプの先端に顔面加湿処理用の噴霧ノズルを設けたものである請求項1〜11のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項14】 ヘッドを少なくとも上下方向と横方向に移動自在なものとしてある請求項1〜13のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項15】 ヘッドを上下方向に移動させる機構が、建物に取り付られた上下枢動自在なヘッド取付用アームと、地上に設けられる高さ調整自在なヘッド取付用ワゴンと、地上に設けられる高さ調整自在なヘッド取付用キャスタ付きスタンドと、地上に設けられる高さ調整自在な被施術者用椅子のうちから選ばれた1つまたはこれらを組み合わせたものである請求項14に記載の理美容装置。 【請求項16】 ヘッドを横方向に移動させる機構が、建物に取付られた水平回動自在なヘッド取付用アームと、水平回動自在なヘッド取付用ワゴンと、水平回動自在なヘッド取付用キャスタ付きスタンドのいずれかである請求項14または15に記載の理美容装置。 【請求項17】 ヘッド取付用ワゴンまたはヘッド取付用キャスタ付きスタンドは足押し部が設けられたものである請求項15または16に記載の理美容装置。 【請求項18】 ヘッド取付用ワゴンまたはヘッド取付用キャスタ付きスタンドに動き止めストッパ機構が設けられたものである請求項15または16または17に記載の理美容装置。 【請求項19】 噴霧ノズルのノズル部は先端が偏平とされている請求項1〜18のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項20】 噴霧ノズルのノズル部に液垂れ防止機構が設けられたものである請求項1〜19のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項21】 液垂れ防止機構が、ノズル部の先端内周面に設けられた環状の堰と、ノズル部の外周に巻装したヒータと、ノズル部の外周に噴霧口より先端を張出させて嵌着した吸水体のいずれかまたはこれらを組み合わせたものである請求項20に記載の理美容装置。 【請求項22】 環状の堰の内周端縁が鋭角部に形成されたものである請求項21に記載の理美容装置。 【請求項23】 加湿用気体発生機構が、蒸気発生機構とミスト発生機構とよりなるものである請求項1〜22のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項24】 加湿用気体発生機構には、蒸気発生機構により発生された蒸気とミスト発生機構により発生されたミストとを混合する混合器が組み込まれている請求項23に記載の理美容装置。 【請求項25】 混合器で混合された蒸気とミストとの混合気体が、混合器に続く開閉弁を設けた分岐部を介して各噴霧ノズルに分岐される請求項24に記載の理美容装置。 【請求項26】 分岐部に接続される混合気体送出管に複数の接続口が形成された結露タンクが接続されている請求項25に記載の理美容装置。 【請求項27】 加湿用気体発生機構からノズル部までの間の所要部分にトルマリンまたは浄水用のセラミックが設けられている請求項1〜26のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項28】 トルマリンまたは浄水用のセラミックが塊状または粒状で、これを加湿用気体発生機構の内部に装填してある請求項27に記載の理美容装置。 【請求項29】 トルマリンまたは浄水用のセラミックが粉粒状で、この粉粒状のトルマリンまたは浄水用のセラミックを混在させたプラスチックにより加湿用気体発生機構からノズル部までの間の少なくとも一部が成形されている請求項27に記載の理美容装置。 【請求項30】 後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部に囲まれる空間部分を遮蔽材部により覆う請求項1から29のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項31】 遮蔽部材が交換自在である請求項30に記載の理美容装置。 【請求項32】 遮蔽部材が難燃性よりなる請求項30または31に記載の理美容装置。 【請求項33】 遮蔽部材が処理部の動きに対応するよう伸縮自在である請求項30または31に記載の理美容装置。 【請求項34】 遮蔽部材が通気性または遠赤外線反射性または感温性よりなる請求項30から32のいずれかに記載の理美容装置。 【請求項35】 後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部に被施術者の髪までの距離を測る測距機構を取り付けた請求項1から34のいずれかに記載の理美容装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、美容院や理容院に配備されて、頭部の毛髪に対してヘアカラー、ヘアマニキュア、ヘアダイ、トリートメント、パーマネント、乾燥、ウェーブ等の各種ヘア処理を的確に行なうことができるのみならず、フェイシャル施術等の美顔処理をも行なうこともできる理美容装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、美容院や理容院に配備される理美容装置としては、ドライヤやヘアスチーマを組み込んだボンネット型のヘア処理装置が一般的に用いられているが、ボンネット型のヘア処理装置は、被施術者の頭部全体を被套する構造となっているため被施術者の頭部を被套した状態ではヘア処理を行なうことはできないという問題があった。しかもボンネット型のヘア処理装置によるヘア処理中は顔面への施術も行なうことができないという問題があった。また従来の理美容装置ではヘアカラー、ヘアマニキュア、ヘアダイを行なう際には、頭にヘアキャップを被せたり、食品包装用ラップフィルムで頭を覆ったりしたうえボンネットを被套して髪をスチーム加熱し、髪に水分を与えつつ薬剤の反応温度に加熱していた。ヘアキャップや食品包装用ラップフィルムで頭を覆うのはスチーム量が少なく加熱により髪の水分が失われるのを防ぐためである。被施術者はヘアキャップや食品包装用ラップフィルムにより不快感を感じるうえ、被套されるボンネットにより圧迫感を感じるという問題があった。またドライヤやヘアスチーマ等の装置はボンネット部に組み込まれるので、重心が高くなって不安定で移動時に転倒を起こす恐れがあった。さらに、ヘア処理用の薬液を使用するとボンネットに薬臭が染み付いて被施術者に不快感を与えるという問題もあった。 【0003】またボンネット式ではなくヘアスチーマを取り付けた開放型のものも提案されているが、開放型のために髪全体を均一にスチーム加熱するには、モータ等によりヘアスチーマを回転させる必要があった。しかし構造上回転させても髪を均一にスチーム加熱することが難しいうえにスチーム量が少ないためヘアキャップや食品包装用ラップフィルムをなくすることはできなかった。しかもヘアスチーマを頭部の周囲で回転させる駆動機構は構造が複雑で故障の原因となり易いうえ長期間耐用できないという問題があった。しかも部品数が増し安価に製造できないという問題があった。さらに駆動機構は上方に設けられるためボンネット型と同様重心が高くなり、移動時に不安定となる問題があった。さらにこれらの装置で、肩より長い髪を処理することは不可能なため、手持ちのドライヤを用いて処理しなければならなかった。そこで、本出願人はこのような問題を解消するための装置として、特許出願2000−385370号のヘア処理装置を先に出願したが、この装置はヘア処理機能しかないため、顔の手入れなどフェイシャル施術を行なうための装置が別に必要となり、設備投資費用が嵩むうえに、2種類の装置を室内に配置することは場所取るために理美容作業が阻害されるという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとするところは、前記のような問題を解決して、キャップ等を用いることなくヘアカラーやヘアマニキュア、ヘアダイ等のヘア処理を行なうことができるばかりでなく、顔面への加湿などの美顔機能をも有していて、1台でヘア処理をしながらフェイシャル施術を併せ行うこともできる理美容装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記した課題を解決した本発明の理美容装置は、前面に後部ヘア処理部が設けられ、上部と両側部には頂部へア処理部と側部ヘア処理部がそれぞれ前向きに設けられるとともに顔面加湿処理用の加湿用気体噴霧部材が設けられるヘッドを、各処理部に囲まれる空間部分が被施術者の頭部位置に対応して位置調整できるように支持した理美容装置であって、前記ヘッドに加湿用気体発生機構を内蔵させる一方前記した各処理部に送風機と加熱機を設けるとともに各処理部のうち少なくとも後部ヘア処理部と側部ヘア処理部には前記加湿用気体発生機構に続かせたヘア加湿処理用の噴霧ノズルを設けてあり、さらに前記加湿気体発生機構には先端を顔面加湿処理用の噴霧ノズルとされた加湿用気体噴霧部材を続かせたことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1において、1は蒸気発生機構2とミスト発生機構3とよりなる加湿用気体発生機構を内蔵させた扁平な縦型のヘッドである。このヘッド1はその前面に設けられた後部ヘア処理部4と、上部に設けられた頂部ヘア処理部5と、両側に設けられた側部ヘア処理部6、6とを有しており、各処理部に囲まれる空間部分が被施術者の頭部位置に対応して位置調整できるようになっている。また各処理部には送風機と加熱機が設けられ、各処理部のうち少なくとも後部ヘア処理部と側部ヘア処理部にはヘア加湿処理用の噴霧ノズルを設けてある。さらに、このヘッド1の下部両側には前記した蒸気発生機構2とミスト発生機構3とよりなる加湿用気体発生機構に接続させて、長尺ホースなどの加湿用気体供給管材101の先端に顔面加湿処理用の噴霧ノズルを設けた加湿用気体噴霧部材100を続かせてある。 【0007】前記した後部ヘア処理部4と頂部ヘア処理部5と側部ヘア処理部6、6はいずれも処理面が1つであってもよいが、図示例における後部ヘア処理部4はヘッド1の前面に上下に配列されてそれぞれが独立して機能する複数の処理面4a、4bを有しており、また、この後部ヘア処理部4はヘッド1に固定されるものであるが、頂部ヘア処理部5と側部ヘア処理部6とはヘッド1のケーシングに所定の位置で保持させることができる可動機構7を介して取り付けられていて、被施術者の頭部位置に対して接離自在とされるものとしてある。特に頂部ヘア処理部5は可動機構7によって被施術者の頭部位置に対して接離自在とされるとともに後部ヘア処理部4で長い髪の下方を処理する際に頭部が当たらない位置まで起立できるように起伏自在としてある。 【0008】一方、前記した加湿用気体噴霧部材100は、図1、2、28に示されるように、隣接する被施術者のシェービング前に髭や肌を柔らかくする理容およびフェイシャル施術等の美容処理を行なうこともできるようにヘッド1の一側または両側に設けられた長尺、且つ、屈曲自在なものである。また、ヘッド1は地上に置かれるスタンド或いは天井や壁面などのベース部材に上下位置調整機構9および左右位置調整機構10を介して取り付られ上下方向および横方向に移動自在とされ、これにより前記した後部ヘア処理部4と頂部ヘア処理部5と側部ヘア処理部6、6とで囲まれる空間部分を被施術者の頭部位置に対応して調整できるものとしてある。なお、この上下位置調整機構9および左右位置調整機構10としては、水平回動および上下枢動自在なヘッド取付アーム11でも、高さ調整自在な被施術者用椅子とヘッド取付用ワゴンやヘッド取付用キャスタ付きスタンドとの組合わせでも、高さ調整自在なヘッド取付用ワゴン或いは高さ調整自在なヘッド取付用キャスタ付きスタンドであってもよいもので、前記したヘッド取付アーム11や高さ調整自在なヘッド取付用ワゴン、高さ調整自在なヘッド取付用キャスタ付きスタンドの場合は、被施術者用椅子は高さ調整機構がなくてもよい。 【0009】また、図40に示されるような高さ調整ができないワゴンにヘッド1が装着される場合は、ヘッド1の上下位置を調整することができないので、図示しない高さ調整自在な被施術者用椅子を上下位置調整機構9とし、ヘッド取付用ワゴンの移動機能をもって左右位置調整機構10とする。さらに、図41に示されるようなヘッド取付用ワゴンは、スライド自在なワゴンの胴部をモータ駆動により高さ調整するものとして、左右移動機構10をもつヘッド取付用ワゴン自体に上下位置調整機構9を持たせたものとしているので、この場合も被施術者用椅子は高さ調整機能がなくてもよい。 【0010】さらに、図1、2、30、31、32に示されるようなヘッド取付用キャスタ付きスタンドは、スタンドの支柱をスライド自在なものとしてこの支柱を任意の長さにおいて固定ノブ1bにより締め付け固定することにより上下位置調整機構9の機能を持たせて高さ調整を行い、ヘッド取付用キャスタ付きスタンドの移動機能をもって左右移動機構10としているものであって、このように高さ調整機能をもつものも、被施術者用椅子は高さ調整機能がなくてもよい。 【0011】さらに、図42〜50に示されるような、水平回動および上下枢動自在なヘッド取付アーム11にヘッド1が装着される場合は、ヘッド取付アーム11はヘッド1の上下および左右位置調整を行なうことができるので、高さ調整自在な被施術者用椅子はなくてもよいが、ヘッド取付用キャスタ付きスタンドは、図1、2、30、31、32に示されるように、足押し部120が形成されたものとしてあり、この足押し部120によって装置を移動させる際に、ヘッド1を押したときにヘッド1の重みでヘッド1が前傾して転倒しそうになることを防ぎ、装置の移動を滑らかに行なわせることができるものとしてある。なお、図示しないが図40、41に示されるヘッド取付用ワゴンにおいても足押し部を設けておけば同様の効果が期待できるのでより好ましい。さらに図1、2、30、31、32に示されるように、ヘッド取付用キャスタ付きスタンドに動き止めストッパ機構130が設けられたものとしてあり、この動き止めストッパ機構130によって装置を施術場所に動き止めし、施術中に装置が動くことを確実に防止して施術を邪魔することがないようにしている。特に装置の左右に設けられた加湿用気体噴霧部材100を用いて装置の左右にいる被施術者に対して加湿気体を用いた施術を行なう際にはお互いの施術を邪魔することがなく効果的である。 【0012】前記動き止めストッパ機構130は図33、34に示されるように、ヘッド取付用キャスタ付きスタンドの支柱131と該支柱131とU字状のキャスタ枠132間に張架された取付枠133の下面に取り付けられる伸縮筒体134と該伸縮筒体134を伸長させるリンク機構135とからなる。伸縮筒体134は取付枠133の下面に取り付けた角形の筒体134aと該角形の筒体134a内にスライド自在に嵌挿される角形のスライド筒体134bとからなり、該スライド筒体134bの下端には床面に圧接される滑り止め突起148が2個設けられている。リンク機構135は支柱131の基端に枢着され、中間部をスライド筒体134bに嵌挿されたピン136に嵌挿し、遊端部を足踏みペダル136aとして取付枠133より外方に張出させたリンク杆137と、基端をピン136に枢着するとともに遊端部を足踏みペダル138aとしたストッパ解除用の解放リンク138と、基端をピン136に枢着するとともに中間の屈曲部をストッパカム部139aとしたストッパ杆139とからなる。また筒体134aの側面にはストッパカム部139aと当接するカム板134cが設けられている。該カム板134cは底面をストッパカム部139aの上面を当接させるストッパ時当て面とし、その隅角部をストッパカム部139aの側面を当接させる非ストッパ時当て面としている。 【0013】140はスライド筒体134bを常時上方に付勢するばねで、該ばね140は上端を取付枠133に係止するとともに下端をピン136に係止させたものであり、スライド筒体134bを常時上方に付勢することによりリンク杆137も反時計回り方向に付勢されて足踏みペダル136aが起き上がり状態となるよう付勢させている。141はピン136をガイドするよう筒体134aの側壁に形成された縦溝である。142はリンク杆137に形成される長溝であり、該長溝142にピン136は嵌挿されているので、支柱131に枢着されるリンク杆137が枢動する際、ピン136が縦溝141に押圧されて枢動が阻害されることを防止している。 【0014】143は解放リンク138を起き上がり状態に付勢するばねであり、該ばね143は一端を解放リンク138の基方部にブラケット142aを介して係止するとともに他端を取付枠133に係止させたものである。ブラケット142aを介してばね142を係止させたのは他のリンクと干渉することを避けるためである。144はブラケット142aに立設されるストッパ解除レバーであり、該ストッパ解除レバー144は解放リンク138の解放動作の枢動にともなってストッパ杆139の前端片に当たりストッパ杆139を解放側に枢動させるものである。 【0015】145はストッパ杆139を反時計回り方向に付勢するばねであり、該ばね145の一端は筒体134aに係止されるとともに他端をストッパ杆139の前端縁に係止させたものである。146はスライド筒体134bに取り付けられるガイドピンであり、該ガイドピン146は筒体134aの縦溝141にガイドされるものである。なお、図示しないが図40、41に示されるヘッド取付用ワゴンにおいても動き止めストッパ機構130を設けておけばヘッド取付用キャスタ付きスタンドと同様の効果が期待できるのでより好ましい。 【0016】また、図32において、121はヘッド1に必要に応じて取り付けられる手掛けハンドルであり、この手掛けハンドル121は装置を押して行く際に把持するとともに、装置の転倒を防止する役割をもつもので、このような手掛けハンドル121は図示されていないが、図1、40に示されるヘッド取付用キャスタ付きスタンドやヘッド取付用ワゴンのヘッドに設けておくことが好ましい。 【0017】図1、2、38、38において160は遮蔽部材であり、該遮蔽部材160は後部ヘア処理部4と頂部ヘア処理部5と側部ヘア処理部6、6に囲まれる空間部分を覆い、エアコンディショナーの冷風や温風等の送風により施術中の髪の温度が部分的あるいは全体的に下がることを防止したり、後部ヘア処理部4や側部ヘア処理部6、6から噴霧されるミストがエアコンディショナーの冷風や温風等の送風により乱されて均一に髪に当たらなくなることを防止したりするものである。これは髪の温度が低下したり、部分的に温度がばらついたりすると、各種薬液の反応温度に達せず、色落ちや色斑ができたり、パーマネントのかかりが部分的に悪くなったりすることが生じるからである。またミストが均一に噴霧されないと髪の水分が部部的に不足して髪のパサつきを生じるからである。 【0018】また遮蔽部材160は図38、39に示されるように、左右一対のものとしている。また遮蔽部材160は後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6、6に対してファスナー161により取り付けて交換自在なものとしている。ファスナー161はホックその他のクリップ、吸盤、ループ繊維と樹脂フック(マジックテープ(登録商標))等よりなるものとしている。ループ繊維と樹脂フックよりなるファスナー161を用いる場合は、遮蔽部材160にループ繊維または樹脂フックを取り付け、後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6、6に樹脂フックまたはループ繊維を取り付けて交換自在なものとしている。さらに、遮蔽部材160は後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6、6等の処理部が可動したり、スイングしたり、回転したりするものである場合、その動きに対応できるよう材質そのものを伸縮するものとしたり、蛇腹状として伸縮自在にするものである。 【0019】また遮蔽部材160は難燃性のものとして加熱機13の使用時に遮蔽部材160が燃えることを防止している。さらに遮蔽部材160に3つか5つ程の透孔162を透設して通気性を持たせたり、遮蔽部材160の素材自体に通気性をもたせたりすることにより、ヘア処理時における送風時やミスト噴霧時にその通気性を利用して送風やミストの一部を排気させて遮蔽部材160が風船のように膨らんで被施術者に不快感を与えたり施術に悪影響を与えることがないようにするものである。また遮蔽部材160にアルミニウムが含有される銀色塗料を塗布して遠赤外線反射性をもたせれば、加熱機13による遠赤外線を無駄なく髪に反射させることができるので短時間で加熱することができるので、施術時間を短縮できることとなる。さらに遮蔽部材160に感温性のあるものを用いれば、施術空間内の温度が施術温度に達すると色が変わるので、施術を勘に頼ることなく確実に行なうことができる。感温性材の温度設定は施術温度の40℃前後で発色するものとする他、40℃、50℃、60℃の各温度で異なる色で発色するものとすれば各種施術に対応させることができる。 【0020】図35、36、37における170は測距機構であり、該測距機構170は後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6、6から被施術者の髪までの距離を測るものである。被施術者の髪までの距離を測るのは後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6、6から被施術者の髪までの距離の違いにより、加熱温度や髪に噴霧されるミストの量が変わるため薬液の酸化や定着等にばらつきができ、色落ちや色斑ができたり、パーマネントのかかりが悪くなったり、髪が部分的にパサついたりするからである。測距機構170は実施形態において図37に示されるような巻き取り式のメジャー171を用いているが、レーザや超音波、赤外線を用いた距離計を用いてヘッド等に取り付けた液晶モニタ等に距離を表示するものとしてもよいことは勿論である。 【0021】また前記したヘッド取付アーム11は図42〜図47に示されるように、壁や天井に固定されるブラケット11aにアーム11bを水平回動自在に軸支させるとともに、該アーム11bの先端に伸縮アーム11cの基端を上下枢動自在に軸支し、伸縮アーム11cの先端にヘッド1を枢着した例である。さらに、図48〜50に示されるヘッド取付アーム11は、アジャスタ機構をもって天井と床間に立設される固定スタンド12に固定されるブラケット11aにアーム11bを水平回動自在に軸支させるとともに、該アーム11bの先端に伸縮アーム11cの基端を上下枢動自在に軸支し、伸縮アーム11cの先端にヘッド1を枢着した例であって、このようにヘッド取付アーム11にヘッド1を装着するようにすれば、ヘッド1をヘッド取付用ワゴンやヘッド取付用キャスタ付きスタンドに装着した場合に比べて施術者の作業性はよりよくなる。 【0022】前記した後部ヘア処理部4には、図20、21あるいは図23、24に示されるように、それぞれが独立して機能する遠赤外線式の加熱機13と送風機14の他にミストの噴霧ノズル15とが設けられている。この後部ヘア処理部4はやや上向きあるいは垂直として上下に並設され、上下の後部ヘア処理部4は同時にあるいは個別に作動させることができるものとしているが、この後部ヘア処理部4は処理面を上下に並設したものの他、一つであっても二つ以上であってもよいことは勿論である。そして、ミストの噴霧ノズル15には図19や図51に示されるように、蒸気発生機構2とミスト発生機構3よりなる加湿用気体発生機構により生成されて混合された混合ミストが供給されるものである。なお、加湿用気体発生機構の所要部分、例えば、噴霧ノズル15のミスト通過路にはミストの殺菌や消臭、マイナスイオン化のためのトルマリン(電気石)が設けられる。 【0023】また、図示例における頂部ヘア処理部5は、図26、27に示されるように、遠赤外線による加熱機13と送風機14とが取り付けられ、ミストの噴霧ノズルは設けられていない。これは頂部ヘア処理部5にミストの噴霧ノズルを組み込むと、結露水の滴下防止機構を付けない限り結露水が滴下してヘア処理を阻害するうえに、被施術者に不快感を与えるおそれがあるからであって、的確な結露水滴下防止機構を付ければ、頂部ヘア処理部5にミストの噴霧ノズル15を組み込んでもよい。また、頂部ヘア処理部5は1個でもよいが、図示例では前後に並設される複数の処理部を有するものとしてあり、この場合も前後の処理部は同時あるいは個別に機能させるようにしておくことが好ましく、さらに、頂部ヘア処理部5に設けられる遠赤外線による加熱機13と送風機14も同時あるいは個別に作動させることができるものが好ましい。また、前記したように頂部ヘア処理部5は可動機構7を介してヘッド1に枢着されて起伏自在とすることにより、肩から下にある髪を後部ヘア処理部4で処理する際には頂部ヘア処理部5を最大に起立させ、ヘッド1の下降や被施術者用椅子の上昇によって被施術者の頭部が頂部ヘア処理部5に当たることがないようにしている。また、可動機構7は頂部ヘア処理部5を任意の位置で動き止め保持できるものとして、最適なヘア処理が行なえるようにしている。 【0024】さらに、前記した両側の側部ヘア処理部6は、後部ヘア処理部4と同様、図20〜22あるいは図23〜25に示されるような遠赤外線による加熱機13と送風機14の外にミストの噴霧ノズル15とが設けられているもので、両側の側部ヘア処理部6、6は同時にあるいは個別に作動させることができ、また、側部ヘア処理部6に設けられる遠赤外線による加熱機13と送風機14とミストの噴霧ノズル15も同時にあるいは個別に作動させることができるものである。また、両側の側部ヘア処理部6はいずれも各別の可動機構7を介してヘッド1に枢着されるもので、この可動機構7により側部ヘア処理部6は任意の位置で動き止め保持できるものとして、最適なヘア処理が行なえるようにしている。そして、側部ヘア処理部6の噴霧ノズル15も図19や図51に示される蒸気発生機構2とミスト発生機構3により生成されたミストが供給されるものであり、図51に示されるようにミスト通過路にはミストの殺菌や消臭、マイナスイオン化のためのトルマリン180が設けられる。遠赤外線による加熱機13と送風機14を設けた各処理部を接離自在に頭部の周囲に配置させることにより、髪全体を加熱できるので、加熱機13の遠赤外線による加熱と送風機14からの弱い送風でも充分乾燥でき、従来のヘア処理装置のドライヤのように、強い竜巻状の吸引気流を生じさせて髪を強く攪拌させて髪全体への加熱不足を補う必要がなくなり髪を傷めることがない。 【0025】また、前記可動機構7は図4、15、16に示されるように、頂部ヘア処置部5や側部ヘア処理部6をヘッド1に取り付けるアーム16に摩擦抵抗式枢軸を設けて停止させた位置で位置保持ができるようにしたものや、図7、8、9、17、18に示されるように、頂部ヘア処置部5や側部ヘア処理部6をフレキシブルチューブよりなるアーム17を介してヘッド1に取り付けて位置保持を行ったり、図10に示されるように、ローラ式ストッパ機構80や図11〜14に示されるようにロックピン機構61を用いて位置保持を行なうものとしている。図7、8、9に示されるアーム17によるものは、屈曲位置で形状を維持できるものとなっているが、図17、18に示されるものは屈曲位置で正確且つ確実な位置決めを行なうために角度調整ストッパ機構150を付帯させたものである。 【0026】そして、図4に示される摩擦抵抗式枢軸の可動機構7は、ヘッド1側の軸支部1aと頂部ヘア処理部5あるいは側部ヘア処理部6のアーム16の軸支部16aとをブレーキ機構18を介して枢着するもので、該ブレーキ機構18は軸支部1aの軸筒スペーサ18aの両端に螺着される軸ボルト18b、18bと、一方の軸ボルト18bの座面と軸支部16a間に介在される複数の皿ばね18cと、軸支部1aと軸支部16aとの間に介在される一つの皿ばね18cとよりなるものである。このように皿ばね18cによるばね力により軸支部1aと軸支部16a間に抵抗を与えて、頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6のアーム16を任意の角度で動き止め保持するものである。 【0027】図10に示される可動機構7は、ヘッド1側と頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6側とをローラ式ストッパ機構80を介して枢着するものであり、該ローラ式ストッパ機構80は、底面に多数の段差81を形成した箱体82内に、該段差81間に介在される停止状態と段差81を乗り越えて次の段差81に移動できるローラ機構83を組み込んだもので、該ローラ機構83と連繋される蝶番片84を箱体82に枢着したものである。そして、箱体82をヘッド1または頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6に接続し、蝶番片84に頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6またはヘッド1を接続するものである。ローラ機構83は箱体82の底面両側に形成された段差81上に移動停止自在に配置した左右のローラ83aと、箱体82の上部両側に張架されるガイドレール82aにガイドされるローラ83bとからなり、各ローラ83a、83bはばね85によりガイドレール82aと段差81間に弾発圧着され、ローラ83aを各段差81間で動き止め保持させるようになっている。また、ローラ83aの枢軸には、前記した蝶番片84のブラケット84aと枢着されるリンク87が連繋されている。このため、ローラ機構83が移動することにより、蝶番片84は箱体82に対して所定角度の枢動動作を行い、頂部ヘア処理部3または側部ヘア処理部6の開度を調整するようになっている。86は箱体82の天板に形成された長孔であり、該長孔86に沿ってローラ機構83のガイドピン88はスライドできるようになっている。また、該ガイドピン88に前記ばね85が巻装されている。 【0028】また、図11〜14に示される可動機構7は、ヘッド1に対して頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6をロックピン付回動枠機構90を介して枢着するものである。ロックピン付回動枠機構90は上面の平板部をヘッド1側または頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6の取付部とした略U字状の枠体91と、該枠体91が介入できるサイズで下面の平板部をヘッド1側または頂部ヘア処理部3または側部ヘア処理部4の取付部とした略U字状の枠体92とを中心軸92aをもって枠体91と枢着したもので、枠体92と枠体91との隙間には多数のロック孔が透設された枠体91と一体の回転盤93が設けられ、枠体91は中心軸92aをもって枠体92に回動自在に枢着されている。 【0029】また、回転盤93には図14に示されるように、後記するロックピンが嵌合されるロック孔が複数一定の角度で透設されている。ロック孔は12時方向に配置されるロックピン94aが嵌合される90°用および左回りに60°用、30°用の各ロック孔95a、95b、95cが透設されるとともに、7時方向に配置されるロックピン94bが嵌合される90°用および左回りに60°用のロック孔95d、95eが透設され、5時方向に配置されるロックピン94cが60°反時計回り方向に回動したとき嵌合される30°用のロック孔95fが透設されている。そして、ロックピン94b、94cはロックピン94aから各135°離れた角度にあり、90°用のロック孔95dは95aの孔から図面上左側135°の位置にあり、60°用のロック孔95eは95aの孔から図面上左側165°の位置にある。また、ロック孔94fはロック孔95aの位置から図面上右側75°の位置にある。 【0030】さらに、左右のロックピン94b、94cには必要時に回転盤93のロック孔への嵌合を防ぐロック防止機構96が設けられている。ロック防止機構96は枠体92の前板に取り付けられた台座96a、96aとロックピン94b、94cの周面に突設されたピン96b、96bとからなり、ロックピン94b、94cをばね97の付勢力に抗して引上げ、ピン96b、96bを台座96aに係止させることにより行われる。 【0031】このような、ロックピン付回動枠機構90はロックピン94aがロック孔95aに嵌合し、ロックピン94bがロック孔95dに嵌合した状態で、頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6を30°に回転させたい場合、先ず、ロックピン94bをロック孔95dから引き抜いたうえ、ロック防止機構96のピン96bを台座96aに係止させてロック防止状態とするとともに、ロックピン94cのピン96bを台座96aに係止させてロックピン94cをロック防止状態とする。続いて、ロックピン94aを引き抜いたうえ、枠体91、すなわち回転盤93を時計回り方向に30°回動させてロックピン94aを離せば、ばね97の付勢力をもってロック孔95bにロックピン94aは嵌合される。続いて、ロック防止機構96によるロックピン94bのロックを解除して、ロックピン94bをロック孔95eに嵌合させてロック状態を行う。 【0032】また、頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6をさらに30°回転させたい場合、先ず、ロックピン94bをロック孔95eから引き抜いたうえ、ロック防止機構96のピン96bを台座96aに係止させてロック防止状態とする。続いて、ロックピン94aをロック孔95bから引き抜いたうえ、枠体91、すなわち回転盤93を時計回り方向に30°回動させてロックピン94aを離せば、ばね97の付勢力をもってロック孔95cにロックピン94aを嵌合させるとともに、ロック防止機構96によりロック防止されていたピン96bを台座96aより外せばばね97の付勢力によりロックピン94cはロック孔95fに嵌合されてロック状態となる。また、逆回転させる場合は前記とは逆のことを行えばよい。このようにロックピンを複数用いることにより、頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6が不用意に動くことを確実に防止できるので安全性は極めて高いものとなる。 【0033】次に、図15に示されるものは、図4に示されたものと同様、可動機構7を摩擦抵抗式枢軸としたものであり、ヘッド1または頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6を一方の蝶番片に固定するとともに、他方の蝶番片にヘッド1または頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6を固定した蝶番70とし、一方の蝶番片と蝶番70の軸71とを回り止め固定するとともに他方の蝶番片と軸71をばね圧により締め付けて摩擦抵抗を付与させた締付部材72を設けたものである。 【0034】さらに、図16に示されるものも、摩擦抵抗式枢軸の可動機構7であり、ヘッド1または頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6一方の蝶番片に固定するとともに、他方の蝶番片にヘッド1または頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6を固定した蝶番70とし、一方の蝶番片と蝶番70の軸71とを角軸部により回り止め固定するとともに、他方の蝶番片をプラスチック製の摩擦抵抗リング73を介して軸71に軸支したものである。 【0035】また、図7、8、9に示されるように、可動機構7をアーム17にもたせたものは、頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6をヘッド1に取り付けるアーム17が、変形自在で変形位置に保持できるフレキシブルチューブとするものであり、頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6を所定の位置に移動してフレキシブルチューブを変形させれば、フレキシブルチューブよりなるアーム17は移動した位置に頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6を位置決め保持することとなる。また、アーム17は図8に示されるように、3本のフレキシブルチューブとしているが、側部ヘア処理部6のように水平に配置されて大きな力がかからないうえに側部ヘア処理部6が一つで軽い場合は、1本あるいは2本のフレキシブルチューブとしてもよい。 【0036】20は可動機構7に組み込まれるストッパ機構で、このストッパ機構20は枢軸式のものにおいては、図5に示されるような、アーム16の基端に最大開度でヘッド1側のストッパ部20aに当接する当て面16aを設けるとともに、アーム16の基方部内面に最小開度でヘッド1側のストッパ部20bに当接する当て面16bを形成し、前記ストッパ部20a、20bにより頂部ヘア処理部5あるいは側部ヘア処理部6の最大開度と最小開度を設定するものとするか、図6に示されるように、アーム16の基端に一定角度の円弧状切欠16cを形成し、該円弧状切欠16c内にヘッド1側に取り付けたストッパピン20cを配置させたものである。そして、円弧状切欠16cとストッパピン20cにより頂部ヘア処理部5あるいは側部ヘア処理部6の最大開度と最小開度が設定されるものとしている。また、最小開度の設定は何らかのトラブルや人がぶつかって頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6がその位置で保持できなくなったとき、被施術者の頭部に頂部ヘア処理部5が当たることを防止できるので極めて重要なものとなる。 【0037】また、可動機構7がアーム17によるものである場合、そのストッパ機構20は、図7、8、9に示されるように、アーム17としてのフレキシブルチューブが前傾されたとき、フレキシブルチューブを当接させるストッパ板20eを設けたものとしている。具体的には、フレキシブルチューブを直接ストッパ板20eに当接させると、フレキシブルチューブを傷めることとなるので、アーム17に取り付けられた当て板17aをストッパ板20eに当接させるものとしている。 【0038】さらに、可動機構7をアーム17によるものとして位置決めを確実にするため角度調整ストッパ機構150は、図17、18に示されるように、ヘッド1側とヘア処理側とを連結するフレキシブルチューブよりなるアーム17と、ヘッド1側のステー151に取り付けられる位置決め用のプランジャ板152とヘア処理側のステー153に取り付けられるボールプランジャ154とからなり、ステー151とステー153とは枢着され、その枢着点を中心として描かれる軌跡上にボールプランジャ154のボールが嵌合される円錐状穴156が多数透設されている。そしてヘア処理側を可動すればボールプランジャ154のボール157は円錐状穴156に順次嵌合しつつ所定の位置まで移動されることとなる。所定の位置に達した時ヘア処理側の動きを止めれば、ボールプランジャ154のボール157は円錐状穴156に嵌合するので、節度をもってヘア処理側は停止固定されることとなる。 【0039】さらに、前記した加熱機13は防護スクリーン21を外した図21、23、24、26、27に示されるように、断面略半円形の環状反射板13aと、該環状反射板13aの前方に配置される環状の遠赤外線ヒータ13bとからなるものである。また、該加熱機13はパーマネントやヘヤダイの際、薬液の反応促進を促したり、遠赤外線効果により頭皮やヘアの細胞の代謝機能を活性化したり、洗髪されたヘアの乾燥を行なうものである。13cは遠赤外線ヒータ13bを支持する碍子である。 【0040】また、図20、21、23、24、26、27に示される送風機14はモータに駆動されるファン14aと送風をガイドする風ガイド筒14cよりなるものであり、前記加熱機13とは各別または同時に作動することができ、送風機14のみを作動させてヘアの表面水分のみを乾燥させて艶出しを行なったり、加熱機13と同時に作動させて急速乾燥を行なったりができるものである。14bは背面に形成される送風空気吸引用のスリット状吸気口である。また前記風ガイド筒14cは送風機14の前面に配設されて送風を効率よく前方に送出するものである。 【0041】22は後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6に設けられたヘア加湿処理用の噴霧ノズル15と、加湿用気体噴霧部材100の顔面加湿処理用の噴霧ノズルの双方の噴霧ノズルにおける各ノズル部22aに設けられる液垂れ防止装置である。この液垂れ防止装置22は図20、21、22、25に示されるように、ノズル部22aの開口内周縁に環状の堰22bを形成して結露水が垂れ落ちないようにするとともに、図24に示されるように、ノズル部22aの周囲にヒータ23を巻装して結露水を蒸発乾燥させるようにしたり、図25に示されるように、ノズル部22aの外周にノズル開口より先端を張出させて嵌着した吸水体24に結露水を吸収させるものである。 【0042】また、吸水体24の表面は外筒22cにより被套されるとともに、外筒22cの先端に内鍔を形成して吸水体24の先端外周縁を係止させることにより、吸水体24の脱落を防止できるうえに、外筒22cの内鍔に付着する結露水を吸水体24が吸水して液垂れを確実に防止することができる。さらに、吸水体24は外筒22cと一体にノズル部22aから取り外すことができるので、吸水体24の吸水が限界に達したら、吸水体24と外筒22cを外して使い捨て式の吸水体24を交換するか、ウレタン樹脂よりなる吸水体24を絞って水分を除去したうえ、再びノズル部22aに吸水体24を装着して再使用してもよい。 【0043】なお、前記した外筒22cに水分蒸発用の透孔22dを形成すれば、該透孔22dから水分を蒸発させることができるので、吸水量を増すことができ、長時間の連続使用が可能となり、外筒22cの交換回数を低減でき、交換作業による稼動時間の低下を抑えてヘア処理効率を上げることができる。25は図20、21、22、24、25に示されるように、堰22bの内周端縁に形成される鋭角部であり、該鋭角部25はノズル部22aの先端に付着した結露水の成長を阻害するものである。 【0044】また、前記堰22bやヒータ23、吸水体24等は使用状況に応じてこれらを単独または複数を適宜組み合わせれば液垂れをより確実に防止することができる。また、各噴霧ノズルのノズル部22aはトルマリン粉末を含有させたプラスチックにより成形されたものとすれば、ノズル部22a内を通過するミストの殺菌、消臭、マイナスイオンの発生を促進することができるうえに、ノズル部22aの汚れを防ぐことができる。さらに、ノズル部22aは図22に示されるように、水平位置から斜め上向きに揺動できるようにして、加湿気体の噴霧範囲を広げ効率よく髪に噴霧することができることとなる。しかも、ノズル部22aは図20、21、22に示されるように、基部を円形とし先端開口を偏平長孔に絞ることにより、先端開口における加湿気体の圧力を高めて流速を速めるので、ノズル部22aの揺動にともなって広範囲、且つ遠くまでミストを確実に吹き付けることができることとなる。 【0045】前記したヘッド1に取り付けられる顔面加湿処理用の加湿用気体噴霧部材100は、図1、2および図28、図32、図40〜50に示されるように、ヘッド1の両側または片側に設けた外部接続口40に取り付けられる屈曲自在なホース101と、このホース101と並んでヘッド1に取り付けられるフレキシブルアーム102とからなるものであり、このフレキシブルアーム102は曲げた状態に形状を維持でき、ホース101と併設することによりホース101を任意位置に保持できることとなる。これは、ホース101とフレキシブルアーム102とを接続具103により連繋することにより両者は一体化されてフレキシブルアーム102の形状にホースは保持されるものである。屈曲自在なホース101の先端に取り付けられる噴霧ノズルのノズル部22aは図29に示されるように、口縁内面に凝縮水が外部に垂れ落ちることを防止する垂れ止め部104bを形成した噴霧口104aの下方に凝縮水貯留部104cを設けるとともに、背面にホースの接続部104dを設けたものである。しかも、このノズル部22aはトルマリン粉末を含有させたプラスチックよりなるので、ノズル部22aを通過するミストは消臭、殺菌、マイナスイオン化されることとなる。 【0046】また、図30、31に示される顔面加湿処理用の加湿用気体噴霧部材100は、ヘッド1の背部に左右に枢動できるよう枢着したジョイント106にプラスチック製の長尺のアームパイプ107を取り付け、その先端に回動自在な噴霧ノズル22aを取り付けるとともに、アームパイプ107の略中間部を屈曲自在としたものである。 【0047】さらに、前記した蒸気発生機構2とミスト発生機構3は噴霧ノズル15および加湿用気体噴霧部材100に蒸気とミストとの混合気体を供給するものであって、蒸気発生機構2は図19、51に示されるように蒸気窯30と、該蒸気窯30内に配置されるシーズヒータ30aとよりなる。前記したミスト発生機構3は水タンク31と、該水タンク31の底部に配置させた超音波振動子31aと、水タンク31内の水が既定値以下となったときに報知を行なうフロートスイッチ31bと、水タンク31に水を供給するための着脱自在な給水タンク31cと、超音波振動子31aにより発生したミストを送出させる送風ファン31dとからなるものである。そして、蒸気発生機構2の蒸気窯30またはミスト発生機構3の水タンク31あるいは双方に必要に応じて図示しないトルマリンまたは浄水用のセラミックが装填されるものとしている。 【0048】32は給水タンク31cの給水ノズルであり、該給水ノズル32は先端が閉塞され、給水水位レベル位置の側壁に通水孔を透設することにより、常に、水位を一定に維持できるものとしている。また、33は先端を水中に位置させた水タンク31の隔壁であり、該隔壁33は給水タンク31cが設けられた給水タンク部と超音波振動子31aを設けたミスト発生部とを区画し、ミスト発生部で発生されたミストが給水タンク部に流入しないようにするためのものである。34は先端を水面から若干離した位置に配置させた区画板であり、該区画板34はミスト発生部をミスト生成部と送風部とに区画し、ミストが送風空気により確実に送出されるようにするものである。 【0049】35はミストと蒸気を混合する混合器であり、該混合器35は図19に示されるように、その側壁にミスト発生機構3のミスト供給管35aと、蒸気発生機構2の蒸気供給管35bとが接続されている。蒸気供給管35bはミスト供給管35aより上方に接続されるとともに、その先端をミスト供給管35aより混合器35内に深く突出させたものとし、蒸気がミスト供給管35a内に逆流することがないようにしている。また、混合器35は図19に示されるように、その底部にミスト発生機構3のミスト供給管35aと、蒸気発生機構2の蒸気供給管35bとがその開口端を底部より突出させて接続している。蒸気供給管35bはミスト供給管35aより前方に接続したものとし、蒸気がミスト供給管35a内に逆流することがないようにしている。さらに、図51における混合器35は、開口50aが形成される水平な隔壁50bにより約半分に仕切り、上部に噴霧ノズル15および加湿用気体噴霧部材100にミストと蒸気との混合気体を分配する分配部50を一体的に設けるとともに、結露タンクの機能をもたせたものとしている。このような構造とすることにより、図19に示されるような結露タンクが不要になり、装置を極めてコンパクト且つ、安価なものとすることができる。 【0050】また、混合器35にはイオンまたはオゾン発生装置42とトルマリン180が装填されているが、これはミストの消臭、殺菌、マイナスイオン化をより効率よく行うためであり、使用状況に応じていずれか一方でもよいことは勿論である。なお、前記したトルマリンの代わりに、水道水の残留塩素を除き、マイナスイオンによる活水効果や雑菌抑制効果、遠赤外線波動効果のある浄水用のセラミックを用いてもよい。また、分配部50にはサーミスタ43が設けられている。混合器35のトルマリン180やイオンまたはオゾン発生装置42は蒸気やミストに含まれる薬剤臭をトルマリンあるいはイオンやオゾンにより分解して殺菌や脱臭を行なうものである。分配部50に設けられるサーミスタ43はミストの温度に基づいて蒸気とミストの混合率、すなわち、蒸気発生量を調整して蒸気の供給量を変え、ミストの温度を設定するためのものである。46は混合器35の底部に設けられる結露水排出用のドレン管であり、該ドレン管46は蒸気発生機構2とミスト発生機構3と接続されている。47は集合ドレン管であり、該集合ドレン管47には開閉弁47aが取り付けられている。 【0051】36は図19、51に示されるように、混合器35からの混合気体を分岐させる分岐部であり、該分岐部36には送出管36a、36bの開口を開閉する開閉弁37a、37bが設けられているが、開閉弁を用いずT字継手により分岐するものとしてもよし、図51に示されるように、分配部50に開閉弁37aを介して送出管36bを設けてもよい。分岐部36に設けられた開閉弁37a、37bは混合気体を各噴霧ノズル15と加湿用気体噴霧部材100との双方に供給すると、混合気体の供給不足が生じることがあるため、分岐部36を交互にオンオフして切り換えることができるようにしているが、供給が十分であれば開閉弁37a、37bの双方を開放してもよい。 【0052】38は分岐された一方の送出管36aの終端に接続される結露タンクである。39は分岐された他方の送出管36bの終端に接続される結露タンクである。そして、該結露タンク38には複数の接続口が形成され、該接続口は図19に示されるように、接続管を介して後部ヘア処理部4あるいは側部ヘア処理部6の噴霧ノズル15に接続される。また、該結露タンク39には複数の接続口が形成され、該接続口は図19に示されるように、接続管を介して加湿用気体噴霧部材接続用の外部接続口40に接続される。また、前記混合器35に接続される排出管41には、イオンまたはオゾン発生装置42およびトルマリン粉末を含有させたプラスチックパイプ110とサーミスタ43が設けられている。イオンまたはオゾン発生装置42は排出管41を通過する温かい混合気体中に含まれる薬剤臭をイオンやオゾンにより分解し、脱臭を行なうとともに、トルマリン粉末を含有させたプラスチックパイプ110によりマイナスイオン化をより高めたり、消臭、殺菌効果を高めるものとしている。また、サーミスタ43は混合気体の温度に基づいて蒸気とミストの混合率、すなわち、蒸気発生量を調整して蒸気の供給量を変え、混合気体の温度を設定するためのものである。 【0053】44は図19に示される結露タンク39の底部に取り付けられる結露水排水用のドレン管であり、該ドレン管44には開閉弁44aが設けられている。そして、結露タンク39に設けられたフロートスイッチ45が満水を検知すると開閉弁44aを開放して結露水を排出するものである。46は結露タンク38の底部に取り付けられる結露水排水用のドレン管であり、該ドレン管46は前記した蒸気発生機構2とミスト発生機構3と混合器35と接続されている。47は集合ドレン管であり、該集合ドレン管47には開閉弁47aが取り付けられている。48は加湿用気体噴霧部材100に取り付けられるヘアキャップであり、49はアーム16を被覆する蛇腹式のブーツである。 【0054】このように構成されたものは、先ず、使用環境や設置条件に合わせてヘッド取付用ワゴンあるいはヘッド取付用キャスタ付きスタンドにヘッド1を取り付けたものか、高さ調整自在なヘッド取付用ワゴンあるいは高さ調整自在なヘッド取付用キャスタ付きスタンドにヘッド1を取り付けたものか、建物に固定したヘッド取付アーム11にヘッド1を取り付けたもの、あるいは両者を適宜組み合わせたものを美容室や理容室に配備する。そして、使用にあたっては、施術者は先ずヘッド1の各処理部に囲まれる空間部分の位置を被施術者の頭部位置に合わせる。この位置合わせは、ヘッド1が上下位置調整機構9と左右位置調整機構10とを有するヘッド取付アーム11に取り付けられているときは、図42〜47または図48〜50に示されるように、壁や天井あるいは天井と床間に立設された固定スタンド12に固定されるブラケット11aに軸支されるアーム11bを水平回動させるとともに、アーム11bに軸支される伸縮アーム11cを上下枢動させて行なう。 【0055】そして、図1、2、3、30、31、32、41に示されるように、ヘッド1が上下位置調整機構9と左右位置調整機構10とを有する高さ調整自在なヘッド取付用ワゴンあるいはヘッド取付用キャスタ付きスタンドに取り付けられているときは、ヘッド取付用ワゴンあるいはヘッド取付用キャスタ付きスタンドを床上で水平移動させてヘッド1の左右位置の調整を行なうとともに、ヘッド取付用ワゴンあるいはヘッド取付用キャスタ付きスタンドの高さをモータ駆動により調整したり、手動で調整して固定ノブ1bにより締め付け固定してヘッド1の上下位置を調整する。また、図35に示されるような高さ調整できないヘッド取付用ワゴンにヘッド1が取り付けられているとき、ヘッド取付用ワゴンやヘッド取付用キャスタ付きスタンドには左右位置調整機構10しかないので、左右方向の位置合わせをヘッド取付用ワゴンにより行ない、被施術者の頭部の上下方向への位置合わせは、上下位置調整機構9を有する高さ調整自在な被施術者用椅子で行なうものとする。また、図1、2、30、31、32に示されるヘッド取付用キャスタ付きスタンドには足押し部120が設けられているので、移動するとき、手掛けハンドル121でヘッド1を押しつつ、足押し部120を足で押せば装置は転倒したり、傾くことなく滑らかに移動させることができるものとなる。 【0056】次いで、図1、2、30、31、32、33、34に示されるヘッド取付用キャスタ付きスタンドに設けられた動き止めストッパ機構130の足踏みペダル136を体重を掛けて踏み込めば、基端を支柱131に枢着させたリンク杆137の中間部にはスライド筒体134bに嵌挿されるピン136が嵌挿されているから、スライド筒体134bはピン136によりばね140の付勢力に抗して下降することとなる。そして滑り止め突起148が床面に圧接されると、ストッパ杆139のストッパカム部139aはカム板134c底面のストッパ時当て面に入り込んで当接する。この状態で足踏むペダル136aへの踏み込みをやめれば、スライド筒体134bに装置の自重がかかり、ストッパ杆139のストッパカム部139aはカム板134c底面のストッパ時当て面に圧接されるとともに滑り止め突起148が床面に圧接されて装置は動き止めされることとなる。 【0057】このようにして、被施術者の頭部とヘッド1との位置合わせが行われた後、図4や図15、16に示されるような摩擦抵抗式枢軸よりなる可動機構7や図7、8、9に示されるような、変形自在で位置保持ができるアーム17よりなる可動機構7あるいは、図10に示されるローラ式ストッパ機構80よりなる可動機構7、または、図11、12、13、14に示されるようなロックピン式ストッパ機構90あるいは図17、18に示されるような角度調整ストッパ機構150を組み込んだ可動機構7を介して頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の開度を調整しヘアの処理部位やヘア処理の強さに応じて頭部との位置を位置決め保持を行なう。摩擦抵抗式枢軸による可動機構7は皿ばね18cにより枢動抵抗を与え任意の位置で頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の位置決め保持を行い。アーム17による可動機構7ではフレキシブルチューブの変形により頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の位置決め保持をする。 【0058】また、ローラ式ストッパ機構80よりなる可動機構7ではばね85により各段差81間にローラ83aを維持させて頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の位置決め保持をする。さらに、ロックピン式ストッパ機構90による可動機構7ではロックピンを所定角度で配設されたロック孔に嵌挿することにより頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の位置決め保持を行うものである。そして、頭部全体の乾燥を行なう際、ヘッド1と後部ヘア処理部4の高さおよび頂部ヘア処理部5を図1、2、30、31、32、40、41、45、48の状態とするとともに、側部ヘア処理部6の位置を図3に示される若干閉じ気味の一点鎖線の状態に位置させる。このときエアコンディショナーの冷風や温風等の送風が被施術者の髪に吹き付けられるなどして施術に悪影響が生じると思われる場合には、図1、2に示されるように後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6に囲まれる空間部分にファスナー161を介して難燃性材で伸縮自在な遮蔽部材160を取り付ける。このとき必要に応じて遮蔽部材160は透孔162を設けたり、通気性素材よりなるものとして通気性を持たせ送風やミスト噴霧により膨らむことを防止して被施術者に不快感を与えたり施術を邪魔することがないようにしたり、感温性よりなるものを用いて、被施術時、空間内温度が色表示されるものとしたり、遠赤外線反射性よりなるものを用いて、遠赤外線による加熱効果をより高めたものとしたり、適宜変更することができる。 【0059】次に、測距機構170により後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6と被施術者の髪までの距離を測定する。この距離に応じて後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部ヘア処理部6の加熱機13の出力調整を行なう。次いで、後部ヘア処理部4と頂部ヘア処理部5および側部ヘア処理部6の加熱機13と送風機14を作動させ、遠赤外線ヒータ13aによる加熱と、送風機14のファン14aによる送風を行なう。これにより髪全体が遠赤外線により加熱され、加熱された髪全体に風が吹き付けられることにより、極めて効率よく髪の乾燥を行なうことができる。しかも、遠赤外線ヒータ13aによる遠赤外線効果により、頭皮や髪の代謝を活発化して傷んだ髪や頭皮を整えることができる。 【0060】また、薬液を用いたパーマネントあるいはブローセットの際には、測距機構170により被施術者の髪までの距離を測定した上、距離に応じて後部ヘア処理部4、側部ヘア処理部6のミストの噴霧量を調整する。その後、後部ヘア処理部4や側部ヘア処理部6の噴霧ノズル15により、被施術者の頭部にミスト化された温かい加湿気体をヘアに向け噴霧すれば、加湿気体は髪内に浸透して還元アルカリにより失われる水分を補うとともに、加熱機13とともに髪を加温して薬液の活性化を促進することとなる。また、ブローセットの場合は、ブローセットを行なう前に、後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6の噴霧ノズル15よりミスト化された温かい加湿気体を噴霧させて水分を髪内に浸透させて、ブローの高温から髪を守り、乾燥し過ぎを防止する。 【0061】また、被施術者が肩より長い髪である場合は、図43、46、49に示されるように、ヘッド1を高くしたり、被施術者用椅子を高くして、後部ヘア処理部4を高くするとともに頂部ヘア処理部5を最大開度まで起立させる。これにより被施術者の頭部が頂部ヘア処理部5に当たることがなくなる。次いで、側部ヘア処理部6を図3に示される若干閉じ気味とした一点鎖線の状態に位置させる。これにより、被施術者の肩まである髪にミスト化された温かい加湿気体が噴霧されうる状態に後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6とが配置されることとなる。この状態で後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6の噴霧ノズル15を作動させ、後部と側部の髪に温かい加湿気体を噴霧して髪内に浸透させて還元アルカリにより失われる水分を補うとともに、薬液の活性化を促進することとなる。また、ブローセットの場合は、ブローセットを行なう前に、後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6の噴霧ノズル15より加湿気体を噴霧させて水分を髪内に浸透させ、ブローの高温から髪を守り、乾燥し過ぎを防止する。 【0062】前記した噴霧ノズル15からの加湿気体は図19、51に示される、蒸気発生機構2により発生された蒸気とミスト発生機構3により発生されたミストを混合器35により混合した温かいミストとして噴霧される。しかも、このミストは通過路にもうけたトルマリンにより消臭や殺菌、マイナスイオン化が行われるので、薬臭がないうえに、髪や頭皮、顔の肌を傷めることがなく美容に大きな効果があることとなる。さらに、噴霧ノズル15は図20〜24に示されるように、加熱機13と送風機14の中心前方にノズル部22aが配置されるので、加熱機13と送風機14がミスト流に干渉することはない。また、送風機14による送風と加湿気体噴霧とを同時に行なえば、加湿気体はより強く噴霧されて髪の奥の隅々にまで進入して頭皮に近い位置にある髪にも短時間に水分を浸透させることができる。 【0063】また、必要に応じて、噴霧ノズル15と加熱機13とを併用することにより、後部ヘア処理部4、側部ヘア処理部6により種々の髪処理を行なうことができることとなる。また、噴霧ノズル15により噴霧する際、噴霧ノズル22a内に付着する結露水は、噴霧ノズル22aの先端内周面に形成した環状の堰22bや、噴霧ノズル22aの周囲に巻装したヒータ23や、噴霧ノズル22aの外周にノズル開口より先端を張出させ吸水体24、あるいはこれらを適宜組み合せた液垂れ防止機構22により、結露水の垂れは確実に防止されるので、被施術者に結露水が垂れることがないので、ヘア処理時、染めむらや色むらが生じることがないうえに、被施術者に不快感を与えることがない。 【0064】また、図44、47、50に示されるように、頂部ヘア処理部5を最小開度まで閉じた状態とすればヘッド1の上方はコンパクトに折り畳まれるので、不使用時にはヘッド1を天井付近に配置させることができるので、ヘッド1により施術者の邪魔をすることがない。また、頂部ヘア処理部5を最小開度まで閉じたとき、図5に示されるストッパ機構20では、アーム16の基端に設けられた当て面16bがヘッド1側のストッパ部20bに当接して頂部ヘア処理部5を確実に停止させることができる。また、図6に示されるストッパ機構20では、円弧状切欠16cの一端にヘッド1側のストッパピン20cが当接することにより、確実な停止が得られることとなる。また、ストッパ機構20は頂部ヘア処理部5または側部ヘア処理部6をある角度に保持させているとき人がぶつかったり、何らかのトラブルでアーム16が枢動して頂部ヘア処理部5が被施術者の頭部に当たることを的確に防止するものである。 【0065】また、加湿気体の生成時には、図19、51に示される蒸気発生機構2の蒸気窯30内の水をシーズヒータ30aにより加熱して蒸気を発生させるとともに、ミスト発生機構3の水タンク31の底部に設けた超音波振動子31aによりミストを発生させ、この蒸気発生機構2による蒸気と、超音波振動子31aにより発生されたミストとを混合器35に送出されることとなるが、このとき、蒸気窯30と水タンク31にトルマリンが装填されていれば、水の消臭、殺菌、マイナスイオン化が行われ、浄水用のセラミックが装填されていれば水道水の残留塩素を除きマイナスイオンによる活水効果や雑菌抑制効果、遠赤外線波動効果が期待できる。 【0066】次いで、蒸気とミストは混合器35内で混合されて温かいミスト化された加湿気体となり、図19においては排出管41に送り出され、図51においては、分配器50を介して噴霧ノズル15に送出されることとなるが、このミスト化された加湿気体はイオンまたはオゾン発生装置42によりイオンまたはオゾンが混入されて脱臭されたり、ミスト排出管41のトルマリン粉末が含有されるプラスチックパイプ110や混合器35内のトルマリン180によりミストは消臭されたり殺菌されたりマイナスイオン化される。さらに、サーミスタ43により設定された温度とされる。 【0067】図19においては、蒸気発生機構2とミスト発生機構3とよりなる加湿用気体発生機構で生成された加湿気体は、分岐部36を介して顔面加湿処理用の噴霧ノズルを先端に備えた加湿用気体噴霧部材100に向かうものと、各噴霧ノズル15に向かうものとに分けられる。そして、図19においては、噴霧ノズル15に向かう加湿気体は結露タンク38に供給された後その接続口より各噴霧ノズル15に分配されて先端のノズル部22aより噴霧されることとなり、また、結露タンク39の接続口を介して加湿用気体噴霧部材100に向かった加湿気体はその先端の噴霧ノズル22aより噴霧され、シェービング前に髭や肌を柔らかくしたり、フェイシャルエステ等の顔面美容を行なうものであるが前記した各噴霧ノズルのノズル部部22aをトルマリン粉末が含有されたものとしてあればトルマリンによりミストは消臭されたり殺菌されたり、マイナスイオン化されることとなる。さらに、図28に示される加湿用気体噴霧部材100にはヘアキャップ48が取り付けられ、ミストは左右の被施術者のヘアキャップ48に供給されることとなる。そして、ヘアキャップ48に供給されたミストにより、パーマネントやカラーリング、トリートメント時、効率よく薬液の浸透を促進したり、髪に水分を浸透させることができることとなる。 【0068】また、ヘッド1を移動させたい場合は、図1、2、30、31、32、33、34に示されるヘッド取付用キャスタ付きスタンドに設けられた解放リンク138の足踏みペダル138aを踏み込めば、基端をピン136に枢着させた解放リンク138のストッパ解除レバー144はストッパ杆139の前端片に当接してストッパ杆139を時計回り方向に枢動させる。ストッパ杆139が時計回り方向へ枢動されることにより、ストッパカム部139aの上面はカム板134c底面のストッパ時当て面から外され、ストッパカム部139aの側面がカム板134c隅角部に当接するとともにばね145により隅角部に圧接された旧状に復帰されることとなる。これによりスライド筒体134bも上昇し旧状に復帰し、滑り止め突起148は床面から離れた状態となり、装置は自由に動かせる状態になるので所定の場所に移動させることができることとなる。 【0069】なお、前記好ましい実施の形態では、ノズル部22aより噴霧される加湿気体は温かいミストとしているが、使用目的によっては蒸気を混合しない単なるミストのみとしてもよいことは勿論である。 【0070】 【発明の効果】本発明は前記説明により明らかなように、ヘッドが前面に後部ヘア処理部、上部に頂部ヘア処理部、両側部に側部ヘア処理部が設けられていて、各処理部に送風機と加熱機を設けるとともに各処理部に囲まれる空間部分を被施術者の頭部位置に対応して調整できる開放型としたので、加熱温度やミスト量が正確になり施術が確実に行なえるうえに、加熱中やミスト噴霧中にも施術が行なえることとなる。しかもボンネット式のようにヘア処理用の薬液臭が染み付いて被施術者に不快感を与えるという問題もない。また、ヘッドを加湿用気体発生機構が内蔵されたものとし、且つ、このヘッドに設けた各処理部のうち少なくとも後部ヘア処理部と側部ヘア処理部はヘア加湿処理用の噴霧ノズルを備えたものとするともに、先端が顔面加湿処理用の噴霧ノズルとされた加湿用気体噴霧部材をヘッドの所要位置に設けてこれらの噴霧ノズルを前記した加湿用気体発生機構に接続させてあるので、髪の加湿は勿論のこと、顔面に加湿気体を噴霧するシュエービングの前処理やフェイシャル施術を行なうこともできる利点がある。また加湿気体をヘッドに内蔵させた蒸気発生機構とミスト発生機構とよりなる加湿用気体発生機構で生成した蒸気とミストとを混合器で混合して噴霧ノズルに供給するようにしたので、装置全体を小型化して全体の安定性を増すことができるうえに、軽量化できて安定性や操作性がよい。 【0071】各処理部の加熱機が遠赤外線によるものとすることにより、頭皮や髪の代謝を活発化して傷んだ髪や頭皮を整えることができる。 【0072】後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部の送風機がファンと送風を送風口までガイドする風ガイド筒とからなるものとしているので、効率のよい送風が行なえることとなる。 【0073】さらに、後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部のうち少なくとも頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部がヘッドに可動機構を介して取り付けられているので、これら処理部を頭部に対し接離することが可能であり、このために部分的に加熱強さや送風強さミスト噴霧強さを変えることもできてヘア処理の自由度が高くなるうえに、作業空間にゆとりができてヘア処理とフェイシャル施術を同時に行なううえに便利であり、各種美理容処理の自由度が大幅に増すうえに、施術時間を短縮することができる。また、駆動機構が小型化できるので、構造が簡単で故障が少なくて長期間耐用でき、さらには、1台の装置でヘア処理のみならず美容処理も行うことができるばかりか、加湿用気体噴霧部材をヘッドに続かせた屈曲可能な長尺の加湿用気体供給管材の先端に顔面加湿処理用の噴霧ノズルを設けたものとすることにより、隣接する美理容装置は加湿機構の必要もなくなるので、作業空間を有効利用できるうえに設備投資が削減できる。 【0074】さらにまた、ヘッド取付用ワゴンまたはヘッド取付用キャスタ付きスタンドに足押し部を設けることにより、装置を傾いたり転倒させたりすることなく滑らかに移動させることができる。 【0075】また、ヘッド取付用ワゴンまたはヘッド取付用キャスタ付きスタンドに動き止めストッパ機構を設けることにより、装置を施術場所に確実に動き止めできるので、施術中に装置が動くことがなく施術を邪魔することがない。特に装置の左右に設けられた加湿用気体噴霧部材を用いて左右にいる被施術者に対して施術を行なう際にはお互いの施術を邪魔することがなく極めて有効である。 【0076】噴霧ノズルのノズル部を基部が円形で先端を偏平長孔とすることにより、ミストを広範囲且つ遠くまで噴霧することができ、特に、噴霧ノズルのノズル部の先端内周面に環状の堰を設けるか、外周にヒータを巻装するか、ノズル部の外周に噴霧口より先端を張出させて吸水体を嵌着するか、これらを適宜組み合せた液垂れ防止機構を設けることにより、施術中に結露水がヘアに滴下されてヘアカラーやヘアマニキュア時に色落ちや色むらをなくし、ヘアダイ時に染めむらを生じさせることがないうえに結露水が顔や頭部に滴下されて被施術者に不快感を与えることがない。また、加湿用気体発生機構や加湿用気体噴霧部材或いは噴霧ノズルその他気体通過路に塊状あるいは粒状のトルマリンを装填したり、前記した部分をトルマリン粉末が混在させたプラスチックなどの成形材料で成形されたものとしたりすることにより加湿気体がトルマリンに触れるようにしておけば、簡単な装置で加湿気体の消臭、殺菌、マイナスイオン化ができるが、このトルマリンに代えて或いはこのトルマリンと併用して浄水用のセラミックを装填してもよく、この場合には水道水の残留塩素を除き、マイナスイオンによる活水効果や雑菌抑制効果、遠赤外線波動効果が期待できる。 【0077】後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部に囲まれる空間部分を遮蔽材部により覆うことにより温度斑やミスト斑がなくなりヘアカラーやヘアマニキュア、ヘアダイ、パーマネント、トリートメント等を的確に仕上げることができる。 【0078】遮蔽部材を交換自在とすることにより、各種の遮蔽部材を状況や環境に応じて使い分けて最も効果的な施術を行なうことが可能となる。 【0079】遮蔽部材が難燃性よりなるものとすることより、過熱による事故を防止できる。 【0080】遮蔽部材が処理部の動きに対応するよう伸縮自在とすることにより、処理部が可動したり、スイングしたり、回転したりするものであっても支障なく使用することができる。 【0081】遮蔽部材に通気性を持たせることにより送風やミストの一部は外部に排気されるので内部に送風やミストが充満することがなく被施術者に不快感を与えたり施術に悪影響を与えることがない。また遮蔽部材を遠赤外線反射性のものとすることにより、髪をより効率的に加熱できることとなる。また遮蔽部材を感温性よりなるものとすることにより施術空間内部の温度を色で目視確認することができるので、ベテランでなくとも適正な温度で施術を行なうことが可能となる。 【0082】後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部に被施術者の髪までの距離を測る測距機構を取り付ることにより、被施術者の髪と後部ヘア処理部と頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部との距離を正確に知ることができるので、距離に応じた適正な加熱量やミスト量に調整することができるのでミスのヘア処理を行なうことができる。従って、本発明は従来の問題点を解消した理美容装置として業界の発展に寄与するところ極めて大なものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391012006 【氏名又は名称】株式会社ピジョン
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| 【出願日】 |
平成14年8月8日(2002.8.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078101 【弁理士】 【氏名又は名称】綿貫 達雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−164320(P2003−164320A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−230817(P2002−230817) |
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