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【発明の名称】 化粧品生成用の物質混合キット
【発明者】 【氏名】マリア プラダ ビアンチ

【要約】 【課題】化粧品の生成のために物質を混合するためのキットを提供する。

【解決手段】第一物質を収容しかつ破裂可能カバーにより一端で閉鎖され第一端部材、第二物質を収容しかつ破裂可能カバーにより一端で閉鎖された第二端部材、および第一および第二端部材の破裂可能カバーを備えた前記一端と係合関係で受けることのできる中間部材を含み、前記中間部材は前記第一および第二端部材のカバーを破裂できる切断手段を含み、それぞれの物質の放出を可能にしかつ使用できる状態の化粧品を得るために前記物質を混合するための通路を形成できる混合室を形成している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第一物質(22)を収容しかつ破裂可能カバー(30)により一端が閉鎖された第一端部材(2)、第二物質(42)を収容しかつ破裂可能カバー(50)により一端が閉鎖された第二端部材(4)、および前記第一および第二端部材(2,4)の破裂カバー(30,50)を有する前記一端を係合関係で受けることのできる中間部材(6)を含み、前記中間部材(6)は前記第一および第二端部材(2,4)の前記破裂可能カバー(30,50)を破裂できて物質の流出を可能にする切断手段(63)を含み、使用できる状態の化粧品を生成するために第一および第二物質(22,42)の通過を可能にして混合するための混合室(68)を形成している化粧品生成用の物質混合キット。
【請求項2】 前記第一および第二端部材(2,4)は実質的円筒体(20,40)、および前記円筒体よりも小さい直径の実質的円筒首部(24,44)を含み、かつ前記破裂可能カバー(30,50)は前記首部(24,44)の端リム上に設けられている、請求項1のキット。
【請求項3】 前記第一および第二端部材(2,4)の前記首部(24,44)は前記中間部材(6)に封鎖可能に係合できる係合手段(26,26’,46)を有する、請求項2のキット。
【請求項4】 前記係合手段(26,26’,46)は前記第一および第二端部材(2,4)の前記首部(24,44)から外方に突出した少なくとも一つのカラーを含む、請求項3のキット。
【請求項5】 前記カラー(26,26’,46)は前記首部の側壁から斜めに突出する上面(27,27’,47)、および前記首部の側壁から半径方向に突出する下面(28,28’48)を含む、請求項4のキット。
【請求項6】 前記カラー(26,26’,46)は前記中間部材(6)の内側面に形成された長手方向の突起(65)と摺動関係で係合できる少なくとも一つのノッチ(29,49)を有する、請求項4または5のキット。
【請求項7】 前記中間部材は実質的円筒体(60)を含み、円筒体(60)の内部には前記混合室(68)を形成する中空のシリンダ(62)を軸方向位置に支持する横断隔壁(61)が設けられている、請求項1から6のいずれか1のキット。
【請求項8】 前記切断手段(63)は前記中間部材のシリンダ(62)の上下リム上にそれぞれ二つの尖端を有するブレードを具有する、請求項7のキット。
【請求項9】 前記中間部材(6)の内部に前記横断隔壁(61)により支持された二つの長手方向の舌部(64)が設けられていて各前記舌部は可撓性上下部を有し、各前記舌部は前記中間部材の内面と前記シリンダ(62)の外面間に設置されていて前記首部を受けることのできる管状開口が前記中間部材の内面と前記シリンダの外面間に形成されている、請求項7また8のキット。
【請求項10】 前記第一端部材(2)、前記第二端部材(4)、および前記中間部材(6)は相互から分離していて使用時に組立てることのできるものである、請求項1から9のいずれか1のキット。
【請求項11】 前記第一端部材(2)および第二端部材(4)は破裂可能カバー(30,50)を前記切断手段(63)から離隔した状態で前記中間部材(6)へ組み立てられ、かつ使用者による自発的運動に続く前記カバー(30,50)の破裂を起こすように係合できるものである、請求項1から9のいずれか1のキット。
【請求項12】 前記第一端部材(2)および第二端部材(4)は相互から異なる横断方向および長手方向の寸法を有する、請求項1から11のいずれか1のキット。
【請求項13】 l−アスコルビン酸有効成分を含有する化粧粉末物質(22)が前記第一端部材(2)内に収容されかつ液体物質(42)が前記第二端部材(4)内に収容されている、請求項1から12のいずれか1のキット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧品生成のために物質および/または皮膚科学物質、特にコラーゲン生成の刺激剤として化粧品に使用されるl−アスルビン酸溶液の即時調製用に物質を混合するためのキットに関する。
【0002】
【従来の技術】l−アスルビン酸を基にした溶液は有効成分含有粉末物質と液体物質または乳清(serum)とを混合することにより概ね生産されている。
【0003】l−アスルビン酸の有効成分含有粉末物質は、概ね、乳清から分離して包装されかつ使用直前に乳清と混合される。
【0004】アスルビン酸配合用の異なるタイプの容器が市場で既知である。
【0005】L’Oreal名義による米国特許第6010760号(特許文献1)は隔壁により相互から分離した二つの室により形成された容器を開示する。第一室はアスルビン酸粉末を収容しかつ第二室は親水性キャリアを収容する。混合メカニズムは、容器内で粉末を液体と混合するように二つの室間の隔壁を破壊できるストッパの形態で提供される。
【0006】前記容器は構造的に複雑かつ非常に融通がきかないものである。
【0007】
【特許文献1】米国特許第6010760号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は予め分離保持された二つの物質を使用前に混合できる化粧品の生成のための物質混合用キットを提供することにある。
【0009】本発明の他の課題は使用者にとって実用的でありかつ簡単に使用できる物質混合用キットを提供することにある。
【0010】本発明の他の課題は融通がきき(万能性があり)かつ異なるタイプおよび質の異なる物質を化粧品生成のために混合できる物質混合用キットを提供することにある。
【0011】本発明の他の課題は製造が廉価かつ簡単な物質混合用キットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は特許請求の範囲の独立請求項1に記載の特徴を有する本発明により達成される。
【0013】本発明の有利実施形態は従属請求項から明らかである。
【0014】本発明による化粧品生成のための物質混合用キットは三つの分離部材を含む。第一部材はその内部に第一物質を収容し、破裂可能カバーにより一端で閉鎖されている。第二部材はその内部に第二物質を収容しかつ一端で破裂可能カバーにより閉鎖されている。中間部材は第一および第二部材の破裂可能カバーを有する一端を係合自在に受けることができる。
【0015】前記中間部材はそれぞれの物質の放出を可能にするために第一部材および第二部材の破裂可能カバーを破裂することのできる切断手段を含む。使用できる状態の化粧品を生成するために混合すべき物質の通過を可能にする混合室が前記中間部材内に形成されている。
【0016】このようにして、二つの異なる物質が第一および第二部材内に分離保持される。第一および第二部材が中間部材に連結されるときに、第一および第二部材の前記カバーが破壊されて二つの物質が共に混合され、化粧品を生成する。
【0017】更に具体的には、本発明による化粧品生成用の物質混合キットは、第一物質を収容しかつ破裂可能カバーにより一端が閉鎖された第一端部材、第二物質を収容しかつ破裂可能カバーにより一端が閉鎖された第二端部材、および前記第一および第二端部材の破裂カバーを有する前記一端を係合関係で受けることのできる中間部材を含み、前記中間部材は前記第一および第二端部材の前記破裂可能カバーを破裂できて物質の流出を可能にする切断手段を含み、かつ使用できる状態の化粧品を生成するために第一および第二物質の通過を可能にして混合するための混合室を形成していることを特徴とする。
【0018】好適形態において、前記第一および第二端部材は実質的円筒体、および前記円筒体よりも小さい直径の実質的円筒首部を含み、かつ前記破裂可能カバーは前記首部の端リム上に設けられている。
【0019】好適形態において、前記第一および第二端部材の前記首部は前記中間部材に封鎖可能に係合できる係合手段を有する。
【0020】好適形態において、前記係合手段は前記第一および第二端部材の前記首部から外方に突出した少なくとも一つのカラーを含む。
【0021】好適形態において、前記カラーは前記首部の側壁から斜めに突出する上面、および前記首部の側壁から半径方向に突出する下面を含む。
【0022】好適形態において、前記カラーは前記中間部材の内側面に形成された長手方向の突起と摺動関係で係合できる少なくとも一つのノッチを有する。
【0023】好適形態において、前記中間部材は実質的円筒体を含み、前記円筒体の内部には前記混合室を形成する中空のシリンダを軸方向位置に支持する横断隔壁が設けられている。
【0024】好適形態において、前記切断手段は前記中間部材のシリンダの上下リム上にそれぞれ二つの尖端を有するブレードを具有する。
【0025】好適形態において、前記中間部材の内部に前記横断隔壁により支持された二つの長手方向の舌部が設けられていて各前記舌部は可撓性上下部を有し、各前記舌部は前記中間部材の内面と前記シリンダの外面間に設置されていて前記首部を受けることのできる管状開口が前記中間部材の内面と前記シリンダの外面間に形成されている。
【0026】好適形態において、前記第一端部材、前記第二端部材、および前記中間部材は相互から分離していて使用時に組立てることのできるものである。
【0027】好適形態において、前記第一端部材および第二端部材は破裂可能カバーを前記切断手段から離隔した状態で前記中間部材へ組み立てられ、かつ使用者による自発的運動に続く前記カバーの破裂を起こすように係合できるものである。
【0028】好適形態において、前記第一端部材および第二端部材は相互から異なる横断方向および長手方向の寸法を有する。
【0029】好適形態において、l−アスコルビン酸有効成分を含有する化粧粉末物質が前記第一端部材内に収容されかつ液体物質が前記第二端部材内に収容されている。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明による化粧品生成のために物質を混合するキットの実施例を示す添付図面を参照して本発明を以下に説明する。
【0031】図1は本発明による化粧品生成のために物質を混合するキットを示し、全体を参照番号100で示す。
【0032】キット100は第一端部材2、第二端部材4、および第一端部材2と第二端部材間に含まれる中間部材6を含む。
【0033】図2および3に示されたように、第一端部材2はキャビティ21を形成するような内側が中空の実質的円筒体20から成る容器で構成され、その中に化粧品用物質22が収容される。
【0034】物質22はl−アスルビン酸の有効成分含有粉末物質であるのが好ましい。
【0035】円筒体20の上壁は軸方向の軸孔23を有し、軸孔23のまわりに首部24が軸方向外方で起立、延在する。首部24は、円筒体20の上面上に肩部25を形成するように、円筒体20よりも小さい直径を有する。
【0036】相互に対して離隔して平行に外方へ突出した二つの環状カラー26,26’が首部24上に形成されている。各カラー26,26’は首部24の側壁に対して斜めの上面27,27’、および首部24の側壁から半径方向に突出した下面28,28’を有する。
【0037】各カラー26,26’は直径方向に対峙する位置に一対のノッチ29,29’を有する(図2では唯一のノッチのみが各カラーについて観察できる)。上カラー26の各ノッチ29は首部24の軸に平行の垂直線に従って下カラー26’のノッチ29’と整列している。
【0038】破裂可能フィルム30が首部24の上リム上に固定されている。このフィルム30はカバーの作用をしかつ第一端部材2から粉末物質22が排出するのを阻止する。
【0039】第二端部材4について図8および9を参照して説明する。
【0040】第二端部材4はキャビティ41を形成するように内側が中空の実質的円筒体40からなる容器で構成され、内部には化粧品用物質42が収容される。第二端部材4の円筒体40は第一端部材の円筒体20と実質的同一直径および第一端部材よりも長い高さを有する。
【0041】物質42は、第一端部材内に収容された粉末物質22に溶解する、例えば乳清(serum)等の液体物質であることが好ましい。
【0042】円筒体40の上壁は軸方向の軸孔43を有し、軸孔の周りに首部44が軸方向外方で起立、延在する。首部44は、円筒体40の上面上に肩部45を形成するように円筒体40よりも小さい直径を有する。
【0043】外方に突出する環状カラー46が首部44上に形成されている。カラー46は首部44の側壁に対して斜め上面47、および首部44の側壁から半径方向に突出した下面48を有する。
【0044】カラー46は直径方向に対峙する位置に一対のノッチ49を有する(図8では一つのノッチのみが観察できる)。
【0045】破裂可能フィルム50が首部44の上縁部上に固着されている。フィルム50はカバーとして作用しかつ第二端部材から液体物質42が流出するのを阻止する。
【0046】中間部材6について図4−7を参照して説明する。中間部材6は、第一端部材2および第二端部材4の円筒体20および40の横断面寸法と実質的同一の断面寸法を形成する中空を内側に有する実質的円筒体60を有する。
【0047】円筒体60の内部を二つの好ましくは対称的な室に分割する横断隔壁61が円筒体60内の中間位置に形成されている。横断隔壁61は、軸位置に設置されかつ混合室68を内部に形成する中空のシリンダ62を支持する。
【0048】シリンダ62の高さは円筒体60の高さよりも僅かに低い。
【0049】シリンダ62の壁の厚みは極めて薄く、かつシリンダ62はブレードとして作用しかつ第一端部材2および第二端部材4の破裂可能フィルム30を破裂できる尖端63を上下縁部に有する。
【0050】直径方向に対峙する位置に形成された二つの舌部64は円筒体60の長さと実質的同一の長さを有し、円筒体60の内壁とシリンダ62の外壁間に形成されている。各舌部64は軸方向下方および横断隔壁61の上方に突出して半径方向に曲折可能な二部を有する。
【0051】各舌部64は実質的に湾曲した1/4円形状断面を有し、第一端部材および第二端部材の首部24および44の外面により形成される円周よりも僅かに大きい円周を形成している。このようにして、それぞれのカラー26,26’および46を含む第一および第二端部材の首部24および44の厚みと実質的同一の幅を有する開口または空間が舌部64の内面とシリンダ62の外面間に形成されている。
【0052】直径方向に対峙する位置に形成されかつ長手方向の舌部64と規則的に交互に形成された二つの長手突起65が円筒体60の内壁内に設けられている。二つの長手突起65は円筒体60と実質的同一長さを有しかつ第一端部材のカラー26,26’の凹部29,29’内および第二端部材のカラー46の凹部49内を摺動できるような寸法を有する。
【0053】キット100の作用について次に説明する。図10および11に示されたように、キット100は第一端部材2および第二端部材4の首部24および44を中間部材6の各端開口部へ係合することにより組立てられる。
【0054】詳細には、第一端部材2の首部24を中間部材6の舌部64の内面と中間部材のシリンダ62の外面との間の空間へ挿入し、かつ中間部材の長手突起65をカラー26,26’のスロット、即ち凹部29,29’へ侵入させる。そこで、長手突起65はガイドとして作用しかつ中間部材6の内側の首部24の正確な挿入を可能にする。
【0055】首部24のカラー26,26’が中間部材の長手舌部64を押し、長手突起64が外方に曲折し、かつ同時に首部24のカラー26,26’上を把持する。首部24が中間部材6へ挿入されるので、中間部材のシリンダ62の尖端を有するブレード63が第一端部材のカバーフィルム30へ侵入してそれを破裂させる。この時点で、フィルム30は破裂するので、第一端部材内に収容された粉末22は首部24から流出してシリンダ62の混合室68へ流入する。
【0056】同様に、第二端部材の首部44は中間部材6に係合し、かつ中間部材のシリンダ62のび尖端点、即ちブレード63は第二端部材のカバーフィルム50を破裂させる。このようにして、粉末物質22がシリンダ62の混合室68を通って第二端部材のキャビティ41へ侵入して液体2と混合される。
【0057】混合を補助するために、組立てられたキット100は使用者により振盪され、かつ液体42と粉末22は中間部材のシリンダ62の混合室68を交互に通過して混合される。
【0058】混合が一旦完了したときに、溶融有効成分を含有した液体は第二端部材で構成される第二室のキャビティ41内に収容される。この時点で、組立てられた中間部材6と第一端部材は第二端部材4の首部44から分離され、第二端部材内に収容された液体は化粧目的で使用できる状態で粉末と混合されている。
【0059】ここに記載の実施形態において、三つの分離部材2,6および4は使用前に相互に対して組立てられる。しかし、三つの部材2,6および4は予め組立てられてよく、かつこの場合には第一端部材の首部24と中間部材との間の係合、および第二端部材の首部44と中間部材との係合は、第一スナップを含み、この場合において第一および第二端部材のそれぞれのカバーフィルム30および50は混合を回避するためにブレード63によって破裂されず、かつ第二スナップを含み、この場合には第一および第二端部材のそれぞれのカバーフィルム30および50は混合を可能にするためにブレード63によって破裂される。
【0060】更に、長さの異なる実質的同一断面を有する二つの容器2および4が図示されている。しかし、容器2および4は図示されたものと異なる寸法を有してよく、特に、混合物を受けるための第二端部材4で構成される第二容器4は第一容器2よりも幅広い方が有利である。
【0061】更に、本明細書において粉末物質22は液体物質42と混合するものとして説明されている。しかし、混合物質はいずれのタイプのものであってもよく、例えば二種類の粉末物質、二種類の粘性物質、または二つの液体物質であってよい。当業者に想到できる範囲で種々の変更または改変が特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を逸脱することなく本発明の実施形態について可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明によるキットは簡単構造でありかつキットを構成する部材の交換可能性により極めて融通性があると言う利点を提供する。
【出願人】 【識別番号】502347973
【氏名又は名称】シー.アイ.ディー.コスメティクス インターナショナル ディストリビューション ソシエテ アノニム
【出願日】 平成14年9月25日(2002.9.25)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
【公開番号】 特開2003−159118(P2003−159118A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2002−279052(P2002−279052)