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【発明の名称】 頭皮洗浄器
【発明者】 【氏名】大林 正樹
【住所又は居所】名古屋市中区錦二丁目2番13号 リコーエレメックス株式会社内

【要約】 【課題】洗浄用水の残留塩素を除去して、髪や身体に悪影響を及ぼさない洗浄用水を吐出する頭皮洗浄器を提供する。

【解決手段】外部から給水された洗浄用水を一時的に貯水するタンク2と、タンク2から洗浄用水を導水する少なくとも一つの流路と、少なくとも一つの流路で導水された洗浄用水を吐出するノズルと、流路に導水された洗浄用水を加圧してノズルへ送水するポンプと、ポンプを駆動して洗浄用水の吐出制御を行う吐出制御手段と、を有する頭皮洗浄器において、ポンプが洗浄用水を加圧してノズルへ送水する前の過程で洗浄用水の残留塩素を除去する塩素除去剤収納部11を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部から給水された洗浄用水を一時的に貯水するタンクと、前記タンクから前記洗浄用水を導水する少なくとも一つの流路と、前記少なくとも一つの流路で導水された前記洗浄用水を吐出するノズルと、前記流路に導水された前記洗浄用水を加圧して前記ノズルへ送水するポンプと、前記ポンプを駆動して前記洗浄用水の吐出制御を行う吐出制御手段と、を有する頭皮洗浄器において、前記ポンプが前記洗浄用水を加圧して前記ノズルへ送水する前の過程で前記洗浄用水の残留塩素を除去する塩素除去手段を備えたことを特徴とする頭皮洗浄器。
【請求項2】 前記塩素除去手段は、本体と着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の頭皮洗浄器。
【請求項3】 前記塩素除去手段は、アスコルビン酸の固形物、粉末または液体から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の頭皮洗浄器。
【請求項4】 前記塩素除去手段は、亜硫酸カルシウムの固形物、粉末または液体から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の頭皮洗浄器。
【請求項5】 前記塩素除去手段は、活性炭の固形物または粉末から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の頭皮洗浄器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、頭皮洗浄器に関し、より詳細には、塩素を除去した洗浄用水を吐出する頭皮洗浄器に関する。また、応用分野として、頭部の他に顔部、身体等の洗浄器が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来から、洗浄効率の向上やマッサージ効果等の利便性や快適性を求めた頭皮洗浄器がある。特開平11−196925号公報「頭部・顔部洗浄装置」によれば、洗浄効果や使用感が優れた範囲でピーク水圧および間欠パルス数を調整できるため、常に優れた洗浄効果および使用感(マッサージ効果)を得ることができるという方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平11−196925号公報によれば、適度な水圧で洗浄効率を向上させ、間欠水流でマッサージ効果を得ることによって快適性を高めているものの、洗浄用水自体は、通常の水道水(湯)を用いているため、残留塩素があった場合、髪や身体に悪影響を与えるという問題点があった。
【0004】また、残留塩素を除去するため、使用の都度、塩素除去剤を補給しなければならず、利便性が悪いという問題点があった。
【0005】さらに、シャワーノズルに塩素除去剤を備えたものがあるが、吐出水の圧力が下がり、細かな制御ができないという問題点があった。
【0006】この発明は上記に鑑みてなされたものであって、洗浄用水の残留塩素を除去して、髪や身体に悪影響を及ぼさない洗浄用水を吐出する頭皮洗浄器を提供することを目的とする。
【0007】また、使用する都度、塩素除去剤を補給しなければならない手間を省くことが可能な頭皮洗浄器を提供することを目的とする。
【0008】また、簡単に塩素除去剤を補給したり、塩素除去手段を清掃することが可能な頭皮洗浄器を提供することを目的とする。
【0009】また、洗浄用水として水道水(湯)を給水してから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することを目的とする。
【0010】さらに、塩素除去機能を使用しても、吐出水の圧力が下がることがなく、細かな制御が可能な頭皮洗浄器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る頭皮洗浄器は、外部から給水された洗浄用水を一時的に貯水するタンクと、タンクから洗浄用水を導水する少なくとも一つの流路と、少なくとも一つの流路で導水された洗浄用水を吐出するノズルと、流路に導水された洗浄用水を加圧してノズルへ送水するポンプと、ポンプを駆動して洗浄用水の吐出制御を行う吐出制御手段と、を有する頭皮洗浄器において、ポンプが洗浄用水を加圧してノズルへ送水する前の過程で洗浄用水の残留塩素を除去する塩素除去手段を備えたことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、塩素除去手段が、ポンプが洗浄用水を加圧してノズルへ送水する前の過程で洗浄用水の残留塩素を除去することにより、洗浄用水の残留塩素を除去して、髪や身体に悪影響を及ぼさない洗浄用水を吐出することができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係る頭皮洗浄器は、請求項1に記載の頭皮洗浄器において、塩素除去手段は、本体と着脱可能であることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、塩素除去手段が、本体と着脱可能であることにより、簡単に塩素除去剤を補給したり、塩素除去手段を清掃することが可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明に係る頭皮洗浄器は、請求項1または2に記載の頭皮洗浄器において、塩素除去手段は、アスコルビン酸の固形物、粉末または液体から構成されることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、塩素除去手段が、アスコルビン酸の固形物、粉末または液体から構成されることにより、洗浄用水として水道水(湯)を給水してから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明に係る頭皮洗浄器は、請求項1または2に記載の頭皮洗浄器において、塩素除去手段は、亜硫酸カルシウムの固形物、粉末または液体から構成されることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、塩素除去手段が、亜硫酸カルシウムの固形物、粉末または液体から構成されることにより、洗浄用水として水道水(湯)を給水してから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0019】また、請求項5に記載の発明に係る頭皮洗浄器は、請求項1または2に記載の頭皮洗浄器において、塩素除去手段は、活性炭の固形物または粉末から構成されることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、塩素除去手段が、活性炭の固形物または粉末から構成されることにより、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発明に係る頭皮洗浄装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に述べるのは、一例であり、特に限定するものではない。
【0022】(実施の形態1)図1は、本発明における頭皮洗浄器の概略構成図である。頭皮洗浄器は、筐体1と、洗浄用水を貯水するタンク2と、洗浄用水を加圧して吐出方向へ送水するポンプ3と、タンク2とポンプ3とを連結する連結部4と、ポンプ3によって送水された洗浄用水を導水するホース5と、ホース5の先端に取り付けられて洗浄用水を吐出するシャワーノズル6と、ポンプ3を駆動するバッテリ7と、ポンプ3の駆動を制御する制御部8と、から構成される。
【0023】以上の構成において、その動作を説明する。本発明の頭皮洗浄器を用いて頭皮を洗浄するとき、ユーザは、電源スイッチを操作して電源投入する。電源投入されると、制御部8は、バッテリ7からポンプ3へ電源を供給して、ポンプ3を駆動させる。ポンプ3は、タンク2から給水された洗浄用水を加圧し、ホース5を経由してシャワーノズル6へ洗浄用水を送水する。シャワーノズル6は、洗浄用水をシャワー状に吐出して、ユーザは、頭皮を洗浄する。
【0024】図2は、タンク2内部の斜視図である。図2に示したタンク2は、フックでタンク2の内壁に掛けられた取付金具9と、取付金具9によって支えられた塩素除去剤収納部10と、を備えている。また、塩素除去剤収納部10は、開口部10aと、補給口10bと、を備えており、塩素除去剤収納部10内部には、アスコルビン酸(ビタミンC)の固形物、粉末または液体が入れられている。また、塩素除去剤収納部10は、取付金具9から取り外すことにより頭皮洗浄器本体と着脱可能である。ここで、塩素除去剤収納部10は、本発明の塩素除去手段に相当する。
【0025】以上の構成において、その動作を説明する。塩素除去剤収納部10は、取付金具9によって支えられ、開口部10aを介して洗浄用水と塩素除去剤収納部10の内部にあるアスコルビン酸とが接触し、塩素が除去される。
【0026】また、塩素除去剤収納部10は、補給口10bを備えているので、塩素除去剤のアスコルビン酸を補給することができる。さらに、塩素除去剤収納部10は、取付金具9から取り外すことが可能なため、塩素除去剤収納部10の内部を清掃することが容易である。
【0027】前述したように、実施の形態1における頭皮洗浄器は、塩素除去剤収納部10が、洗浄用水の残留塩素を除去するため、髪や身体に悪影響を及ぼさない頭皮洗浄器を提供することができる。また、塩素除去剤収納部10を備えたため、使用する都度、アスコルビン酸を補給する手間を省くことができ、塩素が除去された洗浄用水をポンプ3で加圧して吐出するため、吐出水の圧力が下がることがなく、細かな制御が可能である。
【0028】(実施の形態2)実施の形態2における頭皮洗浄器は、実施の形態1で示した構成および動作とほぼ同様であるので、ここでは、異なる部分のみについて説明する。
【0029】図3は、タンク2を横から透視した図である。図3に示したタンク2は、フックでタンク2の内壁に掛けられた取付金具9と、取付金具9によって支えられた塩素除去剤収納部11と、を備えている。
【0030】塩素除去剤収納部11は、外部から洗浄用水を取水する取水口11aと、残留塩素を除去した洗浄用水を出水する出水口11bと、を備えており、塩素除去剤収納部11内部には、アスコルビン酸の固形物、粉末または液体が入れられている。さらに、塩素除去剤収納部11は、取付金具9から取り外すことにより頭皮洗浄器本体と着脱可能である。ここで、塩素除去剤収納部11は、本発明の塩素除去手段に相当する。
【0031】以上の構成において、その動作を説明する。塩素除去剤収納部11は、取付金具9によってタンク2の内壁に支えられている。取水口11aを介して洗浄用水が給水されると、塩素除去剤収納部11は、内部にあるアスコルビン酸の固形物、粉末または液体で洗浄用水の残留塩素を除去し、出水口11bからタンク2内へ出水する。
【0032】また、塩素除去剤収納部11は、取水口11aから塩素除去剤のアスコルビン酸を補給することができる。さらに、塩素除去剤収納部11は、取付金具9から取り外すことが可能なため、塩素除去剤収納部11の内部を清掃することが可能である。
【0033】前述したように、実施の形態2における頭皮洗浄器は、塩素除去剤収納部11が、洗浄用水の残留塩素を除去するため、髪や身体に悪影響を及ぼさない頭皮洗浄器を提供することができる。また、塩素除去剤収納部11を備えたため、使用する都度、アスコルビン酸を補給する手間を省くことができ、塩素が除去された洗浄用水をポンプ3で加圧して吐出するため、吐出水の圧力が下がることがなく、細かな制御が可能である。
【0034】さらに、塩素除去剤収納部13が、アスコルビン酸の固形物または粉末から構成されるため、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去できる。
【0035】(実施の形態3)実施の形態3における頭皮洗浄器は、実施の形態1で示した構成および動作とほぼ同様であるので、ここでは、異なる部分のみについて説明する。
【0036】図4は、給水機構に塩素除去手段を備えたタンク2を横から透視した図である。図4に示したタンク2は、タンク2の外壁に取り付けられた取付具12と、取付具12によって接続された塩素除去剤収納部13と、塩素除去剤収納部13と給水管15とを連結する取付具14と、を備えている。
【0037】また、塩素除去剤収納部13は、給水された洗浄用水を取水する取水口13bと、残留塩素を除去した洗浄用水を出水する出水口13aと、を備えており、塩素除去剤収納部13内部には、亜硫酸カルシウムの固形物、粉末または液体が入れられている。また、塩素除去剤収納部13は、取付具12および取付具14から取り外すことにより頭皮洗浄器本体と着脱可能である。ここで、塩素除去剤収納部13は、本発明の塩素除去手段に相当する。
【0038】以上の構成において、その動作を説明する。取水口13bを介して洗浄用水が給水されると、塩素除去剤収納部13は、内部にある亜硫酸カルシウムの固形物、粉末または液体で洗浄用水の残留塩素を除去して、出水口13aからタンク2内部へ出水する。また、塩素除去剤収納部13は、取付具12および取付具14から取り外すことが可能なため、塩素除去剤収納部13の内部を清掃することが可能である。
【0039】前述したように、実施の形態3における頭皮洗浄器は、塩素除去剤収納部13が、洗浄用水の残留塩素を除去するため、髪や身体に悪影響を及ぼさない頭皮洗浄器を提供することができる。また、塩素除去剤収納部13を備えたため、使用する都度、亜硫酸カルシウムを補給する手間を省くことができ、塩素が除去された洗浄用水をポンプ3で加圧して吐出するため、吐出水の圧力が下がることがなく、細かな制御が可能である。
【0040】さらに、塩素除去剤収納部13が、亜硫酸カルシウムの固形物または粉末から構成されるため、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去できる。
【0041】(実施の形態4)実施の形態4における頭皮洗浄器は、実施の形態1で示した構成および動作とほぼ同様であるので、ここでは、異なる部分のみについて説明する。
【0042】図5は、タンク2とポンプ3との間に取り付けられた塩素除去手段を横から見た図である。図5に示したタンク2とポンプ3との間には、保持部16と、保持部16に取り付けられた塩素除去剤収納部17と、保持部16を連結する連結部18と、を備えている。
【0043】また、保持部16は、連結部18を介してタンク2から給水された洗浄用水を取水する取水口16aと、取水された洗浄用水を塩素除去剤収納部17へ取水する取水口16bと、塩素除去剤収納部17から保持部16へ出水する出水口16cと、保持部16から連結部18を介してポンプ4へ出水する出水口16dと、を備えている。
【0044】塩素除去剤収納部17内部には、活性炭の固形物または粉末が入れられている。また、塩素除去剤収納部17は、保持部16から取り外すことにより頭皮洗浄器本体と着脱可能である。ここで、塩素除去剤収納部17は、本発明の塩素除去手段に相当する。
【0045】以上の構成において、その動作を説明する。洗浄用水を取水口16aから取水し、取水口16bを経て、塩素除去剤収納部17へ給水する。塩素除去剤収納部17内部では、活性炭の固形物または粉末で洗浄用水の残留塩素を除去し、出水口16cおよび出水口16dを経由してポンプ3へ出水する。また、塩素除去剤収納部17は、保持部16から取り外すことが可能なため、塩素除去剤収納部17の内部を清掃することが可能である。
【0046】前述したように、実施の形態4における頭皮洗浄器は、塩素除去剤収納部17が、洗浄用水の残留塩素を除去するため、髪や身体に悪影響を及ぼさない頭皮洗浄器を提供することができる。また、塩素除去剤収納部17を備えたため、使用する都度、活性炭を補給する手間を省くことができ、塩素が除去された洗浄用水をポンプ3で加圧して吐出するため、吐出水の圧力が下がることがなく、細かな制御が可能である。
【0047】さらに、塩素除去剤収納部17が、活性炭の固形物または粉末から構成されるため、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、塩素除去手段が、ポンプが洗浄用水を加圧してノズルへ送水する前の過程で洗浄用水の残留塩素を除去するため、洗浄用水の残留塩素を除去して、髪や身体に悪影響を及ぼさない洗浄用水を吐出する頭皮洗浄器を提供することができる。また、塩素除去手段を備えたため、使用する都度、塩素除去剤を補給する手間を省くことができる。さらに、塩素が除去された洗浄用水をポンプで加圧して吐出するため、吐出水の圧力が下がることがなく、細かな制御が可能である。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、塩素除去手段が、本体と着脱可能であるため、簡単に塩素除去剤を補給したり、塩素除去手段を清掃することが可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0050】また、請求項3に記載の発明によれば、塩素除去手段が、アスコルビン酸の固形物、粉末または液体から構成されるため、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0051】また、請求項4に記載の発明によれば、塩素除去手段が、亜硫酸カルシウムの固形物、粉末または液体から構成されるため、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【0052】また、請求項5に記載の発明によれば、塩素除去手段が、活性炭の固形物または粉末から構成されるため、洗浄用水として水道水(湯)が給水されてから、瞬時に塩素を除去可能な頭皮洗浄器を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000006932
【氏名又は名称】リコーエレメックス株式会社
【住所又は居所】名古屋市中区錦二丁目2番13号
【出願日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【代理人】 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
【公開番号】 特開2003−159117(P2003−159117A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−360831(P2001−360831)