| 【発明の名称】 |
小物の収納構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】土屋 芳隆 【住所又は居所】港区北青山1−4−3 株式会社ランドウェル内
|
| 【要約】 |
【課題】収納ケース内の小物をより取り出し易い構造にすること。
【解決手段】小物の収納構造であって、上部に開口部を有する袋体と、該開口部近傍において前記袋体内側の第1面に配置した保持部と、一端を前記袋体の前記第1面と対向する第2面に所定の高さで固定し、中途部を前記袋体の底面方向へ下げて折り返し、前記保持部との間で摺動可能に係合した上で、他端を前記袋体の開口部を覆う蓋部としたベルト部材と、を有することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 小物の収納構造であって、上部に開口部を有する袋体と、該開口部近傍において前記袋体内側の第1面に配置した保持部と、一端を前記袋体の前記第1面と対向する第2面に所定の高さで固定し、中途部を前記袋体の底面方向へ下げて折り返し、前記保持部との間で摺動可能に係合した上で、他端を前記袋体の開口部を覆う蓋部としたベルト部材と、を有することを特徴とする小物の収納構造。 【請求項2】 請求項1記載の小物の収納構造であって、前記保持部は、前記袋体内部の第1面に幅方向に架け渡した保持バンドであって、前記ベルト部材は、該保持バンドと前記袋体内側の第1面との間を通過させたことを特徴とする小物の収納構造。 【請求項3】 請求項2記載の小物の収納構造であって、前記ベルト部材は、第1ベルト及び第2ベルトからなる二重区間を有し、該第1ベルトまたは第2ベルトの一方を前記保持バンドと前記袋体内側の第1面との間を通過させたことを特徴とする小物の収納構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話等の小物を収納する収納構造であって、該小物を取り出しやすい構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より携帯電話の収納ケースから携帯電話を取り出す際には、開けた収納ケースの蓋を押さえながら、携帯電話の一部を摘んで引き出したり、携帯電話に付帯されたストラップを引き出したりして、携帯電話を取り出しており、携帯電話を取り出すことは容易ではなかった。 【0003】このため、収納ケースの内側に、バンドの一端を取り付け、該バンドの他端を引き上げることにより、収納した携帯電話を引き上げる構造も考えられる。また例えば、実登3034138号公報に示されるように、収納ケースの底部に、指を入れて携帯電話を押し上げるための切欠を備えたものも提案されている。この従来例では、携帯電話を取り出す際に、ケースの蓋を開け、前記切欠に指を入れて携帯電話を押し上げることで、ケース外部に携帯電話の上部を収納ケースから露出させる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のような構造においては、蓋を開ける動作と小物を取り出す動作を別々に行わなければならない。そして、携帯電話を取り出す際に収納ケースに付帯された蓋部を開けると、蓋部はもとの状態に戻ろうとして携帯電話を取り出す動作を妨げる場合もあり、取り出し作業を迅速に行なえないという問題があった。特に携帯電話の収納ケースは、着信時に携帯電話を素早く取り出すことのできる構成が望まれるため、より取り出しが容易な収納構造であることが求められていた。 【0005】そこで本発明の目的は、収納ケース内の小物をより取り出し易い構造にすることである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための、本発明の代表的な構成は、小物の収納構造であって、上部に開口部を有する袋体と、該開口部近傍において前記袋体内側の第1面に配置した保持部と、一端を前記袋体の前記第1面と対向する第2面に所定の高さで固定し、中途部を前記袋体の底面方向へ下げて折り返し、前記保持部との間で摺動可能に係合した上で、他端を前記袋体の開口部を覆う蓋部としたベルト部材と、を有することを特徴とする。 【0007】この構成によれば、小物を取り出す際、ベルト部材の係合を外すことで蓋部の係合が外れ、ベルト部材を引き上げることで該ベルト部材に下端を支持された小物を、取り出しやすい位置に移動させることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実施形態について図を用いて説明する。図1は収納ケースの斜視図及び側断面図であり、図2は収納ケースに携帯電話を収納した時の動作を示す説明図である。 【0009】まず、携帯電話Pの収納ケースAの構成を説明する。図1に示すように、収納ケースAは、携帯電話Pを収納可能な大きさで上部に開口部1aを有する袋状のナイロン製の袋体1と、袋体1に端部2aが挿入され収納した携帯電話Pを引き出すためのナイロン製の引出ベルト2と収納した携帯電話Pの下面を支持するナイロン製の支持ベルト3とを一体的に構成したベルト部材とを有する。 【0010】図1及び図2に示すように、収納ケースAの袋体1は、携帯電話Pを丁度収納することが可能な大きさで、上部に開口部1aを有する。開口部1a近傍には、袋体1の背側の内面(第1面)1dに幅方向へ架け渡した保持バンド(保持部)6を配設し、後述する引出ベルト2及び支持ベルト3で構成されるベルト部材10を保持バンド6と背側の内面1dとの間へ通して摺動させる。袋体1の前側の内面(第2面)1b外側には雄型ベルクロテープ5が配設され、雄型ベルクロテープ5は引出ベルト2の露出した端部に取りつけた雌型ベルクロテープ4と係合する。また袋体1の裏面には、ズボンのベルト等に通して収納ケースAを取り付けるためのベルト通し7を縫い付けている。 【0011】ベルト部材10は、引出ベルト2と支持ベルト3とを互いにずらした状態で端部同士を縫い付け、二重区間Lが形成されるように構成されている。この二重区間Lにおける引出ベルト2が第1ベルトとなり、同二重区間Lにおける支持ベルトが第2ベルトとなって、第2ベルト(支持ベルトの一部)のみを、保持バンド6と袋体1の背側の内面1dとの間を通過させて、この二重区間Lのみでベルト部材10の摺動が可能な構造としている。 【0012】ベルト部材10の他端を構成する支持ベルト3の第1端部3aは、袋体1の表側の内面1bに、所定の高さ位置で縫い付けられて固定される。支持ベルト3は、固定された位置から袋体1内の底面1c方向へ一旦下げ、底面1c付近で折り返してこれを遊びとし、前記したとおり、保持バンド6と袋体1の背側の内面1dとの間を通過させてた状態で、第2端部3bを引出ベルト2の中途部に縫合している。 【0013】一方、ベルト部材10の一端を構成する引出ベルト2の第1端部2aは、支持ベルト3の中途部に縫合されており、反対の第2端部2bは、保持バンド6の前を通過した後、前記保持バンド6から袋体1の外側へ露出し、袋体1の開口部1aを後方から前方へ折り返されて袋体1の前側へ覆い被さり、袋体1の蓋体11を形成する。端部2bの裏面には雌型ベルクロテープ4を配設し、この雌型ベルクロテープ4は袋体1に配設した雄型ベルクロテープ5と係合する。 【0014】このように、引出ベルト2と支持ベルト3は、互いの端部と中途部とを縫合することで二重区間Lを有する一体的なベルト部材10を構成する。このため、ベルト部材10は保持バンド6の働きにより二重区間Lで移動可能となり、ベルト部材10を引上げた際、一定距離引上げると保持バンド6が二重区間Lの下端が当接してストッパがかかるために、ベルト部材10を引上げすぎて携帯電話Pを袋体1内から落下させてしまうことを防止することができる。 【0015】次に、携帯電話Pを収納ケースAに収納する動作及び取り出す動作を説明する。まず、携帯電話Pを収納ケースAに収納する際には、袋体1の開口部1aから携帯電話Pを挿入して袋体底面1cに押し込む。すると、携帯電話Pの下部により袋体1内の支持ベルト3の折り返された部分が押圧されて、ベルト部材全体が、袋体1の内部に引き込まれる。尚、この時、保持バンド6が二重区間Lの上端に当接してそれ以上動かなくなるため、ベルト部材が必要以上に袋体1内部に引き込まれてしまうことはない。 【0016】携帯電話Pを袋体1内に挿入した状態で、引出ベルト2にて袋体1の開口部1aを覆い、かつ引出ベルト2に配設されている雌型ベルクロテープ4と袋体1に配設されている雄型ベルクロテープ5とを係合することで、引出ベルト2の端部2bは開口部1aを塞ぐ蓋部11として機能する。 【0017】一方、携帯電話Pを収納ケースAから取り出す際には、図2(a)に示すように、まず、引出ベルト2を持って、雌型ベルクロテープ4と袋体1の雄型ベルクロテープ5との係合を解除する。そして、次に図2(b)に示すように、端部2bを持ったまま引出ベルト2を袋体1から引き出すと、それに連結される支持ベルト3がその遊び分上方に移動し、これが携帯電話Pの下端を押し上げる。そして、携帯電話Pの上部が袋体の開口部1aから露出するため、操作者は簡単に携帯電話Pを把持して袋体1から取り出すことができる。先に説明したとおり、保持バンド6がベルト部材10の二重区間Lの下端に当接すると、それ以上、ベルト部材10を引き出せないため、必要以上に携帯電話Pが袋体1外部に露出することはない。 【0018】以上のように、本発明の携帯電話Pの収納ケースAにおいては、蓋部11(ベルト部材10の端部2b)に手をかけてこれを開け、さらにそのまま手で蓋部11を引上げることで、携帯電話Pの上部を引き出すことができる。このため、2つの作業を一連の動作によって行うことができ、携帯電話Pを容易に取り出すことができる。 【0019】(第2実施形態)本発明の第2実施形態について図を用いて説明する。図3は同実施形態にかかる携帯電話の収納ケースの斜視図及び側断面図である。尚、第1実施形態と同様の構成については、同符号を付すことで説明を省略する。第2実施形態の携帯電話Pの収納ケースBは、袋体1とベルト部材12とから構成されている。 【0020】図3に示すように、本実施形態の長尺のベルト部材12は、第1実施形態と異なり、二重区間を有さず、また、保持バンド6に加えて、袋体1の背側の内面1d下方に補助保持バンド16を取り付けている。 【0021】図3(a)に示すように、本実施形態のベルト部材12は、その一端12aと他端12bを袋体1の内部から外部へ渡って配設される。具体的には、一端12aを袋体1の前側の内面1bに所定の高さで固定し、袋体1内の底面1c方向へ一旦下げて折り返した後、補助保持バンド16及び保持バンド6と袋体1の背側の内面1dとの間を通過させてその他端12bが開口部1aから袋体1の外へ露出させている。そして、ベルト部材12の、この露出部分は、袋体1の開口部1aを覆うように袋体の前側に覆い被さって蓋部となる。 【0022】図3(b)に示すように、本実施形態では、ベルト部材12を所定の距離分引上げると、ベルト部材12の中途部が補助保持バンド16に当接し、それ以上の引上げが規制されるため、第1実施形態と同様に携帯電話Pの引き出し過ぎを防止することができる。 【0023】(第3実施形態)図4に本発明の第3実施形態を説明する。図4は同実施形態にかかる収納ケースの側断面図である。同図に示すように、本実施形態の収納ケースCは袋体21と、ベルト部材22とから構成され、ベルト部材22はその一端22aを袋体21の前側の内面21bに固定しており、一旦、袋体21の底部21c側に下げて遊びを持たせた後、袋体21の背側の内面21dに沿って上昇させている。そして、さらにベルト部材22の他端22bを、袋体21の開口部21a近傍に形成したスリット21eをくぐらせて開口部21aの背面を通し、これを蓋部として袋体21の開口部21aを覆っている。このように、本実施形態においては、スリット21eをベルト部材の保持部としている。本実施形態によれば、さらに簡単な構造で本発明を実現することができる。 【0024】(他の実施形態)前述した実施形態においては、携帯電話の収納ケースにベルト通し7を取り付けてベルト等に通して使用する例を説明したが、これに限るものではなく、図5に示すように、ショルダーバック等のカバン30の側面31に袋体1とベルト部材10を形成して、携帯電話Pを収納する収納構造Dとして一体的に有する構成としてもよい。また、図6に示すように、ジャケット等の被服40の内ポケット41に同様の部材を収納構造Eとして一体的に有する構成としてもよい。 【0025】また、前述した実施形態においては、ベルト部材を摺動可能に保持する保持部を開口部1aの幅方向に架け渡されたバンドとしたが、これに限るものではなく、例えば、開口部1a近傍に形成した突起を形成し、これに係合するレールをベルト部材に取り付けて、摺動可能に保持してもよい。 【0026】また、前述した実施形態では、蓋部と袋体との係合具としてベルクロファスナー構造を示したが、これに代えてスナップファスナーやフォックなどの公知の係止具を使用できることは勿論である。前述した実施形態においては、袋体の大きさを携帯電話が収納できる程度の大きさにしたが、この大きさに限るものではなく、ライター等の小物に合わせて袋体の大きさを作成し、それらの小物の取り出しが容易な収納ケースにしてもよい。 【0027】 【発明の効果】以上のように本発明においては、小物を取り出す際、蓋部であるベルト部材の端部の係合を外し、ベルト部材を引き上げることで該ベルト部材に下端を支持された小物を、取り出しやすい位置に移動させることができ、蓋部を開放する動作と小物を取り出す動作とを一連の動作で行うことができるため、収納ケース内の小物をより取り出し易い構造にすることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】501030186 【氏名又は名称】株式会社ランドウェル 【住所又は居所】東京都港区北青山1−4−3
|
| 【出願日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066784 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−325219(P2003−325219A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−135199(P2002−135199) |
|