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【発明の名称】 財 布
【発明者】 【氏名】丸山 隆樹

【要約】 【課題】二つ折りされる財布に、二つの小銭入れを合理的に離して設け、使い勝手がよく、また、嵩張りを少なくして携行性にも優れた財布を提供する。

【解決手段】二つ折りされる財布1において、折り目1aを境にした財布内面の両側に、それぞれ一つの小銭入れ2、3を互いに財布内面の端寄りに位置させて設け、財布1を二つ折りした状態で、二つの小銭入れ2、3が左右に隣り合うようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 札入れと小銭入れを有し、中央部から二つ折りされる財布において、折り目を境にした財布内面の両側に、それぞれ一つの小銭入れを互いに財布内面の端寄りに位置させて設け、財布を二つ折りした状態で、二つの小銭入れが左右に隣り合うようにしたことを特徴とする財布。
【請求項2】 財布の一側に札入れを開口させ、札入れに入れた紙幣とともに財布が中央部から二つ折りされる財布において、折り目を境にした片方の財布内面と、他方の財布外面にそれぞれ小銭入れを設けたことを特徴とする財布。
【請求項3】 二つの小銭入れを色違いにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の財布。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、中央部から二つ折りされる財布に関するものであり、特に、二つの小銭入れが使い分けられる財布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、中央部から二つ折りされる財布が実用されている。この種の財布は、札入れの他に、小銭入れやカード入れ等が設けられ、財布を開いた状態で、札入れへの紙幣の出し入れや小銭入れへの硬貨(小銭)の出し入れ、また、カード入れへのカード類の出し入れができるようになっている。
【0003】また、上記するような財布で、財布に設けた小銭入れの中を仕切り壁で仕切り、仕切り壁両側に仕切られた小銭入れに、サイズや種類の異なる硬貨を分別して入れられる構成の小銭入れも提案されている。(例えば、特開平9−108020号公報参照。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記するような小銭入れの中を仕切り壁で仕切った財布の使用において、例えば、持ち主が営業活動をするのに、公用の金と私用の金を一つの財布に入れて持ち歩き、外出先で両方の金を使い分けるような場合、高額の紙幣については、これが札入れに一緒に入れられてあって両方を使用しても、精算時に公私の金の混同を来すようなことはほとんどないものであるが、公的に使用したタクシー代の釣り銭が硬貨であったり、私的に購入したタバコ代の釣り銭が硬貨であったりするような時に、これらの釣り銭が財布の一つの小銭入れに混入されると、後でこれらの小銭の精算は甚だ面倒なものとなり、計算を間違えるようなことも起こしやすいものである。
【0005】そこで、上記する公報に記載の小銭入れのように、小銭入れの中が仕切り壁で仕切られていると、仕切り壁両側に仕切られた小銭入れに、それぞれ公的な金と私的な金を分けて入れることができる。
【0006】しかし、財布に設けた小銭入れに硬貨を入れる要領を考察すると、片方の手で財布を持ち、もう一方の手に持った硬貨は、開かれた小銭入れに一遍に落とし込む形で入れるのが普通に行われている。従って、小銭入れの中が仕切り壁で仕切られている場合に、仕切り壁で仕切られた片側の小銭入れに入れるべき硬貨を手に持って、この硬貨を従来通りに一遍に落とし込む形で入れたりすると、一部の硬貨が仕切り壁を超えてもう一方の小銭入れに入り込むことようなことも起きる。従って、手に持った硬貨を目的の小銭入れに確実に入れるとなると、仕切り壁を乗り越えるような硬貨がないように、慎重に硬貨を目的の小銭入れに入れる気遣いが求められるもので、決して使い勝手の良いものとは言えない。
【0007】そこで、本発明は、財布に対して二つの小銭入れを合理的に離して設け、使い勝手がよく、しかも、財布を二つ折りにした状態で、嵩張りを少なくして携行性にも優れた財布を提供するとを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本願発明の財布は、折り目を境にした財布内面の両側に、それぞれ一つの小銭入れを互いに財布内面の端寄りに位置させて設け、財布を二つ折りした状態で、二つの小銭入れが左右に隣り合うようにしたことを特徴とする。
【0009】ここで、財布自体は、皮革や布巾等の伸縮性に乏しいシート素材を裁断して縫製してなるもので、札入れの他に、小銭入れ、カード入れ等を付設した従来のこの種の財布と基本的構成では変わりはない。また、小銭入れの構造にしても、開口部に覆い蓋を付けた構成の他に、ファスナー付きのものであっても良い。また、本発明に係る財布では、財布内面は、その幅方向にほぼ2分してその一方に小銭入れを設け、残り財布内面にカード入れ等を設ける。
【0010】このように構成された本発明の財布によれば、従来の財布同様に使用される。財布を片方の手に持って財布を開いた状態で、二つの小銭入れは折り目を境にして左右に離れ、また、前後方向にも位置がずれるので、どの小銭入れに硬貨を出し入れするにも、他方の小銭入れには無関係で行われる。従って、先に、二つの小銭入れの使途を決めておけば、使途別に釣り銭等の硬貨が確実に分けられて、後で精算したりするのに便利なものである。
【0011】また、財布を二つ折りした状態では、二つの小銭入れが隣り合って位置し、重なり合うことがないので、二つの小銭入れに入った同量の硬貨を、上記するような小銭入れの中が仕切り壁で仕切られた小銭入れに入れた時に比べ、財布の膨らみが小さくなるので、持ち主が被服のポケット等に入れて携行するのにも嵩張らず便利になる。
【0012】二つ折りされる財布には、財布の一側に札入れを開口させ、この札入れに入れた紙幣とともに財布が中央部から二つ折りされる財布もある。このような構成の財布では、折り目を境にした片方の財布内面と、他方の財布外面にそれぞれ小銭入れを設けた構成にすると、財布外面に設けて小銭入れは、財布を二つ折りしたままで使用できるので、小銭入れに対し頻繁に硬貨を出し入れするような時に便利になる。また、財布を開いた状態では、財布内面に設けた小銭入れが使用できるので、使途別に釣り銭等の硬貨が確実に分けられて、後で精算したりするのに便利なものである。
【0013】本発明に係る財布において、二つの小銭入れを使途別に使い分ける上で、使途を明確にするために、小銭入れの適所に文字等により使途を明記することも可能であるが、二つの小銭入れを色違いにすると、小銭入れの色でもって財布の持ち主だけが分かる使途が決められて便利なものである。また、色違いにした二つの小銭入れを設けた財布は、小銭入れの色が財布を彩って財布をきれいに見せる効果もある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例を、図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明に係る財布の斜視図である。
【0016】図1において、1は財布を示す。この財布1の各構成片は、皮革や布巾等の伸縮性に乏しいシート素材から裁断されて公知の手法によって縫着されたもので、従来のこの種の財布と基本的構成では変わりはない。
【0017】財布1には、二つの小銭入れ2,3と、札入れ4及びカード入れ5を設けている。ここで、二つの小銭入れ2,3は、折り目1aを境にした財布内面の両側に、それぞれ一つの小銭入れを互いに財布内面の端寄りに位置させて設け、財布1を二つ折りした状態で、二つの小銭入れ2,3れが左右に隣り合うようにしている。
【0018】実施の形態の二つの小銭入れ2,3は、その開口部を財布1の折り目1a側に向けに開口させ、開口部には覆い蓋2a,3bを付けた構成にしているが、開口部は、ファスナー付きにして開閉されるものであっても良い。
【0019】また、実施の形態では、折り目1aを境にした片側の財布内面の約半分の面積を占有して小銭入れ2,3が設けられ、残り半分の面積の財布内面にカード入れ5を設けている。
【0020】上記構成の財布1は、従来の財布同様に使用され、二つの小銭入れ2,3の使用は、どの小銭入れ2,3に硬貨を出し入れするにも、他方の小銭入れには無関係に行われる。従って、例えば、財布1の持ち主が、公用の金と私用の金を同じ財布1に入れて持ち歩いて両方の金を使い分けるような時に、使用した金の釣り銭として受け取った硬貨は、二つの小銭入れ2,3を用いて使途別に完全に分けることができるので、後で公私の金の精算は、小銭を含めて簡単に間違いなくできる。
【0021】また、実施の形態では、金を使途別に使い分けるために、二つの小銭入れ2,3を色違いにしている。こうすることで、二つの小銭入れ2,3の色で、財布1の持ち主だけが金の使途が自由に決められて便利なものである。また、色違いにした二つの小銭入れ2,3を有する財布1は、財布1をきれいに見せる利点もある。
【0022】図2は他の実施の形態を示す財布の斜視図である。
【0023】この実施の形態の財布1は、財布1の一側に札入れ4を開口させ、この札入れ4に入れた紙幣とともに財布1が二つ折りされる形態のもので、この財布1に設ける二つの小銭入れ2,3は、折り目1aを境にした片方の財布内面と、他方の財布外面に設けている。
【0024】このように構成した財布1は、財布外面に設けて小銭入れ2は、財布1を二つ折りしたままで使用できるので、小銭入れ2に対して頻繁に硬貨を出し入れするような場合に便利になる。また、財布1を展開した状態では、財布内面に設けた小銭入れ3を使用できるので、二つの小銭入れ2,3は、金の使途別に確実に使い分けられる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、財布に二つの小銭入れを合理的に離して設け、どの小銭入れに硬貨を出し入れするにも、他方の小銭入れには無関係に行われるので、金を使途別に完全に分けるといった使い方等ができて使い勝手がよく、しかも、財布を二つ折りにした状態で、嵩張りを少なくして携行性にも優れたものである。
【出願人】 【識別番号】501474254
【氏名又は名称】丸山 隆樹
【出願日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【代理人】 【識別番号】100065868
【弁理士】
【氏名又は名称】角田 嘉宏 (外5名)
【公開番号】 特開2003−169708(P2003−169708A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−373882(P2001−373882)