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【発明の名称】 携帯用運搬ケース
【発明者】 【氏名】藤井 匡高
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区椿町12番15号 株式会社健康生活グループ友愛内

【要約】 【課題】簡素な構成であるにも拘わらず、収納部に対して衝撃力又は荷重その他の外力が働いた場合に、その外力及び応力によって、収納部と蓋体又は収納部相互がずれてしまうこと、及び、連結部材が取れたり破壊してしまうことを防止することができる携帯用運搬ケースを提供すること。

【解決手段】収納部10の開口端に蓋体11を当接させてその一側においてこれら収納部10と蓋体11を連結して成る開閉自在の携帯用運搬ケース100において、収納部10の開口端と蓋体11の当接面の一部又は全部を互いに咬合させたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収納部の開口端に蓋体を当接させてその一側においてこれら収納部と蓋体を連結して成る開閉自在の携帯用運搬ケースにおいて、前記収納部の開口端と蓋体の当接部の一部又は全部を互いに咬合させたことを特徴とする携帯用運搬ケース。
【請求項2】 表裏一対の収納部の開口端相互を当接させてその一側においてこれら収納部を連結して成る開閉自在の携帯用運搬ケースにおいて、前記表裏一対の収納部の開口端相互の当接部の一部又は全部を互いに咬合させたことを特徴とする携帯用運搬ケース。
【請求項3】 矩形携帯用運搬ケースの隣り合う二辺において、当接部が互いに咬合することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯用運搬ケース。
【請求項4】 当接部相互が、サインカーブ状に咬合することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の携帯用運搬ケース。
【請求項5】 当接部には、開口端面から突出する防水用凸条と、該防水用凸条に嵌脱可能に開口端面から凹んだ防水用凹条とが、対向して形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の携帯用運搬ケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーツケース、アタッシュケース又はその他の携帯用運搬ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用運搬ケースの一種であるスーツケースは、一般に、硬質の合成樹脂材で形成された中空状の表収納部に対し、同様に中空状に形成された裏収納部をヒンジ部材等を介して開閉可能に取付け、裏収納部を表収納部に対し施錠する施錠用部材を設けて構成された機構又は方式のものが従来より知られている。
【0003】上記機構のスーツケースは、よく旅行用に用いられるが、機内に持ち込むことはできず、必然的に空港で預けることになる。空港においては、一日に大量のスーツケースが運搬されるため、これらのスーツケースは放り投げられたり、何段にも積み重ねられたり、更には、腰掛けられたりと、粗雑に取り扱われることが多々発生する。
【0004】そして、このように粗雑に取り扱われると、地面等にたたきつけられた際の衝撃や、他の荷物の下になった際に加わる荷重等の外力が表収納部と裏収納部から成る表裏一体の収納部に対して加わり、この外力及び応力により、収納部が変形したり又は損傷してしまうという問題点があった。特に、表収納部と裏収納部とが接合する開口端に沿って外力が加わった場合には、開口端付近に配設される施錠用部材やヒンジ部材が取れてしまったり、破壊されてしまうこともあった。ひいては、閉じた状態のまま開くことができなくなったり、又は完全に閉じることができなくなってしまうこともあるという問題点もあった。特に、海外の空港でこのような災難に見舞われると本当に困ってしまうという使用者からの声が届く。そこで、このような災難を回避したいという要望があった。
【0005】かかる要望の一部を達成するために、種々の考案や発明がなされている。たとえば、実開昭53−161902号公報に記載の鞄の胴締め用ベルトや、特開昭59−71702号公報に記載の改良されたスーツケースが公知となっている。
【0006】まず、実開昭53−161902号公報に記載の鞄の胴締め用ベルトは、胴締め用ベルト本体、止片及び係止具により構成されており、空港に預ける前のスーツケースに巻回し、巻回後の胴締め用ベルト本体の両端を止片と係止具により係止することにより、収納部が不用意に開いてしまうことを防止することができるものである。更には、かかる胴締めベルトを平行に又は十字状に複数本、巻回することにより、不用意な開放をより強固に防止することができるものである。
【0007】しかしながら、実開昭53−161902号公報に記載の鞄の胴締め用ベルトは、単に、衝撃等が加わった場合に、収納部が不用意に開いてしまうことを防止することができるに過ぎず、結局、収納部に対して加わる外力を分散させることができないという問題点があった。また、収納部の開口端に沿って外力が加わった場合に、その力が分散されることなく直に施錠用部材やヒンジ部材に伝達されてしまうという問題点もあった。更には、そもそも、収納部の周囲に胴締め用ベルトを巻回しなければならないために、必要時にスーツケース中の物品を取り出す場合や、スーツケース内に収納し忘れた物品がある場合に、いちいち胴締めベルトを解除し再度巻回し直さなければならず、その取出作業及び収納作業が繁雑となってしまうという問題点もあった。
【0008】他方、特開昭59−71702号公報に記載の改良されたスーツケースは、底箱と蓋とから構成され、これらの各々は、4枚の板に分解し得る一つの帯と、この4枚の板を4隅において結合する4個の結合片と、4個の結合片により4隅において結合された底板とにより形成されており、その構造は、直角三角錐を形成することを特徴とするものである。従って、この直角三角錐の構造のため、保護隅として機能し、他方では縦、垂直、横方向の強化と衝撃防止及び外装材料を締め付ける効果を奏するものである。
【0009】しかし、特開昭59−71702号公報に記載の改良されたスーツケースにおいては、直角三角錐を形成する構造を組み立てる作業が非常に煩雑となり、製造コストが非常に嵩んでしまうという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、簡素な構成であるにも拘わらず、収納部に対して衝撃力又は荷重その他の外力が働いた場合に、その外力及び応力によって、収納部と蓋体又は収納部相互がずれてしまうこと、及び、連結部材が取れたり破壊してしまうことを防止することができる携帯用運搬ケースを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1記載の携帯用運搬ケースは、収納部の開口端に蓋体を当接させてその一側においてこれら収納部と蓋体を連結して成る開閉自在の携帯用運搬ケースにおいて、前記収納部の開口端と蓋体の当接部の一部又は全部を互いに咬合させたことを特徴とする。
【0012】この請求項1記載の携帯用運搬ケースによれば、開口端を有する収納部内に物品が収容されるとともに、収納部の開口端に蓋体が合わさるように連結された状態で、運搬される。ここで、収納部及び蓋体に対して荷重又は衝撃力その他の外力が加わった場合にも、収納部の開口端と蓋体の当接部の一部又は全部が咬合することにより、収納部と蓋体とのずれを防止する。
【0013】請求項2記載の携帯用運搬ケースは、表裏一対の収納部の開口端相互を当接させてその一側においてこれら収納部を連結して成る開閉自在の携帯用運搬ケースにおいて、前記表裏一対の収納部の開口端相互の当接部の一部又は全部を互いに咬合させたことを特徴とする。
【0014】この請求項2記載の携帯用運搬ケースによれば、表裏一体の収納部内に物品が収容されるとともに、これら収納部の開口端相互が合わさるように連結された状態で、運搬される。ここで、収納部に対して荷重等が加わった場合にも、収納部の開口端相互の当接部の一部又は全部が咬合することにより、収納部相互のずれを防止する。また、咬合することにより、収納部に対する外力や応力が一定方向に集中しないように分散される。
【0015】請求項3記載の携帯用運搬ケースは、請求項1又は2に記載の携帯用運搬ケースにおいて、矩形携帯用運搬ケースの隣り合う二辺において、当接部が互いに咬合することを特徴とする。
【0016】請求項4記載の携帯用運搬ケースは、請求項1〜3の何れかに記載の携帯用運搬ケースにおいて、当接部相互が、サインカーブ状に咬合することを特徴とする。
【0017】請求項5記載の携帯用運搬ケースは、請求項1〜4の何れかに記載の携帯用運搬ケースにおいて、当接部には、開口端面から突出する防水用凸条と、該防水用凸条に嵌脱可能に開口端面から凹んだ防水用凹条とが、対向して形成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例である携帯用運搬ケース100の斜視図である。この携帯用運搬ケース100は、収納部10と、蓋体11と、ヒンジ部材12と、施錠用部材13と、把持部材20とを備えている。
【0019】収納部10は、一又は複数の物品を収納するためのものであり、中空状に形成されるとともに、開口端を有する略直方体状に形成されており、物品を出し入れ可能とするために開閉可能に形成されている。
【0020】蓋体11は、収納部10の蓋であり、板状に形成されている。収納部10及び蓋体11は、ヒンジ部材12により、収納部10と蓋体11が合わさるように、かつ開閉可能にその一側において連結されている。
【0021】ヒンジ部材12及び施錠用部材13は、収納部10の開口端に蓋体11が合わさるように連結させるためのものであり、従来からよく知られている、蝶番若しくはヒンジ、ダイヤルロック及びバックル、その他施錠用部材により構成されている。
【0022】収納部10には、開口端を構成する4辺のうち、一辺に略台形状の形成された凸部10aが一体的に設けられており、これに対応する蓋体11には、凹部11bが形成されている。収容部10と蓋体11とが当接される閉塞時には、これら凸部10aと凹部11bがしっかり咬み合いながら、収納部10の開口端と蓋体11とが互いに合わさる状態となる。従って、収容部10に外力が加わった場合に、凸部10aと凹部11bによって当接部の一部が咬合されているので、収納部10と蓋体11とのずれを防止することができる。更に、この咬合により、ヒンジ部材12にかかる力を弱めることができるため、収納部10と蓋体11の捻れを防止し、ヒンジ部材12及び施錠用部材13が取れたり破壊してしまうことを防止することができる。
【0023】把持部材20は、蓋体11が当接した状態の収納部10を持ち上げたり、引っ張ったりするための取っ手であり、略コ字状に形成された樹脂からなり、収納部10に取着されている。
【0024】(第2実施例)次に、図2を参照して、本発明の他の実施例について説明する。図2は、第2実施例の携帯用運搬ケース200の斜視図である。なお、上記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。また、図面においても、見えない部分の同一符号を図示しない場合がある。以下の実施例についても同じである。携帯用運搬ケース200は、収納部210と、ヒンジ部材12と、施錠用部材13と、把持部材20とを備えている。
【0025】収納部210は、荷物を収納するためのものであり、矩形に形成されており、表裏一体をなす表収納部211及び裏収納部212により構成されている。
【0026】表収納部211及び裏収納部212は、夫々、開口端を有する略直方体状に形成されており、これらは、ヒンジ部材12により、開口端相互が合わさるように、かつ開閉可能にその一側において連結されている。
【0027】裏収納部212の開口端の一部には、略三角形状で且つ凸部状に湾曲する湾曲部211aが一体的に設けられており、これに対応する表収納部211の開口端の一部は、それに咬合するように略三角形状で且つ凹部状に湾曲している。収納部210の閉塞時には、これらがしっかり咬合された状態で密閉される。従って、衝撃力や荷重等の外力やその外力に対する応力が収納部210に対して働いた場合にも、湾曲部211aによって収納部210は互いに咬合しているので、表収納部211と裏収納部212とのずれを防止することができる。更に、この咬合により、ヒンジ部材12にかかる力を弱めることができるため、収納部210の捻れを防止し、ヒンジ部材12及び施錠用部材13が取れたり破壊してしまうことを防止することができる。また、湾曲部211aにより、その外力や応力の働く方向を反射させたり、屈折させて多方向に分散させることができる。
【0028】以下、図2及び図3を参照しながら、具体的な場合毎に分けて説明する。まず、矢印F1方向より力が加わった場合について説明する。この場合には、湾曲部211aによる咬合により、ヒンジ部材12や施錠用部材13に加わる力の大きさを低減することができ、ひいては、ヒンジ部材12の経年劣化的な破壊又は故障を防止し、長寿命化することができる。
【0029】また、表収納部211には矢印F1方向より力が加わるとともに、裏収納部212には矢印F1方向と逆方向からの力が加わった場合、即ち、収納部210の接合部がお互いにずれる方向に力が加わった場合についても説明する。この場合には、湾曲部211aが形成されていることによって、これらの力が湾曲部211aによって阻害されて、ヒンジ部材12だけに加わることはなく、その力を弱めさせることができる。ひいては、収納部210の捻れを防止し、ヒンジ部材12や施錠用部材13が取れたり破壊してしまうことを防止することができる。
【0030】次に、図3に示すように、矢印F2方向、即ち、開閉方向から収納部210を押しつぶすような方向に力が加わった場合について説明する。この場合には、湾曲部211aにより咬合されているので、F2方向の力が湾曲面211aによって矢印F2a方向に反射、又は矢印F2b方向に屈折されて多方向への力の分散がなされる。従って、収納部210にかかるF2方向の力は分散されて、収納部210が変形或いは破損することを防止できる。
【0031】更に、収納部210は、底面から開口端までの高さ部分に、図2に示すような側壁214が一体的に形成されているので、湾曲部211aにより分散された力はこの側壁214で多少吸収される。
【0032】(第3実施例)次に、図4から図6を参照して、本発明の第3実施例について説明する。第3実施例は、第2実施例の変形例であり、図4は、第3実施例の携帯用運搬ケース300の斜視図である。
【0033】第3実施例の携帯用運搬ケース300は、収納部310を備えており、収納部310は、開口端の3辺に湾曲部211aを複数設けた裏収納部312と、これに咬合するように凹条に湾曲する開口面を有する表収納部311とを備えている。従って、上記第2実施例の奏する作用効果に加え、収納部310は3辺において咬合するので、収納部310に対して、夫々、矢印F3方向及びこれと逆の方向とから表収納部311と裏収納部312とが互いにずれる方向に加わった場合にも、収納部310の開口端310a,310a相互のずれをより強固に防止することができる。即ち、矢印F1,F2,F3方向及びこれらの複合された力が加わっても、力の方向如何によらず、収納部310のずれを防止することができ、ヒンジ部材12や施錠用部材13が取れたり破壊してしまうことをより防止することができるのである。
【0034】更に、図5及び図6に示すように、裏収納部312には、開口端面より突出する防水用凸条部311bが一体的に形成されており、表収納部311には、これに嵌脱可能に成るように凹んだ防水用凹条部311cが対向して形成されている。従って、収納部310は、接合する開口端がシールド効果を奏するとともに、ひいては生活防水を可能にする。
【0035】(第4実施例)次に、図7を参照して、本発明の第4実施例について説明する。第4実施例は、上記第1実施例〜第3実施例にキャスター430を付加した変形例である。図7は、第4実施例の携帯用運搬ケース400の側面図である。
【0036】第4実施例の携帯用運搬ケース400は、表収納部411と裏収納部412とを備えた矩形の表裏一体の収納部410と、把持部材20と、キャスター430とを備えている。
【0037】表収納部411及び裏収納部412は、凹部及び凸部の両部位を備えた矩形波状に屈折する屈折部411aが一体的に形成された開口端を備えており、これらの開口端は互いに咬合する。従って、表収納部411及び裏収納部412の開口端の何れにも凸部及び凹部の両部位を備えているので、これらが咬合することにより、収納部410の開口端相互のずれ方向の制止力が高まる。即ち、収納部410の捻れをより強固に防止することができるのである。
【0038】また、収納部410が後述するキャスター430によって運搬される場合において、運搬する路面からの振動、衝撃、又は振動等を契機として複合された力が加わっても、同様にして、ずれ方向の制止力が働くことによりヒンジ部材12や施錠用部材13が取れたり破壊することを防止することができる。また、収納部410内に収納されている物品が収納部410の内部から他方向に荷重がかかっても同様にして防止することができる。
【0039】キャスター430は、把持部材20であるプルハンドルを引くだけで携帯用運搬ケース400の運搬や移動を可能にするものであり、収納部410の下部辺りに設置された4個の車輪により構成されている。勿論、キャスター430は、把持部材20を引くだけで移動ができるものであれば何でもよく、例えば、4輪で構成され、夫々自在に360度ぐるぐる回るものであっても良いし、一定方向のみの移動ができるように固定されているものであっても良いし、2輪で構成されていても良い。
【0040】(第5実施例)次に、図8を参照して、更に、本発明の第5実施例について説明する。第5実施例は、上記第1実施例〜第4実施例の当接部の形状の変形例である。第5実施例の携帯用運搬ケース500は、表収納部511と裏収納部512の開口端相互に、略ノコギリ歯状の凹部及び凸部の両部位を備えた屈折部511aが一体的に形成されている。これにより、収納部510の当接部は互いに咬合する。屈折部511aは、湾曲部211aが有する略三角形状の一部が形成された前歯部分と、屈折部411aが有する略矩形波状の一部が形成された後歯部分を備えている。従って、咬合されて運搬される携帯用運搬ケースは、第1実施例〜第4実施例の奏する効果を有する。
【0041】例えば、運搬後の載置された収納部510に、浮腫んだ足を休めるために両足をのせる若しくは腰掛ける等によって収納部510に荷重が加えられた際においても、屈折部511aによって開口端相互が咬合しているので、前歯部分により荷重を多方向へ分散させて収納部510の変形或いは破損を防止することができる。更に、この効果に加えて、後歯部分により、後歯部分に直交する方向からの荷重に対しては、収納部510の開口端相互がずれることを強固に防止する。
【0042】(第6実施例)次に、図9を参照して、更に、本発明の第6実施例について説明する。第6実施例は、上記第1実施例〜第5実施例の当接部の形状の変形例である。第6実施例の携帯用運搬ケース600は、表収納部611と、これより開口端から底面までの深さが深い裏収納部612と、を備えた矩形の収納部610を備えている。
【0043】収納部610の開口端には、凹部及び凸部の両部位を備えた波のように湾曲するサインカーブ状の湾曲部611aが一体的に形成されている。従って、上記実施例の奏する作用効果に加えて、開口端はサインカーブ状に形成されているので、もしも開口端に指を挟んだ場合においてもその安全性はしっかり確保されている。
【0044】また、外部からの衝撃等の力が加えられた際、湾曲部611aがサインカーブ状に形成されているので、サインカーブ状に対して種々の方向へ反射又は屈折させて分散させることができる。更に、これらが複数個形成されていることによる相乗効果により、より力が分散させることができ、ひいては、収納部610が変形或いは破損することを強固に防止することができるという効果を奏する。
【0045】以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察することができるものである。
【0046】例えば、本携帯用運搬ケースを構成する各部材の形状又は材質は、特に上記実施例に限定されるものではない。具体的には、各部材が金属材により構成されるものであっても、革材により構成されるものであっても、更には、樹脂材により構成されるものであっても良い。
【0047】また、当接部の形成方式、形成箇所、形成個数、形状、材質、色は、収納部の開口端と蓋体又は収納部の開口端相互の当接部の一部又は全部を互いに咬合させるものであれば良く、夫々上述の屈折部又は湾曲部の記載に何ら限定されるものでない。例えば、略四角形状であると略台形状であるとを問わず実際に咬合していれば良いし、一辺につき1箇所であれ3箇所であれ何箇所で咬合しても良いし、一辺にのみ咬合面を形成するようにしていても良いし、二辺でも三辺にでも形成するようにしても良い。
【0048】更に、上記の実施例によれば、当接部に凸部、凹部、湾曲部又は屈折部を一体的に形成する構成とされている。しかしながら、これら凸部等の形成手段は、必ずしも、当接部に一体的に形成されるものではなくても良く、例えば、当接部の端部のみが交換可能に取付されていても良いし、密閉性を高めるためにパッキン等が配設されていても良い。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の携帯用運搬ケースによれば、収納部の開口端と蓋体の当接部の一部又は全部が互いに咬合する。従って、この一部又は全部の咬合により、収納部と蓋体とのずれを防止することができる。咬合により、ヒンジにかかる力を制止することができ、収納部と蓋体の捻れ並びに連結部材が取れたり破壊してしまうことを防止することができ、更には、本携帯用運搬ケースが閉じた状態のまま開かなくなったり、又は完全に閉じなくなったりしてしまうことを防止することができるという効果がある。
【0050】請求項2記載の携帯用運搬ケースによれば、表裏一体の収納部の開口端相互の当接部の一部又は全部が互いに咬合するので、収納部のずれを防止することができ、収納部又はヒンジに対する力を分散させて制止することができるという効果がある。ひいては、収納部の変形或いは破損並びに連結部材が取れたり破壊してしまうことを防止することができ、更には、本携帯用運搬ケースが閉じた状態のまま開かなくなったり、又は完全に閉じなくなったりしてしまうことを防止することができるという効果がある。
【0051】請求項3記載の携帯用運搬ケースによれば、請求項1又は2に記載の携帯用運搬ケースにの奏する効果に加え、更に、矩形携帯用運搬ケースの隣り合う二辺ににおいて、当接部が互いに咬合するので、外力の加わる方向の如何によらず、その外力を分散させることができるという効果を奏する。
【0052】請求項4記載の携帯用運搬ケースによれば、請求項1〜3に記載の携帯用運搬ケースの奏する効果に加え、更に、サインカーブ状に形成されているので、当接部に指を挟んだ場合の安全性が確保されている。また、収納部に加わる力を放射状に分散することができるという効果を奏する。特に、荷重が加わった場合に、収納部の変形を強固に防止することができるのである。
【0053】請求項5記載の携帯用運搬ケースによれば、請求項1〜4の何れかに記載の携帯用運搬ケースの奏する効果に加え、更に、開口端には、防水用凸条と防水用凹条が形成されているので、携帯用運搬ケースの生活防水を可能にする。
【出願人】 【識別番号】300035799
【氏名又は名称】株式会社健康生活グループ友愛
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区椿町12番15号
【出願日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
【公開番号】 特開2003−159113(P2003−159113A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−361514(P2001−361514)