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【発明の名称】 回転仕切板付弁当箱
【発明者】 【氏名】日浦 正仁
【住所又は居所】奈良県生駒市北田原町1738番地の7 クツワ工業株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】仕切板を設置するトレー若しくは仕切板のいずれか一方に嵌め込み部を、他方にこの嵌め込み部に対して着脱自在の突出部を設け、この突出部を前記嵌め込み部に嵌め込むことで、前記突出部を基軸に前記仕切板を回転させることができるようにし、トレーに凹部若しくはスリット孔を設けたことを特徴とする回転仕切板付弁当箱。
【特許請求の範囲】
【請求項1】仕切板を設置するトレー若しくは仕切板のいずれか一方に嵌め込み部を、他方にこの嵌め込み部に対して着脱自在の突出部を設け、この突出部を前記嵌め込み部に嵌め込むことで、前記突出部を基軸に前記仕切板を回転させることができるようにしたことを特徴とする回転仕切板付弁当箱。
【請求項2】トレーには弁当箱に入れる食物から流れ落ちる水状物質を受ける凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の回転仕切板付弁当箱。
【請求項3】トレーには、弁当箱に入れる食物から流れ落ちる水状物質をトレーから流し落とすための、表面から裏面に達するスリット孔を有することを特徴とする請求項1記載の回転仕切板付弁当箱。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空間を仕切る仕切板を有する弁当箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弁当箱における仕切りについては主に、図12に示すような逆T字型の仕切板15があった。この逆T字型の仕切板は図12に示すようe方向に着脱可能であり、弁当箱の周の一部壁と並行に立ち、食物を仕切る壁となる仕切部16と、下部の仕切板を支える支持部17からなるものである。かかる逆T字型の仕切板はf方向にスライドさせて仕切り位置を変えることができるものであった。
【0003】また、弁当箱の内部を仕切るために、図13に示すような仕切箱17を弁当箱内に入れるようにしたものがある。この仕切箱には、ソースや醤油などをかけた汁物と呼ばれる水分を含む食物をいれて、ご飯など他の食物に汁気が混じるのを防ぐことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の仕切りは食物を仕切る場合に不都合な場合があった。逆T字型の仕切板はスライドするとはいうものの、一定方向にしか動作せず、仕切り位置を変化させる範囲が限られており、食物をバリエーションに富んだ方法で弁当箱に詰めるということが難しい。しかも、逆T字型の仕切板はソースや醤油などをかけた汁物には適さない。これはソースや醤油などの汁物の場合、汁が弁当箱の底に溜まり、他の食物に混じるからである。
【0005】また、仕切箱を用いる場合は、ソースや醤油をかけた汁物だけでなく、スープや味噌汁のような液状のものを入れることができる。しかし、仕切箱の形状は一定のため、弁当箱の仕切り範囲を変えることはできず、食物をバリエーションに富んだ方法で弁当箱に敷き詰めることはできない。
【0006】そこで本発明は仕切り位置をバリエーションに富んだ方法で変化させることができ、なおかつ、醤油やソースをかけた汁物を入れる場合にも、汁が他の食物に混じることのないようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明において提供する回転仕切板付弁当箱は、仕切板を設置するトレー若しくは仕切板のいずれか一方に嵌め込み部を、他方にこの嵌め込み部に対して着脱自在の突出部を設け、この突出部を前記嵌め込み部に嵌め込むことで、前記突出部を基軸に前記仕切板を回転させることができるようにしたことを特徴とするものである。これにより、仕切板を回転させることでバリエーションに富んだ仕切り位置をとることができ、詰める食物に合わせて弁当箱内を仕切ることができる。
【0008】また、トレーには弁当箱に入れる食物から流れ落ちる水状物質を受ける凹部を設けることが好ましい。このトレーを弁当箱内に入れておくことにより、ソースや醤油をつけた汁物の食物であって、汁がトレーに落ちてもトレー表面の凹部に汁が溜まるために、他の食物に汁が混じることはない。
【0009】トレーには、弁当箱に入れる食物から流れ落ちる水状物質をトレーから流し落とすための、表面から裏面に達するスリット孔を有することが好ましい。このトレーを弁当箱内に入れておくことにより、ソースや醤油をかけた汁物の食物であって、汁がトレーに落ちてもトレーの表面から裏面に達するスリット孔を通って汁が落ちるために、トレーに汁が溜まらず、他の食物と味が混ざり合うことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明である回転仕切板付弁当箱の実施形態の一例について、説明する。図1は本発明の仕切板1の一例を表すものである。仕切板1は直方体の形状をもつ仕切部2と、仕切部2の下方から突出した突出部3からなるものである。
【0011】仕切部2は弁当箱の内部を仕切る面を構成するものである。よって、仕切部2の形状は弁当箱の内部形状に対応した形状である必要がある。ここで図1に例示した仕切部は長方形の形状で示されているが、弁当箱の形状に応じて、丸みを帯びた形状や楕円形などの形状としてもよい。ただし、かかる仕切部2は突出部3を基軸として、図2で例示するようにa、b方向に仕切板1を回転させることができるようにするため、仕切部2の長さを直径とする円周上を稼動することを考慮して仕切部2の大きさ、弁当箱の内部形状を決めるべきである。
【0012】図1に例示した突出部3は仕切部2の下面中央部に位置し、逆切裁円錐形としたものである。かかる突出部3はトレー5の表面に成型された嵌め込み部4に嵌め込んで使用される。突出部3はこの嵌め込み部4に対して着脱自在である。この嵌め込む状態を図2に示しており、仕切板1は矢印cで示すように嵌め込み部4に嵌め込まれる。この嵌め込み部4は円形の孔であり、この孔に突出部3を緩く嵌め込めば仕切板1を回転させることができ、突出部3を強く嵌め込めば、仕切板1を固定できるように突出部3と嵌め込み部4の大きさを設定するとよい。
【0013】図2で例示するように、仕切板1は突出部3を嵌め込み部4に嵌め込んでトレー5に固定する。そして、突出部3を基軸として図2のa、b方向に仕切板1を回転させることができる。このように仕切板1を回転させて、仕切り位置を変化させることができる。これで、スライド式の仕切板や仕切箱を用いた場合と違い、柔軟でバリエーションの豊富な仕切りが可能になり、おかずの大小、おかずの長さ、量の多少の様々な態様に対応することが可能になる。
【0014】図2においては、仕切板1を3枚使用した状態が例示されている。この仕切板1を複数枚使用することでよりバリエーションの豊富な仕切方法をすることができる。例えば、図3に例示するように、仕切板1を全て一定方向に並べることによって、長い面積を仕切ることができ、鮭の切り身など長い食材を効果的に詰め込めることができる。また、図4に例示するように、3枚の仕切板1を使用し、そのうち中央の1枚の仕切板1を他の2枚の仕切板1に対して直角になるように配置すると、弁当箱の内部が4分割され、漬物、サラダなど、小さい食材をバランスよく配置することができ、弁当を美しいレイアウトにすることができる。このようにこれ以外にも、複数の仕切板1を回転させて組み合わせることで様々なバリエーションの仕切りをすることができる。
【0015】また、仕切板1は着脱可能な嵌め込み式であるため、仕切板1を容易に取り外すことができる。仕切板1を全て外すことで、弁当箱の内部を全く仕切らずに活用でき、丼物などに弁当箱を使用することもできる。一方、複数ある仕切板1のうち、一部分の仕切板を取り外して使用することで、スペースを広くして使用することができる。
【0016】トレー5には仕切板1を嵌め込んで使用する。図2〜図4はトレー5に仕切板1を嵌めこんだ状態の一例を示している。トレー5は円形、長方形など弁当箱の平面形状に合わせてその中に嵌るような形状にするのがよいが、図2〜図4に示す場合には略瓢箪型の形状とした場合を示している。また、食物自体や食物が醤油やソースをかけた汁物である場合の汁がトレー5からこぼれ落ちないようにトレー5の周縁部6は反り上がっている形状を有しており、トレー5の表面全体が凹部7となっている。
【0017】図5に例示するように、トレー5の表面に細長い溝状の凹部を形成してもよい。醤油やソースをかけた場合には、その汁がトレー5の表面に落ちて他の食材にかかる場合がある。しかし、図5に例示するようにトレー5の表面に細長い溝状の凹部7を有することによって、汁が凹部に流れ落ち、他の食物にかかり、味が混じることはない。なお、図6は図5のA―A線断面図であり、細長い溝状の凹部7の状態の一例を示している。また、図5は細長い溝状の凹部7は複数あるものを示しているが、細長い溝状の凹部7がトレー5の表面の端に1本あるものでもよい。
【0018】また、トレー5の表面は図7に例示するように、トレー5の表面から裏面に達するスリット孔8が空いているものであってもよい。いわゆる、すのこ状のものであるが、かかるスリット孔8をもつトレー5の場合でも、汁物の汁が落ちると弁当箱内のトレー5からスリット孔8を通して弁当箱の底にこぼれ落ち、他の食物に汁がかからず、味が混じることはない。なお、図8は図7のB−B線断面図であり、スリット孔8の状態の一例を示している。また、図7,8でスリット孔8は細長い溝のような形状としているが、かかる形状に限定されることはなく、小さな円形の孔などであってもよい。
【0019】弁当箱自体の形状を図9〜図11で示す。上述したように、トレー5を弁当箱の底に置き、その嵌め込み部4に突出部3を嵌め込むと、その仕切板1により弁当箱内を仕切ることができる。トレー5の形状が瓢箪型としたため、弁当箱全体も瓢箪型としてあり、また、図10、図11では瓢箪型の弁当箱を重ね合わせて使用できるようになっている。弁当箱の形状はなるべく丸みをもった形状が好ましい。仕切板は突出部3を基軸として回転させて、弁当箱の内部を仕切るものであるために、弁当箱が長方形などの形状の場合は仕切部1が弁当箱の側壁14にあたって360度回転できない場合や、弁当箱の内部を十分に仕切ることができない場合がある。弁当箱を瓢箪型の形状にした場合、仕切板1を支障なく回転させることができ、弁当箱の内部を十分に仕切ることが可能である。なお、図9は回転仕切板付弁当箱の内部を破線で示した斜視図である。
【0020】d方向に、仕切板付トレー、箱体などを組み合わせる一例を、図10に示す。上から、留金付蓋9、仕切板付トレー5、第一箱体10、中蓋11、第二箱体12の順に組み合わされ、仕切板付トレー5を第一箱体10の内部に入れ、第一箱体10と第二箱体12の間に中蓋11を挟み込み、蓋9を被せ、蓋に付いている留金13により弁当箱全体を固定することができる。
【0021】なお、トレー5に仕切板1を嵌め込むに当って、ここでは仕切板1に突出部3を、トレー5に嵌め込み部4を設けた場合を例示したが、これとは逆に、トレー5の上面に突出部を、仕切部1に嵌め込み部4を設けてもよい。要は仕切部1とトレー5のいずれか一方に嵌め込み部4が他方にこの嵌め込み部4に対して着脱自在の突出部3が設けられておればよい。
【発明の効果】
【0022】請求項1の発明により、突出部を基軸に仕切板を回転させることができるため、弁当箱を仕切る場合に仕切り位置をバリエーション豊富に変えることができ、様々な食物の大きさ、長さ、量に対応できる。これで、美しいレイアウトをもった弁当をつくることができる。
【0023】請求項2の発明により、醤油やソースをかけた汁物と呼ばれる食物を弁当箱に詰め込んだ場合において、汁物の汁がトレーに落ちた場合でも、その汁がトレーの凹部に流れ込み、他の食物に汁がついて味が混じることがない。
【0024】請求項3の発明により、醤油やソースをかけた汁物と呼ばれる食物を弁当箱に詰め込んだ場合において、汁物の汁がトレーに落ちた場合でも、その汁がトレーからスリット孔を通じて弁当箱の底に落ちてトレーに溜まらない。これで、他の食物に汁がついて味が混じることはない。
【出願人】 【識別番号】000104799
【氏名又は名称】クツワ工業株式会社
【住所又は居所】奈良県生駒市北田原町1738番地の7
【出願日】 平成13年11月29日(2001.11.29)
【代理人】 【識別番号】100103654
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 邦彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−159112(P2003−159112A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−363598(P2001−363598)