| 【発明の名称】 |
盗難防止機能付き防刃防弾鞄 |
| 【発明者】 |
【氏名】小泉 俊夫
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| 【要約】 |
【課題】防刃及び防弾機能を有する鞄で、かつ盗難に遭っても高音の警報ブザーが鳴り続けることにより、鞄の持ち去りを放棄させることができる盗難防止機能付き防刃防弾鞄を提供する。
【解決手段】鞄1のファスナー閉じ側部位に連結リング2を取り付けた、前記鞄1の表裏面の内側に、金属素材による軽くて強靭なジュラルミン板3を布等のシート地によるカバー4で覆つて成る2枚の防刃防弾部材5を、前記鞄1の内側両面に組み合わせた防御機能鞄6を形成した前記連結リング2に、コイル紐のように伸縮自在の連結紐7の一端に取り付け具8を、他方端部に抜き差し可能な作動スイッチ板9が組み合わされた警報ブザー10を取り付けた盗難防止機能付き防刃防弾鞄を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鞄の内部に、ジュラルミン板による防刃防弾部材を組み合わせて成る防御鞄を形成した構成を特徴とする盗難防止機能付き防刃防弾鞄。 【請求項2】 鞄の内部に、強化プラスチック板による防刃防弾部材を組み合わせて成る防御鞄を形成した構成を特徴とする盗難防止機能付き防刃防弾鞄。 【請求項3】 鞄内部に組み合わせる防刃防弾部材が、単独の板部材により形成された構成である、請求項1又は請求項2に記載する盗難防止機能付き防刃防弾鞄。 【請求項4】 鞄内部に組み合わせる防刃防弾部材が、複数枚の板部材を可動連結して箱状に組み立てられる構成である、請求項1又は請求項2に記載する盗難防止機能付き防刃防弾鞄。 【請求項5】 鞄内部に組み合わせる防刃防弾部材が、5枚の板部材により形成される容体の開口部に開閉自在の蓋を形成した構成である、請求項1又は請求項2又は請求項4に記載する盗難防止機能付き防刃防弾鞄。 【請求項6】 防御鞄の一部に、抜き差し可能な作動スイッチ板を組み合わせて成る警報ブザーを取り付けた構成である、請求項1〜請求項5のいずれか一つの項に記載する盗難防止機能付き防刃防弾鞄。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、防刃及び防弾機能を有する鞄であり、かつ盗難に遭っても鞄に設けた警報ブザーが鳴り続けることにより、鞄の持ち去りを放棄させることができる盗難防止機能付き防刃防弾鞄に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、銀行員や金融関係者又は一般の集金人が、仕事上において現金を鞄等に収納して携行する際は、かっ払いや窃盗などによる盗難に注意する必要から、最近はことのほか注意が払われるようになっている。その対策にも様々な手段が講じられており、一般的な防止策としては、ポケットなどに収められる小さな警報ブザー本体に、着脱自在の紐付き作動スイッチ板を組み合わせた警報ブザーを常時に携行して、突然のかっ払いなどの非常時に遭った時には、前記した紐付き作動スイッチ板を引き抜くと、100〜120デシベル以上のきめて高い警報ブザーを鳴らし続けることで、周囲に災難を知らせたり、身の安全や鞄の盗難防止をすることができる警報ブザーが利用されている。 【0003】また公知公開される技術においても、様々な防犯ブザーや警報器の技術が開示されている。その一例としては、本出願人による技術として、実用新案登録第3045529号による荷物盗難防止警報器の技術がある。この技術は、紐に連結した絶縁ピン8を引き抜くと回路が作動して、高音の警報ブザーを発する警報器本体1において、前記絶縁ピン8に連結される紐を、伸縮自在のコイル紐9や細紐12に、巻き尺様に伸縮する巻取り具14を介在させた伸縮紐10部材を取り付けた荷物盗難防止警報器の技術である。 【0004】この警報器本体1を荷物に取り付けることで、作動ピン8に繋がれた連結紐の弛みを無くし、またかっ払い遭った際に警報ブザーを鳴らせるとともに、紐部材が伸びることによる緩衝効果により、伸縮紐10の一方を結び付けている身体に衝撃を与えて倒れたり引きずられるような危険や心配がないものである。 【0005】他方、鞄本体における防犯技術としては、同様に本出願人による特開平11−332632号の技術を提案している。この技術は防弾機能付き手提げカバンとするものである。その基本構成は、手提げカバン1の内部に防弾効果を有するアラミド繊維や強化特殊繊維等による紡弾マット5を収めた防弾機能付き手提げカバンの技術であり、この手提げカバンを用いて現金を運搬した際に、刃物や拳銃を持った凶悪な暴漢や窃盗に遭った場合でも、手提げカバンを盾代わりにして使うことで運搬する人の身の安全が図れる技術である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】以上のような盗難防止を防ぐ警報器や防弾機能を有するカバン類が提供され、それぞれ目的とする機能を発揮するものである。しかし、これらの技術は目的とする単独の機能を有効に果たすが、その両方を兼ね合わせた相乗効果を持つものではなかった。加えて、特開H11−332632号における、防弾素材として採用したアラミド繊維や強化特殊繊維等による防弾マット5を採用するタイプはコスト高となり、また手提げカバンの内側に縫製する手間も要するので、高価な素材とともに加工費も含めてコスト高になるなどの欠点を持つ手提げカバンであった。加えて、その不便や欠点を解消した防刃防弾効果と盗難防止機能を合わせ持つ鞄類は提供されていなかった。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は以上のような従来の不便や欠点を解消するために、防刃防弾性を有し、かつ、奪い去られても鞄を放棄させる盗難防止効果と、身体の防御機能を有する鞄を提供ことを目的とし、まず、現金等を収納する鞄内に、金属素材による軽くて強靭なジュラルミン材や、防弾特性を有する合わせガラス材による強化プラスチック素材等による板材2枚を、前記する鞄の表裏面の内側に組み合わせたタイプの他に、前記ジュラルミン板や強化プラスチック板により形成される箱体を鞄内部に納めた防御鞄を形成した、それぞれの防御鞄の一部に、取り付けフック付き連結紐に取り付けた作動スイッチ板を組み合わせた警報ブザーを取り付けて成る、盗難防止機能付き防刃防弾鞄を構成する。 【0008】 【発明の実施の形態】この発明における盗難防止機能付き防刃防弾鞄は、鞄1の内部にジュラルミン板3や強化プラスチック板14による防刃防弾部材5を収めた防御鞄6を形成し、かつ、その防御鞄6の一部には、高音を発する警報ブザー10を取り付けた鞄1を形成するので、鞄1を盾代わりにして犯人が持った刃物から身を守れる使い方ができるとともに、万一奪い去られても高音の警報ブザー10が鳴り続けることで、持ち逃げを諦めさせることを可能とする鞄1の技術である。 【0009】実施例1に示す鞄1には、ジュラルミン板3をカバー4で覆った2枚の単独防刃防弾部材5を、前記鞄1の内側面に組み合わせるだけの防御鞄6を構成するのでシンプルであり、また防刃防弾部材5は板状であるので、容易に取り出して刃物を防ぐ盾としても使うことも可能である。さらに前記する防御鞄6に取り付ける警報ブザー10は、図3に示すように鍵12をもって取り付ければ、例え逃走の途中で開けようとしても容易に開けられない防御鞄6となる。 【0010】実施例2の鞄1に収める防刃防弾部材5は、5枚のジュラルミン板3を、図5の展開図に示すように可動連結部13による箱体を形成した防刃防弾部材5であるので、鞄1を形成する5面が防刃防弾機能を有する防御鞄6である。さらに取り出した際は、実施例1タイプより数倍大きな盾部材としても使える。 【0011】実施例3における防刃防弾部材5は、防弾ガラスとしても採用される強化プラスチック板14を用いて形成した箱状の物を鞄1内に収めるので、防刃機能はもとより、防弾性が一層高い防御鞄6を形成できる。 【0012】実施例4における防刃防弾部材5は、ジュラルミン板3をカバー4で覆った5枚の部材で容体17を形成し、その上部開放部には、開閉自在の蓋18を備えて、鞄1の全ての面が防刃防弾機能を有するため、例えば、逃走途中において刃物で鞄1の生地を切り裂いても、簡単に中に収めた現金Aを取り出せない防御鞄6を形成するとともに、前記する各実施例にも共通して、警報ブザー10との相乗効果を合わせ持つ盗難防止機能付き防刃防弾鞄を構成する。 【0013】 【実施例】実施例1本発明による盗難防止機能付き防刃防弾鞄の実施例を、図1に示す一部欠損分解斜視図と図2に示す防御鞄の縦断面図、図3の防御鞄に警報ブザーを取り付ける他の例を示す要部拡大図を参照して説明する。実施例1における盗難防止機能付き防刃防弾鞄は、適度な大きさの鞄1のファスナー閉じ側部位に、二重リングやナス環などの連結リング2を取り付けた、前記鞄1の表裏面の内側に、金属素材による軽くて強靭なジュラルミン板3を布やシート地によるカバー4で覆つて成る、2枚の防刃防弾部材5を、前記鞄1の内側面に組み合わせた防御鞄6を形成する。さらに、その防御鞄6の前記連結リング2には、コイル紐のように伸縮自在の連結紐7の一端に取り付け具8を、他方端部に取り付けた抜き差し可能な作動スイッチ板9が組み合わされた警報ブザー10を、前記鞄1のファスナー閉じ部位に設けた連結リング2に取り付けて、実施例1の防刃防弾機能付き盗難防止鞄を構成する。 【0014】尚、本実施例においては、防御鞄6の連結リング2に直接警報ブザー10を取り付けているが、これ以外の取り付け例としては、図3に示すように連結リング2と警報ブザー10、ファスナーリング11それぞれを一緒に鍵12留めする方法を用いてもよい。 【0015】実施例2実施例2を図4に示す防御鞄の分解斜視図と図5に示す鞄に収める防刃防弾部材の展開図を参照して説明する。実施例2以下に示すものは、実施例の異なる防御鞄6のみを順次説明する。まず実施例2における防御鞄6は、連結リング2付き鞄1内に収める防刃防弾部材5として、鞄1内部の5面に沿う大きさと形を成す複数枚のジュラルミン板3,3をカバー4で覆った5枚を、図5に示す展開図のようにして、その中央に位置するジュラルミン板3の各4辺部のカバー4,4部位それぞれを、開閉自在する可動連結部13で連結形成した防刃防弾部材5を箱状に組み立てた上で、前記鞄1内に収めて実施例2の防御鞄6を構成する。 【0016】実施例3実施例3における防御鞄を図6に示す分解斜視図を参照して説明する。本実施例による防御鞄6に採用される防刃防弾部材5は、防弾ガラスにも採用される強化プラスチック材を採用するものとし、鞄1内部に収められる防刃防弾部材5は、5枚の強化プラスチック板14,14を、複数個のL字状のフレーム15,15と止めネジ16,16を用いて、上面が開放された箱状に一体形成された防刃防弾部材5を、前記連結リング2付き鞄1内に組み合わせて実施例3の防御鞄6を構成する。 【0017】実施例4実施例4を図7に示す鞄に収める防刃防弾部材の斜視図と図8に示す防御鞄の縦断面図を参照して説明する。実施例4に示す防御鞄6は、前記実施例1〜2に採用したものと同様にジュラルミン板3をカバー4で覆った複数枚の部材により、鞄1内部に収まる大きさの容体17を一体形成し、かつ、その容体17上辺の対向する二辺部には、交互に重なり合う蓋18,18を、カバー4を繋いで成る可動連結部13,13で形成して成る、蓋18付き容体17を形成した防弾防刃部材5を、前記連結リング2付き鞄1内部に組み合わせて実施例4の防御鞄6を構成する。 【0018】本発明による盗難防止機能付き防刃防弾鞄は、以上のような各実施例を示すが、その要部となる実施例2及び4における防刃防弾部材5は、ジュラルミン板3をカバー4で覆ったもの複数枚を連結して箱状もしくは容体17を形成するものであるが、実施例2はジュラルミン板3のみをヒンジ具で連結してもよく、また実施例4は、実施例3に示すように、フレーム15と止めネジ16により容体17を形成する方法でもよい。他方、実施例3に示すタイプは、強化プラスチック板14複数枚をフレーム15や止めネジ16で箱体を形成しているが、実施例1及び2、4に示すようにカバー4で覆ったものを用いてもよく、また箱状に形成する手段としても、これ以外に他の方法を採用してもよいものであり、いずれも特に限定しない。 【0019】 【発明の効果】本発明における盗難防止機能付き防刃防弾鞄は、以上のような構成を成すので次のような長所や効果を提供する。まず、鞄本体は一見普通の鞄様を成すが、その内部には金属素材による軽くて強靭なジュラルミン板2枚を鞄の内側両面に設けたり、またジュラルミン板や強化プラスチック板複数枚をもって形成される箱体や容体を収めた防御鞄を形成しているので、万一、携行途中で窃盗犯に刃物や拳銃で襲われそうになった場合は、この鞄を盾代わりにして使うことにより、身の危険を防御できる鞄である。 【0020】加えて、前記する防刃及び防弾機能を施した防御鞄には、100〜120デシベル以上のきわめて高い警報音を連続して発する警報ブザーを取り付けた構成であるので、かっ払いや窃盗犯に鞄を奪い去られた際でも、けたたましい高音による警報ブザーが鳴り続けることで、周囲の人々の目を向けさせるとともに、犯人に鞄の持ち逃げを諦めさせて放棄させることはもとより、前記の防刃防弾機能との相乗効果を合わせ持つ機能的な鞄を提供する。 【0021】さらに単独のジュラルミン板2枚を組み合わせたり、複数枚を可動連結したタイプは、必要な場合は鞄から取り出して防御の盾としても使え、また鞄内側にジュラルミン板や強化プラスチック板複数枚で容体を形成したタイプは堅牢性を有し、かつ、その上部開口部に蓋を備えたタイプは、鞄の内部全てが防刃防弾部材覆われるので、例え逃走途中で鞄の一部を刃物で切り裂いても中身の現金を容易に取り出せない鞄を形成する。加えて、いずれの防御鞄も、別体形成される防刃防弾部材を収めるだけのきわめてシンプルな構成であるので、安価にして広く提供することができる、従来には見られない現金運搬用に効果的に対処可能な盗難防止機能付き防刃防弾鞄である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591232381 【氏名又は名称】株式会社ヨシオ 【識別番号】000204778 【氏名又は名称】大峡製鞄株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−88416(P2003−88416A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月25日(2003.3.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−327003(P2001−327003) |
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