| 【発明の名称】 |
並立した2本の軸9で構成され体に装具できる傘 |
| 【発明者】 |
【氏名】深見 武彦
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| 【要約】 |
【課題】夏期の交通整理の業務は炎天の道路に立って長時間の勤務が余儀なくされる。このような作業環境は戸外であるので、脱水や高体温を招きやすく、また紫外線などの悪影響も考えられる。これらの厳しい環境を少しでも緩和しようとするところにある。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】使用者の背または胴体に接する傘の軸9が左右に並立し、交叉しない2本の軸で構成されたことを特徴とする傘。 【請求項2】互いに交わらない左右2本の軸9から放射状に出た小骨19を、折れ曲がりが可能なように第8図Bの環20で接続し、該当接続部を下ろくろ6につけた連接棒8で接続し、この連接棒をプラスティック製の結合子(第5図)10で結合し、この結合子につけた把手11を手前の方に引くことにより、折りたたむことができ、反対に押し出すことにより二つの軸とこれらの軸で構成される傘を展開することができる請求項1記載の傘。 【請求項3】互いに交わらない左右2本で構成される傘の軸の中程で使用者の肩に相当する部位に、傘の重量を負担するプラスティック製の鉤部状の先に左右の鉤部(第7図)16を有し、あるいはこれと接続したベルトを有し、該ベルトは随時脱着が可能な固定金具を有することを特徴とする請求項2記載の傘。 【請求項4】互いに交わらない左右の2本の軸の下端部に使用者の腰部と固定するためのベルト17と、軸部9に嵌合するプラスティック製の接続保持部15からなるベルトを有し、ベルトは腰回りの長さを自在に調整されることができる調節可能なベルトで、随意脱着可能な金具を有することを特徴とする請求項3記載の傘。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、左右に並立した2本の軸9を特徴とする傘で、従来の一つの軸の傘に比べて使用者の身体に確実に装具することが可能となり、人体との一体感が増すこととなり、左右上肢の自由な作業が確保できる雨傘・日傘・その他傘類に関する。並立した2本構造の軸を特徴とする本考案の傘は、利用者の身体の動きに的確に追随してしかも上肢の運動の妨げとはならず、従来の1本の構造による傘と比較して、稼働中の傘本体の重量を2本のそれぞれの軸の肩部に設けられたプラスティック製の鉤状部品16で負担するので、傘の重量を左右の二つに分散軽減することができ、同様に使用中の傘にかかる力を二つの軸に分散減少することが可能となり、傘自体の剛性や耐久性が増加する。従来の傘に比較して腰部ベルト17で傘を使用者の身体に確実に固定し、装具することにより、利用者は長時間の使用が可能となり、かつ左右上肢の自由な作業が確保でき、雨合羽のように夏期の蒸し暑い天候においても利用者の体が蒸れることがなく快適に雨水を防ぐことができ、なおかつ直射日光による紫外線を防止することができ、身体の温度上昇を防止ができる防暑傘や雨傘に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の雨傘や日傘・その他傘類においては、左右いずれかの上肢により傘を保持する必要があるので、傘を使用しつつ同時に両上肢を自在に使って作業をすることはできなかった。このため炎天下の作業で、日傘があれば肉体的な苦痛や疲労を相当減ぜられることができるのに従来の傘ではそのような利用はできなかった。また長時間傘を使用する場合においても、傘を保持しなければならないのでこの間十分な作業はできないばかりか、上腕・手首・指等が疲労することが多かった。このような疲労や肉体的苦痛は長時間傘を使用する場合には問題があった。上肢やその他の部位に障害のある人などには特に問題があった。 【0003】これらの問題を解決するために身体に装具するための傘の工夫についてはさまざまな工夫がなされてきた。例えば、実開平6−17516、に見られる傘を身体に固定するための特別の補助装具的なものとか、同様に特開平11−318528などがあるがいずれも公開実用新案公報 平2−136518の工夫のように実用的な有効性が乏しかった。 【0004】また本考案の2本の軸を有することを特徴とする傘についての従来の技術は、特公昭57−53089、実開平6−86546、特開2000−139533等に見られるがいずれもY字型で基部の主軸から2つに枝分かれする構造(特公昭57−53089)であったり、二つの軸が本考案のように並立した軸でなく、平行なリンクでつながれた主と副に構成され(実開平6−86546)ていたり、2本の軸で構成しながら下部ろくろの部分で2本の軸を結合した逆Y字型で(特開2000−139533)あり、交差しない並立した2本の軸を特徴とする本考案とは明らかな相違が認められる。また、本考案以外の考案も構造的に複雑であり、利用者の運動にともなう負荷や、外的な負荷に対して構造上の無理が生じやすく、耐久性が低減することが考えられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、並立した2本の軸で傘を構成することにより、簡単かつ確実に利用者の身体に装具することができ、利用者が自在な運動をしても身体に装具した傘が利用者の身体から遊離することなく利用者の運動に忠実に付随できる。また利用者の上肢が自由になるので炎天下における過酷な環境下においても長時間の作業が可能となり、交通整理などの作業(第3図)が直射日光や有害な紫外線を防ぐことができるようになる。利用者は酷暑など炎天下の過酷な作業環境を少なからず緩和することができ、高温多湿の雨天時などに作業者が雨合羽をつけての蒸し暑い不快な環境から解放され、軽量かつ確実に身体に装具される雨傘や日傘・その他傘類を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案の傘(第1図)は従来の傘では1本の軸で構成されていたのを、並立した左右2本で構成したことを特徴とする。左右の軸2本で構成することにより、利用者の長期間の運動にともなう絶え間ない外力や複雑な負荷を受けている傘を、利用者の身体の運動に無理なく付随させることができる。、左右2本の軸の利用者の肩部に位置する部位に、肩掛け16を構成して傘の重量を支え、利用者の肩部で傘を固定する。また、利用者の身体の腰に相当する部位に2本の軸の部分に傘の保持具を設け、利用者の腰の部分に固定するベルト状の部分17を合わせ持つことにより、身体に確実に装具することができ利用者の複雑な運動においても自然と傘が付随する。前記課題を2本の軸を有すること、肩部に固定用の肩掛けを有すること、腰部に保持具を有することで解決した傘を特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。第1図において、1は骨組みで保持された傘で傘を構成する布またはフィルムなどで雨や日光、赤外線、紫外線などを防ぐそれぞれの利用目的に合った特性の素材から構成される。 【0008】各図の9は、傘を構成している部分を保持するための傘の軸である。この傘の軸を2本として複数にしたことにより、傘部が身体に装具しやすく、かつ身体の運動に確実に付随することができる。したがって傘をさしたまま、主として立位状態で上肢の自在な運動や作業が可能となる。本考案の傘の利用しつつ上肢で物を持ちながらの歩行することができたり、本考案の傘を利用しながら雨天時での砂上や、炎天下での両手での作業が可能となる。 【0009】支柱が2本である考案は特開平8−126512のとおり、パイプからできた構造物と雨よけと日よけのシートで構成され、分解、組み立てが可能な考案になっている。本考案の特許請求項1と比較して同考案(特開平8−126512)には外見上の大きな違いが認められる。本考案は明らかに傘の軸が2本であるのに、特開平8−126512においてはまったく従来の傘とは呼べない別のテント状のものである。また同考案が分解・組み立ての機能を持っているが、本考案は同様の効果や機能を従来のように折りたたむことで可能である。 【0010】本考案においては第6図に図示するように2つの軸についた下ろくろにフランジ6にピン穴7を設け、ピンで接合した左右の連結棒(第4図)8で同様にピンで接合された連結子10で結合される。この連結子に固着されている把手11を手前に引き寄せることにより従来の傘と同様に折りたたむことができ、同把手を押し出すことにより傘を展開することができる。本考案は特開平8−126512と比べて使用するたびに複雑な分解組み立てを繰り返す必要がなく、従来の傘と同じように簡単に折りたたむことができる。また本考案に比べて同考案(特開平8−126512)は、構造が複雑で重量が大きく利用者の身体的負担が多きくなることが考えられる。 【0011】また、実登3034789では背負い型の保持具とこれから出た2本の柄からなる考案であるが、柄が傘の小骨にネジで取り付けることになっている。この構造では取り付け部の小骨に応力が集中し、実用には適さないものと思われる。この考案もまた分解、組み立てが可能な考案であるが、使用のたびに2本の支柱の先につけたネジを回して組み立てる構造は利用者にとって不便である。その点本考案は同様の効果を、2本の軸をつなぐジョイント部の連結子10につけた把手11を引くことにより簡単に折り畳めることができる。また反対に同把手を押し広げることにより、従来の傘と同じように展開することができる。 【0012】第7図の15,16は、2本の軸の左右それぞれの肩部についた肩に掛ける肩掛保持部である。この肩掛保持部は合成樹脂で作成され、傘の左右の軸に嵌合取り付けられた15の部分と、傘の重量を肩に伝達する鉤状部分16から構成されている。必要によっては鉤状部の先端部にベルトをつけ、ベルトの先端につけた脱着自在な金具で連結することにより左右の肩部をまわすことができ、胸上部でより確実な連結が可能となり第3図に図示するような構造も可能である。 【0013】肩掛け保持部の鉤状部は容易に傘の重量をささえられるように十分な抗力を持つプラスティック製の構造物からなり、軸の部分を15でパイプ状に取り囲み、傘の高さの位置を調節できるように軸方向に摺動できるしくみになっている。この2本の軸についた肩掛け保持部を介して左右の肩で傘の重量を支えるので、従来のように片手で支え持つの比較すれば疲労は格段に少なく、長時間の作業や運動等に耐えることができる。第5図15の上にある円形のもの14は傘を開ける時に使用するボタンである。このボタンを押すことにより軸の中にあるストッパーを押し下げ、連結子10がバネの力により上昇し、傘が開くことになる。 【0014】17は、傘を保持するため2本の軸をベルトで腰部で固定する腰部保持具である。前記保持具とこの腰部保持具により、本考案の傘は利用者の身体と一体に装具されることになり利用者の体がどのように動いても、利用者の体の動きに傘が付随することができる。従って利用者の左右いずれの上肢も傘を保持しなければならない必要性から完全に切り離され、自在に使うことができ長時間の作業にも従事することができる。従来の傘を利用しながらの作業と比較して、利用者の作業能力や運動能力が格段に向上する。 【0015】第2図は、本考案の傘を折りたたんだところである。たたんだ容積は従来の傘と比較してもほとんど同じであり、特に大きくならない。 【0016】第6図は2本の軸を接合した連結子10の図である。左右の傘の結合は、第8図B下に図示するように左右の軸に固定された上ろくろに、針金で接合されたスチール製の小骨19の2本で十分な強度と自由度を持ちながら、折れ曲がるように金属製環20で確実に結合がなされている。同様に左右の軸についた下ろくろから出た2本の小骨21とも金属製の環状材料でつくられた中空ピンで結合されている。 【0017】左右の下ろくろについたフランジ部から十分な強度で折れ曲がるように結合されたプラスティック製の連接棒8と、さらにこれを結合させたプラスティック製の連結子10によって左右の傘が結合されている。これ以外には傘を構成する布又はフィルム状シートで左右の軸を結合されており、上から見た形状は第8図の上部に示すような形状をしている。すなわちスチール製の小骨と、プラスティック製の連接棒、連結子10、さらに傘を構成する布により左右の傘が結合されている。 【0018】連結子10は折りたたんだ時には連接棒をプラスティック製のカバーで覆うようになる。このカバーには折りたたむ時と、展開する時に使用する把手11が取り付けられている。展開する時は、この把手を持ち、2本の軸方向に押し出すようにすると傘が展開することができ、傘がバネの力で常な位置まで展開し終わると、2本の軸に取り付けられた上ろくろに当たって停止することができ、傘が展開したままの状態を保持できる。把手のつまみをバネの力にうち勝って引くと傘を折りたたむことができる。 【0019】 【実施例】第3図は、本考案の2本の軸を有することを特徴とする雨傘や日傘を、日傘として使用しているところである。身体に装具することにより、熱暑の中で旗を振って車を誘導するなどの作業が長時間にわたって可能となる。 【0020】 【実施例】第9図は、本考案の特許請求を特徴とする傘を使用している実施例であり、左右の手で買い物袋等を持ちながら、歩いて行くことが容易に可能である。 【0021】 【実施例】第10図は、本考案の傘を戸外で固定して使用している実施例であり、2本の軸を使ったビーチパラソルで固定や保持が確実になり、傘本体が風にあおられたり回転したり、その他外力によって移動しにくい利点がある。 【0022】 【発明の効果】1)夏などの気温が高い時など、従来のヘルメットや帽子だけで戸外の作業をすることは体温の上昇を招き、それだけでも相当な疲労をともなう。また、紫外線の影響がともない体に悪影響を与えることが考えられる。戸外で長時間の作業を余儀なくされる交通整理などに従事する人は直射日光の炎熱と紫外線にさらされた。帽子やヘルメットだけで炎天の路面に立ち、長時間交通整理をする作業は大変な身体的苦痛をともなう作業であった。本考案の身体に装具する日傘を使用することにより、炎熱と紫外線を相当程度防止することが可能となり、長時間の作業や運動が楽になる。 【0023】2)雨天の場合においても身体を包む雨具ではないので、体が蒸れることがなく湿度の高い天候の場合にも快適な作業が継続できる。通風がよいので発汗による生理的体温低下が無理なく有効に行われる。本考案の傘を雨天時に使用することにより、レインコートのような視界の低下がなく、高温下の雨天の作業が快適にできる。 【0024】
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| 【出願人】 |
【識別番号】302010839 【氏名又は名称】深見 武彦
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| 【出願日】 |
平成14年4月22日(2002.4.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−310320(P2003−310320A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−118779(P2002−118779) |
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