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【発明の名称】 携帯用傘入れ
【発明者】 【氏名】杉本 正人

【要約】 【課題】収容本体が使用時と不使用時とにおいて伸縮両形態を採ることに着眼し、その形態変化を更に商品としての面白さを高めるために利用し、もってノベルティーグッズ等としても供することのできる新規な携帯用傘入れを開発することを技術課題とした。

【解決手段】収容本体2は、その内部に雨傘10を収容する際に、雨傘10の長手方向に沿って伸長するように構成されるものであり、且つこの収容本体2には、収容本体2の伸縮によって形態が変化する図柄3を付したことを特徴として成り、携帯性に優れた傘入れ10に対して、雨傘10を収容したときに絵柄3が変化するといった面白さを付加できるため、ノベルティーグッズ等としての利用価値を高めることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 雨水等によって濡れた雨傘を収容本体に収容することにより、床等への水滴の落下を防止するとともに、携行者の着衣を濡らしてしまうことを回避するために供される傘入れにおいて、前記収容本体は、その内部に雨傘を収容する際に、雨傘の長手方向に沿って伸長するように構成されるものであり、且つこの収容本体には、収容本体の伸縮によって形態が変化する図柄を付したことを特徴とする携帯用傘入れ。
【請求項2】 前記収容本体はゴム状弾性を有する素材を主体として成ることを特徴とする請求項1記載の携帯用傘入れ。
【請求項3】 前記図柄は収容本体が収縮した状態あるいは伸長した状態で印刷されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の携帯用傘入れ。
【請求項4】 前記収容本体は一個所に挿入口を形成した袋状のものであり、この挿入口の閉鎖手段を具えたことを特徴とする請求項1、2または3記載の携帯用傘入れ。
【請求項5】 前記収容本体における雨傘の石突が当接する個所は、他の部分よりも肉厚を増して形成したことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の携帯用傘入れ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雨傘の収容具に関するものであって、カー用品やノベルティーグッズ等として供するのに適し、且つ実用的にも優れた携帯用傘入れに係るものである。
【0002】
【発明の背景】従来より、雨に濡れた雨傘を収容する傘入れの一例として、デパート等の入口で無償提供されるビニル製の使い捨てのものがある。このものは単なる長寸袋状の構造を採っており、あくまでも使い捨てを前提としたものであるため、安価に製造されており、破れやすく、また再使用することは殆ど前提としていない。もちろん使い捨てでない傘入れも多種存在しているものの、これらは、水抜き構造や防水機能といった機能面での工夫を凝らしたものが多く、携帯性を重視したコンパクトなものや、面白さを追求したものは見当たらないのが実状である。
【0003】また車載専用の傘入れも種々見受けられるが、シートへ取り付けるものや、ドアパネルと一体となったもの等、車内空間を活用するものが多く、携帯性を重視したものは見当たらないのが実状である。
【0004】
【開発を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認識して成されたものであり、特に収容本体が使用時と不使用時とにおいて伸縮両形態を採ることに着眼し、その形態変化を更に商品としての面白さを高めるために利用し、もってノベルティーグッズ等としても供することのできる新規な携帯用傘入れを開発することを技術課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の携帯用傘入れは、雨水等によって濡れた雨傘を収容本体に収容することにより、床等への水滴の落下を防止するとともに、携行者の着衣を濡らしてしまうことを回避するために供される傘入れにおいて、前記収容本体は、その内部に雨傘を収容する際に、雨傘の長手方向に沿って伸長するように構成されるものであり、且つこの収容本体には、収容本体の伸縮によって形態が変化する図柄を付したことを特徴として成るものである。この発明によれば、携帯性に優れた傘入れに対して、雨傘を収容したときに絵柄が変化するといった面白さを付加できるため、ノベルティーグッズ等としての利用価値を高めることができる。特に図柄としてタレントの肖像、キャラクターあるいは企業の標章等を付した場合、更にノベルティーグッズ等としての利用価値を高めることができる。
【0006】また請求項2記載の携帯用傘入れは、前記要件に加え、前記収容本体はゴム状弾性を有する素材を主体として成ることを特徴として成るものである。この発明によれば、雨傘を収容していない携帯用傘入れの状態を極めてコンパクトにすることができるため、携帯性を向上することができる。また車載する場合にも、ダッシュボード、コンソールボックス、バイザーの裏側等、車外から手が届き、且つ目立たない所に常備しておくことができる。
【0007】更にまた請求項3記載の携帯用傘入れは、前記要件に加え、前記図柄は収容本体が収縮した状態あるいは伸長した状態で印刷されたものであることを特徴として成るものである。この発明によれば、雨傘を収容して収容本体が伸長した状態で初めて図柄がわかるようにしたり、逆に収容本体が収縮した状態で正常だった図柄が伸長時に面白おかしく変形する等、収縮時と伸長時との図柄変化の面白さを演出することができる。
【0008】更にまた請求項4記載の携帯用傘入れは、前記要件に加え、前記収容本体は一個所に挿入口を形成した袋状のものであり、この挿入口の閉鎖手段を具えたことを特徴として成るものである。この発明によれば、雨傘を収容して伸長状態にある収容本体が、復元力や重力によって収縮してしまうのを防ぐことができ、更に水漏れを防止することができる。
【0009】更にまた請求項5記載の携帯用傘入れは、前記要件に加え、前記収容本体における雨傘の石突が当接する個所は、他の部分よりも肉厚を増して形成したことを特徴として成るものである。この発明によれば、石突による収容本体の破れを防ぐことができる。そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の携帯用傘入れについて図面に基づいて具体的に説明するものであり、収容本体2の伸縮構造の異なる実施の形態ごとに分けて説明を行う。
【0011】
【実施の形態1】まず収容本体2を、ゴム状弾性を有する素材の一例である合成ゴムを素材として形成した実施の形態について説明する。この実施の形態で示す携帯用傘入れ1は図1に示すように、雨水等によって濡れた雨傘10を収容本体2に収容することにより、床等への水滴の落下を防止するとともに、携行者の着衣を濡らしてしまうことを回避するために供されるものである。そして前記収容本体2は、その内部に雨傘10を収容する際に、雨傘10の長手方向に沿って伸長するように構成されるものであり、且つこの収容本体2には、収容本体2の伸縮によって形態が変化する図柄3を付すものである。
【0012】また前記収容本体2は、一個所に挿入口5を形成した袋状とするものであり、この実施の形態では伸び率200〜900%、好ましくは500〜900%、更に好ましくは600〜900%の合成ゴムを素材として形成した。なおここで合成ゴムの伸び率の上限を900%としたのは、現時点で実用化されている伸び率が最大の合成ゴムの値を記載したものであり、今後これ以上の伸び率を有する合成ゴムが実用化された場合にはそのものを適用することができる。前記合成ゴムとしては、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、ニトリルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴム等が挙げられるものであるが、この他にも伸び率や引張強さに優れた適宜のゴム状弾性を有する素材を適用することができる。なお前記ゴム状弾性を有する素材に適宜顔料を混入することにより、収容本体2を色相を呈するものとすることができるものであり、特に半透明としたときには、外からの収容物の視認が可能となる。またこの色相も、収容本体2の伸縮によって薄くなったり濃くなったりして見た目が変化するものであるため、広義において図柄3に含まれるものである。
【0013】また前記挿入口5にはこの開口部を閉鎖するための手段を具えるものであり、この実施の形態では一例として、二枚の板バネを重ねた状態でその両端をヒンジによって固定した口金6を採用した。
【0014】更にまたこの実施の形態では、前記収容本体2における雨傘の石突12が当接する個所である底部2bを、他の部分よりも肉厚を増して形成した。なお図2(b)の拡大図において仮想線で示すように、石突受7を形成してもよく、更にこの石突受7内にプラスチック、金属等を素材とする板材等を配することにより、前記石突12による底部2bの損傷を回避することができる。
【0015】更にまた前記収容本体2には、収容本体2の伸縮によって形態が変化する図柄3を付すものであり、この実施の形態では、図2(b)に示すように収容本体2が伸長した状態で図柄3を印刷した。このため図2(a)に示すように収容本体2が収縮した状態では図柄3の形態が異なることとなる。もちろん収容本体2が収縮した状態で図柄3の印刷を行うようにしてもよく、この場合にも同様に伸長時の図柄3の形態を異ならせることができる。またこの実施の形態では前記図柄3として人の顔を模したイラストを採用したが、タレントの肖像、各種キャラクター、文字、絵画あるいは企業の標章等を図柄3とすることができる。なお前記図柄3は、収容本体2に対して印刷して形成したものの他に、収容本体2の色を異ならせたものも含まれる。具体的には前記合成ゴムに対して顔料をまばらに混入することにより形成したマーブル模様が挙げられる。そしてこの場合にも収容本体2の伸縮によって図柄3の形態は変化することとなる。
【0016】ここで前記雨傘10の構造について簡単に説明しておくと、このものはシャフト11の先端に石突12を具え、一方、他端側に手元13を具えて成る。更に前記石突12寄りの個所に具えたロクロ(図示省略)に対して親骨14を放射状に具えるとともに、個々の親骨14に接続された受骨15を、シャフト11に挿通状態としたスライダ16に接続する。そして前記親骨14に対して生地17を張設するものであり、前記スライダ16の移動に伴って生地17の開閉が行われるものである。なお生地17の開放状態は、前記スライダ16をはじき18に対して係止することにより保たれるものである。
【0017】本発明の携帯用傘入れ1は一例として上述したように構成されるものであり、以下このものの使用態様について説明を行う。まず利用者は図3(a)に示すように、片手で携帯用傘入れ1の口金6の両端をつまむことにより挿入口5を開口状態とし、続いてもう一方の手に把持した雨傘10の石突12を挿入口5から収容本体2内に挿入する。
【0018】そして前記石突12を挿入本体2の底部2bに当接させるものであり、この状態で図3(b)に示すように左右の手を近づけるようにして収容本体2の伸長を図り、雨傘10を徐々に収容本体2内に収容してゆく。やがて図3(c)に示すように雨傘10の露先19までを収容本体2内に収容した時点で、口金6のつまみ具合を緩めながら手を放すことにより挿入口5を閉鎖するものであり、口金6によってシャフト11を挟んだ状態とする。
【0019】上述したような操作によって収容本体2は、雨傘10を収容した状態で伸長している状態を維持するものであり、床等への水滴の落下を防止するとともに、携行者の着衣を濡らしてしまうことを回避することができるものである。また図2(b)に示すように、収容本体2に付された図柄3は図2(a)に示すように、収縮時と異なる形態となるものである。
【0020】なお雨傘10を携帯用傘入れ1から取り出す際には、片手で手元13を把持しながらもう一方の手で口金6の両端をつまむものであり、このとき収容本体2の復元力により、雨傘10の取り出しはスムーズに行われる。そして挿入口5を開きながら収容本体2内に溜まった水を排出するものであり、その後収容本体2の裏表をひっくり返して干しておき、次回の使用に備えるものである。
【0021】なおこの実施の形態で示した携帯用傘入れ1は、収容本体2を折り畳んだ状態であっても非常にコンパクトなサイズであり且つ薄いものであるため、衣服のポケット、カバン等に収容して携行しても煩わしくなく、また車載する場合にも、ダッシュボード、コンソールボックス、バイザーの裏側等、車外から手が届き、且つ目立たない所に常備しておくことができる。またこの実施の形態では、挿入口5の閉鎖手段として口金6を用い、この口金6によって収容本体2の伸長状態を維持するようにしたが、この他にも面ファスナー、紐、ホック等を挿入口5付近に具えることにより、収容本体2の伸長状態を維持することができる。
【0022】
【実施の形態2】次に収容本体2を蛇腹状に形成した実施の形態について説明する。この実施の形態で示す携帯用傘入れ1は図4に示すように、収容本体2を、合成樹脂等を素材として成る円錐状のものとして形成し、且つこの円錐部分を蛇腹状に形成した。このような構成を採ることにより収容本体2は、内部に雨傘10を収容する際に、雨傘10の長手方向に沿って伸長するものである。そして前記収容本体2には、図柄3を付すものである。このため図4(a)に示すように収容本体2を畳んだ状態では視認できない図柄が、図4(c)に示すように雨傘10を収容した状態で視認できるものである。
【0023】またこの実施の形態では、挿入口5の縁の部分に面ファスナ8を対向して具え、この面ファスナ8を雨傘10のシャフト11に対して両側から挟むようにして接合することにより、収容本体2の伸長状態を維持するようにした。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、傘入れに対して雨傘10を収容したときに図柄3が変化するといった面白さを付加できるため、特に図柄3として採用したタレントの肖像やキャラクターあるいは企業の標章等の変形が楽しめ、ノベルティーグッズ等として供するのに適し、且つ雨傘10を収容していないときにはコンパクトな大きさとなるため実用的にも優れた新規な携帯用傘入れ1の提供が可能になる。
【出願人】 【識別番号】502043536
【氏名又は名称】杉本 正人
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】 【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
【公開番号】 特開2003−225110(P2003−225110A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−27961(P2002−27961)