| 【発明の名称】 |
杖用石突 |
| 【発明者】 |
【氏名】小山 美代
【氏名】中西 義弘
【氏名】松浦 一也
|
| 【要約】 |
【課題】磨耗状態を正確に把握でき、石突交換時期の判断等を的確に行うことができる杖用石突を提供する。
【解決手段】本発明は、杖本体2の先端に設けられる杖用石突を対象とする。本発明の石突は、路面に接地する路面接地体40と、路面接地体40における接地面42より上側に設けられ、かつ接地面42と異なる色相の磨耗劣化表示部材50とを備える。接地面42が磨耗により磨り減って劣化した際には、磨耗劣化表示部材50が接地面42側に露出するよう構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 杖本体の先端に設けられる杖用石突であって、路面に接地する路面接地体と、前記路面接地体における接地面より上側に設けられ、かつ接地面と異なる色相の磨耗状態表示手段とを備え、前記接地面と前記磨耗状態表示手段との色相の相違に基づいて、前記接地面の磨耗状態が視覚的に表示されるよう構成されてなることを特徴とする杖用石突。 【請求項2】 前記磨耗状態表示手段が、前記接地面の磨耗によって、接地面に露出するよう構成されてなる請求項1記載の杖用石突。 【請求項3】 前記路面接地体の接地面に、滑り止め凹部が設けられ、その滑り止め凹部よりも浅い位置に、前記磨耗状態表示手段が設けられてなる請求項1又は2記載の杖用石突。 【請求項4】 前記磨耗状態表示手段が、前記路面接地体の外周に設けられてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の杖用石突。 【請求項5】 杖本体の先端に嵌着されるキャップ体と、そのキャップ体と前記路面接地体との間に設けられる中間連結体とを備え、前記中間連結体の少なくとも一部が、前記磨耗状態表示手段として形成されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の杖用石突。 【請求項6】 外周面に、光輝性顕示手段が設けられてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の杖用石突。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者、障害者、傷病者等の歩行用補助具として用いられる片手杖、松葉杖等の杖の先端に設けられる杖用石突に関する。 【0002】 【従来の技術】高齢者等の歩行用補助具として用いられるステッキ等の片手杖は、棒状の杖本体と、その杖先に着脱自在に取り付けられる石突とを有している。 【0003】杖本体は、例えば木材、アルミニウム合金、カーボンファイバー、グラスファイバー等の剛性の高い材質により構成されている。また石突は、適度な硬度、弾性を有するゴム材等の弾性材料により構成されており、路面や床面に接地された際に、滑り抵抗によって滑り止めを図るとともに、杖先を路面等に突き当てた際に、弾力性によってその衝撃を緩和して、使用者の手首や腕への衝撃による負担を軽減できるよう構成されている。 【0004】このような杖は、新品の間は、石突が良好な状態を維持しているため、滑り止め効果や衝撃緩和効果を十分に発揮し、歩行補助具として十分な性能を発揮するものの、長期使用するに従って、石突の先端接地部が磨耗により劣化してしまうと、滑り止め効果や衝撃緩和効果が損なわれ、歩行補助具としての性能が低下してしまう。このため、長期使用によって、石突の先端接地部が磨耗劣化した場合には、石突を取り替える必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の杖用石突は、例えば全体が黒色一色のゴム材料により形成されるのが一般的であるため、石突の先端接地部が磨耗により磨り減って変形しても、その磨耗状態を把握し難く、使用者本人や周囲の人達も磨耗により劣化していることに気が付かず、石突が磨耗劣化したままの状態で、杖を使用し続ける場合がある。そのような場合には、所定の滑り止め効果や衝撃緩和効果を得ることができず、歩行補助具としての機能を十分に発揮できなくなってしまうという問題が発生する。 【0006】従って、従来より、杖本来の機能を十分に発揮できるように、杖用石突の磨耗状態を確実に把握して、磨耗劣化の判断を的確に行うことができ、適切な時期に、石突を交換することができる技術の提供が切望されている。 【0007】この発明は、上記従来技術の問題を解消し、磨耗状態を正確に把握でき、石突交換時期を的確に判断することができて、例えば石突の交換が遅れたり、交換時期を過誤してしまう等の不具合を確実に防止でき、杖本来の機能を十分に発揮することができる杖用石突を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、杖本体の先端に設けられる杖用石突であって、路面に接地する路面接地体と、前記路面接地体における接地面より上側に設けられ、かつ接地面と異なる色相の磨耗状態表示手段とを備え、前記接地面と前記磨耗状態表示手段との色相の相違に基づいて、前記接地面の磨耗状態が視覚的に表示されるよう構成されてなるものを要旨としている。 【0009】この発明の杖用石突においては、接地面の磨耗状態を、色相の相違に基づいて、正確に把握することができるので、磨耗劣化した場合の判断を的確に行うことができる。 【0010】特に本発明においては、前記磨耗状態表示手段が、前記接地面の磨耗によって、接地面に露出するよう構成されてなるものを採用するのが好ましい。 【0011】すなわちこの場合には、接地面を覗き込むだけで簡単に、的確な磨耗状態を把握することができる。 【0012】更に本発明においては、前記路面接地体の接地面に、滑り止め凹部が設けられ、その滑り止め凹部よりも浅い位置に、前記磨耗状態表示手段が設けられてなる構成を採用するのが良い。 【0013】すなわちこの構成を採用する場合、磨耗により、滑り止め凹部が消失する前に、石突の交換を行うことができるので、石突の交換時期にかかわらず、所定の滑り止め効果を持続して得ることができる。 【0014】また本発明においては、前記磨耗状態表示手段が、前記路面接地体の外周に設けられてなる構成を採用するのが望ましい。 【0015】すなわち、路面接地体は、磨耗により、内周部よりも外周部が多く磨り減るため、その磨耗量の多い外周に磨耗状態表示手段を設けるという構成を採用する場合、磨耗状態を、より一層確実に把握することができる。 【0016】更に本発明においては、杖本体の先端に嵌着されるキャップ体と、そのキャップ体と前記路面接地体との間に設けられる中間連結体とを備え、前記中間連結体の少なくとも一部が、前記磨耗状態表示手段として形成されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。 【0017】すなわちこの構成を採用する場合には、各部材ごとに、材料や色相を選択することにより、適所に適切な部材を配置することができる。 【0018】また本発明においては、外周面に、光輝性顕示手段が設けられてなる構成を採用するのが、より一層望ましい。 【0019】すなわちこの構成を採用する場合には、光輝性顕示手段が夜間歩行中等に発光、光反射することにより、自動車や自転車の運転者は、遠い位置から、杖を持った歩行者の存在を明確に認知することができるので、運転者は、歩行者の対応を、事前に早い段階で行うことができる。 【0020】 【発明の実施の形態】図1ないし図3はこの発明の実施形態の石突(10)が適用された杖(1)の石突部を示す図である。これらの図に示すように、この杖(1)は、丸棒状の杖本体(2)と、その杖本体(2)の先端に着脱自在に取り付けられる石突(10)とを備えている。 【0021】石突(10)は、キャップ体(20)と、中間連結体(30)と、路面接地体(40)との3つの部材により構成され、各部材は、耐摩耗性に優れたスチレン・ブタジエン共重合系合成ゴム(SBR)やニトリルゴム(NBR)等の合成ゴムの加硫成形品により構成されている。 【0022】キャップ体(20)には、その内部に、軸心に沿って延び、かつ上端が上方に開放された円形断面の嵌着凹部(21)を有しており、この凹部(21)内に、杖本体(2)の先端部が嵌合装着されるよう構成されている。更に嵌着凹部(21)の内周側面には、周方向に連続する弾性抜止め突部(22)が、軸方向に所定の間隔おきに一体形成されている。この抜止め突部(22)の先端部における内径は、杖本体(2)の外径よりも小さく設定されており、杖本体(2)が凹部(21)内に装着された際に、抜止め突部(22)が杖本体(2)の外周面に弾性密着することにより、杖本体(2)の抜止めが確実に図られるよう構成されている。 【0023】キャップ体(20)における嵌着凹部(22)の底面には、リング状の金属板からなる杖先当接金具(23)が設けられ、杖本体(2)が凹部(21)内に挿入された際に当接金具(23)に当接係止することにより、杖本体(2)の位置決めが図られるよう構成されている。なお、当接金具(22)は、キャップ体成形時にインサート成形されることにより、凹部底面に一体的に取り付けられている。 【0024】キャップ体(22)の下面には、軸心方向に沿って下方に延びる断面円形の連結軸(25)が一体に形成されるとともに、この連結軸(25)の先端には、外径方向に突出する抜止め体(26)が一体に形成されている。この抜止め体(26)は、その先端外周部にテーパ状の面取り部が形成されて、後に詳述するように組立時における中間連結体(30)及び路面接地体(40)への挿着作業を容易に行えるよう構成している。 【0025】中間連結体(30)は、その外形が略円錐台形に形成されており、中央に、軸心方向に沿って貫通する円形の軸装着孔(35)が形成されている。更に中間連結体(30)の下面側には、中央部に接地体収容凹部(31)が形成されるとともに、外周に周方向に沿って連続し、かつ下方に延びる磨耗状態表示手段としての磨耗劣化表示部材(50)が一体に形成されている。 【0026】路面接地体(40)は、中央に、軸心方向に沿って貫通する円形の軸装着孔(45)が形成されている。この路面接地体(40)は、上面側中間部全域が上方に膨れ上がるように形成されて、その膨出部が、上記中間連結体(30)の接地体収容凹部(31)内に収容されるよう構成されている。更に路面接地体(40)は、その下端外周に周方向に連続し、外径方向及び下方に突出する外周接地部(46)が形成されている。 【0027】また路面接地体(40)の下面側、つまり接地面(42)側には、外周接地部(46)の内側に、周方向に連続する溝状の滑り止め凹部(43)が形成されるとともに、中央部に、上記軸挿通孔(45)に連通する座ぐり部(44)が形成されている。更に滑り止め凹部(43)の内側には、周方向に連続し、かつ下方に突出する内周突条部(47)が形成されている。なお、上記外周接地部(46)は、内周突条部(47)よりも下端位置が下方に配置されて、通常状態では、外周接地部(46)の下端が、路面等の地面に接地するよう構成されている。 【0028】ここで本実施形態においては、キャップ体(20)としては、高齢者等の使用者に好まれる落ち着いた色相、例えば茶色の材質のものが用いられ、中間連結体(30)としては、視覚的に目立つ色相、例えば赤色の材質のものが用いられ、路面接地体(40)としては、特に着色処理が施されていない通常ゴムの色相、例えば黒色の材質のものが用いられている。 【0029】そして、これらのキャップ体(20)、中間連結体(30)及び路面接地体(40)が組み付けられて、本実施形態の石突(10)が形成されるものである。 【0030】すなわち、キャップ体(20)の連結軸(25)を、その先端の抜止め体(26)を弾性圧縮変形させるようにして、中間連結体(30)及び路面接地体(40)の各軸装着孔(35)(45)に圧入して、抜止め体(26)を路面接地体(46)の座ぐり部(44)内に配置して、座ぐり部(44)の底面に係合し、これにより全体を連結一体化するものである。ここで本実施形態においては、上記したように、キャップ体(20)における抜止め体(26)の先端に面取り部を形成しているため、抜止め体(26)の軸装着孔(35)(45)への挿入作業を容易に行うことができる。 【0031】なお、この組立時においては、キャップ体(20)、中間連結体(30)及び路面接地体(40)の各接合面に、予め接着剤を塗布しておいてから組み立てると、全体を強固に固着一体化することができる。 【0032】この組立状態においては、キャップ体(20)の下面に中間連結体(30)の上面が密接し、中間連結体(30)の接地体収容凹部(31)内に路面接地体(40)の上面側膨出部が適合状態に嵌め込まれるとともに、中間連結体(30)の磨耗劣化表示部材(50)の下端が、路面接地体(40)における外周接地部(46)の上面に適合した状態に配置される。なお、この組立状態では、磨耗劣化表示部材(50)の下端位置は、路面接地体(40)における滑り止め凹部(43)の底面よりも下方に配置される。 【0033】こうして組み立てられた石突(10)におけるキャップ体(20)の嵌着凹部(21)内に、杖本体(2)の下端部が圧入固定されて、本実施形態の杖(1)が構成されるものである。 【0034】この杖(1)においては、使用時に杖先を地面に突き当てた際に、石突(10)における路面接地体(40)の外周接地部(46)が、主として地面に接地するものである。従って、杖(1)を使用していくうち、図3に示すように、地面との磨耗により、接地面(42)の内周部よりも外周の接地部(46)が多く磨り減って、接地面(42)が、その中心部が下方に凸となる断面円弧状に変形していく。そして長期使用により、石突(1)の交換が必要な状態まで磨耗が進むと、外周接地部(46)が多量に磨り減ることにより、中間連結体(30)の磨耗劣化表示部材(50)が下面側(接地面側)に露出する。 【0035】ここで本実施形態においては、上記したように、磨耗劣化表示部材(50)は赤色に着色されるとともに、路面接地体(40)は、黒色のものであるため、黒色の路面接地体(40)を背景に、赤色の磨耗劣化表示部材(50)が際立って表示される。このため、使用者は、この赤色を目視により容易に確認でき、その確認によって石突(10)が磨耗劣化していることを、間違いなく認識することができる。このように石突(10)が磨耗劣化した際に、その判断を簡単かつ正確に行うことができるので、石突(10)の交換が遅れたり、交換時期を過誤することがなく、石突(10)を適切な時期に交換することができる。従って、石突(10)が常時良好な状態に保持されて、所定の滑り止め効果及び衝撃緩和効果を確実に得ることができ、杖本来の歩行補助性能を十分に発揮することができる。 【0036】また本実施形態においては、磨耗劣化表示部材(50)の下端位置を、滑り止め凹部(43)よりも低い位置に設定しているため、磨耗により、滑り止め凹部(43)が消失する前に、磨耗劣化表示部材(50)が下面側に露出するので、滑り止め凹部(43)が消失してしまう前に、石突(10)を交換することができる。従って、磨耗劣化により、所定の滑り止め効果が得られないというような不具合を確実に防止することができ、十分な滑り止め効果を持続的に得ることができる。 【0037】更に本実施形態においては、磨耗劣化表示部材(50)を、路面接地体(40)の外周に設けているため、磨耗劣化の判断をより一層確実に行うことができる。すなわち、杖(1)を突き当てる場合、石突(10)における路面接地体(40)の外周接地部(46)が地面に接地するものであるため、接地面(42)の内周部よりも外周接地部(46)側の磨り減り度合が多くなる。そこで、本実施形態では、磨り減り度合の多い外周接地部(46)に、磨耗劣化表示部材(50)を配置しているため、磨耗劣化時に、表示部材(50)が確実に露出されるので、磨耗劣化の判断を、より一層正確に行うことができる。 【0038】もっとも、本発明においては、磨耗劣化表示部材(50)等の磨耗状態表示手段を、必ずしも路面接地体(40)の外周部に設ける必要はなく、内周部に設けても良い。 【0039】また本実施形態においては、石突(10)を、キャップ体(20)、中間連結体(30)及び路面接地体(40)の3つの部材により構成しているため、各部位に合わせて、材料選択を行うことにより、より高い品質の石突製品を得ることができる。例えば、路面接地体(40)としては、耐磨耗性に優れたゴム材料を用い、キャップ本体(20)や中間連結部材(30)としては、通常の合成ゴム材料を用いることにより、十分な磨耗性及び耐久性を具備しつつ、汎用ゴムの使用によってコストの削減を図ることができる。 【0040】更に各部材(20)(30)(40)ごとに、色相を使用者の好み等に合わせた石突製品を提供することができる。例えば、キャップ体(20)としては、高齢者等の使用者に好まれる落ち着いた色彩(茶色等)を用い、中間連結体(30)としては、磨耗劣化状態を正確に把握できるように視覚的に目立つ色彩(赤色、黄色等)を用い、路面接地体(40)としては、特に着色されない通常ゴムの色彩(黒色等)を用いることにより、磨耗劣化時の表示が正確に行われる上、全体として、落ち着いた色彩に仕上げることができる。 【0041】更に本実施形態においては、各部材(20)(30)(40)ごとに、色相を異ならせるものであるため、例えば一つの部材で、2種以上の色相を用いる場合に比べて、色づけ加工を容易に行うことができ、製造を簡単かつ効率良く行うことができる。 【0042】なお、上記実施形態においては、磨耗劣化表示部材(50)を、石突外周面に配置するものについて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、磨耗劣化表示部材等の磨耗状態表示手段を、石突内部に設けるようにしても良い。 【0043】例えば図4に示すように、磨耗劣化表示部材(50)を、路面接地体(40)の内部に埋設したり、あるいは図5に示すように、中間連結体(30)の下面内周部に、下方に延びる磨耗劣化表示部材(50)を一体に形成し、その表示部材(50)を、路面接地体(40)における内部の所定位置に配置するようにしても良い。 【0044】また、上記実施形態においては、石突構成部材(20)(30)(40)として、合成ゴム材料の加硫成形体からなるものを使用しているが、本発明は、それだけに限られず、例えば天然ゴム材料からなるものを使用しても良い。更には、熱可塑性エラストマー、すなわち、常温では加硫ゴムの性質を示すが、高温では可塑化されて通常のプラスチック加工機で成形できる高分子材料を、射出成形等の熱成形によって成形した成形品からなるものを使用しても良い。なお、熱可塑性エラストマーを用いる場合には、耐摩耗性に特に優れたウレタン系の熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。 【0045】また、本発明において、石突構成部材の色相は、上記実施形態のものに限られず、どのような色相のものを用いても良い。 【0046】また、本発明においては、例えばキャップ体(20)の外周面に、蛍光塗料、光反射部材等を設けたり、キャップ体(20)の材料に蛍光塗料等を混入することにより、石突(10)の外周面の少なくとも一部に、光輝性顕示手段を設けることも可能である。この場合には、例えば夜間歩行中に、光輝性顕示手段が、発光したり、街灯や自動車のヘッドライトの光を反射することにより、自動車や自転車の運転者は、遠く離れた位置で、杖を持った歩行者の存在を明確に認知することができるので、運転者は、早い段階で事前に、歩行者に対応することができ、歩行者と自動車や自転車とが不意に遭遇するような不具合を確実に防止することができる。 【0047】 【発明の効果】以上のように、本発明の杖用石突によれば、接地面の上方に、異色の磨耗状態表示手段を設けるものであるため、接地面の磨耗状態を、色相の相違に基づいて、正確に把握することができるので、磨耗劣化した場合の判断を的確に行うことができる。従って、石突の交換時期が遅れたり、時期を過誤したりすることがなく、石突を、常時良好な状態に維持することができ、滑り止め効果や衝撃緩和効果を十分に発揮できるので、杖本来の歩行補助機能を十分に発揮させることができるという効果がある。 【0048】本発明において、磨耗状態表示手段を、滑り止め凹部よりも低い位置に設定する場合、磨耗により、滑り止め凹部が消失する前に、つまり、所定の滑り止め効果が低下する前に、石突の交換を行うことができるという利点がある。 【0049】更に本発明において、磨耗状態表示手段を、磨耗量の多い路面接地体の外周に設ける場合には、磨耗状態を、より一層確実に把握することができるという利点がある。 【0050】また本発明の石突を、キャップ体、中間連結体及び路面接地体の3つの部材により構成する場合、各部材ごとに、材料や色相を選択することにより、適所に適切な部材を配置することができ、より高い品質の石突製品を得ることができるという利点がある。 【0051】更に本発明において、外周面に光輝性顕示手段を設ける場合には、夜間歩行中等に光輝性顕示手段が発光、光反射することにより、自動車や自転車の運転者は、遠い位置から、杖を持った歩行者の存在を明確に認知することができるので、運転者は、事前のに早い段階で歩行者に対応することができ、歩行者と自動車や自転車とが不意に遭遇するような不具合を防止することができるという利点がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】598164441 【氏名又は名称】兵庫県社会福祉事業団 【識別番号】000211695 【氏名又は名称】中西金属工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071168 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 久義 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−164309(P2003−164309A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−366094(P2001−366094) |
|