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【発明の名称】 発光ウチワ
【発明者】 【氏名】藤堂 崇一

【氏名】河合 永充

【要約】 【課題】交通安全の為、又祭り等のイベントでの雰囲気を盛り上げる為にLEDランプを取付けた発光ウチワであって、LEDランプを発行させる電源となる電池を使用しない発光ウチワの提供。

【解決手段】LEDランプ4,4…を発光させる為の電源として圧電素子5を使用し、2個の圧電素子5,5の両端部を連結材9,9にて連結して間に空間7を設け、そして空間7に収容したボール6がウチワをあおうことで移動し、両圧電素子5,5に当って撓み変形することにより電気を発生する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ウチワの表面又は裏面にLEDランプを取付け、そして該LEDランプを発光させる為の電源として圧電素子を備え、ウチワをあおることで圧力素子に歪みを与えて電気を発生させることを特徴とする発光ウチワ。
【請求項2】 2個の圧電素子の両端部を連結材にて連結して間には空間を設け、そして該空間内にボールを収容し、ウチワをあおうことでボールが移動して両圧電素子が撓み変形することで電気を発生するようにした請求項1記載の発行ウチワ。
【請求項3】 ウチワに拡散板を取付け、LEDランプと拡散板を光ファイバーにて接続した請求項1、又は請求項2記載の発行ウチワ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面を発光させるようにLEDランプを取付けた発光ウチワに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なウチワは柄と該柄から放射状に延びる骨、及び骨の両面側に表面シート及び裏面シートを貼り付けて構成している。そして柄を握ってあおうことで手軽に風を起こすことが出来、又ウチワを持って涼むことで夏の風情を楽しむことも出来る。
【0003】ところで、近年ではあおいで風を起こすことで夏の暑さを和らげると言ったウチワ本来の機能を目的としたものでなく、表面シート及び裏面シートに絵柄や文字等を印刷して宣伝効果を狙う目的で使用する場合も少なくない。又、ウチワの表面シート又は裏面シートに発光性塗料を塗布して夜間に光を発するようにしたものも知られている。
【0004】ウチワを発光させる目的は持ち歩くことで交通の安全をもたらし、又祭り等のイベントに発光ウチワを使用することでイベントの雰囲気を盛り上げる等の効果がある。しかし、発光塗料から発する光は光度が十分でなく、又長時間暗がりの中にいるならばその光は次第に弱まってしまう。
【0005】そこで従来の発光ウチワの問題点を解決する為に、発光ダイオードを取付けた発光ウチワが知られている。例えば実用新案登録第3066389号に係る「発光団扇」は、団扇の柄の内部に電源を収納すると共に、団扇の表面と裏面との間に施した配線を団扇の絵柄の所定箇所に配置した発光ダイオードに接続している。
【0006】又実開平5−23921号に係る「LEDランプ付団扇」は、LEDランプを点滅発光させる回路をもつLED基板及び該LEDランプの動力源となる電池を有すLED発光手段と、該LEDランプをON−OFFさせるスイッチとを備える把持部と、該把持部に連結され放射状に多数配設される骨部と、該骨部の上下面に張られるシート状体とから成る団扇基体とから成り、該団扇基体には1又は2以上のLEDランプと、該LEDランプと上記LED発光手段とを繋ぐ配線とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の発光ウチワでは、該発光ウチワに取付けているLEDランプを発光させる為に電池を備えている。すなわち電池を電源として発光する為に、電池は時々交換しなくてはならない訳であるが、本発明は該電池を用いずしてウチワをあおう動作にて電気を発生し、この電気を使用してLEDランプを発光するようにした発光ウチワを提供する。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る発光ウチワはウチワをあおう動作にて電気を起こすように構成している。そして発生した電気はウチワの表面又は裏面に取付けたLEDランプヘ導かれ、該LEDランプを発光することが出来るように構成している。そこで、ウチワには圧電素子が取付けられ、ウチワをあおぐことで圧電素子に圧力が作用して歪みを生じるようにし、この歪みにて圧電素子から電気を発生する。
【0009】圧電素子ヘの応力の具体的な作用は限定しないが、外部からの圧力の作用にて圧電素子は撓み変形し、該変形に伴う内部歪みによって電気が発生する。そこで作用圧力が大きくなるに従って発生する電気は大きくなり、又圧電素子の撓み方向の長さが大きく、圧電素子の厚さが厚くなると発生する電気も大きくなる。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る発光ウチワを示している実施例である。ウチワは同図に示すように柄1と該柄1から放射状に延びる複数本の骨2,2…、及びこれら骨2,2…の両面側に貼り付けされる表面シート3及び裏面シートで構成している。昔は柄1及び骨2,2…は竹材が使用され、表面シート3及び裏面シートは紙製であったが、近年のウチワは柄1及び骨2,2…を樹脂製とし、これに樹脂製シートが用いられて表面シート3及び裏面シートとされている。
【0011】本発明ではウチワの材質は限定しないが、表面シート3の所々にはLEDランプ4,4…が取付けられ、又LEDランプを発光する為の電気を供給する圧電素子が備わっている。図2は発電手段を示す具体例であり、所定の距離を隔てて圧電素子5,5が設けられ、そして両圧電素子5,5間にはボール6が介在している。ボール6は両圧電素子5,5を隔てている空間7内で移動可能に収容されている。
【0012】ところで、柄1を持ってあおうならば、上記ボール6は空間7内で移動して圧電素子5,5に衝突する。電圧素子5は2枚の素子8a,8bが重なり合って構成され、そして両圧電素子5,5はその両端部が連結材9,9により繋がれている為に、ボール6が衝突するならば圧電素子5は外側へ撓み、その結果、内側の素子8aには圧縮歪みが生じ、外側の素子8bには引張り歪みが発生する。
【0013】圧電素子5は外側へ撓んだ反動で内側へも撓み変形し、この際には内側素子8aには引張り歪みが、逆に外側素子8bには圧縮歪みが夫々発生し、電気は圧縮歪みに伴って起きる。そこで、各圧電素子5,5の素子8a,8bに連結したリード線を上記LEDランプ4に接続するならば、圧電素子5で発生した電気により該LEDランプ4は発光する。
【0014】図3は本発明の発光ウチワを示している他の実施例である。ウチワとしての基本形態は前記図1の場合と共通していて、柄1と該柄1から放射状に延びる複数本の骨2,2…、及びこれら骨2,2…の両面側に貼り付けされる表面シート3及び裏面シートで構成している。
【0015】このウチワは柄1の端部であって骨2,2…の基部に圧電素子5とLEDランプ4が取付けられている。そしてLEDランプ4には光ファイバー10,10…が接続されて骨2,2…に沿って延びている。そして光ファイバー10,10…は同図の楕円形で示している拡散板11,11…に接続され、上記LEDランプ4の光により拡散板11,11…を発光する。
【0016】ここで圧電素子5から発生する電気は前記と同じである。ただし、圧電素子5にボール6を当てて各素子8a,8bを歪ませる場合に限らず、ウチワをあおうことで撓み変形する骨2,2…に圧電素子5,5…を貼り付けることもある。骨に貼着された圧電素子5は骨2の撓みに伴う曲げ変形により、各素子8a,8bには引張り歪み及び圧縮歪みが発生し、その結果、電気が生じる。
【0017】圧電素子5で発生した電気はLEDランプを発光させるが、圧電素子5の素子8a,8bから延びるリード線を直接LEDランプ4に接続することなく、間にコンデンサーを介在して蓄電し、安定した電気をLEDランプ4へ導いて発光させることも出来る。
【0018】以上述べたように、本発明の発光ウチワはウチワ表面にLEDランプや拡散板を取付けて発光させるようにしたものであるが、圧電素子を備えて電気を起こし、この電気を電源として構成したもので、次のような効果を得ることが出来る。
【0019】
【発明の効果】本発明のウチワはLEDランプを備えて発光することが出来る。そしてウチワには圧電素子を取付けている為に、ウチワをあおうことで圧電素子はウチワと共に変形して素子には歪みが生じ、その結果、電気が起きる。本発明はこの電気を利用してLEDランプを発光するようにしている為に、電源となる電池は不用である。
【0020】勿論、LEDランプを取付けたウチワは従来の発光ウチワの効果を全て備え、持ち歩くことで交通の安全が保たれ、そして祭り等のイベントに使用することで雰囲気を盛り上げる効果は大きい。又、電源となる電池が不用である為に、電池が切れてLEDランプが発光しないといった事態は起きない。
【出願人】 【識別番号】501160265
【氏名又は名称】藤堂 崇一
【識別番号】501367233
【氏名又は名称】河合 永充
【出願日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【代理人】 【識別番号】100087169
【弁理士】
【氏名又は名称】平崎 彦治
【公開番号】 特開2003−88411(P2003−88411A)
【公開日】 平成15年3月25日(2003.3.25)
【出願番号】 特願2001−283119(P2001−283119)