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【発明の名称】 バンドとこのバンドとケースの連結構造
【発明者】 【氏名】昆野 千枝子
【住所又は居所】岩手県北上市北工業団地2番25号 上尾精密株式会社内

【氏名】田丸 勝秋
【住所又は居所】東京都西東京市田無町6丁目1番12号 シチズン時計株式会社内

【要約】 【課題】外観品質が良好で、バンド組立作業性に優れ、且つ、凸駒に凹駒を碓実に連結固定することのできるバンドとそのバンドとケースの連結構造を提供する。

【解決手段】両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、凸駒11のバンド長手方向に、係合部材13を固定し、前記凸駒11と凹駒12、12Aとの連結固定するための係合凹部15を設け、前記凸駒11により連結された前記凹駒12と隣接凹駒12Aの相対する部分で表面から凹部12a、12bに向かって前記凸駒11の係合凹部15に前記係合部材13を係合固定できるようにするための切欠部14a、14bが設けられていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、凸駒に、係合部材を固定し、前記凸駒と前記凹駒とを連結固定するための係合凹部を設け、前記凸駒により連結された前記凹駒と隣接凹駒の相対する部分で表面から凹部に向かって前記凸駒の係合凹部に前記係合部材を係合固定できるようにするための切欠部が設けられていることを特徴とするバンド。
【請求項2】 請求項1記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合されてなるバンドとケースの連結構造において、バンド短手方向に円柱状の凸部を有する前記カン足に、係合部材を固定し、前記カン足と前記バンドの先カン凹駒とを連結固定するための係合凹部を設け、前記バンドの先カン凹駒の表面から凹部に向かって前記カン足の係合凹部に前記係合部材を係合固定できるようにするための切欠部が設けられていることを特徴とするバンドとケースの連結構造。
【請求項3】 請求項1記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、前記バンドの先カン凸駒に、係合部材を固定し、前記先カン凸駒とバンド短手方向に円筒状の凹部を有するカン足とを連結固定するための係合凹部を設け、前記カン足の表面から凹部に向かって前記先カン凸駒の係合凹部に前記係合部材を係合固定できるようにするための切欠部が設けられていることを特徴とするバンドとケースの連結構造。
【請求項4】 前記係合凹部の相対する内壁が、立上がり部から上方に向かって内側に傾斜する斜面となっていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造。
【請求項5】前記係合凹部の内壁に係合する前記係合部材の相対する外壁の少なくとも一部が、立上がり部から上方に向かって内側に傾斜する斜面となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造。
【請求項6】 前記係合部材と前記係合凹部と前記切欠部の外形形状の関係が、係合部材>係合凹部>切欠部であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造。
【請求項7】 前記係合部材が、表面に仕上げ加工が施され、装飾部材としての機能を持っていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造。
【請求項8】 前記凹駒の切欠部と前記凸駒の係合凹部に固定した係合部材との間に隙間を設け、前記係合部材を前記係合凹部より係合解除できるようにし、前記凸部と前記凹部とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項1記載のバンド。
【請求項9】 前記カン足の係合凹部と該係合凹部に固定した前記係合部材との間に隙間を設け、前記係合部材を前記係合凹部より係合解除できるようにし、前記カン足と前記バンドの先力ン凹駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項2記載のバンドとケースの連結構造。
【請求項10】 前記バンドの凹駒と前記カン足の相対する部分に隙間を設け、前記係合部材を前記係合凹部より係合解除できるようにし、前記カン足と前記バンドの先カン凸駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項3記載のバンド。
【請求項11】 両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、凸駒のバンド長手方向に、バネ棒の一端を係合固定し、前記凸駒と前記凹駒とを連結固定するための係合段部を設け、前記凹駒の凹部からバンド長手方向に形成された貫通孔に前記バネ棒を挿入し、前記凹駒に前記凸駒の凸部をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とするバンド。
【請求項12】 請求項11記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、バンド短手方向に円柱状の凸部を有する前記カン足に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記カン足と前記バンドの先カン凹駒との連結固定するための係合段部を設け、前記バンドの先カン凹駒の凹部からバンド長手方向に形成された貫通孔に前記バネ棒を挿入し、前記カン足に前記先カン凹駒をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とするバンドとケースの連結構造。
【請求項13】 請求項11記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、前記バンドの先カン凸駒に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記先カン凸駒とバンド短手方向に円筒状の凹部を有するカン足とを連結固定するための係合段部を設け、前記カン足の凹部からバンド長手方向に形成されためくら孔に前記バネ棒を挿入し、前記先カン凸駒に前記カン足をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とするバンドとケースの連結構造。
【請求項14】 両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、前記凸駒の端部に外駒を形成した外凸駒に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記外凸駒と前記凹駒との連結固定するための係合段部を設け、前記凹駒の凹部からバンド長手方向に形成された複数の貫通孔に前記バネ棒を挿入し、前記凹駒の両端より前記外凸駒の凸部をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とするバンド。
【請求項15】 請求項14記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、前記バンドの先カン外凸駒に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記先カン外凸駒とバンド短手方向に円筒状の凹部を有するカン足とを連結固定するための係合段部を設け、前記カン足の凹部からバンド長手方向に形成された複数のめくら孔に前記バネ棒を挿入し、前記先カン外凸駒に前記カン足をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とするバンドとケースの連結構造。
【請求項16】 前記凹駒の裏面に、凹部及び貫通孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記凸部と前記凹部とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項11または請求項14記載のバンド。
【請求項17】 前記先カン凹駒の裏面に、凹部及び貫通孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記カン足と前記バンドの先カン凹駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項12記載のバンドとケースの連結構造。
【請求項18】 前記カン足の裏面に、凹部及びめくら孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記カン足と前記バンドの先カン凸駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項13記載のバンドとケースの連結構造。
【請求項19】 前記カン足の裏面に、凹部及びめくら孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記カン足と前記バンドの先カン外凸駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする請求項15記載のバンドとケースの連結構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凸駒と凹駒とをスライド係合させて成るバンドとこのバンドとケースの連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部とをスライド係合させて成るバンドの駒連結構造として、公開実用新案公報(実開平01−119511号)に開示されたものがある。以下、図28を用いて簡単に説明する。図28(a)は、このバンドの駒連結構造を示す斜視図、図28(b)は、図28(a)におけるA-A断面図である。図28に示すように凸駒2のバンド短手方向の中央に複数の穴2bが設けられ、この凸駒2に複数の凹駒1をスライド係合させた後、前記凹駒1の裏面のカシメ部3より凹部1a方向に力を加え、前記凸駒2の穴2bにカシメ固定することで連結がなされている。
【0003】又、その他の連結構造としては、図29に示すように、凹駒4の裏面より凹部方向にネジ穴4aが設けられ、このネジ穴4aにネジ5を螺合させ、ネジ5の先端を凸駒2の穴2b内に係合することで連結がなされているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のバンドの連結構造において、凸駒と凹駒とをカシメ固定している場合には、以下のような問題があった。
(1)凸駒に設けた穴位置を凹駒から見極めることが難しく、凹駒を完全にカシメ固定することが出来ないものが発生し、機能品質に問題があった。
(2)凸駒2に設けた穴2bの位置を凹駒1から見つけるため、組立作業性が悪く、量産性に間題があった。
(3)凹駒1の裏面のカシメ部3に凹みができ、デザイン的にも悪く、外観品質の悪いものとなっていた。
【0005】又、その他の連結構造の例で、凸駒と凹駒とをネジ固定している場合には、以下のような問題があった。
(1)凹駒4の裏面にネジ穴4a、又はネジ5が見え、デザイン的にも悪く、外観品質の悪いものとなっていた。
(2)ネジ5を数多く使用するため、コストが高くなるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来の間題点を解決し、外観品質が良好で、バンド組立作業性に優れ、且つ、凸駒に凹駒を碓実に連結固定することのできるバンドとそのバンドとケースの連結構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1の発明に係わるバンドは、両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、凸駒に、係合部材を固定し、前記凸駒と前記凹駒とを連結固定するための係合凹部を設け、前記凸駒により連結された前記凹駒と隣接凹駒の相対する部分で表面から凹部に向かって前記凸駒の係合凹部に前記係合部材を係合固定できるようにするための切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0008】また、本発明のうちで請求項2の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項1記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合されてなるバンドとケースの連結構造において、バンド短手方向に円柱状の凸部を有する前記カン足に、係合部材を固定し、前記カン足と前記バンドの先カン凹駒とを連結固定するための係合凹部を設け、前記バンドの先カン凹駒の表面から凹部に向かって前記カン足の係合凹部に前記係合部材を係合固定できるようにするための切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0009】また、本発明のうちで請求項3の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項1記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、前記バンドの先カン凸駒に、係合部材を固定し、前記先カン凸駒とバンド短手方向に円筒状の凹部を有するカン足とを連結固定するための係合凹部を設け、前記カン足の表面から凹部に向かって前記先カン凸駒の係合凹部に前記係合部材を係合固定できるようにするための切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0010】また、本発明のうちで請求項4の発明に係わるバンドとこのバンドとケースの連結構造は、請求項1、請求項2または請求項3記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造において、前記係合凹部の相対する内壁が、立上がり部から上方に向かって内側に傾斜する斜面となっていることを特徴とする。
【0011】また、本発明のうちで請求項5の発明に係わるバンドとこのバンドとケースの連結構造は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造において、前記係合凹部の内壁に係合する前記係合部材の相対する外壁の少なくとも一部が、立上がり部から上方に向かって内側に傾斜する斜面となっていることを特徴とする。
【0012】また、本発明のうちで請求項6の発明に係わるバンドとこのバンドとケースの連結構造は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造において、前記係合部材と前記係合凹部と前記切欠部の外形形状の関係が、係合部材>係合凹部>切欠部であることを特徴とする。
【0013】また、本発明のうちで請求項7の発明に係わるバンドとこのバンドとケースの連結構造は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のバンドとこのバンドとケースの連結構造において、前記係合部材が、表面に仕上げ加工が施され、装飾部材としての機能を持っていることを特徴とする。
【0014】また、本発明のうちで請求項8の発明に係わるバンドは、請求項1記載のバンドにおいて、前記凹駒の切欠部と前記凸駒の係合凹部に固定した係合部材との間に隙間を設け、前記係合部材を前記係合凹部より係合解除できるようにし、前記凸部と前記凹部とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0015】また、本発明のうちで請求項9の発明に係わるにバンドとケースの連結構造は、請求項2記載のバンドとケースの連結構造おいて、前記カン足の係合凹部と該係合凹部に固定した前記係合部材との間に隙間を設け、前記係合部材を前記係合凹部より係合解除できるようにし、前記カン足と前記バンドの先力ン凹駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0016】また、本発明のうちで請求項10の発明に係わるバンドは、請求項3記載のバンドにおいて、前記バンドの凹駒と前記カン足の相対する部分に隙間を設け、前記係合部材を前記係合凹部より係合解除できるようにし、前記カン足と前記バンドの先カン凸駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0017】また、本発明のうちで請求項11の発明に係わるバンドは、両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、凸駒のバンド長手方向に、バネ棒の一端を係合固定し、前記凸駒と前記凹駒とを連結固定するための係合段部を設け、前記凹駒の凹部からバンド長手方向に形成された貫通孔に前記バネ棒を挿入し、前記凹駒に前記凸駒の凸部をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とする。
【0018】また、本発明のうちで請求項12の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項11記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、バンド短手方向に円柱状の凸部を有する前記カン足に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記カン足と前記バンドの先カン凹駒との連結固定するための係合段部を設け、前記バンドの先カン凹駒の凹部からバンド長手方向に形成された貫通孔に前記バネ棒を挿入し、前記カン足に前記先カン凹駒をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とする。
【0019】また、本発明のうちで請求項13の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項11記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、前記バンドの先カン凸駒に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記先カン凸駒とバンド短手方向に円筒状の凹部を有するカン足とを連結固定するための係合段部を設け、前記カン足の凹部からバンド長手方向に形成されためくら孔に前記バネ棒を挿入し、前記先カン凸駒に前記カン足をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とする。
【0020】また、本発明のうちで請求項14の発明に係わるバンドは、両端が円柱状の凸部からなる凸駒と、両端が円筒状の凹部からなる凹駒を複数個使用し、前記凸部と前記凹部をスライド係合させて成るバンドにおいて、前記凸駒の端部に外駒を形成した外凸駒に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記外凸駒と前記凹駒との連結固定するための係合段部を設け、前記凹駒の凹部からバンド長手方向に形成された複数の貫通孔に前記バネ棒を挿入し、前記凹駒の両端より前記外凸駒の凸部をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とする。
【0021】また、本発明のうちで請求項15の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項14記載のバンドの先カンをケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造において、前記バンドの先カン外凸駒に、バンド長手方向にバネ棒の一端を係合固定し、前記先カン外凸駒とバンド短手方向に円筒状の凹部を有するカン足とを連結固定するための係合段部を設け、前記カン足の凹部からバンド長手方向に形成された複数のめくら孔に前記バネ棒を挿入し、前記先カン外凸駒に前記カン足をスライド係合させ前記バネ棒の一端を前記係合段部に係合させたことを特徴とする。
【0022】また、本発明のうちで請求項16の発明に係わるバンドは、請求項11または請求項14記載のバンドにおいて、前記凹駒の裏面に、凹部及び貫通孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記凸部と前記凹部とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0023】また、本発明のうちで請求項17の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項12記載のバンドとケースの連結構造において、前記先カン凹駒の裏面に、凹部及び貫通孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記カン足と前記バンドの先カン凹駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0024】また、本発明のうちで請求項18の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項13記載のバンドとケースの連結構造において、前記カン足の裏面に、凹部及びめくら孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記カン足と前記バンドの先カン凸駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0025】また、本発明のうちで請求項19の発明に係わるバンドとケースの連結構造は、請求項15記載のバンドとケースの連結構造において、前記カン足の裏面に、凹部及びめくら孔に連通する切欠部が設けられ、該切欠部よりバネ棒を操作することにより前記カン足と前記バンドの先カン外凸駒とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施形態を図1から図6を用いて詳細に説明する。図1は、第1の実施形態におけるバンドの連結構造を示す分解斜視図である。本実施形態におけるバンドの連結構造は、両端が円筒状の凹部12a、12bからなりバンド長手方向に切欠部14a、14bを有するる凹駒12、12Aと、両端が円柱状の凸部11a、11bからなり係合凹部15を有する凸駒11とをスライド係合させた後、係合部材13を前記切欠部14a、14bに挿入し且つ前記係合凹部15に係合固定することを特徴とする。以下、図面に基づいて詳述する。
【0027】図1に示すように、本実施形態におけるバンドの連結構造は、2個の凹駒12、12Aを隣接配置し、凹駒12の凹部12a及び凹駒12Aの凹部12bと、前記凸駒11の凸部11a、11bとを矢印Aの方向にスライド係合させることによって前記2個の凹駒12、12Aを連結する。前記凸駒11には前記係合部材13を固定するための係合凹部15が設けられている。この係合凹部15は、前記凹駒の凹部12a、12bに係合された状態において、前記凹駒12の裏面12c側となるように形成されている。
【0028】又、前記連結された前記凹駒12と隣接凹駒12Aとの裏面側で且つ相対する部分に切欠部14a、14bが設けられている。この切欠部14a、14bに前記係合部材13を挿入し、凹駒12の裏面12cから凹部12a、12bに向かって(矢印Bの方向)前記係合部材13を押圧して、前記凸駒11の係合凹部15に前記係合部材13を係合固定する。これによって、2個の凹駒12、12Aと凸駒11が連結固定される。同様に複数の凸駒と凹駒とが連結され一連のバンドが構成される。
【0029】図2は連結された状態のバンドの一部を示す図で、図2(a)はバンドの斜視図、図2(b)は、図2(a)におけるA−A断面図である。図2に示すように前記凸駒11の係合凹部15には、バンドの短手方向の両内壁に斜面15a、15bが形成されている。一方、係合部材13のバンドの短手方向の両外壁には斜面13a、13bが形成されている。前記係合部材13の両外壁の斜面13a、13bと、前記凸駒11における係合凹部15の両内壁の斜面15a、15bとが、所謂喰付き構造となるように各部の寸法が設定されている。このため前記係合部材13を前記凸駒11の係合凹部15に押圧、係合固定させることにより、凸駒11と凹駒12、12Aとが連結される。
【0030】図3は同じく連結された状態のバンドの一部を示す図で、図3(a)は、バンドの平面図、図3(b)は、図2(a)におけるB−B断面図である。図3に示すように、前記凸駒の係合凹部15と前記凹駒12、12Aの切欠部14a、14bは、係合された状態において、その平面上の位置が重畳するようにそれぞれ形成されている。又、前記凹駒12と隣接凹駒12Aとの相対する部分に設ける前記切欠部14a、14bと、前記凸駒11の係合凹部15に固定した係合部材13とのバンド短手方向の間に隙間Wが設けられており、前記係合部材13を前記凸駒11の係合凹部15より係合解除し、前記凸駒11の凸部11a、11bと前記凹駒12及び隣接凹駒12Aの凹部12a、12bとのスライド係合の解除ができるように構成されている。
【0031】例えば、前記隙間Wにマイナスドライバーのような簡単な工具を差し込み前記係合部材13に押し当てて、前記係合部材13をバンド短手方向の外側から内側に向かって押圧しながら前記凹駒12の裏面12cの方向に、押し上げることにより、前記係合部材13と凸駒11の係合凹部15との喰付きを解除することが出来る。その後、前記凹駒12、12Aの凹部12a、12bから凸駒11の凸部11a、11bをスライドさせ抜き取ることにより、前記連結されているバンドの駒の係合を解除することが出来る。
【0032】次に、各構成要素について説明する。図4は凹駒を示し、図4(a)は凹駒の斜視図、図4(b)は、図4(a)におけるC−C断面図である。図4に示すように、凹駒12は金属からなりバンド長手方向の両端に円筒状の凹部12a、12bが形成されている。又、前記凹駒12のバンド長手方向の両端で且つ裏面12c側に切欠部14a、14bが設けられている。この切欠部14a、14bは、凹駒12の裏面12cから凹部12a、12bに向かって前記凸駒11の係合凹部15に前記係合部材13を係合固定できるようにするために設けられている。
【0033】図5は前記凸駒を示す図で、図5(a)は凸駒の斜視図、図5(b)は、図5(a)におけるD−D断面図、図5(c)は、図5(b)におけるA部の部分拡大断面図である。図5に示すように、凸駒11は金属からなりバンド長手方向の両端に円柱状凸部11a、11bが形成されている。又、前記凸駒11には前記係合部材13を固定するための係合凹部15が設けられている。更に、前記係合凹部15には、バンドの短手方向の相対する両内壁に立上がり部から上方に向かって内側に傾斜する斜面15a、15bが形成されている。
【0034】図6は係合部材を示し、図6(a)は係合部材の平面図、図6(b)は側面図、図6(c)は正面図である。図6に示すように係合部材13は金属からなり平面形状が四辺形で板状の形状をなしている。又、バンド短手方向の相対する外壁の一部に立上がり部から上方に向かって内側に傾斜する斜面13a、13bが形成されている。又、前記外壁は立上がり部から上面まで全て斜面となっていても差し支えない。前記斜面13a、13bは、前記凸駒11の係合凹部15の内壁に形成されている斜面15a、15bに係合する部分である。この係合部材13のバンド短手方向の相対する外壁間の長さdは、前記凸駒11の係合凹部15の内壁間の長さc(図5に示す)よりも僅かに大きく設定されており、その寸法値は凸駒11の係合凹部15に前記係合部材13が係合固定されるように設定されている。又、係合部材13のバンド長手方向の幅eは、バンドの外観を考慮して前記凹駒12の切欠部14a、14の奥行きb(図4に示す)より大きく設定されている。
【0035】以上のように本実施形態におけるバンドの連結構造においては前記係合部材と前記係合凹部と前記切欠部の外形形状の関係が、係合部材>係合凹部>切欠部の条件を満たすように各部の寸法が設定されている。
【0036】以上のように、本実施形態におけるバンドによれば、凹駒12、12Aの凹部12a、12bと、凸駒11の凸部11a、11bとをスライド係合させた後、係合部材13を前記凹駒の切欠部14a、14bに挿入すると共に前記凸駒の係合凹部15に係合固定することにより、凸駒11と凹駒12、12Aとを簡単に且つ、碓実に連結固定することができる。又、前記切欠部14a、14bと前記係合部材13との間に設ける隙間Wからマイナスドライバーのような簡単な工具を用いて前記係合部材13を押し上げることにより、係合部材13と凸駒の係合凹部14a、14bとの係合を簡単に解除することが出来る。この結果、外観品質が良好で、バンド組立作業性に優れ、且つ、凸駒に凹駒を碓実に連結固定することのできるバンドを提供することが出来る。
【0037】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2の実施形態を図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態における連結された状態のバンドを示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態におけるバンドの連結構造は、係合部材がバンドの表面側に配置されており且つ係合部材の表面に模様が形成されている点が第1の実施形態と異なっており、その他は、第1の実施形態と同様である。
【0038】図7に示すように、本実施形態におけるバンドの連結構造は、2個の凹駒22、22Aを隣接配置し、凹駒22の凹部22a及び凹駒22Aの凹部22bと、前記凸駒21の凸部21a、21bとをスライド係合させることによって前記2個の凹駒22、22Aを連結する。前記凸駒21は、第1の実施形態と同様に前記係合部材23を固定するための係合凹部(図示せず)が設けられているが、前記凹駒の凹部22a、22bに係合された状態において、バンドの表側、即ち前記凹駒22の表面22c側となるように形成されている。
【0039】又、前記連結された前記凹駒22と隣接凹駒22Aとの表面側で且つ相対する部分に切欠部24a、24bが設けられている。この切欠部24a、24bに前記係合部材23を挿入すると共に、前記凹駒22の表面22c側から凹部22a、22bに向かって前記係合部材23を押圧して、前記凸駒21の係合凹部(図示せず)に前記係合部材23を係合固定する。これによって、凹駒22、22Aと凸駒21が連結固定される。又、前記係合部材23の表面は仕上げ加工が施され、装飾部材としての模様が形成されている。尚、その他の連結構造の詳細については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0040】以上のように本実施形態におけるバンドによれば係合部材23がバンドの表側に設けられており、バンドのデザインに合わせて様々の仕上げ加工や模様を係合部材23の表面に形成することが出来、バンドのデザインバリエーションを広げることが可能となる。又、本実施形態においても第1実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
【0041】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3の実施形態を図8、図9、図10に基づいて説明する。図8は、第3の実施形態におけるバンドとケースの連結構造を示す分解斜視図である。図8に示すように、本実施形態におけるバンドとケースの連結構造は、第1の実施形態におけるバンドの先カン凹駒18をケース10の側壁に形成されたカン足16にスライド係合させ、係合部材13を前記カン足の係合凹部17に係合固定することを特徴とする(尚、前記先カン凹駒18は、第1の実施形態におけるバンドの凹駒と同様である)。以下、図面に基づいて説明する。
【0042】図8に示すように、バンドの先カン凹駒18の凹部18aと、前記ケース10におけるカン足16の凸部16aとをスライド係合させることによって前記先カン凹駒18とカン足16とを連結する。前記カン足16には前記係合部材13を固定するための係合凹部17が設けられている。この係合凹部17は、ケース10の下面側に形成されている。又、前記バンドの先カン凹駒18の裏面から凹部18aに向かって前記カン足16の係合凹部17に前記係合部材13を係合固定できるようにするための切欠部14aが設けられている。この切欠部14a及び前記カン足の係合凹部17に前記係合部材13を挿入し、前記先カン凹駒18の裏面から凹部18aに向かって前記係合部材13を押圧して、前記カン足16の係合凹部17に前記係合部材13を係合固定する。これによって、バンドの先カン凹駒18とケースのカン足16とが連結固定される。
【0043】図9は連結された状態のバンドとケースの連結構造を示す図で、図9(a)はバンドとケースの斜視図、図9(b)は、図9(a)におけるE−E断面図である。図9に示すように前記カン足16の係合凹部17には、バンドの短手方向の両内壁に斜面17a、17bが形成されている。前記係合部材13の両外壁の斜面13a、13bと、前記カン足16における係合凹部17の両内壁の斜面17a、17bとが、所謂喰付き構造となるように各部の寸法が設定されている。このため前記係合部材13を前記カン足16の係合凹部17に押圧、係合固定させることにより、カン足16とバンドの先カン凹駒18とが連結固定される。
【0044】又、前記カン足の係合凹部17と、該係合凹部17に固定した前記係合部材13との間には隙間tが設けられており、第1実施形態と同様にマイナスドライバーのような簡単な工具を用いて前記係合部材13を前記係合凹部17より係合解除できるようにし、前記カン足16と前記バンドの先力ン凹駒18とのスライド係合の解除ができるように構成されている。
【0045】尚、本実施形態の他の例を図10に示す。本例のバンドとケースの連結構造は、第1の実施形態におけるバンドの先カン凸駒19の凸部19aをケース20の側壁に形成されたカン足26の円筒状の凹部26aにスライド係合させ、係合部材13を前記カン足26に設ける切欠部27及びバンドの凹駒12Aの切欠部14aに挿入すると共にケース下面から凹部26aの方向に押圧し前記先カン凸駒19の係合凹部15に係合固定するものである。又、第1の実施形態と同様に前記ケースのカン足26と隣接するバンドの凹駒12Aとの相対する部分に前記カン足26の切欠部27及び前記凹駒12Aの切欠部14aと前記先カン凸駒19の係合凹部15に係合固定した係合部材13とのバンド短手方向の間に隙間が設けられており、前記係合部材13を前記先カン凸駒19の係合凹部15より係合解除し、前記先カン凸駒19の凸部19aと前記カン足26の凹部26aとのスライド係合の解除ができるようにし、ケースのカン足26と前記バンドの先カン凸駒19とのスライド係合の解除ができるように構成されている。
【0046】以上のように、本実施形態におけるバンドとケースの連結構造よれば、ケースのカン足とバンドの先カンとを簡単に且つ、碓実に連結固定することのできる。又、連結の解除も第1の実施形態と同様簡単に出来る。この結果、外観品質が良好で、ケースとバンドの取付作業性に優れ、且つ、ケースとバンドとを碓実に連結固定することのできるバンドとケースの連結構造を提供することが出来る。
【0047】(第4の実施の形態)以下、本発明の第4の実施形態を図11から図16を用いて説明する。図11は、第4の実施形態におけるバンドの連結構造を示す分解斜視図である。本実施形態におけるバンドは、両端が円柱状の凸部31a、31bからなる凸駒31と、両端が円筒状の凹部32a、32bからなる凹駒32と、バネ棒35とを複数個使用する。又、前記凸駒31には、バンド長手力向に、バネ棒35の一端を係合固定し、前記凸駒31と凹駒32との連結固定するための係合段部33a、33bが設けられており、前記凹駒32には、凹部32bからバンド長手方向に貫通孔36が形成されている。
【0048】又、本実施形態におけるバンドの連結構造は、前記凹駒32の貫通孔36に前記バネ棒35を挿入し、前記凹駒32の凹部32a、32bに凸駒31Aの凸部31b、前記凸駒31の凸部31aをそれぞれスライド係合させ前記バネ棒35の一端35a、他端35bを前記凸駒31Aの係合段部33b、前記凸駒31の係合段部33aにそれぞれ係合させることにより前記凸駒31、31Aと前記凹駒32とを連結固定することを特徴とする。以下、図面に基づいて詳述する。
【0049】図11に示すように、本実施形態におけるバンドの連結構造は、一方の凸駒31の凸部31bと、凹駒32の凹部32aとをスライド係合させた後、前記凹駒32の凹部32bから前記貫通孔36にバネ棒35を挿入する。この時、前記バネ棒の35の一端35aは、一方の凸駒31の係合段部33bに係合される。次に、前記凹駒32の凹部32bに他方凸駒31Aの凸部31aをスライド係合させ前記バネ棒35の他端35bを他方の凸駒31Aの係合段部33aに係合固定する。これによって、凹駒32と凸駒31、31Aが連結固定される。同様に複数の凸駒と凹駒とが連結され一連のバンドが構成される。
【0050】図12は連結された状態のバンドの一部を示す図で、図12(a)はバンドの斜視図、図12(b)は、図12(a)におけるF−F断面図である。図12に示すように前記凸駒の係合段部33a、33bは、凹駒32とスライド係合された状態において凹駒の貫通孔36に対応する位置に設けられている。又、前記凹駒32の貫通孔36に挿入されているバネ棒35の内部には、バネ(図示せず)が配置されており、前記バネ棒35の両端35a、35bは、出入りが自由で且つ常に外側に向かって付勢されている。このため前記バネ棒35の両端35a、35bが前記凸駒31の係合段部33bと前記31Aの係合段部33aに、それぞれ係合される。この結果、前記凸駒31、31Aと凹駒32のスライドが固定されることになる。
【0051】又、前記凹駒32の裏面32cには、凹部32b及び貫通孔36に連通する切欠部34が設けられ、この切欠部34よりバネ棒35を操作することにより前記凸駒31と前記凹駒32とのスライド係合の解除をできるようになっている。例えば、前記凹駒32の切欠部34に細い丸棒状の工具を差し込み前記バネ棒35の一端35bを押圧しながら前記凸駒31Aをスライドさせることにより、前記凹駒32と凸駒31Aとの係合、或いは、係合解除が出来る用になっている。
【0052】次に、各構成要素について簡単に説明する。図13は凹駒を示し、図13(a)は凹駒の平面図、図13(b)は側面図、図13(c)正面図である。図13に示すように、凹駒32は金属からなりバンド長手方向の両端に円筒状の凹部32a、32bが形成されている。又、前記凹駒32のバンド長手方向に前記凹部32a、32bと連通する貫通孔36が設けられている。この貫通孔36はバネ棒35を挿入出来るように内径寸法が設定されている。又、裏面32cには、凹部32b及び貫通孔36に連通する切欠部34が設けられ、この各部の寸法は、所定の工具を用いてバネ棒35を操作し、前記凸駒31と前記凹駒32とのスライド係合、或いは解除が出来るように各部の寸法が設定されている。
【0053】図14は前記凸駒を示す図で、図14(a)は凸駒の斜視図、図14(b)は、平面図である。図14に示すように、凸駒31は金属からなりバンド長手方向の両端に円柱状の凸部31a、31bが形成されている。又、前記凸駒31にはバンド長手方向の両端に前記バネ棒35の一端を係合固定し、凹駒32との連結固定するための係合段部33a、33bを設けられている。この係合段部33a、33bの大きさは、前記バネ棒35の一端35a、35bが係合出来るようにバネ棒の一端35a、35bの外径より僅かに大きく設定されている。尚、バネ棒35については、バンドとケースの係合に一般的に使用されているものと構造が同様であり、説明は省略する。
【0054】次に凹駒と凸駒の係合方法を図15、図16を用いて説明する。図15、図16は凹駒と凸駒の係合方法を示す斜視図である。図15(a)に示すように一方の凹駒32に係合されている一方の凸駒31の突部31bに他方の凹駒32Aの凹部32aを矢印の方向にスライド係合する。次に図15(b)に示すように凹駒32Aの貫通孔36にバネ棒35を挿入する。次に図16に示すように、前記バネ棒35の一端35bを所定の工具50を用いて前記貫通孔36の奥(矢印Aの方向)に押し込みながら前記凹駒32Aの凹部32bに他方の凸駒31Aの突部31aを矢印Bの方向にスライド係合させ、その後、前記バネ棒35の一端35bから前記工具50を放すことにより、前記凸駒31Aの係合段部33aに前記バネ棒の一端35bを係合固定する。この時、図示していないが、前記一方の凸駒31の係合段部33bに前記バネ棒35の他端35aが係合固定される。これによって凸駒と凹駒が連結固定される。
【0055】次に係合を解除する方法について説明する。図16に示す前記凹駒32Aの切欠部34から前記工具50の先端を差し込み、前記バネ棒の一端35bを前記貫通孔36の奥に押し込みながら、前記凸駒31Aの係合段部33aとバネ棒の一端35aの係合を解除し、前記凸駒31Aをスライドさせ前記凹駒32Aの凹部32bから抜き取ることにより、凸駒31Aと凹駒32Aとの係合を解除することができる。
【0056】以上のように、本実施形態におけるバンドによれば、所定の工具50を用いて前記バネ棒35を操作することで凹駒32と凸駒31とを係合、或いは係合解除することが出来る。又、本実施形態によれば、既存のバネ棒35を使用し、このバネ棒を配置する凹駒32の孔も貫通孔で良く加工が簡単で低コストのバンドの連結構造を実現出来る。この結果、外観品質が良好で、バンド組立作業性に優れ、且つ、凸駒に凹駒を碓実に連結固定することのできるバンドを提供することが出来る。
【0057】(第5の実施の形態)以下、本発明の第5の実施形態を図17、図18に基づいて説明する。図17は、第5の実施形態におけるバンドとケースの連結構造を示す分解斜視図である。本実施形態におけるバンドとケースの連結構造は、第4の実施形態におけるバンドの先カン凹駒42をケース30の側壁に形成されたカン足37にスライド係合させたものであり、基本的構造は、第4実施形態に類似している。以下図面に基づいて説明する。図17に示すように、バンド短手方向に円柱状の凸部37aを有するカン足37に、バンド長手方向にバネ棒35の一端35aを係合固定し、前記カン足37とバンドの先カン凹駒42との連結固定するための係合段部38を設け、前記バンドの先カン凹駒42の凹部42aからバンド長手方向に形成された貫通孔36に前記バネ棒35を挿入し、前記カン足37に前記先カン凹駒42をスライド係合させ前記バネ棒35の一端35aを前記係合段部38に係合させたことを特徴とする。又、前記先カン凹駒42の裏面に、凹部42a及び貫通孔36に連通する切欠部34が設けられ、この切欠部34よりバネ棒35を操作することにより前記カン足37と前記バンドの先カン凹駒42とのスライド係合の解除をできるようにしたことを特徴とする。
【0058】本実施形態における前記先カン凹駒42は第4の実施形態における凹駒と同様であり、説明は省略する。又、ケースの30の側壁に設けるカン足37は、凸部37aを有し、この凸部37aのバンド長手方向に係合段部38が設けられている。この係合段部38は、第4の実施形態で説明した凸駒の係合段部とその形状、作用が同様であり説明は省略する。
【0059】本実施形態におけるバンドとケースの取り付け方法は、第4実施形態における凹駒と凸駒の係合方法と類似している。以下、簡単に説明する。まず、バンドの先カン凹駒42の貫通孔36にバネ棒35を挿入する。次にバネ棒35の一端35aを所定の工具で、貫通孔36の奥に押し込み、前記先カン凹駒42の凹部42aとケース30におけるカン足37に設ける凸部37aとをスライド係合させ、前記バネ棒の一端35aを前記カン足の凸部37aに設ける係合段部38に係合固定する。この時、前記バネ棒の35の他端は前記先カン凹駒に契合されているバンドの凸駒31の係合段部に係合固定される。これによって先カン凹駒42と前記ケースのカン足37とを連結固定する。又、係合解除については、第4の実施形態と同様に前記先カン凹駒42の切欠部34に所定の工具を差し込み前記バネ棒35を操作することで係合を解除することが出来る。
【0060】尚、本実施形態の他の例を図18に示す。本例のバンドとケースの連結構造は、第4の実施形態におけるバンドの先カン凸駒41をケース40の側壁に形成されたカン足46にスライド係合させたものである。前記カン足46には、円筒状の凹部46aが設けられ、更に、第4の実施形態におけるバンドの凹駒32の貫通孔36に相当するめくら孔47が設けられている。前記めくら孔47に挿入されたバネ棒35の一端35aを前記先カン凸駒41の係合段部33aに係合固定することでバンドとケースを連結する構造となっている。又、前記先カン凸駒41は、第4の実施形態における凸駒31と同様であるため説明を省略する。又、前記カン足46には、前記凹部46a及び前記めくら孔47に連通する切欠部48が設けられており、この切欠部48から前記バネ棒35を操作し、凸駒31からなるバンドの先カンとケースのカン足46との係合、或いは係合解除が出来るように構成されている。
【0061】以上のように、本実施形態におけるバンドとケースの連結構造よれば、ケースのカン足とバンドの先カンとを簡単に且つ、碓実に係合固定することができる。又、係合の解除も第4の実施形態と同様簡単に出来る。この結果、外観品質が良好で、ケースとバンドの取付作業性に優れ、且つ、ケースとバンドとを碓実に連結固定することのできるバンドとケースの連結構造を提供することが出来る。
【0062】(第6の実施の形態)以下、本発明の第6の実施形態を図19から図26を用いて説明する。図19は、第6の実施形態におけるバンドの連結構造を示す分解斜視図、図20は連結された状態のバンドの一部を示す斜視図、図21は連結された状態のバンドの一部を示す平面図である。本実施形態におけるバンドはバネ棒を使用する連結構造であり基本的には第4実施形態と類似しているが、2個の外凸駒と凹駒とを2個のバネ棒を使用して係合固定する点が異なっており、係合構造の機能、作用は第4実施形態と類似している。
【0063】図19に示すように本実施形態におけるバンドは、両端が円柱状の凸部66a、66bからなる凸駒66の端部に外駒61を形成した外凸駒71と、両端が円筒状の凹部63a、63bからなる凹駒63と、バネ棒35とを複数個使用する。又、前記外凸駒71にはバンド長手方向にバネ棒35の一端を係合固定し、前記外凸駒71と前記凹駒63との連結固定するための係合段部68a、68bが設けられており、前記凹駒63には凹部63aからバンド長手方向に2個の貫通孔70a、70bが形成されている。
【0064】又、バンドの連結は、一方の凹駒63の貫通孔70a、70bに前記バネ棒35、35Aをそれぞれ挿入し、前記凹駒63に他方の凹駒63Aを隣接配置し、前記凹駒63、63Aの両端より外凸駒71、71Aの凸部66aを前記凹駒63の凹部63bに、凸部66bを前記凹駒63Aの凹部63aにそれぞれスライド係合させ、前記バネ棒35、35Aの一端35aを他方の外凸駒72、72Aの係合段部68bにそれぞれ係合固定し、前記バネ棒35、35Aの他端35bを前記外凸駒71、71Aの係合段部68aにそれぞれ係合固定することを特徴とする。これによって、凹駒63、63A、外凸駒71、71Aが連結固定される。同様に複数の凸駒と凹駒とが連結され一連のバンドが構成される。連結された状態のバンドの斜視図を図20に示す。
【0065】図21に示すように外凸駒71、72の係合段部68a、68bは、凹駒63とスライド係合された状態において凹駒63の一方の貫通孔70aに対応する位置に設けられていて、前記貫通孔70aに挿入されている前記バネ棒35の両端35a、35bが前記外凸駒72の係合段部68b、前記外凸駒71の係合段部68aとに、それぞれ係合される。この結果、前記外凸駒71、72と凹駒63のスライドが固定されることになる。又、外凸駒71A、72Aについても同様に凹駒63の他方の貫通孔70bに挿入されているバネ棒35によって凹駒63のスライドが固定されることになる。尚、外凸駒71、71Aの凸駒66の長さLは前記凹駒63の長さM(バンド短手方向の寸法値)の1/2より短い値に設定され、前記外凸駒71、71Aを前記凹駒63の両端からスライド係合された状態において外凸駒71、71Aの先端が互いに接触しないようになっている。
【0066】又、前記凹駒63の裏面63cには、凹部63bと貫通孔70a、70bとにそれぞれ連通する切欠部64a、64bが設けられ、この切欠部64a、64bよりバネ棒35を操作することにより前記外凸駒71、71Aと前記凹駒63とのスライド係合の解除が出来るようになっている。
【0067】次に、各構成要素について図22から図24を用いて簡単に説明する。図22は凹駒63を示し、図22(a)は凹駒63の平面図、図22(b)は側面図、図22(c)正面図である。図22に示すように、凹駒63は金属からなりバンド長手方向の両端に円筒状の凹部63a、63bが形成されている。又、前記凹駒63のバンド長手方向に前記凹部63a、63bと連通する2個の貫通孔70a、70bが設けられている。又、裏面63cには、凹部63b及び貫通孔70a、70bに連通する切欠部64a、64bが設けられている。尚、その他の詳細は第4の実施形態の凹駒と同様であり説明を省略する。
【0068】図23、図24は外凸駒71を示す図で、図23(a)は外凸駒71の斜視図、図23(b)は、図23(a)のG−G断面図である。又図24は、外凸駒71の分解斜視図である。図23に示すように、外凸駒71は金属からなり凸駒66とその端部に形成した外駒61とからなる。前記凸駒66のバンド長手方向の両端に円柱状の凸部66a、66bが形成されている。又、前記凸駒66の凸部66a、66bのバンド長手方向の両端に前記バネ棒35の一端を係合固定し、前記凹駒63との連結固定するための係合段部68a、68bが設けられている。この係合段部68a、68bについては、第4実施形態の凸駒の係合段部と同様であり説明を省略する。
【0069】又、図23(b)、図24に示すように前記外駒61は、その一方の端面に設ける2個のめくら孔61a、61bにピン62a、62bがそれぞれ圧入固定されている。一方前記凸駒66における前記外駒61との接合面に2個のめくら孔66c、66dが設けられている。この凸駒66のめくら孔66c、66dに前記外駒61に固定されているピン62a、62bをそれぞれ圧入することにより、前記外駒61と凸駒66とが固定され外凸駒71が得られる。
【0070】次に凹駒と外凸駒の係合方法を図25、図26、図27を用いて説明する。図25、図26、図27は凹駒と外凸駒の係合方法を示す斜視図である。図25に示すように一方の凹駒63の貫通孔70a、70bに前記バネ棒35、35Aをそれぞれ挿入する。次に図26に示すように他方の凹駒63Aを前記凹駒63に隣接するように配置し、次に前記凹駒63の切欠部64aから一方のバネ棒35の一端35bを所定の工具50を用いて貫通孔70aの奥(矢印Aの方向)に押し込み、前記凹駒63、63Aのバンド短手方向の一端より外凸駒71の凸部66a、66bを前記凹駒63の凹部63b、前記凹駒63Aの凹部63aにそれぞれ矢印Bの方向にスライド係合させる。
【0071】同様にして図27に示すように前記凹駒63の切欠部64bから他方のバネ棒35Aの一端35bを所定の工具50を用いて前記貫通孔70bの奥に押し込み、前記凹駒63、63Aのバンド短手方向の他端より他方の外凸駒71Aの凸部66a、66bを前記凹駒63の凹部63b、前記凹駒63Aの凹部63aにそれぞれスライド係合させる。その後、前記他方のバネ棒35Aの一端35bから工具50を放すことにより前記バネ棒35、35Aのそれぞれの両端35a、35bが前記外凸駒72、72Aの係合段部68b、前記外凸駒71、71Aの係合段部68aと係合固定され前記外凸駒71、71Aと凹駒63、63Aとが連結固定される。
【0072】又、前記外凸駒と凹駒との係合を解除する場合は、前記凹駒63の切欠部64aから前記工具50の先端を差し込み、前記バネ棒35の一端35bを前記貫通孔70aの奥に押し込み前記外凸駒71の係合段部68aとバネ棒の一端35bの係合を解除し、前記凸駒31Aをスライドさせ前記凹駒32Aの凹部32bから抜き取ることにより、外凸駒71と凹駒63との係合を解除することができる。同様にして外凸駒71Aと凹駒63との係合を解除することができる。
【0073】以上のように、本実施形態におけるバンドによれば、第4実施形態と同様に加工が簡単で低コストのバンドの連結構造を実現出来る。この結果、外観品質が良好で、バンド組立作業性に優れ、且つ、凸駒に凹駒を碓実に連結固定することのできるバンドを提供することが出来る。
【0074】更に、第4、第5の実施形態と同様に、第6の実施形態におけるバンドの先カン外凸駒をケースの側壁に形成されたカン足にスライド係合させてなるバンドとケースの連結構造を得ることが出来る。前記カン足には、円筒状の凹部が設けられ、更に、第6の実施形態におけるバンドの凹駒の貫通孔に相当するめくら孔が2個設けられている。この2個のめくら孔に挿入されたバネ棒の一端を前記先カン外凸駒の係合段部に係合固定することでバンドとケースを連結する構造となっている。又、前記先カン外凸駒は、第6の実施形態における外凸駒と同様であるため説明を省略する。又、前記カン足には、前記凹部及び前記めくら孔に連通する切欠部が設けられており、この切欠部から前記バネ棒を操作し、外凸駒からなるバンドの先カンとケースのカン足との係合、或いは係合解除が出来るように構成されている。
【0075】尚、第4、第5、第6の実施形態においてはバネ棒の両端が内蔵するバネによって外側に向かって付勢されている所謂両バネタイプのバネ棒を例として説明したが、バネ棒の一端だけにバネを内蔵する片バネタイプのバネ棒を使用することが出来ることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明によるバンドとそのバンドとケースの連結構造によれば、凸駒に凹駒を確実に連結固定することができ、機能品質を向上させることができる。更にバンドの組立作業性に優れ、量産性が向上する効果を有する。この結果、外観品質が良好で、テザイン性に優れたバンドを提供することが出来る。
【出願人】 【識別番号】591021279
【氏名又は名称】上尾精密株式会社
【住所又は居所】岩手県北上市北工業団地2番25号
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
【住所又は居所】東京都西東京市田無町六丁目1番12号
【出願日】 平成14年5月8日(2002.5.8)
【代理人】 【識別番号】100085280
【弁理士】
【氏名又は名称】高宗 寛暁
【公開番号】 特開2003−325210(P2003−325210A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−133395(P2002−133395)