| 【発明の名称】 |
リストバンド用クリップ |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 勲 【住所又は居所】東京都渋谷区渋谷1丁目15番5号 株式会社サトー内
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| 【要約】 |
【課題】装着感に優れ、外れにくいリストバンド用クリップを提供する。
【解決手段】クリップ10はオスクリップ12とメスクリップ14とで構成され、ヒンジ部16を介して一体的に成形されている。オスクリップ12にはリストバンドに形成されたバンド穴と同じ間隔をもって一対のボス20A、20Bが形成されている。リストバンドは、一端に形成されたセット穴に一方のボス20Aを通して手首に巻き付け、他端に形成されたバンド穴に一対のボス20A、20Bを通すことで環状に巻き止められる。そして、オスクリップ12とメスクリップ14とで挟み込むことにより、取り外しできないように一体化される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端にセット穴が形成されるとともに、他端にバンド穴が一定の間隔をもって複数形成されたリストバンドを環状に巻き止めるリストバンド用クリップにおいて、ヒンジ部で連結されるとともに、該ヒンジ部で折り畳まれて前記リストバンドを上下方向から挟み込む一対の基体と、一方の基体に前記バンド穴と同じ間隔をもって形成され、前記リストバンドに形成されたセット穴及びバンド穴に通される一対の突起部と、前記ヒンジ部で折り畳まれた一対の基体を互いに繋ぎ止めるロック手段と、からなることを特徴とするリストバンド用クリップ。 【請求項2】 前記突起部が形成された一方の基体には、前記リストバンドと同じ幅の凹部が形成され、該凹部内に前記突起部が形成されるとともに、該凹部内に前記リストバンドが嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載のリストバンド用クリップ。 【請求項3】 前記ロック手段は、一方の基体に形成され、先端に拡径部を有するピンと、他方の基体に形成され、前記ピンが嵌入されるピン穴と、前記ピン穴の内周に張り出して形成された複数の逆止片と、からなり、前記一対の基体を前記ヒンジ部で折り畳むと、一方の基体に形成されたピンが他方の基体に形成されたピン穴に嵌合され、該ピン穴内で前記拡径部が前記逆止片に係合されて抜け止めされることを特徴とする請求項1又は2に記載のリストバンド用クリップ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はリストバンド用クリップに係り、特に病院で患者の手首や足首などに巻き付けて使用されるリストバンドを環状に巻き止めるリストバンド用クリップに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、病院では患者の取り違えミスを防止するために、患者の名前や年齢、血液型といった患者固有の識別データを表示したリストバンドを患者の手首や足首に取り付けることが行われている。 【0003】一般にリストバンドは帯状に形成されており、これを手首等に巻き付けて両端部をクリップで止めるようにされている。クリップは、オスクリップとメスクリップとで構成されており、オスクリップに形成されたボスをリストバンドの両端部に形成された穴に挿入し、これにメスクリップに形成された止穴を嵌め合わせてリストバンドを環状に巻き止める。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のクリップは、リストバンドに形成された穴にボスを通して止めるだけの構成のため、ボスを軸にリストバンドが揺れ動き、装着感が悪いという欠点があった。 【0005】また、従来のクリップは、ボスを止穴に嵌め合わせて止めるだけの構成のため、簡単に外れてしまうという欠点があった。一方、病院などではリストバンドが簡単に外れてしまうと、医療過誤の原因にもなりかねないため、一度取り付けたら、ハサミ等で切断しない限り、取り外せない構造とすることが必要となる。 【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、装着感に優れ、外れにくいリストバンド用クリップを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、一端にセット穴が形成されるとともに、他端にバンド穴が一定の間隔をもって複数形成されたリストバンドを環状に巻き止めるリストバンド用クリップにおいて、ヒンジ部で連結されるとともに、該ヒンジ部で折り畳まれて前記リストバンドを上下方向から挟み込む一対の基体と、一方の基体に前記バンド穴と同じ間隔をもって形成され、前記リストバンドに形成されたセット穴及びバンド穴に通される一対の突起部と、前記ヒンジ部で折り畳まれた一対の基体を互いに繋ぎ止めるロック手段と、からなることを特徴とするリストバンド用クリップを提供する。 【0008】本発明によれば、リストバンドは一対の突起部を二つのバンド穴に通して巻き止められる。これにより、グラツキやガタツキを生じさせることなく、しっかりとリストバンドを手首等に巻き付けることができ、装着者に不快感を与えることがない。 【0009】また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記突起部が形成された一方の基体には、前記リストバンドと同じ幅の凹部が形成され、該凹部内に前記突起部が形成されるとともに、該凹部内に前記リストバンドが嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載のリストバンド用クリップを提供する。 【0010】本発明によれば、突起部が通されたリストバンドを基体に形成された凹部に嵌め込むことにより、より確実にグラツキやガタツキを防止できる。 【0011】また、請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ロック手段は、一方の基体に形成され、先端に拡径部を有するピンと、他方の基体に形成され、前記ピンが嵌入されるピン穴と、前記ピン穴の内周に張り出して形成された複数の逆止片と、からなり、前記一対の基体を前記ヒンジ部で折り畳むと、一方の基体に形成されたピンが他方の基体に形成されたピン穴に嵌合され、該ピン穴内で前記拡径部が前記逆止片に係合されて抜け止めされることを特徴とする請求項1又は2に記載のリストバンド用クリップを提供する。 【0012】本発明によれば、一対の基体をヒンジ部で折り畳むと、一方の基体に形成されたピンが他方の基体に形成されたピン穴に嵌合する。ピン穴に嵌合されたピンは、ピン穴内に形成された逆止片に先端の拡径部が係合されて逆止め、すなわち抜けが防止される。これにより、一度基体を折り畳むと、取り外しができないように一体的に繋ぎとめられる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に係るリストバンド用クリップの好ましい実施の形態について詳説する。 【0014】図1、図2、図3は、それぞれ本発明に係るリストバンド用クリップの一実施形態を示す斜視図、正面図、平面図であり、図4、図5は、それぞれ図3のA−A断面図、B−B断面図である。 【0015】同図に示すように、本実施の形態のリストバンド用クリップ10は、オスクリップ12とメスクリップ14とで構成されている。オスクリップ12とメスクリップ14は、共に合成樹脂材によって扁平な楕円形状に形成されており、ヒンジ部16で連結されて一体的に成形されている。そして、ヒンジ部16で折り畳むことにより、オスクリップ12の上面をメスクリップ14で閉じるように構成されている。 【0016】オスクリップ12の上面には、ヒンジ部16と平行に溝状の凹部18が形成されている。この凹部18は、後述するリストバンド30の幅Dと同じ幅で形成されており、その内側にはリストバンド30に形成されたセット穴38とバンド穴40に通される一対のボス20A、20Bが突出して形成されている。このボス20A、20Bは、バンド穴40の形成間隔Pと同じ間隔で形成されており、図5に示すように、その先端部に断面半円形状の爪部20a、20bが形成されている。 【0017】一方、メスクリップ14には、オスクリップ12に形成された凹部18に嵌合される凸部22が形成されている。凸部22には一対のボス収容穴24A、24Bが形成されており、凸部22が凹部18に嵌合されると、この一対のボス収容穴24A、24Bに凹部18に形成された一対のボス20A、20Bが収容される。 【0018】また、メスクリップ14にはロック用のピン26が形成されており、オスクリップ12には、このピン26が嵌合されるピン穴28が形成されている。リストバンド用クリップ10は、図6に示すように、ヒンジ部16で折り畳むと、メスクリップ14に形成されたピン26が、オスクリップ12に形成されたピン穴28に嵌合されて、折り畳まれた状態で繋ぎ止められる。 【0019】このメスクリップ14に形成されたピン26は、角柱状に形成された軸部26Aと、その軸部26Aの先端に一体的に成形された断面半円形状の拡径部26Bとで構成されている。 【0020】一方、オスクリップ12に形成されたピン穴28は矩形の貫通穴として形成されており、その入口部28aには、板状に形成された一対の逆止片28A、28Aが内側に張り出して形成されている。この一対の逆止片28A、28Aは、互いに対向するように配置されており、入口部28aから出口部に向けて所定の傾斜をもって配置されている。 【0021】上述したように、オスクリップ12はヒンジ部16で折り畳むと、メスクリップ14に形成されたピン26がオスクリップ12に形成されたピン穴28に嵌入されて、両者が繋ぎ止められる。この際、ピン26はピン穴28の内側に張り出された逆止片28A、28Aを拡径部26Bで押し広げながら嵌入され、逆止片28A、28Aは拡径部26Bが通過すると、その弾性復元力で縮径し、拡径部26Bの上側に嵌まり込む。この結果、ピン26をピン穴28から抜こうとすると、拡径部26Bが逆止片28A、28Aに引っ掛かり、抜けが防止される。また、この状態でピン26を無理に引き抜こうとすると、逆止片28A、28Aの先端が拡径部26Bに押されて縮径し、この縮径した逆止片28A、28Aにピン26の軸部26Aが両側から締め付けられて、より強固に抜けが防止される。 【0022】図7は、本実施の形態のリストバンド用クリップ10によって巻き止められるリストバンド30の斜視図である。同図に示すように、リストバンド30は、一部が幅広に形成されており、この幅広に形成され表示部32に所定の情報(ここでは、患者名、科名、病棟名、血液型、バーコード及び二次元コード)が印字できるようにされている。また、このリストバンド30は、一端に長穴状のセット穴38が1つ形成されるとともに、他端に長穴状のバンド穴40、40…が一定の間隔Pをもって複数形成されており、このセット穴38とバンド穴40をリストバンド用クリップ10で留めることにより環状に巻き止められる。 【0023】次に、本実施の形態のリストバンド用クリップ10を用いてリストバンド30を手首に巻き付ける方法について説明する。 【0024】図8に示すように、まず、リストバンド30の一端に形成されたセット穴38にオスクリップ12に形成された一方のボス20Aを通す。これにより、リストバンド用クリップ10がリストバンド30に取り付けられる。 【0025】次に、リストバンド30を手首に巻き付け、リストバンド30の他端に複数形成されたバンド穴40、40、…の2つに一対のボス20A、20Bを通す。これにより、リストバンド30が手首に巻きつけられる。この際、ボス20A、20Bが通されたリストバンド40は、オスクリップ12に形成された凹部18に嵌め込まれる。 【0026】次に、リストバンド用クリップ10を折り畳み、オスクリップ12の上面をメスクリップ14で閉じる。ここで、リストバンド用クリップ10を折り畳むと、メスクリップ14に形成された凸部22がオスクリップ12に形成された凹部18に嵌まり込む。これと同時に凹部18に形成されたボス20A、20Bの先端が凸部22に形成されたボス収容穴24A、24Bに収容される。これにより、リストバンド30がオスクリップ12とメスクリップ14とで挟まれる。 【0027】また、リストバンド用クリップ10を折り畳むと、メスクリップ14に形成されたピン26がオスクリップ12に形成されたピン穴28に嵌合する。これにより、リストバンド用クリップ10が折り畳まれた状態で固定される。 【0028】以上により、リストバンド30が手首に巻き付けられる。手首に巻き付けられたリストバンド30は、2つのバンド穴40、40に一対のボス20A、20Bが通されることにより、グラツキやガタツキ等を生じることなく、しっかりと手首に取り付けられる。 【0029】また、ボス20A、20Bが通されたリストバンド30は、オスクリップ12に形成された凹部18に嵌め込まれることから、これによってもグラツキやガタツキ等を生じることなく取り付けられる。 【0030】また、リストバンド用クリップ10は、メスクリップ14に形成されたピン26をオスクリップ12に形成されたピン穴28に嵌合させることにより、折り畳まれたオスクリップ12とメスクリップ14とが繋ぎ止められるが、ピン26はピン穴28に嵌入することにより、その拡径部26Bがピン穴28内に形成された逆止片28A、28Aに係止されて、強固に抜けが防止される。これにより、一度取り付けられたリストバンド30は、ハサミ等で切断しない限り取り外しができなくなり、病院等においても安全に使用することができる。 【0031】なお、本実施の形態では本発明を病院等で患者識別のために使用されるリストバンドに適用した例で説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、遊園地等のアミューズメント施設で入場チケット等として使用されるリストバンドやスキー場等でリフト券等として使用されるリストバンドなど、あらゆる用途のリストバンドに適用することができる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、クリップに形成された一対の突起部をリストバンドに形成された2つのバンド穴に通して巻き止めることにより、グラツキやガタツキを生じさせることなく、しっかりとリストバンドを手首等に巻き付けることができるので、装着者に不快感等を与えることがない。また、突起部が通されたリストバンドを凹部に嵌め込むことにより、より確実にグラツキやガタツキを防止できる。基体を繋ぎ止めるピンに拡径部を形成するとともに、ピン穴に逆止片を形成することにより、クリップを取り外しできないように取り付けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130581 【氏名又は名称】株式会社サトー 【住所又は居所】東京都渋谷区恵比寿4丁目9番10号
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| 【出願日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−289917(P2003−289917A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−94387(P2002−94387) |
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