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【発明の名称】 ウエアラブル電子機器
【発明者】 【氏名】寺沢 大
【住所又は居所】千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内

【要約】 【課題】剛性バンドの組込み構造の複雑化を避け得るだけでなく、ユーザの首状部の太さにかかわらずユーザの首状部にフィットするように装着可能なウエアラブル電子機器を提供すること【解決手段】 ウエアラブル電子機器1は、電子機器本体10と、電子機器本体10の首状部への装着を可能にする剛性バンド20,30と、該剛性バンド20,30を、電子機器本体10の筐体11と協働して首状部を取囲む閉位置P2と首状部に対する着脱を可能にする開位置P1との間で揺動可能に電子機器本体10の筐体11に連結する揺動連結機構40,40とを備え、揺動連結機構40,40が剛性バンド20,30を開位置P1から閉位置P2に弾性的に偏倚させる弾性偏倚部材44を有する。

【解決手段】ウエアラブル電子機器1は、電子機器本体10と、電子機器本体10の首状部への装着を可能にする剛性バンド20,30と、該剛性バンド20,30を、電子機器本体10の筐体11と協働して首状部を取囲む閉位置P2と首状部に対する着脱を可能にする開位置P1との間で揺動可能に電子機器本体10の筐体11に連結する揺動連結機構40,40とを備え、揺動連結機構40,40が剛性バンド20,30を開位置P1から閉位置P2に弾性的に偏倚させる弾性偏倚部材44を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器本体と、電子機器本体の首状部への装着を可能にする剛性バンドと、電子機器本体の首状部への装着を可能にすべく電子機器本体と協働して首状部を取囲む閉位置と首状部に対する電子機器本体の着脱を可能にする開位置との間で揺動可能に剛性バンドを電子機器本体に連結する揺動連結機構とを備えたウエアラブル電子機器であって、前記揺動連結機構が剛性バンドを開位置から閉位置に弾性的に偏倚させる弾性偏倚手段を有するウエアラブル電子機器。
【請求項2】 揺動連結機構は、剛性バンドが開位置にある際、該剛性バンドを開位置で係止する開位置係止手段を有する請求項1に記載のウエアラブル電子機器。
【請求項3】 開位置係止手段が、電子機器本体及び剛性バンドのうちのいずれか一方に弾性的に突出可能に設けられた係止ピンと、剛性バンドが開位置にある際係止ピンの先端部が嵌合・係止されるように電子機器本体及び剛性バンドのうちの他方に形成された係止凹部を含む請求項2に記載のウエアラブル電子機器【請求項4】 揺動連結機構は、剛性バンドが開位置において開位置係止手段で係止されている際、開位置係止手段による剛性バンドの係止を解除する開位置係止解除手段を有する請求項2又は3に記載のウエアラブル電子機器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕の手首部の如き首状部に装着されるウエアラブル電子機器に係わる。
【0002】
【従来の技術】電子機器本体と、電子機器本体の首状部への装着を可能にする剛性バンドと、電子機器本体の首状部への装着を可能にすべく電子機器本体と協働して首状部を取囲む閉位置と首状部に対する電子機器本体の着脱を可能にする開位置との間で揺動可能に剛性バンドを電子機器本体に連結する揺動連結機構とを備えたウエアラブル電子機器は知られている。
【0003】また、前記揺動連結機構が剛性バンドを閉位置から開位置に偏倚させる弾性偏倚手段を備えるようにすることも、提案されている(例えば、特願2000−400162)。この種のウエアラブル電子機器では、剛性バンドが閉位置にある場合には、剛性バンドを該閉位置で係止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種のウエアラブル電子機器では、バンドの部分に電子機器の部品などが組込まれバンドが硬質材料で形成されて剛性であるので、ウエアラブル電子機器が装着されるべき利用者(ユーザ)の腕部(より詳しくは手首部)等の太さに応じて剛性バンドが電子機器本体に対して位置調整され得るような位置調整構造が電子機器に組込まれる必要があり、バンドの組込み構造が複雑化するのを避け難い。
【0005】本発明は、前記した点に鑑みなされたものであって、剛性バンドの組込み構造の複雑化を避け得るだけでなく、実際上、ユーザの首状部の太さにかかわらずユーザの首状部にフィットするように装着可能なウエアラブル電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のウエアラブル電子機器は、前記目的を達成すべく、電子機器本体と、電子機器本体の首状部への装着を可能にする剛性バンドと、電子機器本体の首状部への装着を可能にすべく電子機器本体と協働して首状部を取囲む閉位置と首状部に対する電子機器本体の着脱を可能にする開位置との間で揺動可能に剛性バンドを電子機器本体に連結する揺動連結機構とを備えたウエアラブル電子機器であって、前記揺動連結機構が剛性バンドを開位置から閉位置に弾性的に偏倚させる弾性偏倚手段を有する。
【0007】本発明のウエアラブル電子機器では、「剛性バンドを開位置から閉位置に弾性的に偏倚させる弾性偏倚手段」を備えた揺動連結機構が設けられているので、剛性バンドが開位置にある状態でウエアラブル電子機器を腕の手首部の如き所定の首状部に載置し弾性偏倚手段の作動を許容するだけで、剛性バンドが、弾性偏倚手段によって、開位置から閉位置に向かって偏倚せしめられて首状部に巻きつけられ、ウエアラブル電子機器が利用者(ユーザ)の首状部に装着され得る。このウエアラブル電子機器の装着に際して、剛性バンドが弾性的に首状部に巻きつけられるので、利用者の首状部すなわち腕の手首部等の太さが異なっていても、利用者の首状部の太さに応じて剛性バンドが首状部に弾性的に装着され得るから、ユーザの首状部の太さにかかわらずユーザの首状部にフィットするように、ウエアラブル電子機器が首状部に装着され得る。
【0008】この明細書において、剛性バンドに関して、「閉位置」とは、「電子機器本体の首状部への装着を可能にすべく、剛性バンドが電子機器本体と協働して首状部を取囲む」位置をいう。その結果、厳密に言えば、電子機器が装着されるべき利用者の首状部の太さの差異に応じて、電子機器本体に対して剛性バンドが採るべき揺動位置も異なり得ることになる。従って、剛性バンドと電子機器本体とによって形成される首状部収容領域が、想定され得る首状領域の下限と同程度または該下限よりもある程度小さく(細く)なる状態で電子機器本体に対する剛性バンドの弾性偏倚を阻止し得るように、所望の下限ストッパとして働く係止手段を設けておいて、剛性バンドが過度に電子機器本体の背面側にまわり込むのを防ぐようにしてもよい。但し、所望ならば、剛性バンドが電子機器本体等に当接して揺動が阻止されるまで、開位置から閉位置に向かう向きに弾性偏倚されるようにしておいてもよい。
【0009】電子機器本体に対して揺動可能な剛性バンドは、開位置で電子機器の首状部に対する着脱を許容し、閉位置で電子機器本体と協働して電子機器の首状部への装着を可能にする限り、一つだけであっても、二つあってもよく、場合によっては、三つ以上あってもよい。当然ながら、閉位置で電子機器の首状部への装着を可能にし得るように、剛性バンドが一つだけの場合と二つある場合とでは剛性バンドや電子機器本体の形状が異なり得る。また、開位置において電子機器が利用される態様に応じても、剛性バンドや電子機器本体の形状が異なり得る。
【0010】本発明のウエアラブル電子機器では、好ましくは、揺動連結機構は、剛性バンドが開位置にある際、該剛性バンドを開位置で係止する開位置係止手段を有する。
【0011】この場合、剛性バンドが開位置に係止された状態で電子機器本体を首状部の所定位置に配置すればよいので、電子機器の装着が容易に行われ得る。また、ウエアラブル電子機器が携帯電話機能を備える場合、剛性バンドが二つあるときには、電子機器本体に揺動可能に連結した二つの剛性バンドの夫々に、マイクロフォン及びスピーカを設けることにより、剛性バンドの一方を耳に当て他方を口にあてがうような態様で利用されるに適する。剛性バンドが一つである場合には、電子機器本体の筐体や剛性バンドを適宜湾曲した形状にしておくことにより同様な利用を可能にしておいてもよい。
【0012】なお、開位置係止手段は、例えば、電子機器本体及び剛性バンドのうちのいずれか一方に弾性的に突出可能に設けられた係止ピンと、剛性バンドが開位置にある際係止ピンの先端部が嵌合・係止されるように電子機器本体及び剛性バンドのうちの他方に形成された係止凹部とを含む。
【0013】また、揺動連結機構は、典型的には、剛性バンドが開位置において開位置係止手段で係止されている際、開位置係止手段による剛性バンドの係止を解除する開位置係止解除手段を有する。この場合、剛性バンドが開位置にある状態で電子機器本体を首状部に載せて開位置係止解除手段を作動させるだけで、電子機器の首状部への装着が行われ得るので、バンドの装着が容易に行われ得る。
【0014】以上において、「揺動」は、典型的には、回転中心軸線すなわち回動中心軸線の周りの「回転(回動)」である。但し、構造の複雑化などを許容する場合には、単一の軸線のまわりの回転(回動)でなくてもよい。
【0015】また、本発明のウエアラブル電子機器は、例えば、携帯型の電話や携帯情報端末等からなる場合、剛性バンド及び電子機器本体のうちの一方が、押ボタン若しくはキースイッチ又はこれに類似の入力手段を備え、他方が表示部を備える。表示部は、典型的には、時計の如き時刻表示機能を有し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい実施例に基づいて説明する。
【0017】
【実施例】ウエアラブル電子機器としての腕装着型電子機器1は、図1の(a)〜(c)に示したように、電子機器本体10と、該電子機器本体10の筐体11の端部12及び13の夫々に回動中心軸線A,Bのまわりで回動可能に結合された剛性バンド部20,30とを有する。
【0018】電子機器本体10は、例えば、時計や電話や計算機等の電子機器として働く回路本体部14やこれらの機器の表示部として働く表示パネル部15を有する。16は表示パネル部15の前面側のガラス板、17は、筐体11の裏蓋である。
【0019】腕装着型電子機器1が携帯電話機能を備える場合、剛性バンド部20,30のうちの一方の剛性バンド部20は、電話器の送話器を形成するように、湾曲して延びた基部側湾曲アーム部21と該基部側湾曲アーム部21の先端から大きく曲がって延びた先端側湾曲アーム部22とを有し、先端側湾曲アーム部22の内面側には、機器本体10の制御下にある送話用のマイクロフォン23が組込まれている。携帯電話機能を備えた腕装着型電子機器1のもう一方の剛性バンド部30は、電話器の受話器を形成するように、短い湾曲アーム部31を有し、該湾曲アーム部31には、機器本体10の制御下にある受話用のスピーカ32が組込まれている。なお、剛性バンド部20,30のうちの一方のバンド部(図1に示した例ではバンド部20)には、電子機器本体10の回路本体部14に対する動作その他の指示信号や入力データを与えるキースイッチの如き入力指示部24が形成されている。
【0020】従って、バンド部20,30の筐体が、基本的には、比較的硬質の材料で形成され、バンド部20、30は、実際上、剛性である。勿論、バンド部20,30の筐体の一部が、可撓性や弾性のある素材で形成されていてもよい。
【0021】剛性バンド部20,30の夫々と、電子機器本体10の隣接端部12,13とは、対応する揺動連結機構としての回動連結機構40A,40B(総称するときや両者を区別しないときは添字「A」,「B」のない符号「40」で表す、関連部分についても以下同)を介して相互に連結されている。剛性バンド部20は、開位置P1(図1の(c))と閉位置P2(図1の(a)及び(b))との間でA1,A2方向に回動可能に、回動連結機構40Aを介して、電子機器本体10の端部12に連結され、剛性バンド部30は、開位置P1(図1の(b)及び(c))と閉位置P2(図1の(a))との間でB1,B2方向に回動可能に、回動連結機構40Bを介して、電子機器本体10の端部13に連結されている。剛性バンド部20,30が図1の(a)に示したような閉位置P2を採る場合、剛性バンド20,30は電子機器本体10と協働して、腕の手首部Eを取囲むように、手首部Eに装着される。一方、剛性バンド部20,30が図1の(c)に示したような開位置P1を採る場合、電子機器1は、手首部Eに対して着脱可能である。回動連結機構40A,40Bは、同様に形成されるので、以下では、一方の回動連結機構40Aについて回動連結機構40として説明する。
【0022】回動連結機構40は、図2の(a)に示したように、剛性バンド部20の先端部25に形成された連結用凹凸部41と、電子機器本体10の筐体11の隣接端部12において連結用凹凸部41とほぼ相補的な形状に形成された連結用凹凸部42と、剛性バンド部20が開位置P1と閉位置P2との間で電子機器本体10の筐体11に対して軸線AのまわりでA1,A2回動可能であるように一組の連結用凹凸部41,42を軸線Aのまわりで回動可能に連結する回動軸43と、剛性バンド部20を電子機器本体10の筐体11に対して閉位置P2に偏倚させるように剛性バンド部20に対して閉方向A2の偏倚力を及ぼす弾性偏倚手段としてのコイルばね44とを有する。回動連結機構40は、剛性バンド部20を電子機器本体10に対して中心軸線AのまわりでA1,A2方向に回動可能に支えるヒンジ部を構成し、且つ剛性バンド部20を閉位置P2に向かって偏倚させ得る限り、その詳細な構造はどのようなものでもよい。コイルばね44は、回動軸43に嵌装され、両端44a,44bにおいて機器本体10及び剛性バンド部20の関連端部12,25に係止されている。なお、偏倚力を与えるためには、コイルばね44の代わりに板ばねやネジリばねなど他のばねでもゴムその他の弾性手段でもよい。図2の(a)において、43aは、回動軸43と協働して回動中心軸線Aを規定するピンの如き軸体である。
【0023】剛性バンド部20の連結用凹凸部42は、図1の(a)〜(c)及び図2の(b)に示したような円柱状凸部45を有し、該円柱状凸部45には、図1の(a)〜(c)に示したように、周面46で開口した直径方向の穴47が形成され、該穴47には、係合ピン48と該ピン48を半径方向外向きD1に偏倚させる圧縮ばね49とが配設されている。
【0024】電子機器本体10の筐体11側の連結用凹凸部42は、図1の(a)〜(c)及び図2の(b)に示したように、連結用凹凸部42の円柱状凸部45を受容する部分円筒状内周面51を備えた部分円筒状凹部50を有し、図1の(a)〜(c)に示したように、該部分円筒状凹部50の部分円筒状周面51には、剛性バンド部20が開位置P1にある際、圧縮ばね49により半径方向外向きD1の偏倚力を受けた係合ピン48の先端が突出して嵌りこむ係合凹部52が形成されている。
【0025】従って、剛性バンド部20が開位置P1にある際、係合ピン48の先端が筐体11の連結用凹凸部42の部分円筒状周面51の係合凹部52に嵌りこむので、剛性バンド部20と電子機器本体10の筐体11との間に、回動軸線のまわりでA1,A2方向の回動力がかかっても、剛性バンド部20は、開位置P1に保持され得る。その結果、例えば、剛性バンド部20のキースイッチの如き入力指示部24に対するキー入力で剛性バンド部20が振動せしめられても、電子機器本体10の筐体11が剛性バンド部20に対してふらつく虞れが少ない。また、剛性バンド20と電子機器本体10との間に、剛性バンド20を閉位置P2に向かって弾性的に偏倚させる弾性偏倚力が働いていても、該弾性偏倚力に影響を受けることなく、剛性バンド20が開位置P1にある電子機器本体10を手首Eの所望位置に配置することが可能になる(例えば、図1の(c))。
【0026】電子機器本体10の筐体11側の連結用凹凸部42の凹部52は小径貫通孔53を介して表面側凹部54につながっており、該表面側凹部54に頭部56が位置する押しボタン55の奥端部57が裏面側凹部52に延びている。押ボタン55の大径奥端部57は、小径孔部53の壁部58で係止されて凹部52内に保持される。
【0027】従って、剛性バンド部20が、開位置P1にある場合には、剛性バンド部20の連結用凹凸部41の係合ピン48は、図1の(c)に示したように、先端が機器本体10の筐体11の連結用凹凸部42の周面51の凹部52に嵌りこみ、剛性バンド部20のA1,A2方向の回動が禁止される。
【0028】電子機器1の剛性バンド部20が開位置P1にある際に、押ボタン55がF1方向に押圧されると、剛性バンド部20の係合ピン48が押ボタン55の大径奥端部57により半径方向内向きD2に押されて引っ込められる。コイルばね44により閉位置P2に向かうA2方向の偏倚力を受けた剛性バンド部20は、係合ピン48がD2方向に引込むにつれて、電子機器本体10の筐体11に対してA2方向に回動せしめられ、係合ピン48が周面46まで引込むと、ばね44の作用下で、閉位置P2に向かって回動せしめられる。A2方向のこの回動は、剛性バンド20の内周面が手首Eに巻付くように手首Eの外周に当接するまで続けられる。従って、剛性バンド部20は、利用者の手首Eの太さにかかわらず、剛性バンド20により形成されるリング状領域が手首Eにほぼ外接する位置まで回動されると、回動が停止せしめられる。その結果、剛性バンド20は、手首Eの太さにかかわらず、該手首の太さにほぼ対応するような閉位置P2を採って手首Eに装着される。
【0029】電子機器本体10の筐体11のうち例えば裏蓋部18の両端部18a,18bには、突起部19a,19bが形成され、該突起部19a,19bは、剛性バンド部20,30がA2,B2方向に変位される際、剛性バンド部20,30の被当接部20a,30aに当接して、剛性バンド部20,30がそれ以上にA2,B2方向に回動されるのを禁止する。これにより、電子機器1が手首部Eの周りに配置されていない状態でも、剛性バンド部20,30が過度にA2,B2方向に回動されるのを抑制し得る。なお、突起部19a,19bによる回動規制位置は、想定され得る利用者のうちで最も細い手首部の人が電子機器1を手首部Eに装着したとき剛性バンド20,30が採る位置よりも、更にA2,B2方向に回動した位置であり、突起部19a,19bと当接部20a,30aとの当接が、手首部Eへの電子機器1の装着に支障を与える虞れはない。
【0030】以上においては、説明の簡単化のために、剛性バンド部20,30のうちの一方についてのみ説明した。最も、単純な場合、一方の剛性バンド部20と実際上同時に他方の剛性バンド部30がその開位置P1と閉位置P2との間で、B1,B2方向に回動せしめられる。但し、所望ならば、剛性バンド部20,30のうちのいずれか一方20又は30を先に開位置から閉位置へ又は閉位置から開位置へ移動させ、それに遅れて他方の剛性バンド部30又は20を開位置から閉位置へ又は閉位置から開位置へ移動させてもよい。
【0031】以上の如く構成された腕装着型電子機器1を手首Eに装着する場合、例えば、図1の(c)に示したように、剛性バンド部20,30の両方を開位置P1,P1に開いた状態で、電子機器1を手首部Eの所望位置に載置し、押ボタン55,55をF1方向に押圧して、ピン48,48をD2方向に押込み、ピン48,48の凹部52,52内への係止を解除する。ピン48,48と凹部52,52との係合が解除されると、バネ部44,44の弾性力で剛性バンド部20,30が、夫々の閉位置P2,P2に向かってA2,B2方向に偏倚され、手首部Eの太さにかかわらず、手首部Eの表面に接触する所定位置で手首部Eに装着される(図1の(a))。なお、この装着に際して、剛性バンド部20,30の閉位置P2,P2への変位を、実際上同時に行わせても、長い方又は手前側の剛性バンド部20を先に閉位置P2に変位させても、短い方又は奥側の剛性バンド部30を先に閉位置P2に変位させてもよい。
【0032】一方、腕装着型電子機器1を手首部Eから取外す場合、例えば、図1の(b)に示したように、一方の剛性バンド(例えば短い方の剛性バンド30)を先に開位置P1に移動させ、その後他方の剛性バンド(例えば剛性バンド20)をその後で、開位置P1に移動させる。電子機器1の取外しは、典型的には、両方の剛性バンド20,30を開位置P1,P1に設定した状態で(図1の(c))行われるけれども、所望ならば、一方の剛性バンド(例えば30)だけを開位置P1に設定した状態(図1の(b))で行っていてもよい。同様に、装着に際しても、一方の剛性バンド20又は30を予め閉位置P2に設定した状態で手首部Eの所望位置に配置してもよい。
【出願人】 【識別番号】000002325
【氏名又は名称】セイコーインスツルメンツ株式会社
【住所又は居所】千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地
【出願日】 平成14年4月2日(2002.4.2)
【代理人】 【識別番号】100096378
【弁理士】
【氏名又は名称】坂上 正明
【公開番号】 特開2003−289916(P2003−289916A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−99574(P2002−99574)