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【発明の名称】 刺繍ストラップ
【発明者】 【氏名】細井 信夫

【要約】 【課題】本発明は、ワッペン調に文様を両面に二重構造にて刺繍した刺繍ストラクチャーに、これに透明シートを挟み添付し、二重文様周りを刺繍糸にて囲い表裏一体に綴じ付け、立体感に満ちたキーホルダーとかワッペン調の装飾品を提供する。

【解決手段】刺繍糸の文様組織14の中に、透明フイルム1aを1枚から数枚全面的に組み込み挿入し、図柄14の端を簡単な線トジ2a、2bにて周りを絡め綴じた構造と、同じ透明フイルムの他端1bに、文様14と相対する図柄15を左右対象柄にて構成し、透明フイルム1aと1bと、同じ文様14と15の裏面同士を合わせ重ねた後、その最裏面、上糸4a面に透明な農業用フイルムの薄紙10を敷き込み、外周トジ糸5にて合わした図柄14、15の端部に突出するフイルム1aと1bと薄い紙10とを同時に絡め綴じ込めたのち、外周トジ糸5表面に突出した1aと1bと10をもぎとり構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ワッペン調に文様刺繍した刺繍糸の文様組織(14)の中に、合成樹脂の透明フイルム(1a)を1枚から数枚全面的に文様図柄(14)の組織の中に組み込み挿入し、それに人形、動物、文字、キャラクター等の文様をワッペン調に刺繍し、文様図柄(14)の端を簡単な線トジ(2a)、(2b)にて周りを絡め綴じた構造と、同様に、同じ透明フイルム(1b)の他端を中に組み込み挿入し、文様図柄(14)と相対する図体形態にて構成したワッペン調の文様図柄(15)を左右対象柄に構成し、透明フイルム(1a)と(1b)と、同じ文様図柄(14)と(15)の裏面同士を合わせ重ねた後、その最裏面、上糸(4a)面に透明な農業用フイルムの薄紙(10)を敷込み、外周トジ糸(5)にて文様図柄(14)、(15)の端部に突出するフイルム(1a)と(1b)と薄い紙(10)とを同時に絡め綴じ込めたのち、外周トジ糸(5)表面に突出した(1a)と(1b)と(10)をもぎとり、外周トジ糸(5)にて綴じ込めなかった裏面の薄い紙(10)は剥ぎ取って構成したことを特徴とする二重構造の刺繍ストラップ。
【請求項2】文様図柄(14)と文様図柄(15)の外型が同じ図形に、構成される文様が別の文様にて構成されたものに、その裏面同士を合わせ重わせ、その最裏面、上糸(4a)面に透明な農業用フイルムの薄紙(10)を敷き込み、外周トジ糸(5)にて、異なった文様の図柄(14)、(15)の端部に突出する透明フイルム(1a)と(1b)と薄い紙(10)とを同時に絡め綴じ込めたのち、外周トジ糸(5)表面に突出した(1a)と(1b)と(10)をもぎとり、外周トジ糸(5)にて綴じ込めなかった部分の裏面の薄い紙(10)を剥ぎ取って構成したことを特徴とする請求項1記載の二重構造の刺繍ストラップ。
【請求項3】上糸(3a)と下糸(3b)の間に、透明フイルム(1a)を組み込み、下糸(3b)の下面に、農業用フイルムの1ミリ以上の厚紙(10)を敷き込み、外周トジ糸(5)にて、上糸(3a)と下糸(3b)と透明フイルム(1a)を同時に外周トジ糸(5)にて文様図柄(14)の端部を絡め、綴じ込め、文様図柄(14)の裏側に、透明な農業用フイルムの薄紙(10)を敷き込み全面に構成したことを特徴とする一重構造の刺繍ストラップ。
【請求項4】組み込み構成された文様図柄(14)、表文様部分(6b)、透明フイルム(1a)の裏側全面に、透明な農業用フイルムの薄紙(10)を全面に敷き込み構成した一重構造の刺繍ストラップの一部を、部分的に穴を穿けて別図柄構成したことを特徴とする請求項3記載の一重構造の刺繍ストラップ。
【請求項5】刺繍ストラップに紐(11)とか、最裏面の強い1ミリ以上の厚めの刺繍の下敷き紙(10)を敷込み、その上に、クリップ支持シート(13)を貼着し、クリップ(12)を簡単装着可能なキーホルダーとかワッペン調の装飾品物に構成したことを特徴とする請求項3、請求項4記載の刺繍ストラップ。
【請求項6】外周トジ糸(5)にて綴じ込めて構成した外周部分と、外周トジ糸(5)は使用せず、線トジ(2a)、(2b)にてからめ綴じ込めて構成した外周部分とを組み合わせ構成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5記載の一重構造、二重構造の刺繍ストラップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワッペン調に文様を刺繍した刺繍ストラクチャーに、これに透明シートを挟み添付し、文様周りを刺繍糸にて囲い綴じ付け、立体感に満ちた図柄と文様としたキーホルダーとかワッペン調の装飾品物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワッペン調の刺繍を施し、柄の端を線トジ方式か2枚重ねにてヒートカットにて綴じるのが一般的にキーホルダーとかワッペン調の装飾品物に行われている。しかし、刺繍基材の上に立体性を有する刺繍絵柄を種々な押さえ構造にて表現したキーホルダーとかワッペン調の美的装飾品物にはあまり無かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、そこで従来より無かった、刺繍基材の中に、透明の合成樹脂、例えばビニール、ポリエステル等の種々な特性を有する紙を敷き、外側を奇麗にちぎり取った美的立体感の満ちた売れ行きのよい製品を構成することができる刺繍絵柄用シート構造を、さらに重ね構造に発展させ、時代の感覚に即応する構造のキーホルダーとかワッペン調の装飾品物の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、刺繍製品の多様化、高級価値化するために、ワッペン調に文様刺繍した刺繍糸の文様図柄14の中に、透明な厚さ0.1ミリから0.7ミリの合成樹脂の透明フイルム1aを、即ちビニールとかポリエステル等の熱、水で溶解しない合成樹脂を、1枚から数枚全面的に中に組み込み挿入し、又は敷き込みし、それに人形、動物、文字、キャラクター等の文様をワッペン調にさらに合成刺繍した後、図柄14の端を簡単な線トジ2a、2bにて周りを絡め綴じた構成とする。
【0005】同様に、同じ透明フイルム1の1b中に同じ方法にて挿入し、文様図柄14と同じ図体形態にて構成したワッペン調の文様図柄15を横に配置し、左右対象柄に構成し、透明フイルム1bを中に組み込み挿入し、構成した後、折り曲げ、同じ文様図柄14、15の裏面同士を合わせ重ねた後、その重ねた最下面、下糸4b面に透明な厚さ0.02ミリから0.07ミリのハイボンとかマツボン等の薄い紙10を敷き、透明フイルム1a、1bと文様図柄14、15の端上糸3a、4a、下糸3b、4bとを挟込み、外周トジ糸5にて絡め綴じ込め、糸5と5aにて綴じ込められなかった部分の薄い紙10は剥ぎ取って構成する。
【0006】本発明により構成されたキーホルダーとかワッペン調の装飾品物は一般に紐11とか、クリップ12等により保持され、ワッペン組織の裏面部にクリップを装着させる場合にはクリップ支持シート13等を、厚めの刺繍の下敷き紙10に形成させることにより、今までに味わう事の出来ない新しい美的感覚の、立体感にあふれた新形態の刺繍ストラクチャーを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
【0008】
【作用】本発明は、上記の手段を講じたので、表・裏の図柄だけを同一形態に構成させることにより、例え構成される内部組織配合が異なっても、また内部図形形態が異なっていても、表・裏のかく面に種々の材料にて構成された布模様を縫い付ける手芸、すなわち、アップリケ手法等を併用することにより、現代感覚に即応した深味のある今までにない立体感のあふれた鮮明な図形感覚を与えた商品を提供することができる。
【0009】
【実施例】以下、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9に基づき、かかる新しい形態をもった、本発明の実施例について、更に詳細に説明する。
【0010】図1、図2、図3、図4はこの発明の基本的なワッペンの構成形態を示し、図3に示す様に上糸3aと下糸3bの間に厚さ0.1ミリから0.5ミリの厚さのビニール、ポリエステル等の透明フイルム1を1枚か数枚全面図形に挟み込み形成する。同様に、同じ透明フイルム1の上に図4に示す様に上糸4aと下糸4bの間に同様の厚さの、又は厚さの異なるビニール、ポリエステル等の透明フイルム1を1枚か数枚全面図形に挟み込んで形成させる。
【0011】図1のA図において表に現れる人形の目がパッチリ開いているかわいい顔を、文様刺繍した刺繍糸の文様組織14と、表文様部分6b等に示す部分に、人形、動物、文字、キャラクター等の文様形態をワッペン調にレーヨン、絹、金銀糸等をまた、台紙等を、多色か単色にて、上糸3a又は表文様部分6bの上に文様形態に、又はワッペン調にて構成させることもできる。
【0012】同様に、図1のB図において裏に現れる人形の目がほほ笑んでいる顔を、文様刺繍した刺繍糸の文様図柄15、表文様部分7b等に示す部分に、図1のA図と同じ図形を左右に置き換えした図形にて、図1のA図ワッペンの裏面から見て表形態に現れるように下糸3bと4bを合わせ、裏表文様形態にて又はワッペン調にて構成させる。
【0013】図1のB図は図1のA図と同様に、同じ透明フイルム1の上に図5に示す様に下に位置する上糸4aと下糸4bの間に同様の、1aと同じか又は厚さの異なるビニール、ポリエステル等の透明フイルム1bを1枚か数枚図形全面に挟み込んで図4に形成させている。
【0014】表に現れる図1のA図の文様形態と、裏に現れる図1のB図の文様形態とは、図1のA図の文様形態の文様図柄14、表文様部分6b等に示す部分には、原則的にはサテンステッチ、ランニングステッチ、たたみ打ちステッチの3組織を選択してミシン刺繍を行って形成される。
【0015】同様に、裏に現れる図1のB図の文様形態は文様図柄15、裏文様部分7b等の部分も図1のA図と同様に、原則的にサテンステッチ、ランニングステッチ、たたみ打ちステッチの3組織を選択してミシン刺繍を行って形成される。原則的には、図1のA図のミシン刺繍選択配分と図1のB図の刺繍選択配分が一致させることは理想であるが、配分対象が異なっても何等差し支えない。
【0016】透明フイルム1に形成された図1のA図と図1のB図は真中で折り曲げられ、図1のC図の様に、図形の表裏同士がピッタリと合わされ一体に形成される。
【0017】図1に現れる文様形態を保持する透明フイルム1は文様14、15形態を崩されないように、図3、図4に示すように透明フイルム1の突出した部分に別糸にて線トジ2a、2bを入れる。
【0018】線トジ2a、2bはステッチ形式に2本の糸にてギザギザに、または三角止めにして文様14、又は15をそれぞれ個別に仕留める。この場合、文様15が下面に位置する時は、図5に示すように、0.02ミリから0.07ミリの厚さのハイボン、マツボン等の薄い紙、即ち、農業用フイルム10を刺繍の下敷き紙としてその上に下糸4bの下面全体に敷き、線トジ2aと2bにより一体に仕留める。線トジ2a、2bは形成される図形の側面に沿って全部側面ステッチする場合が殆どであるが、一部分側面ステッチしない部分を設けても差し支えない。
【0019】刺繍の下敷き紙10を敷き、透明フイルム1bの線トジ2a、2bにてステッチしたのち、図3をそのまま上向きにし、図4を裏返しして図5のように2枚重ね合わせ構造に仕立てる。
【0020】かかる仕上げの後、図5に示すように、外周トジ糸5にてランニングステッチ形態か、サテンステッチ形態にて周囲外周りを奇麗に覆い仕立て上げる。
【0021】覆い仕立て上げの後、文様14、15、文様部分6b、7b部分から突出している透明フイルム1a、1bは外周トジ糸5により空けられたギザギザ穴により簡単に手により引っ張ることにより取り除かれる。
【0022】本発明の刺繍ストラップ構造の場合は、一般に表裏とも表の文様14、15を表現させるため、外周トジ糸5を外周トジ糸絡ませ部5aにて絡ませ、外周を仕立て、トジ糸5にて覆っている部分以外の刺繍の下敷き紙10は、剥ぎ取って、紙10が覆わない綺麗な文様形態にして、又は、ワッペン調にて構成させるのが原則であるが、しかし、柄の文様形態を印象を与える表現に構成したい場合は、その部分のみ紙10が覆わない穴空け構成とし、他は下敷き紙10にて覆っている構成にすることも可能である。
【0023】従って、原則的には、透明フイルム1a、1bの文様は折り曲げ重ねられて文様図柄14、15は文様切断面が表裏合わされ、外周トジ糸5a、5bにより一体に文様図柄14、15は丸め込まれ、図1のAとBの図柄が表裏共に表組織にて表された図2のワッペンを得ることができ、今までにない美的立体感の満ちた刺繍ストラップを得ることができた。
【0024】図6に示すように、上糸3aと下糸3bの一重組織の場合は下面に位置される刺繍の下敷き紙10、即ち0.02ミリから0.07ミリの厚さのハイボン、マツボン等の薄い紙、即ち農業用フイルム10を裏全面に敷くのが原則であるが、図7に示すように、クリップ保持シート13を設け、これにクリップ12をセットして構成させる場合には、1ミリ以上の厚さの強力な刺繍の下敷き紙10を裏面に設けることも必要である。
【0025】上記等の場合には、農業用フイルムでなく、ポリエステル、ビニール等の厚い丈夫なシートを使用してもよい。
【0026】本発明の刺繍ストラップは外周トジ糸5にて外周部分を奇麗に覆い形成することが主体であるが、外周トジ糸5にて綴じ込めて構成した外周部分と、外周トジ糸5は使用せず、単に線トジ2a、2bにて綴じ込め構成した外周部分とを組み合わせた刺繍ストラップも提供することができる。
【0027】勿論、線トジ2a、2bを使用せず、外周トジ糸5にて綴じ込めて構成しても差し支えない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、2枚のワッペン調の文様を合わせ、外周を綴じ刺繍にて構成する場合、表側ワッペン、裏側ワッペンに芯としてそれぞれ透明ビニールを挿入しにて刺繍を重ね構成するため、重ねる方法が誰にても簡単で仕事がしやすく、重ねた外周を綴じ糸にて一体に刺繍するため、ちぎり取った外周は奇麗になり、綴じ刺繍の部分を全面残すことによってその部分は堅く強い製品が得られ、今までにない高級感を発揮した感じのよいが得ることができ、また、今までにない立体性を持った刺繍柄を構成したことにより、従来に得ることの出来なかった感じを人々に与えた。
【出願人】 【識別番号】501053783
【氏名又は名称】細井 信夫
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−225104(P2003−225104A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−69318(P2002−69318)