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【発明の名称】 連結ピン及びバンド駒の連結構造
【発明者】 【氏名】大川 庄介
【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号 株式会社バンビ内

【要約】 【課題】連結ピンとバンド駒との溶接を確実に行うことのできる技術の提供に関する。

【解決手段】バンドを構成するバンド駒40を連結させるための連結ピン10であって、ピン長手方向に沿って、バンド駒40のピン穴41の内壁と接触しない非接触部11を備えた連結ピン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バンドを構成するバンド駒を連結させるための連結ピンであって、ピン長手方向に沿って、バンド駒のピン穴の内壁と接触しない非接触部を備えた連結ピン。
【請求項2】 非接触部は平面であることを特徴とする請求項1記載の連結ピン。
【請求項3】 非接触部は凹状であることを特徴とする請求項1記載の連結ピン。
【請求項4】 バンドを構成するバンド駒のピン穴に連結ピンを挿入してバンド駒を連結させるバンド駒の連結構造であって、挿入された連結ピンとピン穴との間に、ピン穴長手方向に沿って非接触空間を有するバンド駒の連結構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンド駒を連結ピンによって連結してバンドを構成するバンド駒の連結構造に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は、従来技術を示す説明図である。図5に示すように、バンド90を構成する外駒70,70と中駒60とにそれぞれ設けられたピン穴71,71,61に連結ピン80を挿入することで、外駒70,70と中駒80とが略凸字形に連結される。
【0003】図6は、外駒70と中駒60との連結状態の一部を水平断面図で示したものである。この時、外駒70のピン穴71は外駒70を貫通せず、途中までピン穴が形成される非貫通のものである。このピン穴71の先端部分72は、穿孔の関係上、先端の尖った円錐形をしている。
【0004】一方、連結ピン80の両端部81,81は尖ってはいないが、角がなくつぼめた形状となっている。従って、連結ピン80を外駒70のピン穴71に挿入した場合には、連結ピン80の端部81とピン穴71の先端部分72との形状は一致せず、隙間75が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】基本的には、連結ピン80は外駒70のピン穴71の内径をしぼることによる応力で外駒70と固着されるが、この固着をさらに強固なものとするために、この部分を熱処理して金属製の連結ピン80と金属製の外駒70とを溶接させることが行われる。
【0006】しかし、熱処理することによって、前記隙間75にある空気が膨張して、連結ピン80が外駒70のピン穴71内でピン穴71の開口側へずれてしまったり、場合によっては、連結ピン80が外駒70から外れてしまうことがあった。
【0007】そこで、本発明は、上記課題を解決して、連結ピン80と外駒70との溶接を確実に行うことのできる技術の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、バンドを構成するバンド駒を連結させるための連結ピンであって、ピン長手方向に沿って、バンド駒のピン穴内壁と接触しない非接触部を備えた連結ピンである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明にあって、非接触部は平面であることを特徴とする。また、請求項3記載の発明も同じように、請求項1記載の発明にあって、非接触部は凹状であることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、バンドを構成するバンド駒のピン穴に連結ピンを挿入してバンド駒を連結させるバンド駒の連結構造であって、挿入された連結ピンとピン穴との間に、ピン穴長手方向に沿って非接触空間を有するバンド駒の連結構造である。
【0011】ここで、「非接触空間」は、連結ピン側にあってもよいし、ピン穴側にあってもよい。また、その両方にあってもよい。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、連結ピンが、ピン長手方向に沿って、バンド駒のピン穴内壁と接触しない非接触部を備えることで、その連結ピンをバンド駒のピン穴へ挿通させた場合に、連結ピンとバンド駒のピン穴との間に隙間が生じることになる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、挿入された連結ピンとピン穴との間に、ピン穴長手方向に沿って非接触空間を有することで、連結ピンとバンド駒のピン穴との間に隙間が生じることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す斜視図と断面図である。連結ピン10は、図1(斜視図)に示すように、断面略円形状の棒状体である。外周には長手方向に沿って帯状の平面を形成し、これが連結ピン10を挿通するピン穴の内壁に接触しない非接触部11である。図1(縦断面図)に、連結ピン10の長手方向に直角に交わる縦断面形状を示す。本実施形態では、この非接触部11は、連結ピン10に3箇所設けられている。
【0015】図2は、連結ピン10をバンドを構成するバンド駒40のピン穴41に挿入した場合の連結ピン10長手方向に直角に交わる縦断面形状を示すものである。図2に示すように、連結ピン10の非接触部11とピン穴41の内壁42とは接触せずに、連結ピン10とピン穴41との間に隙間50ができる。
【0016】この隙間50は、連結ピン10とバンド駒40との溶接のため、連結ピン10とバンド駒40とを熱処理した場合に、図6で示した隙間75にある膨張した空気を逃げす逃がし空間となる。その結果、溶接による連結ピン10とバンド駒40との固着が確実に行える。
【0017】図3は、本発明たる連結ピンのその他の実施形態を示す連結ピン長手方向に直角に交わる縦断面図である。図3(a)は、連結ピン10に平面非接触部11を2箇所設けたものである。図3(b)は、連結ピン10に平面非接触部11を4箇所設けたものである。図3(c)は、平面非接触部11を一辺とする正16角形を形成したものである。この場合は、辺と辺との交わる頂点15が、ピン穴の内壁と接することになる。
【0018】また、非接触部11は平面に限らず、図4(a)〜(c)に示すような凹状のものであってもよい。すなわち、図4(a)の非接触部11は、断面矩形状をしている。図4(b)の非接触部11は、断面円弧状をしている。図4(c)の非接触部11は、断面尖鋭状をしている。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、連結ピンとそれを挿通するバンド駒のピン穴との間に空気を逃がす逃がし空間が形成され、連結ピンとバンド駒とを熱処理した場合でも、隙間にあって膨張した空気を逃がし、連結ピンとバンド駒との溶接を確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000135759
【氏名又は名称】株式会社バンビ
【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号
【出願日】 平成13年12月17日(2001.12.17)
【代理人】 【識別番号】100066290
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 享完 (外1名)
【公開番号】 特開2003−180415(P2003−180415A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−383671(P2001−383671)