| 【発明の名称】 |
バンド構造及びバンド製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】伴田 雅紀 【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号 株式会社バンビ内
【氏名】梅原 敏靖 【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号 株式会社バンビ内
【氏名】大川 庄介 【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号 株式会社バンビ内
【氏名】芝宮 芳文 【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号 株式会社バンビ内
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| 【要約】 |
【課題】デザインに対する制約を少なくして、デザイン性の高まるバンド構造及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】中駒10及び外駒20をピンによって連結し構成されるバンド1のバンド構造であって、ピン30を固着せず、ピン30を挿通させるための中駒10のピン穴11は、ピン30を被覆するパイプ40を備え、ピン30を固着する外駒20,20のピン穴21,21は、ピン30の表面又は/及びピン穴21,21の内壁に施されたメッキによって当該ピン30と溶接されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バンド駒をピンによって連結し構成されるバンドのバンド構造であって、ピンを固着せず、ピンを挿通させるためのバンド駒のピン穴は、ピンを被覆するパイプを備え、ピンを固着するバンド駒のピン穴は、ピンの表面又は/及びピン穴の内壁に施されたメッキによって当該ピンと溶接されていることを特徴とするバンド構造。 【請求項2】 バンド駒をピンによって連結し構成されるバンドのバンド製造方法であって、ピンを固着せず、ピンを挿通させるためのバンド駒のピン穴にピンを被覆するパイプを設けつつ、バンド駒のピン穴へピンを通してバンド駒を連結しバンドを構成するバンド構成工程と、構成されたバンドを加熱する加熱工程とを備え、加熱によって、ピンを固着するバンド駒のピン穴が、ピンの表面又は/及びピン穴の内壁に施されたメッキによって当該ピンと溶接されることを特徴とするバンド製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バンド駒をピンによって連結し構成されるバンドの構造及び製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図8は、中駒60と外駒70,70とをピン80で連結して、バンド90を構成するバンド構造を示した説明図である。なお、中駒60、外駒70,70、ピン80は金属製であり、従って、バンド90は金属製バンドである。中駒60に設けられたピン穴61にピン80を挿通し、ピン穴61から突出しているピン80の両端部81,81を外駒70,70のピン穴71,71に差し込むことで、中駒60と外駒70,70とが連結される。 【0003】このとき、ピン80の両端部81,81が外駒70,70のピン穴71,71と固着することで、外駒70,70が中駒60を挟む状態となり、中駒60と外駒70,70との連結状態が維持される。従来、ピン80の両端部81,81と外駒70,70のピン穴71,71との固着は、両端部81,81にかかるピン穴71,71の応力によって達成される。 【0004】すなわち、ピン穴71,71の穴径をピン80のピン径よりも大きくすることなく、両端部81,81をピン穴71,71に差し込んだときに、両端部81,81に応力がかかるようにしたものである。また、この応力だけでは不十分な場合は、両端部81,81をピン穴71,71に差し込んだ状態で加熱して、両端部81,81の外周とピン穴71,71の内壁とを溶接処理(固相結合)することが行われていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造の下では、中駒60と外駒70,70とはピン80のみで連結されてあり、圧入力に対してピン80の座屈を防止して、この連結を安定したものにするために、ピン80は太くする必要がある。また、外駒70,70のピン穴71,71に差し込んだピン80へ十分な応力を与えるためには、外駒の厚さaを厚くし、さらに差し込んだピン80に応力を与えるピン穴71,71の長さ(しめ代)bを十分にとるために外駒の幅cを長くする必要がある。このため、バンドをデザインする上で大きな制約があった。 【0006】一方、現在はデザインも多様化しており、バンドのデザインとして薄手で幅の狭いものが求められる場合もある。そこで、本発明では、従来のバンドの品質を下げることなく、デザインに対する制約を少なくして、デザイン性の高まるバンド構造及びその製造方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、バンド駒をピンによって連結し構成されるバンドのバンド構造であって、ピンを固着せず、ピンを挿通させるためのバンド駒のピン穴は、ピンを被覆するパイプを備え、ピンを固着するバンド駒のピン穴は、ピンの表面又は/及びピン穴の内壁に施されたメッキによって当該ピンと溶接されていることを特徴とするバンド構造である。 【0008】ここで、「バンド駒」とは、バンドを構成するための駒である。ピン穴を有し、ピンで連結することによってバンドを構成できる駒であれば、どのような形状のものでもこのバンド駒に含まれる。なお、バンドが、略凸状など1種類のバンド駒からなる場合と、中駒や外駒など複数種類からなる場合とを問わない。「バンド」は、とくにその用途を問わない。時計バンドや装飾品の一部に使用してもよい。また、帯状の締結具などにも使用できる。 【0009】また、請求項2に記載の発明は、バンド駒をピンによって連結し構成されるバンドのバンド製造方法であって、ピンを固着せず、ピンを挿通させるためのバンド駒のピン穴にピンを被覆するパイプを設けつつ、バンド駒のピン穴へピンを通してバンド駒を連結しバンドを構成するバンド構成工程と、構成されたバンドを加熱する加熱工程とを備え、加熱によって、ピンを固着するバンド駒のピン穴が、ピンの表面又は/及びピン穴の内壁に施されたメッキによって当該ピンと溶接されることを特徴とするバンド製造方法である。 【0010】 【作用】請求項1記載の発明によれば、ピンを固着せず、ピンを挿通させるためのバンド駒のピン穴が、ピンを被覆するパイプを備えることで、挿通されたピンがパイプによって被覆される。また、ピンを固着するバンド駒のピン穴が、ピンの表面又は/及びピン穴の内壁に施されたメッキによって当該ピンと溶接されて、ピンとバンド駒のピン穴とが固着する。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態を示す説明図である。バンド1は、中駒10と外駒20,20とをピン30で連結して構成される。なお、中駒10、外駒20,20、及びピン30は金属製であり、従って、バンド1は金属製バンドである。このとき、中駒10のピン穴11には、パイプ40を備える。また、ピン30の表面には金メッキが施されている。なお、その他のメッキを施してもよい。 【0012】パイプ40を備えた中駒10のピン穴11にこのピン30を挿通すると、パイプ40がピン30を被覆するようになる。この結果、ピン30の強度はパイプ40によって補強されることになるため、ピンの径を従来よりも小さくしても同じような強度を持つことができる。 【0013】また、ピン穴11からはピン30の両端部31,31が突出する。この両端部31,31を外駒20,20のピン穴21,21に差し込むことで、中駒10と外駒20,20とが連結される。このようにして中駒10と外駒20,20とを連結していくと、バンド1が構成される。 【0014】そして、このようにして構成されたバンド1を熱処理する。すると、ピン30の表面のメッキが溶けて、ピン30の両端部31,31の外周と外駒20,20のピン穴21,21の内壁とが溶接される。この結果、ピン30と外駒20,20のピン穴21,21とが固着する。 【0015】本発明者の実験によれば、メッキによる溶接は、従来の単に金属製のピンと金属製の駒との溶接よりも強いとの結果がでた。従って、ピン径が従来より小さくても、ピン30と外駒20,20との固着は強化される。 【0016】一方、ピン30の両端部31,31以外の部分については、熱処理をしてパイプ40と溶接される場合もある。この場合は、ピン30が中駒10のピン穴11に溶接することにはならない。このため、中駒10がピン30を枢軸として回動することの妨げにはならない。逆に、ピン30とパイプ40とが一体化するので、ピン30の強度が向上する。 【0017】このピン30と外駒20,20、及びピン30とパイプ40の溶接状態を図2〜図4で詳細に示す。図2は、ピン30(図示省略)を用いて、中駒10と外駒20,20とを連結させた場合の平面図である。図3は、図2のA−A線断面図であり、図4は、図2のB−B線断面図である。 【0018】図3の断面図に示すように、外駒20のピン穴21に差し込まれたピン30は、メッキ35によってピン穴21の内壁と溶接される(図3拡大図参照)。 【0019】図4は、中駒10のピン穴11に通してあるピン30が、メッキ35によってパイプ40と溶接された場合の断面図である(図4拡大図参照)。 【0020】このようにして、ピン30を従来より細くしても、パイプ40に被覆されることでその強度を従来と同様に又はそれ以上に向上できる。また、ピン30の表面に施されたメッキによる溶接で、ピン30と外駒20,20のピン穴21,21との固着も強化される。これによって、以下のような効果を有する。 ■ ピン30を細くすることで、外駒20と中駒10とを薄くできる。 ■ 外駒20を薄くすることで、差し込んだピン30に対する外駒20のピン穴21,21の応力が弱くなるが、メッキによる溶接でピン30とピン穴21,21との固着が強化されるので、問題はない。 ■ また、メッキによる溶接でピン30と外駒のピン穴21,21との固着は強化され、しめ代としての外駒のピン穴21,21を長くとらなくてもよいので、外駒の幅を狭くできる。 【0021】図5〜図7は、バンド駒のその他の実施形態の一例を示したものである。図5は、外駒20b,20bのピン穴21b,21bが貫通したものである。この場合も前記と同様に、ピン30(図示省略)は、熱処理によって表面のメッキが溶けてピン穴21b,21bの内壁と溶接される。この結果、ピン30と外駒20b,20bのピン穴21b,21bとが固着する。なお、挿入されたピン30のピン穴21b,21bから突出する部分については、研磨で除去される。 【0022】図6は、一のバンド駒が凸部と凹部とを有する凹凸駒24であって、凹凸駒24の凹部に他の凹凸駒24の凸部を嵌合させて、ピン30(図示省略)で連結するものである。この場合も、ピン30は、熱処理によって表面のメッキが溶けて凹部に設けられたピン穴25b,25bの内壁と溶接される。この結果、ピン30と凹凸駒24のピン穴25b,25bとが固着する。 【0023】また、凹凸駒24の凸部に設けられたピン穴25aには、パイプ40(図示省略)が備えられており、パイプ40がピン30を被覆するようになる。この結果、ピン30の強度はパイプ40によって補強される。 【0024】図7は、H駒26と角駒28とを組み合わせたもので、H駒26の凹部に角駒28を嵌合させて、ピン30(図示省略)で連結するものである。この場合も、ピン30は、熱処理によって表面のメッキが溶けてH駒の凹部に設けられたピン穴27,27の内壁と溶接される。この結果、ピン30とH駒26のピン穴27,27とが固着する。 【0025】また、角駒28に設けられたピン穴29,29には、パイプ40(図示省略)が備えられており、パイプ40がピン30を被覆するようになる。この結果、ピン30の強度はパイプ40によって補強される。 【0026】なお、本発明の実施形態においては、ピン30の表面にメッキが施された場合で説明しているが、これに限らず、ピン穴の内壁に施された場合、ピン穴の内壁とピンの表面との両方に施された場合であってもよい。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、ピンの径を小さくし、バンド駒を薄くすることが可能である。また、バンド駒のしめ代を短くすることも可能である。従って、バンドの構造に基づくデザインの制約は少なくなる。その結果、デザイン性の高いバンドを提供することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135759 【氏名又は名称】株式会社バンビ 【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目32番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月17日(2001.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066290 【弁理士】 【氏名又は名称】岩田 享完 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−180414(P2003−180414A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−383670(P2001−383670) |
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