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【発明の名称】 装身具用材料
【発明者】 【氏名】堀之内 美彦
【住所又は居所】山梨県南巨摩郡増穂町長沢473 有限会社ホリノウチ内

【要約】 【課題】ゲルマニウムによる遠赤外効果と共に、装身具としての特性を兼ね備えた装身具材料を安価に提供することである。

【解決手段】本発明は、装身具用材料として銀とゲルマニウムとベリリウム銅とが含有されてなることを特徴とする。即ち、インジウムと同様の特性を備えたベリリウム銅を使用することで、装身具を安価に提供することができると同時に、ベリリウム銅を用いることで鋳造時の酸化を有効に防ぐことができ、また鋳肌もきれいに仕上げることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゲルマニウムとベリリウム銅とが含有されてなることを特徴とする装身具用材料。
【請求項2】 銀とゲルマニウムとベリリウム銅とが含有されてなることを特徴とする装身具用材料。
【請求項3】 真鍮が含有されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の装身具用材料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲルマニウムを含んだ装身具用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装身具用材料として、例えば特開2000−144283号に記載のものが知られている。これは1〜9重量%のゲルマニウムと、ゲルマニウムに対して重量比で2〜20%のインジウムとを含み、残りが銀からなる装身具材料である。この装身具材料の特徴は、装飾機能と健康志向機能とを兼ね備えていることであり、この材料を使った装身具はプラチナの輝きに似た金属光沢と、遠赤外効果による健康増進、治療効果を同時に実現することが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の装身具材料にあっては、ゲルマニウムに対して適量のインジウムを添加することで金属材料に適度の硬度や延性、展性などを付与し、装身具としての加工性を向上させているが、インジウム自体が高価であるために装身具の価格が上がってしまうといった問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、ゲルマニウムによる遠赤外効果と共に、装身具としての特性を兼ね備えた装身具材料を安価に提供することである。即ち、本発明はインジウムと同様の特性を備えるベリリウム銅を使用することで、上記の課題を解決するものである。さらに、ベリリウム銅を用いることで鋳造時の酸化を有効に防ぐと共に、鋳肌をきれいに仕上げることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る装身具用材料は、ゲルマニウムとベリリウム銅とが含有されてなることを特徴とする。
【0006】この発明によれば、装身具用材料の中にゲルマニウムを含有しているので、ゲルマニウムからの遠赤外効果を期待することができ、健康増進や各種病気の予防や治療に有効なものとなる。
【0007】また、本発明によれば、装身具用材料の中にベリリウム銅を含有しているので、鋳造時の酸化を有効に防ぐことができると共に、銀や真鍮との相性が良く鋳肌をきれいに仕上げることができるため、鋳造後の磨き作業が容易となる。
【0008】さらに、ベリリウム銅は、上記従来のインジウムと同様、ゲルマニウムを含む銀や真鍮とも良く混ざり合って適度の硬度や延性、展性などを付与し、装身具用材料としての加工性を損なわないので、高価なインジウムに代えて使用することができ、その分材料単価が下げられることになる。
【0009】装身具用材料の中に含有するゲルマニウムの量は、1〜20重量%が好ましい。1重量%以下の含有率ではゲルマニウムによる遠赤外効果が十分に得られない一方、含有率が20重量%以上になると合金にしたときの加工性が低下するからである。ゲルマニウムの遠赤外効果及び加工性の点を考慮すると、ゲルマニウムの含有率は、2〜7重量%の範囲が特に好ましい。
【0010】上記ゲルマニウムは溶融した銀材の中で容易に混合して合金を作るが、銀材を用いない場合には溶融したベリリウム銅の中で混ざり合って合金を作る。銀材とゲルマニウムとで合金を作る場合には、銀材96〜50重量%に対してゲルマニウムを4〜50重量%の範囲で混合することができる。また、銀−ゲルマニウム合金とベリリウム銅との混合割合は、銀−ゲルマニウム合金10〜30重量%に対してベリリウム銅10〜90重量%が望ましい。ベリリウム銅を用いることの特徴の一つは、含有率を広い範囲の中から選択できることである。例えば、90重量%のベリリウム銅を含有する場合は、銀−ゲルマニウム合金とベリリウム銅のみによる装身具用材料が構成されるため、硬質の装身具用材料となる。一方、ベリリウム銅の含有量を90重量%未満とする場合には真鍮その他の金属材料を添加することができ、硬度の調整のみならず装身具の色合いを変化させることができる。
【0011】一方、銀材を用いない場合は、その代わりに真鍮の含有量を増やすことができる。この場合でもゲルマニウムの含有量は1〜20重量%で変わらないが、ベリリウム銅は5〜50重量%、真鍮は30〜94重量%の範囲で選択し得る。真鍮の含有量が多くなると黄色系が強くなり、ベリリウム銅の含有量が多くなると赤色系が強くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明に係る装身具用材料の実施形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係る装身具用材料で製造したブレスレットを示し、図2は前記ブレスレットを手首に装着した時の斜視図である。
【0013】図1及び図2に示したブレスレット1は、本発明に係る装身具用材料を加工したものであり、鎖部2と、鎖部2の途中に配置した複数の飾り部3と、この飾り部3に取付けられた宝石4とを有し、また鎖部2の先端には八角形の風水プレート部5が取付けられた構成となっている。前記鎖部2、飾り部3および風水プレート部5は、いずれも本発明に係る装身具用材料によって形成されている。装身具用材料を構成する各金属の含有比率は、銀が27重量%、ゲルマニウムが3重量%、ベリリウム銅が10重量%、真鍮が60重量%である。この装身具用材料は、適度の軟らかさと硬さを持っているため、鎖部2、飾り部3、風水プレート部5などへの加工が容易である他、加工した後は装身具としての強度を十分に保持している。また、銀の白色、ベリリウム銅の赤色、真鍮の黄色が混ざった独特の色合いとなる。
【0014】次に、上記の装身具用材料の製造方法について説明する。先ず、銀材を含有する場合を説明する。黒鉛るつぼに純度99.99%の粒状銀材を所定量入れ、約950℃で30秒〜2分間高周波加熱して溶融する。溶融した銀材の中に純度99.99%の顆粒状ゲルマニウムを所定量入れ、両者を混合したのち、これを湯又は水の中に注ぎ入れて粒状の銀−ゲルマニウム合金を得る。銀とゲルマニウムとの混合割合は、銀96〜50重量%に対して、ゲルマニウム4〜50重量%の範囲が好ましい。
【0015】次に、上記の銀−ゲルマニウム合金をシリカるつぼに移し変え、約960℃で約2分間高周波加熱して溶融する。そして、その中に所定量のベリリウム銅を入れ、両者を混合して溶融する。ベリリウム銅は、銅98重量%とベリリウム2重量%との合金であり、市販されているものを利用することができる。次いで、シリカるつぼ内の溶融金属に小片状の真鍮を所定量添加し、高周波加熱によって両者を完全に溶融する。次に、シリカるつぼ内に脱酸剤を入れて酸素を取り除いた後、シリカるつぼ内の溶融物を大気中又は窒素ガス中で鋳型に流し込み、任意の形状の装飾体を鋳造する。なお、鋳型を使わない場合には、シリカるつぼ内の溶融物を圧延や伸線用のあけ型に流し込んで固形化し、これを板状に圧延したり線状に延ばし、さらにプレス加工や曲げ加工によって任意形状の装飾体を形成することができる。
【0016】次に、銀を含有しない場合について説明する。この場合には、先ずゲルマニウムとベリリウム銅との合金を作り、これに真鍮を混合装身具用材料とする。この材料の中には銀が含まれていないので、白色が薄れてベリリウム銅の赤色や真鍮の黄色の色合いが強くなる。先ず、シリカるつぼにの中に所定量のベリリウム銅を入れ、高周波加熱によって溶融する。次に、溶融したベリリウム銅の中に純度99.99%の顆粒状ゲルマニウムを所定量入れ、両者を混合して溶融する。次いで、同じシリカるつぼの中に小片状の真鍮を所定量入れ、高周波加熱によって完全に溶融させる。さらに、シリカるつぼ内に脱酸剤を入れて酸素を取り除いてから、鋳型に流し込むか、又は板状に圧延したり線状に延ばしてから加工する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る装身具用材料によれば、ゲルマニウムとベリリウム銅とが含有されてなるので、ゲルマニウムからの遠赤外効果を期待することができ、健康増進や各種病気の予防や治療に有効なものとなる。また、ベリリウム銅を含有することで、鋳造時の酸化を有効に防ぐことができると共に、銀や真鍮との相性が良く鋳肌をきれいに仕上げることができるため、鋳造後の磨き作業が容易となる。さらに、ベリリウム銅は、上記従来のインジウムと同様、ゲルマニウムを含む銀や真鍮とも良く混ざり合って適度の硬度や延性、展性などを付与し、装身具用材料としての加工性を損なわないので、高価なインジウムに代えて使用することができ、その分材料単価が下げられるといった効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】501469892
【氏名又は名称】有限会社ホリノウチ
【住所又は居所】山梨県南巨摩郡増穂町長沢473
【識別番号】501437411
【氏名又は名称】株式会社コヤジュエリー
【住所又は居所】山梨県甲府市酒折二丁目2番7号
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】 【識別番号】100097043
【弁理士】
【氏名又は名称】浅川 哲
【公開番号】 特開2003−169704(P2003−169704A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−370992(P2001−370992)