| 【発明の名称】 |
宝石細工品における宝石の支持台 |
| 【発明者】 |
【氏名】石渡 市郎 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目6番1号新宿住友ビル 株式会社宝石工房ゴジュウ内
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| 【要約】 |
【課題】宝石細工品の台座に取り付け支持せしめる宝石を、それの全体がスクリーン上に飾り付けられた状態とし、かつ、それの裏面側の形状・輝き・色調まで鑑賞し得るようにする。
【解決手段】宝石細工品に宝石3を嵌装する台座2の底面側に、その台座2に嵌装する宝石3の上面側の面積よりも広い面積を具備する平板状の幕板4の取付座2aを設けて、そこに幕板4を、それの上面がスクリーンを形成するように取り付け、その幕板4の上方に、宝石3を嵌装する取付座2bを設けて、その取付座2bに宝石を、平面視において取付座2aに取り付けた前記幕板4の上面の幕面上に位置するように嵌装せしめる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 宝石細工品に宝石3を嵌装する台座2の底面側に、その台座2に嵌装する宝石3の上面側の面積よりも広い面積を具備する平板状の幕板4の取付座2aを設けて、そこに幕板4を、それの上面がスクリーンを形成するように取り付け、その幕板4の上方に、宝石3を嵌装する取付座2bを設けて、その取付座2bに宝石を、平面視において取付座2aに取り付けた前記幕板4の上面の幕面上に位置するように嵌装せしめることを特徴とする宝石細工品における宝石の支持台。 【請求項2】 幕板4を、ラピスラズリ・トルコ石等の色物の石で形成し、それの上面となる幕面を、平滑な鏡面状に加工しておくことを特徴とする請求項1記載の宝石細工品における宝石の支持台。 【請求項3】 幕板4を、18金の板・真鍮板・銅板等の金色の金属板で形成し、それの上面となる幕面を、平滑な鏡面状に仕上げておくことを特徴とする請求項1記載の宝石細工品における宝石の支持台。 【請求項4】 幕板4を、プラチナ等の白色の金属板で形成し、それの上面となる幕板4を艶消しに仕上げておくことを特徴とする請求項1記載の宝石細工品における宝石の支持台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、ダイヤ・ルビー等の宝石類を、指輪・ネックレス・ペンダント等の宝石細工品に取り付け支持させるための支持台についての改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従前の宝石細工品における宝石の取り付け支持せしめる支持手段は、例えば、図示する指輪aについて具体的にいえば、プラチナ等の貴金属で成形する開裂部のあるリング状の主体1の開裂部位に、図1にあるように、小径のリング状の台座2を形設して、その台座2によりリング状の主体1の開裂部を連結してリングに形成し、この台座2に爪20…を設けて、その爪20…の内壁面の、突出端に寄る部位に形設しておく嵌合溝21に、図2に示しているように、カット加工した宝石3の周縁のエッジ部30を嵌合し、その爪20…の前記嵌合溝21より上方の部位22を図3および図4に示しているようにを屈曲してかしめ付けることで宝石3を台座2に取り付け支持させるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従前の宝石の細工品における宝石を取り付け支持せしめる支持手段は、宝石を細工品に対してしっかりと支持させることを主体としていて、宝石の下面側が殆どかくれてしまい、宝石自体の輝き・色合いが、細工品の外面側からの視線でとらえられる宝石の表面側だけとなり、かくれてしまう宝石の裏面側は、台座に下方に抜ける透孔を設けて、そこからの光線が透過していくようにして宝石の透明度をひき立たせる程度になっていて、宝石自体の価値を充分に発揮させ得ないものとなっている問題がある。 【0004】本発明は、従前の宝石細工品の宝石の支持手段に生じている上述の問題を解決するためになされたものであって、台座に取り付け支持せしめる宝石を、それの全体がスクリーン上に飾り付けられた状態とし、かつ、それの裏面側の形状・輝き・色調まで鑑賞し得るようにすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、宝石細工品に宝石3を嵌装する台座2の底面側に、その台座2に嵌装する宝石3の上面側の面積よりも広い面積を具備する平板状の幕板4の取付座2aを設けて、そこに幕板4を、それの上面がスクリーンを形成するように取り付け、その幕板4の上方に、宝石3を嵌装する取付座2bを設けて、その取付座2bに宝石を、平面視において取付座2aに取り付けた前記幕板4の上面の幕面上に位置するように嵌装せしめることを特徴とする宝石細工品における宝石の支持台を提起するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明による宝石細工品における宝石の支持手段は、宝石を、宝石細工品に設ける台座に嵌合し、その台座に設けた爪により係止することで取り付け支持せしめるようにするが、宝石を支持させる台座には、それの底面側に、例えば、オニキス・マラカイト・トルコ石・ラピスラズリ・蛋白石等の宝石類の石を平板に形成して上面を平らな幕面に研磨して仕上げた幕板が存在するようにする。 【0007】この幕板4は、宝石細工品を指輪aとした例について具体的にいえば、宝石類から、図5にあるように、指輪aに設ける台座2に取り付ける宝石3よりも、平面視において数倍の面積を有する大きさで適宜形状としたの平板に形成して、それを、台座2の底面部位に、研磨して鏡面に仕上げた面が幕面となるように取り付ける。 【0008】この宝石類で形成する幕板4の形状は、宝石加工品に取り付ける宝石3に適応する適宜の形状に形成してよい。例えば、宝石3がルビー・ダイヤなどの丸型にカット加工されたものであるときは、前述の図5において左半側に示しているように円板状乃至小判状に成形し、サファイヤ・エメラルド等の角型にカット加工されたものであるときは、図5の右半側に示しているように方形乃至多角形の角板状に成形する。 【0009】そして、台座2に支持させる宝石3は、この幕板4の上方において、台座2に設けた爪20により保持せしめるようにし、これにより、台座2に取り付け支持せしめた宝石3が、平面視においてはこの幕板4の上面により形成されるスクリーンの上に位置するような状態となり、斜面視においては、鏡面に仕上げた幕板4の幕面からの反射光とその幕板4と宝石3との間に形成される間隔により宝石3の裏面側の殆どの部分までが明視し得るようにする。 【0010】このため、台座2には、図6に示しているように、幕板4の取付用の座板状の取付座2aを底部側に装設し、その幕板4の取付用の座板状の取付座2aにはそれの周縁部に、幕板4を係止するための止め爪23を適宜設けておく。そして、これの上方に、宝石3の取付用の取付座2bを前記座板状の取付座2aと別に装設しておくようにする。 【0011】取付座2aに装着する幕板4は、それをラピスラズリ・トルコ石等の色物の石で形成した場合には、それが具備する青・紺青等の色のスクリーン上に、それをバックとして宝石3が飾り付けられたようにする。 【0012】この幕板4は、それを、プラチナ・18金の板などの金属板で形成するようにしてよい。 【0013】プラチナ等の白色の金属板で幕板4を形成する場合にあっては、研磨して仕上げる幕面は、微細な粗面の艶消しに形成してよい。また、18金の板または真鍮板・銅板などで金色の幕板4に仕上げる場合には、幕面は鏡面状に仕上げる。 【0014】この、幕板4は、台座2の取付座2bに取り付ける宝石3に対して、平面視において、数倍程度の広さの大きさのものに形成しておくことから、取付座2bに組み付ける宝石3は、この幕板4の上面から浮き上がった位置に取り付けるようにしてよい。 【0015】この宝石3の取付用の取付座2bは、通常の宝石細工品における台座と同様に、宝石3を嵌合する篭状の嵌合座とそれの周壁部に立設する爪20とで構成してよい。 【0016】この宝石3取付用の取付座2bは、それの宝石3を係止する爪20を、図6にあるように巾広の支柱状に形成して、それの内壁面に、図7にあるように、宝石3の周縁を載架する顎状の段部または溝21を形設しておき、そこに宝石3を載架した状態において、爪20の上端側を図7において鎖線に示しているように宝石3の上面に屈曲して、かしめ付け、それの上面側を切削加工して平滑に仕上げることで、宝石3をレール止めの形態として嵌着し、爪20が取付座2bを兼ねるようにしてよい。 【0017】このレール止めの形態の宝石3の支持手段は、図6および図7に示した実施例は、宝石3がサファイヤ・エメラルド等を角型にカット加工した例を示しているが、図8・図9にあるように、宝石3がルビー・ダイヤを丸型にカット加工した場合においても同様に行ってよい。 【0018】幕板4取付用の取付座2aに装着する幕板4は、上述の図6・図7および図8・図9に示した例では、それの幕面となる上面側と宝石3取付用の取付座2bに装着した宝石3の底面側との間に、少しの間隔を形成して、宝石3が宙に浮いた形態としているが、図11・図12に示しているように、取付座2bに組み付けた宝石3の底面を、この幕板4の上面側に接合させた状態とする場合がある。 【0019】この場合は、図13にあるように、幕板4には、すり鉢状の凹溝40を、中央部に下方に抜ける透孔41のある形状に形設しておくが、盲穴状の凹溝40として形設しておいて、ここに、宝石3の底面側の端部を嵌入させた状態として宝石3を組付座2bにより組み付けるようにする。 【0020】このときは、宝石3が下方には動かないようになることで、爪20は、前述した図11・図12にあるように、上面側からかしめ付ける止め爪の形態としてよく、レール止めとすることを要しない。 【0021】次に、図13乃至図17は、宝石細工品をネックレスbとした場合の実施例を示している。 【0022】この例においては、宝石細工品は首飾りbであり、それの主体1は貴金属で形成したチェーンであって、これに飾り付ける宝石3を装着するための台座2は、主体1であるチェーンに挿通する吊り金具状に形成してある。 【0023】そして、この台座2は、主体1となるチェーンを挿通するための貴金属により中空のかまぼこ状に成形した一対の吊り環24・24と、それらの対向する間隔内の底部側に座板25を渡架装着して幕板取付用の取付座2aを形成し、一対に対向する吊り環24・24の上部側の間隔内に、篭状に形成した宝石取付用の取付座2bを配位して吊り環24・24に熔接して取り付け、それに複数本の爪20…を設けることで構成してあり、幕板取付用の取付座2aに幕板4を嵌挿し、その取付座2aの座板25の周縁に設けておく止め爪23により固定支持せしめ、宝石取付用の取付座2bに宝石3を嵌合して爪20…により係止することで、宝石3の飾り付けが行われるようにしてある。 【0024】このネックレスbに設ける台座2においても、それに装設する宝石取付用の取付台2bに対する宝石3の組み付けは、図13・図14に示している例の如く、取付座2bに嵌挿して支架した宝石3の周縁の上面側に爪20の上端側をかしめ付けて止め爪状に組み付ける場合、また、図15・図16に示している例の如く、取付座 に立設した複数本の爪20の内壁面に顎状の係止段部21を形設して、ここに宝石3の周縁部を支架して、爪20の上端側を屈曲させて宝石3の上面側にかしめ付けることで、レール止め状に宝石3を取り付け、図17にあるように、宝石3の底面側が取付座2bの底部から浮いた状態にするなど適宜に行ってよいものである。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による宝石細工品における宝石の支持台は、それの底面側に、台座2に嵌装する宝石3の上面側の面積より広い面積を有する平板状の幕板4を、それの上面がスクリーンとなるように取り付けて、それの上方に、宝石3を、その幕板4の幕面上に位置するように取り付けているのだから、宝石3がスクリーン上に浮き出るようになって、宝石3の色合い・輝き・透明度がきわ立つようになり、宝石3をそれの持つ価値が効果的に鑑賞し得るようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501245300 【氏名又は名称】株式会社宝石工房ゴジュウ 【住所又は居所】東京都渋谷区神宮前5丁目47番13号 青山パインビレッジ
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| 【出願日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−159106(P2003−159106A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月3日(2003.6.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−360398(P2001−360398) |
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