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【発明の名称】 ホックの飾り頭体および当該飾り頭体付きホック
【発明者】 【氏名】石井 康敏
【住所又は居所】茨城県石岡市大字東田中1526番地5 有限会社創芸社内

【要約】 【課題】本発明は、製造加工時のプレス圧で亀裂が生じにくく、使用時には生地等に皺をつくらなく、厚手の生地にも使えるタイプの実施も可能とする新規の、ホックの飾り頭体および当該飾り頭付きホックを提供することを目的とするものである。

【解決手段】飾り頭体の筒形状カシメ脚を生地等に貫通させて当該貫出部をホック本体における取付部にカシメ止めることによって飾り頭体とホック本体とを結合する構成とし、カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄とし、薄肉先端側部分の側面に凹み部等潰れの誘引部を設けたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒形状のカシメ脚を有し、このカシメ脚を生地等に貫通させて当該貫出部をホック本体における取付部にカシメ止めることによってホック本体に結合する構成とし、当該カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄として成ることを特徴とするホックの飾り頭体。
【請求項2】 薄肉先端側部分の側面に凹み部等潰れの誘引部を設けたことを特徴とする請求項1記載のホックの飾り頭体。
【請求項3】 飾り頭体の筒形状カシメ脚を生地等に貫通させて当該貫出部をホック本体における取付部にカシメ止めることによって飾り頭体とホック本体とを結合する構成とし、カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄として成ることを特徴とする飾り頭付きホック。
【請求項4】 薄肉先端側部分の側面に凹み部等潰れの誘引部を設けたことを特徴とする請求項3記載の飾り頭付きホック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、雄または雌ホック本体と結合されて使用されるホックの飾り頭体に関し、また飾り頭体のカシメ脚を生地等に貫通し且つ当該カシメ脚の先端部をホック本体における取付部に通してカシメることによって、ホック本体と飾り頭体を結合した形式の飾り頭付きホックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の飾り頭付きホックとして、図5に示すような天然貝、天然石、ガラス、割れ易いプラスチック等のような、外圧を受けたときに亀裂を生じ易い素材からなるものは汎用されている。
【0003】ところが、これ等飾り頭付きホックは、その天然貝、天然石、ガラス、割れ易いプラスチック製の飾り部材が薄くできていて、製造加工時のプレス圧により圧壊されて亀裂を生じ易く、不良品ができやすい。このために、同図に示すような、製造加工時のプレス圧を分散するタイプの所謂アメリカン脚部材41が主に使用されていた。
【0004】しかし乍ら、このようなアメリカン脚部材使用のものは当該アメリカン脚部材41が車座配置で有する沢山の三角脚を生地に打ち刺すときに、同生地に皺を作ってしまいやすい。特に薄手の生地や皮の場合に皺が発生し易く所謂商品として使い物にならないこともあった。
【0005】また、上記アメリカン脚部材は、図6に示すように、放射線上に切った切線で囲まれた個所を折り起して三角脚42を車座配置に設けているために、長い三角脚のものを得るには制約があって、厚手の生地には三角脚が短いために使用できないようなことも発生していた。
【0006】上記のような現状に鑑み、本発明者は、従前汎用されている1本の筒状カシメ脚で試みたところ、案の定、製造加工時のプレス圧により圧壊されて亀裂を生じ易く、不良品の発生率もアメリカン脚部材に比べて遥かに高いことが判った。
【0007】そこで、更に研究するうちに、筒状カシメ脚において製造加工時のプレス圧で変形を起した方が都合の良い個所すなわち先端側個所を薄肉とすることを発案し、試作を繰り返し行った。そして、その結果、有効であることを確信した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造加工時のプレス圧で亀裂が生じにくく、使用時には生地等に皺をつくらなく、厚手の生地にも使えるタイプの実施も可能とする新規の、ホックの飾り頭体および当該飾り頭付きホックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1または2に係るホックの飾り頭体は、筒形状のカシメ脚を有し、このカシメ脚を生地等に貫通させて当該貫出部をホック本体における取付部にカシメ止めることによってホック本体に結合する構成とし、当該カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄とし、薄肉先端側部分の側面に凹み部等潰れの誘引部を設けたものである。
【0010】また、請求項3または4に係る飾り頭付きホックは、飾り頭体の筒形状カシメ脚を生地等に貫通させて当該貫出部をホック本体における取付部にカシメ止めることによって飾り頭体とホック本体とを結合する構成とし、カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄とし、薄肉先端側部分の側面に凹み部等潰れの誘引部を設けたものである。
【0011】
【実施例】図1および図2に示す第1実施例は、金属板材料を以て先端側部分11が基端側部分12よりも肉薄とされ且つ当該薄肉先端側部分11の側面に凹み部13を設けた先端クローズタイプのカシメ脚部14を座板部15の中央に絞出した脚部材16を構成し、この脚部材16の座板部15の外周縁に周壁17を設けて皿形状部18を形成し、この皿形状部18内に金属製補強板19と天然貝製の飾り頭部20を当該飾り頭部20が外に露呈する状態に嵌着すると共に周壁17を開口縁部21を巻き込んでこれ等補強板19、飾り頭部20を固定することによって飾り頭体22を構成する。
【0012】また、これとは別個に金属板材料を以て中空の変形球状を呈する雄突起部23を座板部24に絞出した雄ホック本体25を構成する。
【0013】然る後、上記飾り頭体22を次のようなカシメ加工による要領にしたがって用いて雄ホック本体25を生地26等に取付けたものである。
【0014】すなわち、上記生地26等への取付は、先ず生地26等に下孔28を明け、この下孔28にカシメ脚部14を挿通してその先端側部分11を生地26等の内側に貫出した状態とすると共に当該貫出部に雄突起部23を冠着し、この冠着状態のままつぶし駒(図示せず)を用いて、カシメ脚部14の先端側部分11を雄突起部23内で圧し潰してその外周径を大きくし、よって雄ホック本体25および飾り頭体21を生地26等の内外面に、これ等雄ホック本体25、飾り頭体21が下孔28の切縁部30を挟み止めている状態に固定したものである。
【0015】なお、この場合、図1に示すように、肉薄になっていない基端側部分12の先端が雄突起部23内に臨入した状態となっているので、支柱としての強度は弱化されていないものである。
【0016】上記カシメ脚部14の先端側部分11が雄突起部23内で圧し潰されてその外周径を大きくなる場合には、凹み部13が潰れの誘引機能を果すことおよび当該凹み部13付きの先端側部分11が肉薄であることが相俟って当該圧し潰し作業を容易且つ簡単にするものであって、つまり弱い圧し潰し力でカシメ脚部14の先端側部分11を潰して雄ホック本体25および飾り頭体21の生地等への取付を行うものである。
【0017】このように弱い圧し潰し力による取付が可能になれば、これに伴ってカシメ脚部14の基端側部分12が補強板19および飾り頭部20を圧する力も所謂半減することになるのは当然なことであって、カシメ作業時に上記飾り頭部が圧壊されて亀裂を生じる等の不良品の発生を皆無若しくは顕著に少なくすることができるようになる。
【0018】図3および図4に示す第2実施例は、金属板材料を以て先端側部分31が基端側部分32よりも肉薄とされた先端オープンタイプのカシメ脚部34を座板部35の中央に絞出した脚部材36を利用したもので、薄肉先端側部分31の側面に上記第1実施例におけるような凹み部13を設けていないものであって、他の部分は上記第1実施例と同様の構成としてあるものである。
【0019】本発明は、補強板19無しで実施すること、凹み部13無し若しくはこれに代えて切線等キズをつけることで実施することができる。
【0020】
【作用】本発明は、上記の通りであるので、カシメ脚部の先端側部分が雄突起部内で圧し潰されてその外周径を大きくなる場合には、凹み部が潰れの誘引機能を果すことおよび当該凹み部付きの先端側部分が肉薄であることが相俟って当該圧し潰し作業を容易且つ簡単にするものである。つまり、弱い圧し潰し力でカシメ脚部の先端側部分を潰してホック本体および飾り頭体の生地等への取付を行うことを可能とするものである。
【0021】このように弱い圧し潰し力による取付が可能になれば、これに伴ってカシメ脚部の基端側部分が補強板および飾り頭部を圧する力(上記つぶし駒を用いて行うプレス時の)も所謂半減することになるのは当然なことであって、カシメ作業時に上記飾り頭部が圧壊されて亀裂を生じる等の不良品の発生を皆無若しくは顕著に少なくすることができるようになる。
【0022】また、カシメ作業は、生地等に下孔を明けてからこれにカシメ脚部を挿通した状態で加圧するので、皺が発生しないものである。
【0023】更に、放射状切線により囲まれた個所を折り起して三角脚を設けていたアメリカン脚部材のような、長さの制約を受けないものであって、長いカシメ脚をもった飾り頭体を支障なく提供できるものである。
【0024】
【発明の効果】すなわち、本発明によれば、製造加工時のプレス圧で亀裂が生じにくく、使用時には生地等に皺もできなく、厚手の生地にも使えるタイプの実施を可能とする新規の、ホックの飾り頭体および当該飾り頭付きホックを提供するという所期の目的を達成できる。
【出願人】 【識別番号】502139817
【氏名又は名称】有限会社創芸社
【住所又は居所】茨城県石岡市大字東田中1526番地5
【出願日】 平成14年4月18日(2002.4.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−310309(P2003−310309A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−116590(P2002−116590)