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【発明の名称】 連結具
【発明者】 【氏名】奥村 敬一
【住所又は居所】東京都台東区駒形2丁目4番8号 モリト株式会社東京支社内

【氏名】久保 一広
【住所又は居所】兵庫県篠山市大沢新110番地 フルヤ工業株式会社内

【要約】 【課題】帯紐や丸紐などの各種紐類を適宜用いる取付部を得る。

【解決手段】係脱可能な挿脱体1と本体とを有した連結具において、帯紐15aを通す長穴4aと、丸紐15bを通す通し穴4bとを共に有した構成とする。これにより、長穴4aに帯紐15aを取り付け、通し穴4bに丸紐15bをそれぞれ取り付けることができる汎用性を有することができる。また、通し穴4bの開口縁部分に、丸紐15bを案内する案内溝4cを形成することにより、通し穴4bに挿通された丸紐15bが案内溝4cにて導かれるので遊動することがない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 係脱可能な挿脱体と本体とを有した連結具において、前記挿脱体および前記本体のそれぞれ、または何れかに設けられ、帯紐を通すべく少なくとも一つ設けられた長穴と、丸紐を通すべく貫通された通し穴とを共に有した取付部を備えたことを特徴とする連結具。
【請求項2】 前記通し穴が、前記長穴の長手方向に沿って貫通するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の連結具。
【請求項3】 前記取付部における前記通し穴の開口縁部分には、前記丸紐を案内する案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の部材と他方の部材とを着脱可能とする連結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4(a)(b)は従来の連結具の一例を示す平面図である。図4(a)(b)に示すように、従来の連結具は、挿脱体101と本体102とからなる。
【0003】挿脱体101は、鉤状片103と、取付部104とを有している。鉤状片103は、挿脱体101の基部101aから対をなして略平行に延設され、少なくとも互いが近づく方向に弾性を有してなる。各鉤状片103の先端部分の外面には、互いに外向きの係止爪103aが形成されいている。また、各鉤状片103の先端部分の内面には、内方に傾く傾斜面103bが形成されている。取付部104は、鉤状片103の基部101aが略コ字状に形成されて、その対向する部位の間に二つの棒状の掛け部105が平行して設けられていることにより、二つの長穴104aが平行して設けられている。
【0004】本体102は、受口部106と、係止部107と、取付部108とを有している。受口部106は、内部が中空とされた本体102の一端が開口して設けられている。この受口部106には、上記鉤状片103が挿入される。係止部107は、内部が中空とされた本体102の両側が開口して設けられた開口縁からなり、受口部106から挿入された各鉤状片103の先端が表出された際に、係止爪103aが係止される。取付部108は、本体の102の他端側が略コ字状に形成されて、その対向する部位の間に棒状の掛け部109が設けられて長穴108aが設けられている。
【0005】上記構成では、各鉤状片103を受口部106に挿入することにより、係止爪103aが係止部107に係止されて、挿脱体101と本体102とが互いに係着する。そして、可撓性を有した各鉤状片103を互いに近づくように、例えば指で挟むようにして撓ませることにより、係止爪103aが本体102の中空部分に押し込まれて係止部107への係止が解かれる。これとともに、傾斜面103bに挟んだ指が接触しつつ鉤状片103が元に戻ろうとする弾性反発力によって、挟む動作の指先から鉤状片103が逃げるようにして受口部106から鉤状片103が抜けて挿脱体101と本体102とが脱離する。
【0006】なお、挿脱体101の各鉤状片103の間には、位置決め杆110が延設され、本体102の中空部分には、受口穴106から各鉤状片103とともに挿入される位置決め杆110を案内する案内路111が形成されており、係止爪103aと係止部107との係止を案内し、その係止状態を保持する。
【0007】上記構成において、挿脱体101の取付部104、および本体102の取付部108には、挿脱体101と本体102との係脱に際して連結/解離する帯紐112がそれぞれ取り付けられる。図5(a)に示すように、取付部104には、帯紐112の端部を二つの長穴104aの一方に通した後、長穴104aの他方に通して折り返す。これにより、帯紐112が長さを可変できるようにして取り付けられる。また、取付部108には、帯紐112の端部を長穴108aに通して折り返して、該端部を帯紐112自身に縫着などで固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の連結具では、取付部104(108)が、長穴104a(108a)を有した構成のため、この長穴104a(108a)の長さに合う幅の帯紐112を専用とし、例えば丸紐などの細い紐類は長穴104a(108a)内で遊動するので適宜用いることができず汎用することが難しいという問題点があった。なお、従来の構成において、丸紐を用いる場合には、図5(b)に示すように長穴104aに帯紐112を環状にして通し、この帯紐112の環状内に丸紐113を通すことが考えられるが、製造コストが嵩む上、見栄えが悪い。
【0009】そこで本発明は、上記課題を解消するために、帯紐や丸紐などの各種紐類を適宜用いることができる汎用の取付部を有した連結具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の連結具は、係脱可能な挿脱体と本体とを有した連結具において、前記挿脱体および前記本体のそれぞれ、または何れかに設けられ、帯紐を通すべく少なくとも一つ設けられた長穴と、丸紐を通すべく貫通された通し穴とを共に有した取付部を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の連結具は、請求項1記載の連結具において、前記通し穴が、前記長穴の長手方向に沿って貫通するように形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の連結具は、請求項1または請求項2記載の連結具において、前記取付部における前記通し穴の開口縁部分には、前記丸紐を案内する案内溝が形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。図1(a)は本発明の連結具の一例を示す平面図、図1(b)は同連結具の連結状態を示す平面図、図2(a)〜(d)は挿脱体を示す図、図3(a)(b)は取付部にかかる使用状態を示す図である。
【0014】図1(a)に示すように、連結具は、挿脱体1と本体2とからなる。まず、挿脱体1は、係脱部3と、取付部4とを有している。係脱部3は、一対の鉤状片5を有している。鉤状片5は、略平行に延設されて少なくとも互いが近づく方向に弾性を有してなる。各鉤状片5の先端部分の外面には、互いに外向きの係止爪5aが形成されいている。また、各鉤状片5の先端部分の内面には、内方に傾く傾斜面5bが形成されている。また、鉤状片5の間には、鉤状片5と略平行に延設された位置決め杆6が形成されている。
【0015】取付部4は、鉤状片5の基端が略ロ字状に形成されて、その開口部の中央に棒状の掛け部材7が設けられていることにより、上記鉤状片5の延設方向に並ぶように二つの長穴4aが平行して設けられている。そして、鉤状片5に遠い側である取付部4の先端側にある長穴4aの一方の開口縁部には、この長穴4aの開口を狭めるように鍔部8が形成されている。
【0016】また、取付部4には、通し穴4bが穿設されている。この通し穴4bは、取付部4を貫通して設けられた丸穴であって、本実施の形態では、一つの長穴4aの長手方向に沿って、該長穴4aに連通して取付部4の側部にそれぞれ設けられている。また、通し穴4aの取付部4の外表における開口縁部分には、前記鉤状片5の延出方向と相反する側に向かう案内溝4cが設けられている。
【0017】なお、図示しないが、通し穴4bは、上記構成に限らず、もう一つの長穴4aの長手方向に沿うように、該長穴4aに連通して取付部4の側部にそれぞれ設けられていたり、あるいは、長穴4aに連通せずに取付部4を貫通して設けられていてもよい。
【0018】次に、本体2は、受口部10と、係止部11と、取付部12とを有している。受口部10は、内部が中空とされた本体2の一端側が開口してなる。この受口部10には、上記各鉤状片5および位置決め杆6が挿入される。係止部11は、内部が中空とされた本体2の両側が開口して設けられた開口縁からなり、受口部10から挿入された各鉤状片5の先端が表出された際に、係止爪5aが係止される。取付部12は、本体の2の他端側が略ロ字状に形成されて、長穴12aが設けられている。また、本体2の中空部分には、受口穴10から各鉤状片5とともに挿入される位置決め杆6を案内する案内路13が形成されている。
【0019】このように構成された挿脱体1と本体2は、図1(b)に示すように、各鉤状片5を受口部10に挿入することにより、係止爪5aが係止部11に係止されて、挿脱体1と本体2とが互いに係着する。この際、挿脱体1にある位置決め杆6は、本体1の案内路13に挿入されて、係止爪5aと係止部11との係止を案内するとともに、その係止状態を保持する。
【0020】そして、各鉤状片5を互いに近づくように、例えば指で挟むようにして撓ませることにより、係止爪5aが本体2の中空部分に押し込まれて係止部11への係止が解かれる。これとともに、傾斜面5bに挟んだ指が接触しつつ鉤状片5が元に戻ろうとする弾性反発力によって、挟む動作の指先から鉤状片5が逃げるようにして受口部10から鉤状片5が抜けて挿脱体1と本体2とが脱離する。
【0021】上記構成において、挿脱体1の取付部4、および本体2の取付部12には、挿脱体1と本体2との係脱に際して連結/解離する紐類がそれぞれ取り付けられる。取付部4には、紐類として帯状の帯紐15aと、帯紐15aより細い紐類である丸紐15bが取り付けられる。帯紐15aを取り付ける場合には、その先端部を取付部4の鍔部8を有した一方の長穴4aの鍔部8側から通した後、他方の長穴4aに通して折り返す。これにより、帯紐15aは、図3(a)中A側が引かれた際には、鍔部8に帯紐15aが引っ掛かって取付部4から延出する長さが変わらず、図3(a)中B側が引かれた際には、取付部4から延出する長さを可変できる。丸紐15bを取り付ける場合には、通し穴4bに通せばよい。通し穴4bに挿通された丸紐15bは案内溝4cにて鉤状片5の延出方向と相反する側に導かれて遊動することがない。
【0022】また、取付部12には、紐類として帯状の帯紐15aの端部を長穴12aに通して折り返して、該端部を帯紐15a自身に縫着などで固定する。
【0023】このように、取付部4は、長穴4aによって帯紐15aを取り付け、通し穴4bによって丸紐15bを取り付けることができる汎用性を有している。また、取付部4は、長穴4aおよび通し穴4bなどの紐類を通すだけの構成であり、製造コストが嵩むことなく見栄えもよい。
【0024】なお、長穴4aおよび通し穴4bを有した取付部4は、挿脱体1のみでなく挿脱体1および本体2のそれぞれ、または何れかに設けられていてもよい。また、通し穴4bは、取付部12に設けられていてもよい。さらに、通し穴4bを有した取付部12は、本体1のみでなく挿脱体1および本体2のそれぞれ、または何れかに設けられていてもよい。
【0025】また、係脱部3および係脱部3にかかる本体1の構成は、上述した実施の形態に限らず、挿脱体1と本体2とを係脱する構成であればよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明による連結具は、係脱可能な挿脱体および本体のそれぞれ、または何れかに設けられた取付部にかかり、帯紐を通すべく少なくとも一つ設けられた長穴と、丸紐を通すべく貫通された通し穴とを共に設けている。これにより、長穴に帯紐を取り付け、通し穴に丸紐をそれぞれ取り付けることができる汎用性を有することができる。また、長穴および通し穴の紐類を通すだけの構成のため製造コストが嵩むことなく紐類の取り付けを行うことができ、見栄えもよい。
【0027】取付部における通し穴の開口縁部分に、丸紐を案内する案内溝を形成することにより、通し穴に挿通された丸紐が案内溝にて導かれるので遊動することがない。
【出願人】 【識別番号】000114606
【氏名又は名称】モリト株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南本町4丁目2番4号
【識別番号】390027753
【氏名又は名称】フルヤ工業株式会社
【住所又は居所】兵庫県篠山市大沢新110番地
【出願日】 平成14年2月20日(2002.2.20)
【代理人】 【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
【公開番号】 特開2003−235614(P2003−235614A)
【公開日】 平成15年8月26日(2003.8.26)
【出願番号】 特願2002−43544(P2002−43544)