トップ :: A 生活必需品 :: A44 小間物;貴金属宝石類




【発明の名称】 バックル
【発明者】 【氏名】姜 鎭 煕

【要約】 【課題】生産工程が簡便で原資材が節減され、更に組立て作業が簡単なバックルを提供する。

【解決手段】バックルはL字形上側フレーム部106と、該L字形上側フレーム部106を側方向から挿入して支持する下側フレーム部104とを備えている。下側フレーム部104は互いに対向する一対の側面部108a,108bを備え、一方の側面部108bには上側フレーム部106を下側フレーム部104に対して側方から挿入するためのスロット11bが形成されている。他方の側面部108aには挿入された上側フレーム部106を一方の側面部108bのスロットと協同して下側フレーム部104上に保持するためのスロット11aが形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】タングを収容するためのタング収容開口(170)を両者の間に形成する下側フレーム部(104)及び上側フレーム部(106)と、板スプリング(190)及びリリース・ボタン(250)の作動によってタングに結合する結合位置とタングを解放する解放位置との間で移動可能なラッチ板(180)と、タングをタング収容開口(170)から押し出す方向に加圧するためのエジェクター(131)とを備えたバックルにおいて、前記下側フレーム部(104)は互いに対向する一対の側面部(108a,108b)を備え、一方の側面部(108b)には前記上側フレーム部(106)を下側フレーム部(104)に対して側方から挿入するためのスロット(11b)を形成し、他方の側面部(108a)には挿入された上側フレーム部(106)を前記一方の側面部(108b)のスロットと協同して下側フレーム部(104)上に保持するためのスロット(11a)を形成したことを特徴とするバックル。
【請求項2】タングが挿入されるとき、上記タングを収容するように互いに協同して、タング収容開口(170)を形成する下側フレーム部(104)及び上側フレーム部(106)を含み、上記下側フレーム部(104)は前方に交差スロット(126)と両側に対向フレーム側面部(108a、108b)と後方にベルトが巻かれる長孔(41)を具備し、それぞれの側面部(108a108b)はタング挿入方向に対して直交配列されたラッチ板スロット(12a12b)を具備し、上記上側フレーム部(106)は該底板(19)の先端に交差スロット(21)を具備し上記ラッチ板スロット(12a12b)内には板スプリング(190)およびリリース・ボタン(250)の作動によって結合位置と解除位置との間で移動可能な端部(186)を具備したラッチ板(180)が挿入され上記下側フレーム部(104)の底板(19)には上記タングを上記タング収容開口(170)から押し出す方向に加圧するエジェクター(131)がスライディング可能に設けられたバックルにおいて上記上側フレーム部(106)は前方に偏平な前方部(161)が形成され後方に後方垂直部(14)が形成されることにより縦断面がL字形であり上記下側フレーム部(104)の2つの側面部(108a108b)には上記上側フレーム部(106)に対応するスロット(11a11b)が形成され上記ラッチ板スロット(12a12b)は上記スロット(11a、11b)の先端に一体に形成され上記L字形上側フレーム部(106)の後方垂直部(14)はその幅が上記下側フレーム部(104)の側面部(108a108b)間の幅と同一であり該後方垂直部(14)の右側端(15a)にはその高さが左側端(15b)の高さより低くなるように上部を切開した後方右側係止部(31)が形成され上記上側フレーム部(106)の前方部(161)には前方右側係止部(161a)が形成され上記側面部(108b)に形成されたスロット(11a)の後端(16a)の高さは側面部(108b)に形成されたスロット(11b)の後端(16b)の高さより低く設定され、かつ、上記後方垂直部(14)の右側端(15a)の高さより高く設定され、上記上側フレーム部(106)の前方端部の中心にはボタン・スプリング(23)を嵌めるためのクランク形状の先端突出部(24)が形成され、上記スロット(11b)の先端のラッチ板スロット(12b)には先端突出部用スロット(35)が一体に形成され、上記スロット(11b)の後端(16b)は上記後方垂直部(14)の高さに相応する高さおよび上記前方部(161)の長さ相応する長さに形成され、上記スロット(11a)の後端(16a)の後方下端には上記上側フレーム部(106)の底板(19)の厚さに相応する高さおよび上記前方部(161)の長さ相応する長さに後方スロット(52)が形成され、上記上側フレーム部(106)の底板(19)の中間左側端付近には挿入孔(17)が形成され、上記下側フレーム部(104)の左側面部(108b)の上部中間には挿入切欠部(37)が形成され、上記挿入孔(17)および挿入切欠部(37)には留め金(18)が嵌められることを特徴とするバックル。
【請求項3】上記スロット(11a、11b)の後端(16a、16b)から後方に離隔された位置には板スプリング固定孔(13a、13b)が形成され、上記後方垂直部(14)の中央には板スプリング支持孔(22)が形成され、上記板スプリング(190)は後端部(193)が水平の中間部(192)に対して垂直下方に折り曲げられた形態であって、上記後端部(193)の両側には上記板スプリング固定孔(13a、13b)に固定される両端部(26a、26b)が形成され、上記上側フレーム部(106)の底板(19)には上記交差スロット(21)の後端に一体に連結され上記後方垂直部(14)まで延長された中央開口(20)が形成され、上記エジェクター(131)の上部には垂直に突起が形成されたことを特徴とする請求項2に記載のバックル。
【請求項4】タングが挿入されるとき、上記タングを収容するように互いに協同してタング収容開口(170)を形成する下側フレーム部(104)および上側フレーム部(106)を含み、上記下側フレーム(104)は前方に交差スロット(126)と両側に対向フレーム側面部(108a、108b)と後方にベルトが巻かれる長孔(41)を具備し、それぞれの側面部(108a、108b)はタング挿入方向に対して直交配列されたラッチ板スロット(12a、12b)を具備し、上記上側フレーム部(106)は該底板(19)の先端に交差スロット(21)を具備し、上記ラッチ板スロット(12a、12b)内には板スプリング(190)およびリリース・ボタン(250)の作動によって結合位置と解除位置との間で移動可能な端部(186)を具備したラッチ板(180)が挿入され、上記下側フレーム部(104)の底板(19)には上記タングを上記タング収容開口(170)から押し出す方向に加圧するエジェクター(131)がスライディング可能に設けられたバックルにおいて、上記上側フレーム部(106)は、前方に偏平な前方部(161)が形成され、後方に後方垂直部(14)が形成されることにより縦断面がL字形であり、上記下側フレーム部(104)の2つの側面部(108a、108b)には上記上側フレーム部(106)に対応するスロット(11a、11b)が形成され、上記ラッチ板スロット(12a、12b)は上記スロット(11a、11b)の先端に一体に形成され、上記L字形上側フレーム部(106)の後方垂直部(14)は、その幅が上記下側フレーム部(104)の側面部(108a、108b)間の幅と同一であり、その後方垂直部(14)の右側端(15a)にはその高さが左側端(15b)の高さより低くなるように上部を切欠いた後方右側係止部(31)が形成され、上記上側フレーム部(106)の前方部(161)には前方右側係止部(161a)が形成され、上記側面部(108a)に形成されたスロット(11a)の後端(16a)の高さは側面部(108b)に形成されたスロット(11b)の後端(16b)の高さより低く設定され、かつ、上記後方垂直部(14)の右側端(15a)の高さより高く設定され、上記上側フレーム部(106)の前方端部の中心にはボタン・スプリング(23)を嵌めるためのクランク形状の先端突出部(24)が形成され、上記スロット(11b)の先端のラッチ板スロット(12b)には先端突出部用スロット(35)が一体に形成され、上記スロット(11b)の後端(16b)は、上記後方垂直部(14)の高さに相応する高さおよび上記前方部(161)の長さに相応する長さに形成され、上記スロット(11a)の後端(16a)の後方下端には上記上側フレーム部(106)の底板(19)の厚さに相応する高さおよび上記前方部(161)の長さ相応する長さに後方スロット(52)が形成され、上記L字形スロット(11b)の後端(16b)の上部中央には係止突起(53)を形成し、上記後方垂直部(14)の左側端から内側に下側フレーム部(104)の左側面部(108b)の厚さ程離隔された位置の上部には上記係止突起(53)が通過する程度の幅を有する貫通切欠部(18)を形成したことを特徴とするバックル。
【請求項5】タングが挿入されるとき上記タングを収容するように互いに協同してタング収容開口(170)を形成する下側フレーム部(104)および上側フレーム部(106)を含み、上記下側フレーム(104)は前方に交差スロット(126)と両側に対向フレーム側面部(108a108b)と後方にベルトが巻かれる長孔(41)を具備しそれぞれの側面部(108a、108b)はタング挿入方向に対して直交配列されたラッチ板スロット(12a、12b)を具備し、上記上側フレーム部(106)はその底板(19)の先端に交差スロット(21)を具備し、上記ラッチ板スロット(12a、12b)内には板スプリング(190)およびリリース・ボタン(250)の作動によって結合位置と解除位置との間で移動可能な端部(186)を具備したラッチ板(180)が挿入され、上記下側フレーム部(104)の底板(19)には上記タングを上記タング収容開口(170)から押出す方向に加圧するエジェクター(131)がスライディング可能に設置されたバックルにおいて、上記上側フレーム部(106)は前方に偏平な前方部(161)が形成され、後方に後方垂直部(14)が形成されることにより縦断面がL字形であり、上記下側フレーム部(104)の2つの側面部(108a、108b)には上記上側フレーム部(106)のL字形状に対応するスロット(11a、11b)が形成され、上記ラッチ板スロット(12a、12b)は上記スロット(11a、11b)の先端に一体に形成され、上記L字形上側フレーム部(106)の後方垂直部(14)は、その幅が上記下側フレーム部(104)の側面部(108a、108b)間の幅と同一であり、その右側端(15a)にはその高さが左側端(15b)の高さより低くなるように上部を切欠いた後方右側係止部(31)が形成され、上記上側フレーム部(106)の前方部(161)には前方右側係止部(161a)が形成され、上記側面部(108a)に形成されたスロット(11a)の後端(16a)の高さは側面部(108b)に形成されたスロット(11b)の後端(16b)の高さより低く設定され、かつ上記後方垂直部(14)の右側端(15a)の高さより高く設定され、上記後方垂直部(14)の中央には板スプリング支持孔(22)が形成され、上記下側フレーム部(104)の両側面部(108a108b)のそれぞれの先端上部にはボタン・スプリング(23a23b)を嵌めるための先端突出部(24a24b)が形成され上記スロット(11b)の後端(16b)は上記後方垂直部(14)の高さに相応する高さおよび上記前方部(161)の長さに相応する長さに形成され上記スロット(11a)の後端(16a)の後方下端には上記上側フレーム部(106)の底板(19)の厚さに相応する高さおよび上記前方部(161)の長さに相応する長さで後方スロット(52)が形成され上記スロット(11b)の後端(16b)の上部中央には係止突起(53)を形成し上記後方垂直部(14)の左側端から内側に下側フレーム部(104)の左側面部(108b)の厚さ程離隔された位置の上部には上記係止突起(53)が通過する程度の幅を有する貫通切欠部(18)を形成したことを特徴とするバックル。
【請求項6】上記下側フレーム部(104)の左右側面部(108a108b)の上面後端には所定の長さおよび深さに切開した板スプリング支え部(55a55b)が形成され上記後方垂直部(14)の中央には板スプリング支持孔(22)が形成され上記板スプリング支持孔(22)の上部中間には所定幅の開口(22a)が形成され、上記板スプリング(190)は後端部(193)が水平の中間部(192)に対し平行に形成された形態であって上記中間部(192)と後端部(193)との間には上記板スプリング支持孔(22)の幅に相応する幅を有する第1連結部(195)と上記開口(22a)の幅に相応する幅を有する第2連結部(196)を形成し上記後端部(193)の両側には上記板スプリング支え部(55a55b)に安着される両端部(26a26b)が形成され上記エジェクター(131)はその上部面を偏平に形成し、上記交差スロット(21)の前後方中央周囲の底板(19)の上面には両突出部(21a)を形成し、上記下側フレーム部(104)の左側面部(108b)のL字形スロット(11b)には、上側フレーム部(106)の後方垂直部(14)を下側フレーム部(104)の後端(16b)の後面に当接するようにした状態から、両突出部(21a)の対応位置に両突出部が挿入されるように両突出部(21a)を含む長さおよび高さの挿入部(57)が形成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のバックル。
【請求項7】上記長孔(41)の内周面には鋼板の一側面から角部が丸く突出された第1突出部(43)が形成され上記長孔(41)の内周面の内、連結ベルトが巻かれる第1長縁部(41a)はその長手方向の両端部から中央部に向かって隆起するように形成されており上記第1長縁部(41a)に対向する第2長縁部(41b)は上記第1長縁部(41a)に沿うように形成されたことを特徴とする請求項24および5のいずれか一項に記載のバックル。
【請求項8】上記リリース・ボタン(250)の端部(252)の背面には上側フレーム部(106)の先端突出部に一端が嵌められたボタン・スプリングの他端を嵌めるためのスプリング安着部が形成されたことを特徴とする請求項2、4および5のいずれか一項に記載のバックル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌の座席に具備される安全ベルト用バックルに関するものでより詳しくは生産工程が簡便で原資材が節減され更に組立て作業が簡単なバックルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、バックルはリリース・ボタンを押す方式によって加圧ボタン方式とスライディング・ボタン方式とに大きく分けられる。
【0003】加圧ボタン方式のバックルは、一般に車輌のリアシートに設置され、タングの挿入方向に対して直角方向に押されるリリース・ボタンを使用してラッチ板とタングの係合を解除させる。
【0004】一方、スライディング・ボタン方式は通常的に車輌のフロントシートに設置され、タングの挿入方向と同一な水平方向にスライディングするリリース・ボタンを使用してラッチ板とタングの係合を解除させる。
【0005】このようなスライディング・ボタン方式のバックルは、韓国特許公開公報2000-0035982号に開示されている。図18乃至図22に示されているとおり、従来のバックル100は、下側フレーム部104と該下側フレーム部104と結合される上側フレーム部106とを具備したフレーム部102を含む。
【0006】下側フレーム部104は、2つの側面部108a、108bを含む。それぞれの側面部108a108bはその延長部113内にラッチ板スロット110を含み、延長部113は垂直に移動可能なラッチ板180のためのガイドとして機能する側面部108a、108bは更に第1レッジ(ledge)114を含む。溝116はそれぞれのレッジ114の後方に位置し、溝116は上側フレーム部106の中間部160、162を収容する。
【0007】別のそれぞれのレッジ122を形成するスロット120は、対応する後方側面端部118内においてそれぞれの溝116の後方に位置する。フレーム部104の底112は、交差スロット126を有するT字形スロット124を含み、該交差スロット126はラッチ板180のラッチ部182及びエジェクター・スプリング129用ガイドまたはハウジングに対し助力する軸方向延長部128を収容する。
【0008】エジェクター・スプリング129の一端部は直立ボス130[上側フレーム部106の折曲部によって形成される]上に収容され、エジェクター・スプリング129の他端部はエジェクター131と結合される。エジェクター131は一般的に長方形であり側面部108a、108bの内壁132a、132bに対してスライデイングすることにより前後にガイドされる。
【0009】下側フレーム部104は開口136を有する端部ピース134aを含む。それぞれの側面部108a、108bの前方には、下側フレーム部104を上側フレーム部106に対して結合するためのスロット140が形成されている。上側フレーム部106は一セットの離隔されたスロット152a、152bを有する薄い平坦な板150から形成され中央開口154は狭い延長スロット156及び交差スロット126bを具備する。
【0010】下側フレーム部104上に位置する場合に、スロット156は軸方向延長部128(下側フレーム部104の内部)に対して同一直線上にあり、エジェクター131の結合部のためのガイドとして作用する。
【0011】下側フレーム部104は上側フレーム部106内の開口136と同一のサイズの開口136を有する端部ピース134aを含む。下側フレーム部104と上側フレーム部106とがリベットによって結合されるときこのような開口136は互いに整列される。このような構成は組み立てられたフレーム部104106の斜視図を表わす図21に示されている。
【0012】上側フレーム部106のスロット152a152bは側面部108a、108bの前方のスロット140と噛み合わされる。上側フレーム部106は中間部160162と共に下側フレーム部104上の平面に配置され中間部160162は対向するスロットまたは各側面部の溝116の上部に位置する。図21に示すように、上側フレーム部106の前方部161は上側に折り曲げられ、下側フレーム部104上の適所で協同する場合、タング173が収容されるスロット170を形成する。上側フレーム部106の側面部165a、165bは下側フレーム部104の側面部108a、108bより外側に延長されている。エジェクター・スプリング129は上側フレーム部106と下側フレーム部104との間に緩く挿入されている。
【0013】ラッチ板180は側面部108a、108b上に移動可能に配置されている。ラッチ板180は、スロット126126b内に、そしてタング173のラッチ収容開口175内に進入する中央ラッチ部182と、ラッチ板スロット110内にスライディング可能に収容されガイドされる2つの側面脚184a,184bと、ほぼ正四角柱状の2つの延長端部186を含む。中央ラッチ部のチップ187は面取りされていてもよい。ラッチ板180は上側中央部188を更に含む板スプリング190は上側中央部188上に作用してラッチ板180を係止し、かつ、フレーム部内のスロット126126b内で下側に偏向させる。図22はラッチ板180と板スプリング190を示す斜視図である【0014】組立てに際し、ラッチ板180は下側フレーム104のラッチ板スロット110の間に挿入される。ラッチ板180の延長端部186はラッチ板スロット110の外側に突出される。
【0015】バックル100はまた、リリース・ボタン250を含むリリース・ボタン250は下側フレーム部104上にスライディング可能に収容される。リリース・ボタン250は上側部254及び延長側面256からタング173を解除するように陥没された端部252を含む。リリース・ボタン250のそれぞれの側面256の内側面中間には所定長さの一字形溝257が形成されている。リリース・ボタン250の一字形溝257は上側フレーム部106の側面部165a、165bをスライディングする。一字形溝257は側面256の内側面に形成されているので、リリース・ボタン250を上側フレーム部106に組み立てられたとき、側面部165a、165bのフランジ167a、167bが一字形溝257の先端に係止され上側フレーム部106から抜けないようになる。
【0016】従ってリリース・ボタン250はその側面256がフレーム部106の側面部165a、165b上でスライディングする。また、図18に示すように、リリース・ボタン250の側面256は側面スロット258を含み、側面スロット258の下部にはラッチ板180の延長端部186の下側部262と結合する傾斜部260が形成されている。
【0017】スプリング組立体300は下側フレーム部104の側面部108a108bのスロット120内に位置する。スプリング組立体300はそれぞれのフレーム側面部108a、108b内に、そして上側フレーム部106の開口154内に収容される本体302を含む。板スプリング190の一端部304はこのような本体302内に嵌められる。本体はボス308を有するライザー(riser)306を含む。螺旋形偏向スプリング310はその一端がスプリング組立体300のボス308上に連結され、その他端がリリース・ボタン250内のボス(図示略)上に連結される。このようなスプリング310はリリース・ボタン250をフレーム部104に対し外部に偏向させるように付勢し、車輌の乗客がリリース・ボタン250を押すとき、ボタン250の上側の移動を防止する。
【0018】スプリング組立体300はスロット122に案内されながら、上側フレーム部を下側フレーム部に加圧することにより、溝116内に固定される。タング173を解除するためにリリース・ボタン250を押すと、側面スロット258がラッチ板180に架けられて移動し、傾斜部260は延長端部186を持ち上げるので、ラッチ板180はフレーム部内のスロット126126b及びタング173内のラッチ収容開口175から上側に移動する。その後、エジェクター131はタング173をバックル100から離脱させる。
【0019】リリース・ボタン250は後方左側に移動するとき、上側フレーム部106のフランジ167a、167bに係止され、抜けることはない。しかし、このような従来のバックルは、フレーム部102が同一なサイズの下側フレーム部104と上側フレーム部106とで構成されており下側フレーム部104と上側フレーム部106とがリベットによって結合されるので、フレーム部にリベットのための結合部分が必要となりフレーム部を製造するための原資材が多く所要され、またリベットが必要であるばかりでなく、リベットによる結合作業が厄介で組み立て工数が増加するという問題がある。
【0020】
【発明が解決しょうとする課題】従って本発明の目的は、L字形上側フレーム部と、該L字形上側フレーム部を側方向から挿入して支持する下側フレーム部とから構成されたバックルを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、タングを収容するためのタング収容開口170を両者の間に形成する下側フレーム部104及び上側フレーム部106と、板スプリング190及びリリース・ボタン250の作動によってタングに結合する結合位置とタングを解放する解放位置との間で移動可能なラッチ板180と、タングをタング収容開口170から押し出す方向に加圧するためのエジェクター131とを備えたバックルが提供される。
【0022】このバックルにおいては、前記下側フレーム部104は互いに対向する一対の側面部108a,108bを備え、一方の側面部108bには前記上側フレーム部106を下側フレーム部104に対して側方から挿入するためのスロット11bを形成し、他方の側面部108aには挿入された上側フレーム部106を前記一方の側面部108bのスロットと協同して下側フレーム部104上に保持するためのスロット11aを形成したことを特徴とする。
【0023】上記のような目的を達成するために、本発明の第2様態によるバックルは、タングが挿入されるとき上記タングを収容するように互いに協同してタング収容開口170を形成する下側フレーム部104及び上側フレーム部106を含み、上記下側フレーム部104は前方に交差スロット126と両側に対向フレーム側面部108a、108bと後方にベルトが巻かれる長孔41を具備し、上記それぞれの側面部108a108bはタング挿入方向に対し、直交配列されたラッチ板スロット12a12bを具備し、上記上側フレーム部106はその底板19の先端に交差スロット21を具備し上記ラッチ板スロット12a12b内には板スプリング190およびリリース・ボタン250の作動によって結合位置と解除位置との間で移動可能な端部186を具備するラッチ板180が挿入され上記下側フレーム部104の底板19には上記タングを上記タング収容開口170から押出す方向に加圧するエジェクター131が中心に沿ってスライデイング可能に設置されたバックルである。このバックルは以下の特徴を有する。
【0024】上記上側フレーム部106は前方に偏平な前方部161が形成され後方に後方垂直部14が形成され、それによりL字形の縦断面を有し、上記下側フレーム部104の2つの側面部108a、108bには上記上側フレーム部106の形状に対応するスロット11a、11bが形成されている。
【0025】上記ラッチ板スロット12a12bは上記スロット11a11bの先端に一体に形成されている。上記L字形上側フレーム部106の後方垂直部14はその幅が上記下側フレーム部104の側面部108a108bの幅と同一でありその右側端15aにはその高さが左側端15bの高さより低いように上部を切開した後方右側係止部31が形成されている。
【0026】上記上側フレーム部106の前方部161には前方右側係止部161aが形成され上記側面部108aに形成されたスロット11aの後端16aの高さは側面部108bに形成されたスロット11bの後端16bの高さより低く設定され上記後方垂直部14の右側端15aの高さより高く設定されている。
【0027】上記上側フレーム部106の前方端部の中心にはボタン・スプリング23を挿入するためのクランク形状の先端突出部24が形成され、上記スロット11bの先端のラッチ板スロット12bには先端突出部用スロット35が一体に形成されている。
【0028】上記スロット11bの後端16bは上記後方垂直部14の高さに相応する高さおよび上記前方部161の長さに相応する長さに形成され、上記スロット11aの後端16aの後方下端には上記上側フレーム部106の底板19の厚さに相応する高さおよび上記前方部161に相応する長さで後方スロット52が形成されている。
【0029】上記上側フレーム部106の底板19の中間左側端付近には挿入孔17を形成し、上記下側フレーム部104の左側面部108bの上部中間には挿入切欠部37を形成している。上記挿入孔17および挿入切欠部37には留め金18が嵌められる。
【0030】更に上記のような目的達成のために本発明の第3様態によるバックルは、タングが挿入されるとき上記タングを収容するように互いに協同してタング収容開口170を形成する下側フレーム部104および上側フレーム部106を含み上記下側フレーム部104は前方に交差スロット126と両側に対向フレーム側面部108a108bと後方にベルトが巻かれる長孔41を具備し、上記それぞれの側面部108a、108bはタング挿入方向に対し直交配列されたラッチ板スロット12a12bを備え上記上側フレーム部106は該底板19の先端に交差スロット21を備え上記ラッチ板スロット12a12b内には板スプリング190およびリリース・ボタン250の作動によって結合位置と解除位置との間で移動可能な端部186を備えたラッチ板180が挿入され上記下側フレーム部104の底板19には上記タングを上記タング収容開口170から押出す方向に加圧するエジェクター131が中心に沿ってスライディリング可能に設置されたバックルである。このバックルは以下の特徴を有する。
【0031】上記上側フレーム部106は前方に偏平な前方部161が形成され後方に後方垂直部14が形成されることにより、L字形の縦断面を有し、上記下側フレーム部104の2つの側面部108a108bには上記上側フレーム部106のL字形状に対応するスロット11a11bが形成されている。
【0032】上記ラッチ板スロット12a12bは上記スロット11a11bの先端に一体に形成されている。 上記L字形上側フレーム部106の後方垂直部14はその幅が上記下側フレーム部104の側面部108a108bの幅と同一であり、その右側端15aにはその高さが左側端15bの高さより低くなるように上部を切開した後方右側係止部31が形成されている。
【0033】上記上側フレーム部106の前方部161には前方右側係止部161aが形成されている。上記側面部108aに形成されたスロット11aの後端16aの高さは側面部108bに形成されたスロット11bの後端16bの高さより低く設定され上記後方垂直部14の右側端15aの高さより高く設定されている。
【0034】上記上側フレーム部106の前方端部の中心にはボタン・スプリング23を挿入するためのクランク形状の先端突出部24が形成され上記スロット11bの先端のラッチ板スロット12bには先端突出部用スロット35が一体に形成されている。
【0035】上記スロット11bの後端16bは上記後方垂直部14の高さに相応する高さおよび上記前方部161の長さに形成され、上記スロット11aの後端16aの後方下端には上記上側フレーム部106の底板19の厚さに相応する高さおよび上記前方部161の長さに後方スロット52が形成されている。
【0036】上記スロット11bの後端16bの上部中央には係止突起53を形成し、上記後方垂直部14の左側端から内側に下側フレーム部104の左側面部108bの厚さ程離隔された位置の上部には上記係止突起53が通過する程度の幅を有する貫通切欠部18を形成している。
【0037】更に上記のような目的達成のために本発明の第4様態によるバックルは、タングが挿入されるとき、上記タングを収容するように互いに協同してタング収容開口170を形成する下側フレーム部104および上側フレーム部106を含み、上記下側フレーム部104は前方に交差スロット126と両側に対向フレーム側面部108a、108bと後方にベルトが巻かれる長孔41を具備し上記それぞれの側面部108a108bはタング挿入方向に対して直交配列されたラッチ板スロット12a12bを具備し、上記上側フレーム部106はその底板19の先端に交差スロット21を備え上記ラッチ板スロット12a12b内には板スプリング190およびリリース・ボタン250の作動によって結合位置と解除位置との間で移動可能な端部186を具備したラッチ板180が挿入され上記下側フレーム部104の底板19には上記タングを上記タング収容開口170から押出す方向に加圧するエジェクター131が中心に沿ってスライディング可能に設置されたバックルである。このバックルは以下の特徴を有する。
【0038】上記上側フレーム部106は前方に偏平な前方部161が形成され、後方に後方垂直部14が形成されることにより、L字形の縦断面を有し、上記下側フレーム部104の2つの側面部108a108bには上記上側フレーム部106のL字形状に対応するスロット11a11bが形成されている。
【0039】上記ラッチ板スロット12a12bは上記スロット11a11bの先端に一体に形成されている。上記L字形上側フレーム部106の後方垂直部14はその幅が上記下側フレーム部104の側面部108a108bの幅と同一でありその右側端15aには、その高さが、左側端15bの高さより低くなるように上部を切開した後方右側係止部31が形成されている。
【0040】上記上側フレーム部106の前方部161には前方右側係止部161aが形成されている。上記側面部108aに形成されたスロット11aの後端16aの高さは側面部108bに形成されたスロット11bの後端16bの高さより低く設定され、上記後方垂直部14の右側端15aの高さより高く設定されている。
【0041】上記後方垂直部14の中央には板スプリング支持孔22が形成されている。上記下側フレーム部104の両側面部108a108bのそれぞれの先端上部にはボタン・スプリング23a23bを嵌め込むための先端突出部24a24bが形成されている。
【0042】上記スロット11bの後端16bは上記後方垂直部14の高さに相応する高さおよび上記前方部161の長さに形成され、上記スロット11aの後端16aの後方下端には上記上側フレーム部106の底板19の厚さに相応する高さおよび上記前方部161の長さに後方スロット52が形成されている。
【0043】上記スロット11bの後端16bの上部中央には係止突起53を形成し、上記後方垂直部14の左側端から内側に下側フレーム部104の左側面部108bの厚さ程離隔された位置の上部には上記係止突起53が通過する程度の幅を有する貫通切欠部18を形成したものである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明のバックルについて説明する。図1乃至図6には本発明の第1実施形態によるバックル1が示されている。図1乃至図6に示されたバックル1において従来技術の構成要素と同一な構成要素に対しては図18乃至図22で使用した図面符号と同一な図面符号を使用する。また、従来技術の構成要素と同一な構成要素に対しては説明を省略する。
【0045】本発明の第1実施形態によるバックル1は、上側フレーム部106を、前方に偏平な前方部161を形成し後方に後方垂直部14を形成することによりL字形に形成し、横断面U字形状の下側フレーム部104の両側面部108a108bに上側フレーム部106のL字形状に対応するスロット11a、11bを形成したものである。スロット11a11bの先端にはラッチ板スロット12a、12bが一体に形成されており、スロット11a、11bから後方に離隔された位置には板スプリング固定孔13a、13bが形成されている。
【0046】図5に示す板スプリング190は後端部193が水平の中間部192に対して垂直下方に折曲された形態であり、この中間部192の中央前方には先端部191が形成されているまた垂直下方に折曲された後端部193の両側には板スプリング固定孔13a13bに固定される両端部26a26bが形成されている。
【0047】L字形上側フレーム部106の側面部165a165bは下側フレーム部104の側面部108a108bより外側に延長されている。L字形上側フレーム部106の後方垂直部14の幅は下側フレーム部104の両側面部108a108b間の幅と同一であるそしてL字形上側フレーム部106の後方垂直部14の右側端15aにはその高さが左側端15bの高さより低くなるように上部を切開した後方右側係止部31が形成されているまたL字形上側フレーム部106の前方部161から右側面部165aに繋がる部分には前方右側係止部161aが形成されている前方右側係止部161aは後方右側係止部31と縦方向に同一線上にある【0048】右側面部108aに形成されたスロット11aの後端16aの高さは左側面部108bに形成されたスロット11bの後端16bの高さより低くL字形上側フレーム部106の後方垂直部14の右側端15aの高さより高い【0049】L字形上側フレーム部106の底板19には中央開口20が底板19の長手方向ほぼ全体にわたって形成されている中央開口20はその先端に交差スロット21を一体に具備する。また中央開口20の後端側は後方垂直部14まで延長されている。後方垂直部14の中央には中央開口20から延長された板スプリング支持孔22が形成されている。
【0050】上側フレーム部106の前方端部にはボタン・スプリング23を嵌めるためのクランク形状の先端突出部24が形成されておりリリース・ボタン250の端部252の背面には上側フレーム部106の先端突出部24に一端が挿入されたボタン・スプリング23の他端を挿入するためのスプリン安着部25が形成されているまた、スロット11bの先端のラッチ板スロット12bには先端突出部用スロット35が一体に形成されている。
【0051】L字形上側フレーム部106は下側フレーム部104の左側面部108bに形成されたスロット11bから挿入される。左側面部108bに形成されたスロット11bの後端16bは、前方部161を含む長さのL字形上側フレーム部106の後方垂直部14がその内部に挿入された後、前方に移動可能に後方垂直部14の高さに相応する高さおよび前方部161に相応する長さに形成されている。また、右側面部108aに形成されたスロット11aの後端16aの後方下端には、右側面部165aが挿入可能に底板19の厚さに相応する高さおよび前方部161に相応する長さに後方スロット52が形成されている。
【0052】従って、L字形上側フレーム部106を下側フレーム部104の左側外方からスロット11a、11bに挿入するとき、先ずL字形上側フレーム部106の後方垂直部14を左側面部108bのL字形スロット11bの後端16bの後面に当接するようにした状態で、L字形上側フレーム部106の右側面部165aをL字形スロット11aおよび後方スロット52に挿入して、後方垂直部14の右側端15aが右側面部108aの内壁面に当接されるまで右側に押し入れる。その後、上側フレーム部106をその後方垂直部14の左側端15bが後端16bの前面に当接されるまで前方に移動させた後、再び右側に押し入れると、後方垂直部14の右側端15aがL字形スロット11aの後端16a内に嵌められ、右側面部165aがL字形スロット11aに完全に挿入される。この時、右側端15aの上部に形成された後方右側係止部31および前方部161の右側に形成された右側係止部161aが下側フレーム部104の右側面部108aに係止され、上側フレーム部106のさらなる右側への移動が阻止される。
【0053】このように下側フレーム部104のスロット11a、11bに嵌められたL字形上側フレーム部106において、後方垂直部14の右側端15aは右側面部108aのスロット11aの後端16a内に係合されるので後方移動が阻止されるが、後方垂直部14の左側端15bは左側面部108bのL字形スロット11bの後端16bが後方垂直部14の高さに相応する高さおよび前方部161の長さに後方移動が阻止されない。従って、L字形上側フレーム部106から底板19の中間左側端付近に挿入孔17を形成し、また下側フレーム部104の左側面部108bの上部中間に挿入切欠部37を形成し、該挿入孔17および挿入切欠部37に薄い鋼板から作った留め金18を嵌めると、L字形上側フレーム部106の左側部分の後方移動が阻止される。併せて、留め金18が嵌められた挿入切欠部37上にプラスチックから作った射出物である離脱防止具83を嵌めると、留め金18は挿入切欠部37から離脱することはない。
【0054】L字形上側フレーム部106の前方部161は下側フレーム部104と協同してタングが収容されるスロット170を形成する。また、下側フレーム部104の交差スロット126の後端には前方に延びるエジェクタースプリング支持端81が形成されている。
【0055】組み立て時、板スプリング190は、該先端部191がL字形上側フレーム部106の後方垂直部14に形成された板スプリング支持孔22に挿入された状態で該両端部26a26bが下側フレーム部104の板スプリング固定孔13a13bに挿入される【0056】従って両端部26a26bが固定された板スプリング190はL字形上側フレーム部106の後方垂直部14に形成された板スプリング支持孔22を通じてラッチ板180の上側中央部188上に作用し、ラッチ板180を、L字形上側フレーム部106内の交差スロット21と下側フレーム部104内の交差スロット126を介して下側に付勢する【0057】一方、本発明では下側フレーム部104に第1長縁部41aと該第1長縁部41aに対向する第2長縁部41bおよび第1長縁部41aと第2長縁部41bとを連結する部分が滑らかに連続する円弧状の短縁部41c、41dからなる長孔41の内周面に全体に亙って鋼板の一側面から角部が丸く突出された第1突出部43を形成した。長孔41は第1突出部43によってその内周面の幅が厚く形成されているので、ベルトが当接する第1長縁部41aの面積が広く形成されている。第1突出部43は鋼板の他側面側から一側面側にバーリング加工(burring)またはドローイング加工(drawing)することにより一側面から突出され、同時に第1長縁部41aに対してベルトが反転する方向に沿って角部が丸く形成されている。図1では、図示の便宜上、第1突出部43が鋼板の上側に突出されたものに示したが、第1突出部43が鋼板の下側に突出されていても構わない。
【0058】したがって、本発明によれば、第1長縁部41aにおいてベルトに作用する面圧を十分に低減させることが出来るので、車輌の衝突時、ベルトに瞬間的に高い張力が作用してもベルトが切断されることを防止することができる。
【0059】一般的に長孔は、第1および第2長縁部を全て一直線形状に形成した楕円形にしたり、またはベルトの挿入を容易にするために第2長縁部だけを曲線に形成した半月形にしたり、第1および第2長縁部をすべて曲線に沿って形成したりすることもできる。本発明では長孔41の内周面中、ベルトが巻かれる第1長縁部41aがその長手方向の両端部から中央部に向かって隆起されるように形成されており、第1長縁部41aに対向する第2長縁部41bも第1長縁部41aに沿うように形成されている。
【0060】第1長縁部41aの中央部がベルトからの張力とは反対方向に突出されるように湾曲されているので、第1長縁部41aが張力の作用方向に沿って凹んで変形されることがない。従って、ベルトが第1長縁部41a上で集まることがなく、ベルトの幅が常に正常の幅に保持される。これによってベルトの張力が第1長縁部41a上に常に均一に分散される。
【0061】また、第2長縁部41bも第1長縁部41aと同じく湾曲形成されているので、ベルトの偏平状態を保持するためベルトをその長手方向の中央線に沿って折り曲げられるように湾曲させながら長孔41に挿入する場合、ベルトの湾曲された形状に第1長縁部41aおよび第2長縁部41bの形状が殆ど一致される。従って、ベルトが長孔41に容易に挿入される。
【0062】また、上記の実施形態においては、突出部を長孔の内周面の全体に亙って形成したが、突出部を長孔の内周面の一部にだけ形成することもできる。即ち、長孔41の第1長縁部41aにだけ突出部を形成することもできるし、長孔41の第1長縁部41a及び第1及び第2短縁部41c、41dにだけ突出部を形成することもできる。
【0063】また、上記の実施形態においては、第1及び第2長縁部が全て曲線で形成された長孔に突出部を形成したが、第1及び第2長縁部が全て直線で形成された長孔に突出部を形成するか、または第2長縁部だけ曲線である長孔に突出部を形成したものも本発明の範囲に含まれるものであることが分かる。
【0064】次に図7乃至図12には本発明の第2実施形態によるバックル1’が示されている。図7乃至図12に示されたバックル1’において第1実施形態の構成要素と同一な構成要素に対しては図1乃至図6で使用した図面符号と同一の図面符号を使用する。また第1実施形態の構成要素と同一な構成要素に対しては説明を省略する。
【0065】本発明の第2実施形態によるバックル1’は、L字形上側フレーム部106の左側部分の後方移動を阻止するにあたり第1実施形態におけるような留め金18と離脱防止具83を使用しないで簡単な構造で達成されるようにしたものである【0066】即ち、第2実施形態によるバックル1’は、下側フレーム部104の左側面部108bのL字形スロット11bの後端16bの上部中央に係止突起53を形成し、またL字形上側フレーム部106の後方垂直部14の左側端から内側に下側フレーム部104の左側面部108bの厚さ程離隔された位置の上部に係止突起53が通過する程度の幅を有する貫通切欠部18を形成したものである。
【0067】したがって、L字形上側フレーム部106を下側フレーム部104に組み立てるとき、L字形上側フレーム部106の後方垂直部14を左側面部108bのL字形スロット11bの後端16bの最後方に当接するようにした状態で、L字形上側フレーム部106の右側面部165aをL字形スロット11aおよび後方スロット52に挿入して後方垂直部14の右側端15aが右側面部108aの内側面に当接するまで右側に押し入れた後、上側フレーム部106を前方に移動させると、後方垂直部14の貫通切欠部18が係止突起53を通過しながら後方垂直部14の左側端15bが後端16bの前面に当接するようになる。つぎに、L字形上側フレーム部106を再び右側に押し入れると、後方垂直部14の右側端15aがL字形スロット11aの後端16a内に挿入されるとともに後方垂直部14の左側端15bがL字形スロット11bの後端16bの前面と係止突起53との間に挿入され、後方垂直部14の左側端15bが後方の係止突起53に係止されるので、上側フレーム部106の左側部分の後方移動が阻止される。
【0068】また、第2実施形態によるバックル1’では、下側フレーム部104および上側フレーム部106に対する板スプリング190の組立性を良くするために、下側フレーム部104の左右側面部108a、108bの上面後端を所定の長さおよび深さに切欠いて板スプリング支え部55a、55bを形成し、上側フレーム部106の板スプリング支持孔22の上部中間に所定幅の開口22aを形成した。
【0069】また板スプリング190の後端部193を中間部192に対し平行に形成し、中間部192と後端部193との間を切欠いて第1連結部195と第2連結部196とを形成した。第1連結部195は板スプリング支持孔22内に挿入され得るように板スプリング支持孔22の幅に相応する幅に形成し、第2連結部196は後側上方に傾斜されており開口22a内に挿入され得るように開口22aの幅に相応する幅に形成されているまた板スプリング190の両端部26a26bは外側上方に傾斜された第3連結部197によって連結されている【0070】したがって板スプリング190を下側フレーム部104および上側フレーム106に組み立てるとき、板スプリング190の第2連結部196を上側フレーム106の開口22a内に挿入して通過させた後板スプリング190を後方に押すと板スプリング190の第1連結部195が板スプリング支持孔22内に挿入されながら板スプリング190の中間部192の後面が上側フレーム部106の板スプリング支持孔22周囲の後方垂直部14に係止されて、それ以上の後方への移動が阻止され、同時に板スプリング190の両端部26a、26bが下側フレーム部104の板スプリング支え部55a、55b上に安着される。
【0071】また、エジェクター131の上部に垂直に形成された上部突起(図1参照)はラッチ板180を垂直に位置させる役割をするが、第2実施形態によるバックル1’では、ラッチ板180を垂直に位置させる場合において、L字形上側フレーム106の底板19に第1実施形態におけるような中央開口20を形成しないで、またエジェクター131にも上部突起を形成しないで簡単な構造で達成されるようにしたものである。
【0072】第2実施形態のバックル1’ではエジェクター131の上部面を偏平に形成するとともに、交差スロット21の前縁中央及び後縁中央に位置するように底板19の上面に突出部21aをそれぞれ形成した。また、下側フレーム部104の左側面部108bのL字形スロット11bには上側フレーム部106の後方垂直部14を下側フレーム104の後端16bの後面に当接するようにした状態で両突出部21aの対応位置に両突出部21aが挿入されるように両突出部21aを含む長さおよび高さの挿入部57を形成した。
【0073】次に、図13乃至図17には本発明の第3実施形態によるバックル1’が図示されている。図13乃至図17に示されたバックル1”において、第2実施形態の構成要素と同一の構成要素に対しては図7乃至図12において使用した図面符号と同一な図面符号を使用する。また、第2実施形態の構成要素と同一な構成要素に対しては説明を省略する。
【0074】本発明の第3実施形態によるバックル1”は、ボタン・スプリングを挿入するための先端突出部をフレーム部に形成するにあたり、第1および第2実施形態におけるように上側フレーム部106の前方端部に形成しないで、下側フレーム部104の両側面部108a、108bのそれぞれの先端上部にボタン・スプリング23a、23bを嵌めるための先端突出部24a、24bを形成し、リリース・ボタン250の端部252の背面には下側フレーム部104の先端突出部24a、24bに一端が嵌められたボタン・スプリング23a、23bの他端を嵌めるためのスプリング安着部25a、25bを形成したものである。したがって、第3実施形態では先端突出部用スロット35が必要なくなる。
【0075】上記の実施形態等は制限的でない例示的なものとして考慮されるべきであり、本発明は以上の詳細な説明に限定されてはならない。
【0076】
【発明の効果】本発明のバックルによると、生産工程が簡便で原資材が節減され、且つ組み立て作業が簡単になるので、製造原価を節減出来るばかりでなく、製造工程が簡単であるので、生産性が大きく向上する効果がある。
【出願人】 【識別番号】501307217
【氏名又は名称】姜 鎭 煕
【出願日】 平成14年6月24日(2002.6.24)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2003−235613(P2003−235613A)
【公開日】 平成15年8月26日(2003.8.26)
【出願番号】 特願2002−182423(P2002−182423)