| 【発明の名称】 |
面ファスナーを用いたテープ状連結具 |
| 【発明者】 |
【氏名】菊地 茂樹 【住所又は居所】東京都中央区日本橋3丁目1番6号 株式会社クラレ内
【氏名】小柳 治子 【住所又は居所】東京都中央区日本橋3丁目1番6号 株式会社クラレ内
【氏名】竹原 圭司 【住所又は居所】大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会社クラレ内
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| 【要約】 |
【課題】面ファスナーテープを用いて、紐、パイプ、環などを通して2つの物品を効率よく連結するテープ状連結具を提供する。
【解決手段】長さ方向の両端部両面に第1の係合素子を有する環形成用テープ、および該環形成用テープの中間部に設けられかつ2枚の相接する自由端を有する2本の係止用テープからなるテープ状連結具であって、該係止用テープは自由端の相接する面に第2の係合素子を有し、環形成用テープの1端部を係止用テープの2枚の自由端で挟み該第1の係合素子と第2の係合素子を係合することにより2つの環を形成するように構成したテープ状連結具。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】長さ方向の両端部両面に第1の係合素子を有する環形成用テープ、および該環形成用テープの中間部に設けられかつ2枚の相接する自由端を有する2本の係止用テープからなるテープ連結具であって、該係止用テープは自由端の相接する面に第2の係合素子を有し、環形成用テープの1端部を係止用テープの2枚の自由端で挟み該第1の係合素子と第2の係合素子を係合することにより2つの環を形成するように構成したテープ状連結具。 【請求項2】第1の係合素子がループ状係合素子であり、第2の係合素子がフック状係合素子である請求項1に記載されたテープ連結具。 【請求項3】2つの係止用テープが環形成用テープの表裏両面に設けられた請求項1または2に記載されたテープ連結具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紐、パイプ、環やこれらを有する物品などにテープを通し、2つの物品を連結するテープ状連結具に関する。 【0002】 【従来の技術】フック状係合素子を有するテープ状面ファスナーと、ループ状係合素子を有するテープ状面ファスナーを用いた連結具は、種々の形態が提案され使用されている。例えば、腕時計バンドとして使用されているテープは、1本のテープの端部にフック状係合素子を設け、それに続いたテープの中央側にループ状係合素子を設け、該テープを時計と連結した他のテープ端部に設けた環に通して折り曲げ、両係合素子を係合して面ファスナーテープと他のテープを連結し、時計を手首に巻きつけて使用される。 【0003】また実開平1−121352号公報には、フック状係合素子とループ状係合素子を有する面ファスナーテープを角環に挿通して1つのテープ環を形成し、角環の他方に金属製の環状連結具を連結した固定バンド面が示されている。 【0004】面ファスナーを用いて1つの物品を巻いたり固定する連結具は上記のように広く知られているが、面ファスナーを用いて2つの物品を連結する連結具はほとんど知られていない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、紐、パイプ、環やこれらを有する物品などにテープを通し、2つの物品を効率よく連結するテープ状連結具を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、長さ方向の両端部両面に第1の係合素子を有する環形成用テープ、および該環形成用テープの中間部に設けられかつ2枚の相接する自由端を有する2本の係止用テープからなるテープ連結具であって、該係止用テープは自由端の相接する面に第2の係合素子を有し、環形成用テープの1端部を係止用テープの2枚の自由端で挟み該第1の係合素子と第2の係合素子を係合することにより2つの環を形成するように構成したテープ状連結具である。 【0007】そして好ましくは、上記第1の係合素子がループ状係合素子であり、上記第2の係合素子がフック状係合素子である場合であり、また2つの係止用テープが環形成用テープの表裏両面に設けられている場合である。 【0008】 【発明の実施の態様】本発明の連結具は、1本の比較的長い環形成用テープと該環形成用テープの中間部に設けられた2本の係止用テープから構成される。以下、図面により説明する。図1は、本発明による連結具の好適な一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示される連結具が環を形成した状態を示す断面模式図である。 【0009】図1において、環形成用テープ1は、その長さ方向の両端部に第1の係合素子4を有する端部2、3を有する。環形成用テープは、その目的により布帛、不織布、プラスチックスなどが用いられ、その端部に第1の係合素子を有する面ファスナーが付設される。端部2、3において、係合素子4はその両面に設けられ、後述する係止用テープの2枚の自由端に挟まれて両面の係合素子が係合することが必要である。1面だけの係合素子で係合すると、係止用テープの両面で環形成用テープの端部を挟み固定することができない。第1の係合素子は強力な、例えば布製テープの両端部の表裏両面に、面ファスナー片を縫製、接着または融着して設ける。強固に付設するためには、縫製または融着が好ましい。布製の面ファスナーテープそのものを環形成用テープとして使用し、その端部を折り曲げて、重ね合わせて、縫製、融着、接着等により接合した端部の両面に係合素子が存するようにしたテープは、環形成用テープの好適な1例である。 【0010】環形成用テープの長さおよび幅に特別な制限はないが、長さ10cm〜100cm程度、幅1cm〜10cm程度が通常使用される。家庭用用途としては、長さ10cm〜50cm程度、幅1cm〜3cm程度が好ましい。係合素子を有する端部は、必要に応じてその長さを決定でき、通常は1cm〜5cm程度である。あまりに短い係合素子端部では、高い係合力が得られない。 【0011】第1の係合素子としては、フック状係合素子またはループ状係合素子のいずれかが用いられる。端部にフック状係合素子を設けると、他の繊維製品と接触した際にフック状係合素子が他の繊維製品を損傷する危険があるために、ループ状係合素子を端部に設けるのが好ましい。 【0012】図1および2は、端部にループ状係合素子を設けた構造を示している。ループ状係合素子として、マジックテープ(登録商標)として知られる面ファスナーのループ素子テープが使用できる。またループ状係合素子として、捲縮繊維を起毛処理して表面にループを有するようにした不織布を使用することも可能である。 【0013】2本の係止用テープ5、6は、環形成用テープ1の中間に、該テープの両面または片面に縫製、接着または融着により設けられる。係止用テープは環形成用テープの端部を挟むために、該テープ端部の係合素子部分の長さとほぼ同じ長さの2枚の自由端7、8および9、10を持つことが好ましい。自由端部の相接する面には第1の係合素子と係合する第2の係合素子が設けられる。係止用テープは1本のテープを半折して用いてもよいし、また2本のテープを小間隔で環形成用テープに接続してもよい。 【0014】図2に示すように、各係止用テープにおいて、2枚の自由端、例えば7、8の間に、第1の係合素子の端部2を挟むことにより、端部2の両面の係合素子4と自由端の内面の係合素子11が互いに係合し、それによって第1の環12が形成される。同様に環形成用テープの他端3が第2の係止用テープ6の自由端9、10と係合して挟持され、第2の環13が形成される。 【0015】ループ状係合素子と係合するフック状係合素子は、かぎ状またはキノコ状などに成形したモノフィラメントからなる係合素子を立設した布製面ファスナー、またはかぎ状、キノコ状または矢じり状などの係合素子を1面に立設するように一体成形した成形面ファスナーが用いられる。フック状係合素子の大きさおよび密度は、目的により決定されるが、通常約1〜10mm、より好ましくは約1.5〜6mmの高さ、約30〜100本/cm2の密度が好ましい。 【0016】第1の係合素子と第2の係合素子を上記したフック状係合素子とループ状係合素子とする外に、フック状係合素子とループ状係合素子が同一面に混在する面ファスナーを第1および第2の係合素子とすることも可能である。フック状係合素子とループ状係合素子が混在する面ファスナーは実開平4−6908号公報で公知であり、またフリーマジック(登録商標)の商品名で市販されており、容易に入手できる。 【0017】係止用テープの付設位置は、形成する環の大きさに応じて調節することができる。同じ大きさの環を得るには、係止用テープを環形成用テープの中央位置に設ける。環の大きさが大きい場合は、環形成用テープを長くするか、係止用テープと環形成用テープの端部の距離を長くする。係止用テープの付設位置は、第1と第2の環の大きさを考慮して決定される。係止用テープは環形成用テープの1面または両面に、縫製、接着または融着して設けることができる。強固に接合するためには、縫製または融着が好ましい。環形成のバランスを考慮すると環形成用テープの両面に各係止用テープを設けることが好ましい。 【0018】また2本の係止用テープは、環形成用テープの表裏の同じ位置に設置する必要はなく、表裏の異なる位置に設置されていてもよい。係止用テープの幅としては、あまりに細い場合には、十分な係合力が得られず、また環形成用テープの幅よりはるかに広い場合には、見栄えが悪い。したがって環形成用テープの幅とほぼ同一の幅を有する場合がもっとも好ましい。 【0019】 【発明の効果】本発明のテープ状連結具により、形成される第1の環と第2の環を紐、パイプ、環などに通し、2つの物品を連結することが容易にできる。またテープ連結具は係合素子により着脱自在であるので、使用時だけに設置し、不要時には容易に撤去できるとの利点もある。また比較的薄いテープで構成されるため小形で柔軟であり、扱いや保管が容易である。具体的な使用例としては、吊り下げパイプに第1の環を通し、第2の環に洋服ハンガーや楽器、スポーツ用具などを通して、日用品の整理に使用したり、学校などで、生徒の物品の整理用、さらに工場などで部品、工具などの整理用や表示具として使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001085 【氏名又は名称】株式会社クラレ 【住所又は居所】岡山県倉敷市酒津1621番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−219902(P2003−219902A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−23124(P2002−23124) |
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