トップ :: A 生活必需品 :: A44 小間物;貴金属宝石類




【発明の名称】 ボタン掛け具
【発明者】 【氏名】平田 すみ江

【要約】 【課題】ボタン掛け具の操作性を向上させる。

【解決手段】ボタン掛け具1がボタン案内孔6を有するボタン保持部3と、取っ手部4とからなる。ボタン案内孔6は一方向へ長く延びるように形成され、取っ手部4がその一方向と斜めに交差するように形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前方部分と後方部分とを有し、前記前方部分には一方向へ直線的に長く延びたボタン案内孔を有するボタン保持部が形成され、前記後方部分には取っ手部が形成され、前記案内孔が前記取っ手部寄りに位置し前記一方向と直交する方向の幅が広い第1案内孔と、前記第1案内孔につながるように形成されていて前記第1案内孔の前方に位置し前記第1案内孔よりも前記幅が狭い第2案内孔とを有するボタン掛け具において、前記取っ手部が前記一方向と斜めに交差して前記ボタン保持部から後方へ延びていることを特徴とする前記ボタン掛け具。
【請求項2】 前記取っ手部が湾曲しながら前記後方へ延びている請求項1記載のボタン掛け具。
【請求項3】 前記取っ手部が前記ボタン保持部から前記後方へ向かうにつれて次第に幅が広くなる請求項1または2記載のボタン掛け具。
【請求項4】 前記第1案内孔と前記第2案内孔との間に、これら両案内孔につながり、かつ、前記第1案内孔よりも幅が狭く、前記第2案内孔よりも幅が広い案内孔が少なくとも一つ介在している請求項1〜3のいずれかに記載のボタン掛け具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ズボン等の衣服に取り付けられたボタンをボタンホールに掛けるための用具に関する。
【0002】
【従来の技術】特開2001−161539公報には、デニム製ズボン等の衣服に取り付けられたボタンをボタンホールに速やかに掛けるためのボタン掛け具が開示されている。デニムやジーンズ等の厚くて、堅い生地からなるズボンやジャケットの製造現場では、そうした掛け具が不可欠である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のボタン掛け具は、その長さ方向に直状を成すものであり、この発明は、そのようなボタン掛け具で経験される使い難さの解消を課題にしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が対象とするのは、前方部分と後方部分とを有し、前記前方部分には一方向へ直線的に長く延びたボタン案内孔を有するボタン保持部が形成され、前記後方部分には取っ手部が形成され、前記案内孔が前記取っ手部寄りに位置し前記一方向と直交する方向の幅が広い第1案内孔と、前記第1案内孔につながるように形成されていて前記第1案内孔の前方に位置し前記第1案内孔よりも前記幅が狭い第2案内孔とを有するボタン掛け具である。
【0005】かかるボタン掛け具において、この発明が特徴とするところは、前記取っ手部が前記一方向と斜めに交差して前記ボタン保持部から後方へ延びていること、にある。
【0006】かかる発明には、次のような好ましい実施態様がある。
(1)前記取っ手部が湾曲しながら前記後方へ延びている。
(2)前記取っ手部が前記保持部から前記後方へ向かうにつれて幅が次第に広くなる。
(3)前記第1案内孔と前記第2案内孔との間に、これら両案内孔につながり、かつ、前記第1案内孔よりも幅が狭く、前記第2案内孔よりも幅が広い案内孔が少なくとも一つ介在している。
【0007】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照し、この発明に係るボタン掛け具の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0008】図1、2は、ボタン掛け具1の平面図と同図のII−II線断面図である。ボタン掛け具1は、金属やプラスチックなどからなるもので、前方部分にボタン保持部3を有し、後方部分に取っ手部4を有する。ボタン保持部3には水平線C−Cに沿って図の横方向へ長く延びる案内孔6が形成されており、この案内孔6は、取っ手部4寄りに位置していて水平線C−Cと直交する方向の幅Aが広い第1案内孔7と、第1案内孔7につながっていて保持部3の前方寄りに位置し、幅Bが第1案内孔7の幅Aよりも狭い第2案内孔8とからなる。水平線C−Cは、各案内孔7,8の幅A,Bを二等分する中心線でもあり、これら案内孔7,8は、水平線C−Cに平行して延びる直状内縁部7a,7b、8a,8bと、これら直状内縁部7aと7b、8aと8bの間に延びる弧状内縁部7c、8cとを有する。案内孔6は、第1案内孔7と第2案内孔8とがつながる中間部分9において幅が第2案内孔8に向かって次第に小さくなる。第2案内孔8の弧状内縁部8cは、ボタン掛け具1の前端部分15でもあって、この前端部分15では図示の如く弧が閉じている。ただし、前端部分15は、図に示された2本の鎖線LとLとの間を切り欠いて、弧の一部分を開いておくことができる。図1,2では、第1案内孔7に掛けられた第1ボタン11(図4参照)と第2案内孔8に掛けられた第2ボタン12(図4参照)とが仮想線で示されている。
【0009】ボタン掛け具1の後方部分に形成される取っ手部4は、水平線C−Cと斜めに交差してボタン掛け具1の後方へ、好ましくは図1の下方ヘ向かって凸となるように湾曲しながら延びている。取っ手部4は、さらに好ましくは、保持部3からボタン掛け具1の後方へ向かって幅Wが次第に大きくなるように作られる。取っ手部4には、ひも通しのためやボタン掛け具1の軽量化のために適宜の数の透孔21を設けることができる。ボタン掛け具1が携帯用のものである場合において、好ましい取っ手部4は幅Wの最大値が20〜40mmの範囲にあり、第1案内孔7の後端から取っ手部4の後端までの水平線C−C上における長さqが30〜80mmの範囲にある。また、図1の状態にある取っ手部4は、上縁部4aと下縁部4bとを有し、これら両縁部4a,4bは第1案内孔7の直状内縁部7a,7bに平行する直状外縁部7d、7eの延長上にある。湾曲した上縁部4aは、仮想線で示される曲率半径R=120mmの線よりも上方にあり、湾曲した下縁部4bは、仮想線で示される曲率半径R=200mmの線よりも上方にあることが好ましい。
【0010】図3に部分破断図で示されたズボン10は、ボタン掛け具1が使用されるものであって、内側フライ10Aに1個の大きな第1ボタン11と複数個の小さな第2ボタン12とを有し、それぞれのボタン11,12に対応するように、外側フライ10Bには1つの大きな第1ボタンホール13と複数の小さな第2ボタンホール14とが形成されている。こうしたズボン10が厚手のデニムやジーンズ等の堅い生地でできていると、第1、2ボタン11,12を第1、2ホール13,14に掛けることが必ずしも容易ではない。
【0011】図4は、使用状態にあるボタン掛け具1を着用状態にあるズボン10の一部分とともに示す図であり、ズボン10は、ボタン隠し25の一部分が破断して示されている。図において、第1ボタン11はボタン掛け具1を使用して既に第1ボタンホール13に通されている。ボタン隠し25によって覆われている第2ボタンホール14に第2ボタン12を掛けるときには、次のようにする。まず、ボタン掛け具1の取っ手部4を片手に持って矢印S方向へ、即ちボタン保持部3をズボン10の下方から上方に向けて外側フライ10Bとボタン隠し25との間から第2ボタンホール14に通す。続けて、第2ボタンの頭部12Aを第1、2案内孔7,8のいずれかに通して、第2ボタン12のシャンク12Bを第2案内孔8の弧状内縁部8cに内側から当てる。さらに続けて、第2ボタンの頭部12Aが矢印T方向、即ちズボン10着用者の身体から離れる方向へ動き、取っ手部4が矢印Tとは反対の矢印P方向へ、即ち身体に近づくようにボタン掛け具1を回転させると、頭部12Aが外側フライ10Bの外へ引き出される。このようにすると、さほどの力を使うこともなく、極めて容易に第2ボタン12を第2ボタンホール14に掛けることができる。第1ボタン11を第1ボタンホール13に掛けるときにも同様にすればよい。ただし、第1ボタン11のシャンク11Bの径が第2透孔8の幅Bよりも大きいときには、シャンク11Bをボタン掛け具1の中間部分9においてボタン保持部3に当ててその掛け具1を図4の場合と同様に回転させる。
【0012】ボタン掛け具1は、このように下方から上方に向けて第1ボタンホール13や第2ボタンホール14に通すときに、ボタン保持部3に対して斜めに交差する方向へ延びる取っ手部4が外側フライ10Bの縁から外へ出るので、ボタン保持部と取っ手部とが直状に延びていて取っ手部がボタン隠し25の下に隠れ易い従来のボタン掛け具に比べて持ち易く、しかも操作し易い。特にこのボタン掛け具1は、図示例のように第2ボタンホール14がボタン隠し25によって覆われている場合に、ボタン保持部3を第2ボタンホール14に通すと、取っ手部4が自ずとそのボタン隠し25の外へ出て隠れることがいないから扱い易く、ボタン掛け作業が極めて容易になる。また、取っ手部4は、湾曲し、好ましくは後方へ向かって幅Wが次第に大きくなるから、そのような意味においても持ち易く、ボタン掛け作業が迅速になる。このボタン掛け具1は、大小2種類のボタンを一つのボタン掛け具で処理することができるので、ズボン10の製造現場では、ボタンの大きさに合わせて掛け具を選択するという必要がない。
【0013】図5は、この発明の実施態様の一例を示す図1と同様な図面である。図示の掛け具1では、案内孔6が第1案内孔7と、第2案内孔8と、これら両案内孔7,8間に介在する第3案内孔16とで形成されている。第3案内孔16は、第1,2案内孔7,8につながり、幅Dが第1案内孔7の幅Aよりも小さく、第2案内孔8の幅Bよりも大きくなるように作られている。かかるボタン掛け具1であれば、図1のそれに比べて大きさの異なる多くの種類のボタンに対して使用することができる。第1、2案内孔7,8の間には、第3案内孔16の他にさらに案内孔を追加することもできる。
【0014】
【発明の効果】この発明に係るボタン掛け具は、直状に延びるボタン保持部に対して取っ手部が斜めに交差するように延びているから、着用したズボンのボタンホールがボタン隠しで覆われている場合でも、ボタンを掛けることが容易である。また、取っ手部が湾曲し、後方へ向かって次第に幅が広くなる態様では、ボタン掛け具が持ち易くなって、ボタン掛け作業が迅速になる。
【出願人】 【識別番号】599174041
【氏名又は名称】平田 すみ江
【出願日】 平成13年12月20日(2001.12.20)
【代理人】 【識別番号】100066267
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治 (外1名)
【公開番号】 特開2003−180407(P2003−180407A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−388257(P2001−388257)