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【発明の名称】 硬さが異なる靴底を備えたスケートボードシューズ
【発明者】 【氏名】ジェイ・キューン・ベーク

【要約】 【課題】スケートボードのライダーが用いるスケートボードのコントロールに必要な力を効率よく移動させるシューズを提供する。

【解決手段】シューズは、トーボックスを備えるアッパーと、前記アッパーの下方に配置される靴底1とで構成される。前記靴底1は、外側中足部の前方部6と、前足部の外側部7と、前足部の前方部8に一致する前記靴底1の領域に配置される外側パッド2と;前足部の内側部9と、内側中足部の前方部10に一致する前記靴底1の領域に配置される内側パッド4と;ヒール11に一致する前記靴底1の領域に配置されるヒールパッド5とで構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トーボックスを有するアッパーと、前記アッパーの下方に配置された靴底とで構成されるシューズであって、前記靴底は、外側中足部の前方部と、前足部の外側部と、前足部の前方部に一致する前記靴底の領域に配置される外側パッドと;前足部の内側部と、内側中足部の前方部に一致する前記靴底の領域に配置される内側パッドと;ヒールに一致する前記靴底の領域に配置されるヒールパッドとを備えるシューズ。
【請求項2】 前記外側パッドが、約55ショアーAの硬度を有し;前記内側パッドが、約58ショアーAの硬度を有し;前記ヒールパッドが、約62ショアーAの硬度を有する請求項1記載のシューズ。
【請求項3】 前記外側パッドが、前記トーボックスの外側を越えて配置されている請求項1記載のシューズ。
【請求項4】 前記外側パッドが、前記トーボックスの外側を越えて配置されている請求項2記載のシューズ。
【請求項5】 前記ヒールパッドが、外側中足部の後方部に一致する領域を越えて配置されている請求項1記載のシューズ。
【請求項6】 前記ヒールパッドが、外側中足部の後方部に一致する領域を越えて配置されている請求項2記載のシューズ。
【請求項7】 前記ヒールパッドが、外側中足部の後方部に一致する領域を越えて配置されている請求項4記載のシューズ。
【請求項8】 靴底を有するスケートボードシューズであって、前記靴底が、ヒール部と、内側前足部と、外側前足部とを備えることを特徴とし、前記靴底は、前記靴底の外側前足部に配置された第1パッドと;前記靴底の内側前足部に配置された第2パッドと;前記靴底のヒール部に配置された第3パッドとを備え、前記第1パッドが、約53ショアーAから約57ショアーAの硬度を有し、前記第2パッドが、約56ショアーAから約60ショアーAの硬度を有し、前記第3パッドが、約60ショアーAから約64ショアーAの硬度を有することを特徴とする、スケートボードシューズ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケートボードシューズに関し、特に、スケートボードシューズの靴底の設計に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】スケートボードは、主として、ライダーの足でコントロールされる。履物が適切なものであれば、スケートボードをさらに上手くコントロールすることができ、ライダーは、オーリー(ollies)、キックフリップ(kickflips)、クルック(crooks)のような、より多くのスケートボードのトリックを、より高度に習熟して行うことができる。スケートボード用に設計されたシューズは、ライダーの足とスケートボードとの間で力が適切に伝達するように設計される必要がある。すなわち、このシューズは、スケートボードのライダーがスケートボードのコントロールに用いる必要な力を移動できるように設計される必要がある。さらに、このシューズは、より優れたスケートボードのグリップ力をライダーに提供するように設計される必要がある。特に、シューズは、シューズのオーリー領域で、より優れたグリップ力を備える必要がある。後述のスケートボードシューズは、シューズとスケートボードの間で適切なグリップ力を有する構造、及びスケートボードとライダーの間で適切な力を容易に移動させることができる構造を備える。
【0003】
【課題を解決するための手段】後述のシューズは、スケートボードをする時の力の移動に改良を加えたものを提供する。シューズの靴底は、パッドを3つ備え、これらのパッドにおいて、シューズがスケートボードと接触する。足の前方外側に一致する靴底の領域は、硬度(durometer)が低い素材で製造される。硬度が低い素材は、スケートボードをグリップするのに役立つ。足の前方内側(足の母指球)に一致する靴底の領域は、硬度が中程度の素材で製造される。硬度が中程度の素材は、グリップ力と耐久性の両方を備える。足のヒールに一致する靴底の領域は、硬度が高い素材で製造され、これにより、力が直接移動できるように強化され、高い耐摩耗性を備える。
【0004】
【発明の実施の形態】図1は、スケートボードシューズの靴底1を示している。靴底は、外側パッド2と、トーパッド3と、内側パッド4と、ヒールパッド5とを備える。これらのパッドは、硬さが異なる素材で構成される。その結果、使用時に、スケートボーダーによってスケートボードに加えられる力を増進することができる。
【0005】外側パッド2及びトーパッド3は、約53ショアーAから約57ショアーAまでの硬度を有する。外側パッド2及びトーパッド3は、適度な硬さを備えた多くの化合物で製造されてもよい。適切な化合物は、標準マレーシアゴムが29.5%、ブタジエンゴム(例えば、BR01(登録商標)又はTaktene(登録商標)のようなポリブタジエンゴム又は高シス(high-cis)ポリブタジエンゴム)が35.4%、ブチルゴムが3.9%、シリカ(例えば、Zeosil(登録商標)、その他の分散剤)が25.5%、可塑剤(例えば、パラフィン系プロセスオイル(P Oil)又はナフテン系プロセスオイル)が4.9%、結合剤(例えば、シランの他、ゴムの加硫特性を調整するのに使用される化学物質)が0.8%で構成される。パッドは、同一の素材で異なる重量で構成されてもよく、又は類似の素材で構成されてもよいが、パッドは、相対的に柔かい硬度を有する必要がある。
【0006】外側パッドは、通常、靴底の外側に配置される。また、トーパッドは、通常、靴底の前足部領域に配置される。この2つの領域は、オーリーを行うシューズの領域となっているので、スケートボーダーにオーリー領域と呼ばれている。外側パッドは、トーパッドと一体形成されていてもよい。全体が不可分一体となって、外側パッド2とトーパッド3は、外側中足部の前方部6と、前足部の外側部7と、前足部の前方部8とに位置する。
【0007】外側パッドは、適度な粘着性を備える素材で処理又は被覆されていてもよい。実施例の1つとして、ブチルゴムは、必要とされる粘着性を備える。外側パッドが備える相対的な柔軟性(さらに強化するならば、粘着性)は、スケートボーダーが、ボードと交差させた足で強打し、又はその足を外側へ移動させてボードに横力を加えようとする試技の間、パッドとシューズ間の摩擦力又は「グリップ力」を増進する。
【0008】内側パッド4は、約56ショアーAから約60ショアーAまでの硬度を有する。内側パッドは、適度な硬さの多くの化合物で構成されてもよい。適切な化合物は、標準マレーシアゴムが19.3%、ブタジエンゴム(例えば、BR01(登録商標)又はTaktene(登録商標)のようなポリブタジエンゴム又は高シスポリブタジエンゴム)が38.5%、ニトリルブタジエンゴムが9.6%、シリカ(例えば、Zeosil(登録商標)その他の分散剤)が27.0%、可塑剤(例えば、パラフィン系プロセスオイル(P Oil)又はナフテン系プロセスオイル)が4.8%、結合剤(例えば、シランの他、ゴムの加硫特性を調整するのに使用される化学物質)が0.8%で構成される。パッドは、同一の素材で異なる重量で構成されてもよく、又は類似の素材で構成されてもよいが、外側パッド及びヒールパッドと比較して、相対的に中程度の硬度を有する必要がある。図1の実施例では、内側パッド4は、母指球(前足部の内側部9)と内側中足部の前方部10に一致する靴底の領域に位置する。
【0009】ヒールパッド5は、約60ショアーAから約64ショアーAまでの硬度を有する。ヒールパッド5は、適度な硬さの多くの化合物で構成されてもよい。適切な化合物は、標準マレーシアゴムが19.1%、ブタジエンゴム(例えば、BR01(登録商標)又はTaktene(登録商標)のようなポリブタジエンゴム又は高シスポリブタジエンゴム)が38.2%、ニトリルブタジエンゴムが9.5%、シリカ(例えば、Zeosil(登録商標)その他の分散剤)が28.6%、可塑剤(例えば、パラフィン系プロセスオイル(P Oil)又はナフテン系プロセスオイル)が3.8%、結合剤(例えば、シランの他、ゴムの加硫特性を調整するのに使用される化学物質)が0.8%で構成される。パッドは、同一の素材で異なる重量で構成されてもよく、又は類似の素材で構成されてもよいが、相対的に硬質性を備えた硬度を有する必要がある。
【0010】ヒールパッドは、ヒール11に一致する靴底の領域に位置する。しかしながら、ヒールパッド5は、図1に示した中足部の領域(すなわち、ヒールが外側中足部の後方部12に向って延在する領域)まで、やや延在してもよい。ヒールパッドが、分離した形状で提供されている場合には、ヒールと呼ばれてもよい。相対的に硬質なヒールパッドは、スケートボーダーが下方に力を加えなければならない試技の間、スケートボード上に下方の力が効率的に加わるように増進する。
【0011】このような構造をしている靴底であれば、ヒールパッドは、内側パッドより硬い。また、内側パッドは、外側パッド又はトーパッドより硬い。しかしながら、トーパッド及び外側パッドは、通常、同一の硬度を有する。パッド2,3,4,5でカバーされていないアウトソールの残りの部分は、土踏まず領域13(シューズを履くと、足の土踏まずの下に位置する領域)と、シャンク領域14と、中足部領域15に位置する。この残りの部分は、例えば、パイロン又は成形されたエチルビニルアセテートのような適切な素材で形成されていてもよい。アウトソールの土踏まず領域及び中足部領域は、シューズのミッドソールとともに一体形成されて、たとえアウトソールの機能を果たしていても、ミッドソールの露出領域と呼ばれてもよい。
【0012】各パッドは、エンボス状又は隆起状のトレッド模様を備える。図1に示した実施例では、外側パッド2及びトーパッド3のトレッド模様は、等高線16が連続するように構成されている。内側パッド4及びヒールパッド5のトレッド模様は、隆起状トレッド17が連続するように構成されている。図示されているトレッドの特別な形状は、DC Shoes Inc.の商標を表しているが、他のトレッド模様が使用されてもよい。他の商標18が、靴底の色々な位置に利用されてもよい。
【0013】図2は、靴底1がシューズアッパー26に取り付けられているスケートボードシューズ25の内側を示している。シューズの内側に、内側ヒールサイドパッド27と、内側サイドパッド28と、トーボックスパッド29とが配置されている。内側ヒールサイドパッド27は、ヒールパッド5を構成する素材と類似するもので構成される。内側ヒールサイドパッドは、約60ショアーAから約64ショアーAまでの硬度を有する。内側サイドパッド28は、内側パッド4を構成する素材と類似するもので構成される。内側サイドパッドは、約56ショアーAから約60ショアーAまでの硬度を有する。トーボックスパッド29は、外側パッド2及びトーパッド3を構成する素材と類似するもので構成される。トーボックスパッドは、約53ショアーAから約57ショアーAまでの硬度を有する。内側ヒールサイドパッドと、内側サイドパッドと、トーボックスパッドとにより、スケートボードのライダーは、足のつま先と足の内側のエッジを使って、より効果的にスケートボードをコントロールすることができる。
【0014】内側ヒールサイドパッド27と内側サイドパッド28は、より広い領域をカバーしてもよく、すなわち、アッパー26をカバーしてもよい。同様に、トーボックスパッド29は、トーボックス30のより広い部分をカバーしてもよい。トーパッド3は、トーボックスパッド29と一体形成されてもよい。また、内側パッド4は、内側サイドパッド28と一体形成されてもよい。さらに、ヒールパッド5は、内側ヒールサイドパッド27と一体形成されていてもよい。したがって、内側ヒールサイドパッド27は、ヒールパッド5から上方に延在して形成されてもよい。同様に、内側サイドパッド28は、内側パッド4から上方に延在して形成されてもよい。また、トーボックスパッド29は、トーパッド3から上方に延在して形成されてもよい。
【0015】図3は、スケートボードシューズ25の外側を示している。シューズの外側に、外側ヒールサイドパッド32と、外側サイドパッド33と、トーボックスパッド29が配置される。外側ヒールサイドパッド32は、ヒールパッド5を構成する素材と類似するもので構成される。外側ヒールサイドパッドは、約60ショアーAから約64ショアーAまでの硬度を有する。外側サイドパッド33は、外側パッド2及びトーパッド3を構成する素材と類似するもので構成される。外側サイドパッド33は、約53ショアーAから約57ショアーAまでの硬度を有する。
【0016】外側ヒールサイドパッド32と外側サイドパッド33は、より広い領域をカバーしてもよく、すなわち、アッパー26をより広くカバーしてもよい。トーボックスパッド29は、トーボックス30のより広い部分をカバーしてもよい。外側パッド2と、外側サイドパッド33と、トーボックスパッド29は、相互に一体形成されてもよい。同様に、ヒールパッド5と、外側ヒールサイドパッド32も、相互に一体形成されてもよい。したがって、外側ヒールサイドパッド32は、ヒールパッド5から上方に延在して形成されてもよい。同様に、外側サイドパッド33とトーボックスパッド29は、外側パッド2又はトーパッド3から上方に延在して形成されてもよい。
【0017】ヒールパッド5と、内側ヒールサイドパッド27と、外側ヒールサイドパッド32とが一体となって、一体型ヒールパッドを形成してもよい。一体型ヒールパッドは、ヒールの内側及び外側と、ヒールのカウンター部に一致するシューズの部分と、ヒールの足底部に一致する靴底の部分に配置されていてもよい。同様に、外側パッド2と、トーパッド3と、外側サイドパッド33と、トーボックスパッド29が、一体型オーリーパッドを形成していてもよい。一体型オーリーパッドは、トーボックスと、シューズの外側に一致する靴底の部分と、つま先及び足の外側の足底部に一致する靴底の部分に配置されていてもよい。
【0018】使用時、図示したように構成されたシューズは、スケートボーダーがスケートボードをするために履く。スケートボードに下方の力を加える試技を行うには、ライダーは、ヒール又はその他の足の部分でボードにストンピングする伝統的な方法で力を加えるが、通常の運動シューズで行うよりも、そのような力を効果的に加えることができる。スケートボードに外側の力を加える試技を行うには、ライダーは、シューズの外側又は内側のエッジでボードをスワイピングする伝統的な方法で、外方向に力を加えるが、通常の運動シューズを使用して同じアクションを行うよりも、スワイピングによって加えられた力を効果的にスケートボードに移動させることができる。したがって、ライダーは、スケートボードをよりコントロールすることができ、トリックや試技をより上手く行うことができる。
【0019】前記スケートボードシューズは、図示した素材及び特定した構造に多くの改良が加えられてもよい。現在、単に好ましいとされた前記素材の代わりに、多数のエラストマー材及びプラスチック材が使用されてもよい。実質的な被覆領域が所望の硬さを備え、かつ、ライダーとスケートボードに相互作用が働くものであれば、特定したパッドの構造が変更されてもよい。パッド同士が分離する必要はなく、図示したパッドに一致する硬さの異なる領域が一体成形物として一体成形されていてもよい。また、パッドは、シューズのミッドソールその他の構成部材と一体成形されていてもよい。したがって、発展した状況に関連して、本発明の好ましい実施例が説明されているが、本発明の好ましい実施例は、単に本発明の原理を説明したものに過ぎない。本発明の思想及び特許請求の範囲を逸脱するものでなければ、その他の実施例及び形状が考案されてもよい。
【出願人】 【識別番号】501016423
【氏名又は名称】ディシー・シューズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】DC Shoes, Inc.
【出願日】 平成15年4月18日(2003.4.18)
【代理人】 【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏 (外1名)
【公開番号】 特開2003−310303(P2003−310303A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2003−114469(P2003−114469)