| 【発明の名称】 |
ヘルメットのシェル用カバー |
| 【発明者】 |
【氏名】黒須 治 【住所又は居所】埼玉県朝霞市栄町3−7−27 テイ・エス テック株式会社内
【氏名】野杁 繁 【住所又は居所】埼玉県朝霞市栄町3−7−27 テイ・エス テック株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】シェルを簡易に保護することができ、交換が容易なヘルメットのシェル用カバーを提供する。
【解決手段】シェル2の表面に着脱可能に設けるカバー本体11を形成する。このカバー本体11の開口縁部にゴム紐などの紐体13を設ける。紐体13の伸縮によりシェル2の表面にカバー本体11を着脱可能に取付ける。シェル2の表面を保護し、汚れなどを防止できる。そして、カバー本体11を交換することにより、ヘルメット1の外観デザインを変えることができ、1つのヘルメット1でデザインの変化の態様を楽しむことができる。また、着脱可能であるから、取り外して洗濯を容易に行うことができ、清潔に使用することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シェルの表面に着脱可能に設けるカバー本体と、このカバー本体を前記シェルに取付ける取付手段とを備えることを特徴とするヘルメットのシェル用カバー。 【請求項2】 前記取付手段は、前記カバー本体の縁側に設けられた紐体であることを特徴とする請求項1記載のヘルメットのシェル用カバー。 【請求項3】 前記取付手段は、前記カバー本体に設けられ前記シェルとこのシェルの内側に設けたライナーとの間に挿入する挿着部であることを特徴とする請求項1記載のヘルメットのシェル用カバー。 【請求項4】 前記紐体が伸縮性を有することを特徴とする請求項2記載のヘルメットのシェル用カバー。 【請求項5】 前記カバー本体が保形性を有することを特徴とする請求項1記載のヘルメットのシェル用カバー。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シェルの外側を覆うヘルメットのシェル用カバーに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】ヘルメットの外側はシェルに覆われ、このシェルの外面は、塗装やステッカーシールなどが設けられ、外部に露出した状態で使用される。そして、このようにシェル外面は雨風にさらされて使用されるため、経時的に塗装の光沢が失われたり、汚損したりし、外観意匠性の低下が避けられない。 【0003】このように汚損した場合や、塗装によるデザインを変更するため、再塗装することも考えられるが、再塗装を行うと、衝撃吸収性を損ねる場合もある。 【0004】そこで、本発明は、シェルを簡易に保護することができ、交換が容易なヘルメットのシェル用カバーを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シェルの表面に着脱可能に設けるカバー本体と、このカバー本体を前記シェルに取付ける取付手段とを備えるものである。 【0006】この請求項1の構成によれば、取付手段によりシェルの表面にカバー本体を取付けることにより、シェルの表面を保護し、汚れなどを防止できる。カバー本体を交換することにより、ヘルメットの外観デザインを変えることができ、1つのヘルメットでデザインの変化の態様を楽しむことができる。また、着脱可能であるから、取り外して洗濯を容易に行うことができ、清潔に使用することができる。しかも、再塗装などと異なり、ヘルメットの衝撃性能を損うことがない。 【0007】また、請求項2の発明は、前記取付手段は、前記カバー本体の縁側に設けられた紐体であるものである。 【0008】この請求項2の構成によれば、シェルの表面にカバー本体を被せ、縁側を紐体により締めるようにしてカバー本体をヘルメットに簡便に取付けることができる。 【0009】また、請求項3の発明は、前記取付手段は、前記カバー本体に設けられ前記シェルとこのシェルの内側に設けたライナーとの間に挿入する挿着部である。 【0010】この請求項3の構成によれば、シェルの表面にカバー本体を被せ、挿着部をシェルとライナーとの間に挿入することによりカバー本体をヘルメットに簡便に取付けることができる。 【0011】さらに、請求項4の発明は、前記紐体が伸縮性を有するものである。 【0012】この請求項4の構成によれば、縮んだ縁側を開くようにしてシェルの表面にカバー本体を被せると、伸縮性を有する紐体が縮んで縁側が締まり、ヘルメットにカバー本体を容易に取り付けることができる。 【0013】さらに、請求項5の発明は、前記カバー本体が保形性を有するものである。 【0014】この請求項5の構成によれば、カバー本体をそのままシェルの表面に被せて使用することができる。 【0015】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図3は、本発明の第1実施形態を示し、同図に示すように、ヘルメット1は、外殻をなす合成樹脂製のシェル2の内面に、スチレン系ビーズ発泡樹脂製等の衝撃吸収ライナー3を設けている。前記シェル2は、ポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可能な合成樹脂により一体成形されている。前記ライナー3の内面には内装体4が着脱可能に設けられ、この内装体4は、例えばスポンジ状のクッション材の表面を通気性を有する布地で覆ってなる。また、シェル2の下周縁2Aには硬質ゴムなどからなるロアモール5が嵌め込まれて固定されている。 【0016】前記シェル2の外面である表面を覆うシェル用カバー10のカバー本体11は、布製,革製、合成皮革などの材料からなり、布には天然繊維や化学繊維を用いた織布や編布を用いることができ、化学繊維にはナイロンやポリエステルなどが挙げられ、編布には所謂トリコットが好適である。また、カバー本体11には、撥水性を有する材料を用いたり、布などに撥水処理を施して撥水性を付与したものを用いてもよい。さらに、カバー本体11に衝撃吸収性を有する材料を用いれば、ヘルメット1の衝撃性能を向上できる。 【0017】この例では、カバー本体11は折り畳み可能な伸縮性と通気性を有する材料から形成され、シェル2の下周縁2Aに対応して、開口縁部12を有する。前記カバー本体11には、取付手段として伸縮性を有する紐体13が設けられ、この伸縮性を有する紐体13の例としてゴム紐などが挙げられる。そして、前記カバー本体11の前記開口縁部12を内側に折り返して縫着し、袋状縁部14を形成し、この袋状縁部14内に前記紐体13を挿入し、該紐体13の伸縮力により開口縁部12を狭めるようにしている。尚、好ましくは開口縁部12の全周に袋状縁部14を形成し、この袋状縁部の全長に紐体13を設ける。尚、袋状縁部14を形成せずに紐体13を直接開口縁部12の内面側に縫着するようにしてもよい。 【0018】また、前記カバー本体11の表面には、模様などデザイン15が施されており、図2ではランダムな複数の玉模様を有するものを図示している。 【0019】次に、前記シェル用カバー10の使用方法につき説明すると、図2に示すように、開口縁部12にゴムなどの伸縮性を有する紐体13を設けたシェル用カバー10は、紐体13の収縮力により開口縁部12が縮んでおり、開口縁部12を開くようにしてシェル2の表面に被せる。すると、開いていた開口縁部12が、図1及び図3に示すように、シェル2の下周縁2Aの内側に縮まり、開口縁部12がヘルメット1の下周縁に係止し、カバー本体11がヘルメット1に取付けられる。このようにシェル2の表面にカバー本体11を被せることにより、シェル2の表面が露出せず、表面が保護され、汚れを防止できる。 【0020】そして、図2のように、シェル2の表面が無地であれば、カバー本体11を被せることにより、ヘルメット1に新しいデザインを付与することができる。また、伸縮性の紐体3により開口縁部12が伸縮するから、シェル2への取付け取外しが簡易であり、カバー本体11が汚れたら、取り外して洗濯を容易に行うことができる。 【0021】このように本実施形態では、請求項1に対応して、シェル2の表面に着脱可能に設けるカバー本体11と、このカバー本体11をシェル2に取付ける取付手段たる紐体13とを備えるから、紐体13によりシェル2の表面にカバー本体11を取付けることにより、シェル2の表面を保護し、汚れなどを防止できる。そして、カバー本体11を交換することにより、ヘルメット1の外観デザインを変えることができ、1つのヘルメット1でデザインの変化の態様を楽しむことができる。また、カバー本体11は、着脱可能であるから、取り外して洗濯を容易に行うことができ、清潔に使用することができる。 【0022】また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、取付手段は、カバー本体11の縁側たる開口縁部12に設けられた紐体13であるから、シェル2の表面にカバー本体11を被せ、開口縁部12を紐体13により締めるようにしてカバー本体11をヘルメット1に簡便に取付けることができる。 【0023】さらに、このように本実施形態では、請求項4に対応して、紐体13が伸縮性を有するから、縮んだ開口縁部12を開くようにしてシェル2の表面にカバー本体11を被せると、伸縮性を有する紐体13が縮んで開口縁部12が締まり、ヘルメット1にカバー本体11を容易に取り付けることができる。 【0024】図4は本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、伸縮性の少ない紐体13Aを用い、この紐体13Aを前記袋状縁部14内に挿通し、紐体13Aの両端部13T,13Tを袋状縁部14から引き出し、該端部13T,13Tを縛るなどして開口縁部12を絞り、縛った端部13T,13Tを解くことにより、開口縁部12を開けるように構成している。 【0025】したがって、カバー本体11をシェル2の表面に被せ、紐体13Aの両端部13T,13Tを縛って開口縁部12を絞り、該開口縁部12をヘルメット1の下周縁に係止して取り付けることができる。 【0026】このように本実施形態では、請求項1に対応して、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏し、また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、取付手段は、前記カバー本体11の縁側たる開口縁部12に設けられた紐体13Aであるから、シェル2の表面にカバー本体11を被せ、開口縁部12を紐体13Aにより締めるようにしてカバー本体11をヘルメット1に簡便に取付けることができる。 【0027】図5及び図6は本発明の第3実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、開口縁部12に合成樹脂板などからなる挿着部21を設ける。この挿着部21は板片状のものや帯状のものなどを用いることができ、挿着部21の基端側を前記開口縁部12に縫着やウエルダー加工により取り付けられ、図6に示すように、挿着部21の先端を前記シェル2とライナー3との隙間22に挿入可能になっており、この隙間22はヘルメット1の下周縁に於いて開口する。 【0028】このように本実施形態では、請求項1に対応して、上記実施形態と同様な作用・効果を奏し、また、この例では請求項3に対応して、取付手段は、カバー本体11に設けられシェル2とこのシェル2の内側に設けたライナー3との間に挿入する挿着部21であるから、シェル2の表面にカバー本体11を被せ、挿着部21をシェル2とライナー3との間に挿入することによりカバー本体11をヘルメット1に簡便に取付けることができる。 【0029】図7は本発明の第4実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、取付手段として、係止具たる面ファスナーを用いた例であり、カバー本体11の開口縁部12の内面に雄型の面ファスナー31を縫着や接着などにより設け、この面ファスナー31を内装体4の布地に着脱可能に係止したり、内装体4に接着や縫着により設けた雌型の面ファスナー(図示せず)に着脱可能に係止したりしてカバー本体11を着脱可能にシェル2に設ける。 【0030】このように本実施形態では、請求項1に対応して、上記実施形態と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、取付手段が係止具たる面ファスナー31であるから、着脱を簡便に行うことができる。 【0031】図8は本発明の第5実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、取付手段として、係止具たるホックを用いた例であり、カバー本体11の開口縁部12の内面に雄雌ホック41,42の一方を設けると共に、内装体4の外面に雄雌ホック41,42の他方を設け、これら雄雌ホック41,42によりカバー本体11を着脱可能にシェル2に設ける。尚、ホック41,42は樹脂製のものを用いることができる。 【0032】このように本実施形態では、請求項1に対応して、上記実施形態と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、取付手段が係止具たるホック41,42であるから、着脱を簡便に行うことができる。また、ホックに変えて、カバー本体11の開口縁部12とヘルメット1の下周縁側とを樹脂製等のファスナーにより着脱可能に設けてもよい。 【0033】図9は本発明の第6実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、ヘルメット1にゴーグル51付きのものであり、このゴーグル51のバンド52を挿通する孔53を、カバー本体11に設けており、バンド52を孔53に挿通することにより、ゴーグル51付きのヘルメット1へのシェル用カバー10の取り付けが容易となる。 【0034】図10は本発明の第7実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、カバー本体11Aは、例えば真空成形や熱プレス成形により成形された樹脂成形品であって、シェル2の表面形状に倣って成形され、保形性を有する。そして、この例の取付手段としては、シェル2とカバー本体11との間に設ける両面粘着テープ61などを用いる。尚、この粘着テープ61の粘着強さはシェル2にカバー本体11を固定可能で、かつ取外しの際には、カバー本体11Aが変形するなどの無理がなく剥がれる程度とする。 【0035】このように本実施形態では、請求項1に対応して、上記実施形態と同様の作用・効果を奏し、また、このように本実施形態では、請求項5に対応して、カバー本体11Aが保形性を有するから、カバー本体11Aをそのままシェル2の表面に被せて使用することができる。 【0036】尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、カバー本体の材料には各種のものを用いることができ、実施形態で示したように、シェルの表面全体を覆うタイプのもの以外にシェルの表面を部分的に覆うタイプのものでもよい。また、取付手段も実施形態に記載のものに限らず、カバー本体をシェルの表面に着脱可能に固定できるものであれば各種のものを用いることができる。さらに、本発明のシェル用カバーは、イヤーカバー付きのヘルメットなどにも適用可能である。 【0037】 【発明の効果】請求項1の発明は、シェルの表面に着脱可能に設けるカバー本体と、このカバー本体を前記シェルに取付ける取付手段とを備えるものであり、シェルを簡易に保護することができ、交換が容易なヘルメットのシェル用カバーを提供することができる。 【0038】また、請求項2の発明は、前記取付手段は、前記カバー本体の縁側に設けられた紐体であるものであり、シェルを簡易に保護することができ、交換が容易なヘルメットのシェル用カバーを提供することができる。 【0039】また、請求項3の発明は、前記取付手段は、前記カバー本体に設けられ前記シェルとこのシェルの内側に設けたライナーとの間に挿入する挿着部である。 【0040】さらに、請求項4の発明は、前記紐体が伸縮性を有するものであり、シェルを簡易に保護することができ、交換が容易なヘルメットのシェル用カバーを提供することができる。 【0041】さらに、請求項5の発明は、前記カバー本体が保形性を有するものであり、シェルを簡易に保護することができ、交換が容易なヘルメットのシェル用カバーを提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000220066 【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社 【住所又は居所】埼玉県朝霞市栄町3丁目7番27号
|
| 【出願日】 |
平成14年5月29日(2002.5.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
|
| 【公開番号】 |
特開2003−342822(P2003−342822A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−156437(P2002−156437) |
|