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【発明の名称】 簡易帽子
【発明者】 【氏名】吉田 澄子

【要約】 【課題】平板で柔軟な帽子素材に環状の薄い金属板を貼り付け、この金属板を周方向に屈曲させる簡易帽子における金属板の貼り付けを簡単にする。

【解決手段】不織布のような柔軟で平板な帽子素材1に、薄い可塑性金属板を環状に貼り付け、この金属板を周方向に集束屈曲させて帽子を形成させる簡易帽子において、テープ状アルミニウム薄板2の片面に接着剤4を塗布して剥離テープ5で被覆したテープ材を用い、あらかじめ波状突条61をそなえた円錐ローラ6、6に挟んで一方側縁から他方側縁に向けて次第に大きくなる均等な屈曲部3を形成し、このテープ材2aの剥離テープ5を除いて、帽子素材1の所定位置に貼り付けて形成させている。なお、テープ状アルミニウム薄板2は厚さを薄くして、屈曲部3を重ね合わせて複数層に貼り付けるとさらに効果的である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柔軟で平板な帽子素材に、薄い可塑性金属板を環状に貼り付け、この金属板を周方向に屈曲集束させて帽子を形成させる簡易帽子において、テープ状アルミニウム薄板の片面に接着剤を塗布して剥離テープで被覆したテープ材に、一方側縁から他方側縁に向けて次第に大きくなる波状の屈曲部を均等に多数形成させ、前記屈曲部を形成したテープ材の剥離テープを除いて、帽子素材の所定位置に前記一方側縁を外側にし屈曲部が大きい他方側縁を内側にして貼り付けて形成したことを特徴とする簡易帽子。
【請求項2】 前記テープ状アルミニウム薄板が、屈曲部を重ね合わせて複数層に接着され、所要の厚さを形成している請求項1の簡易帽子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板で柔軟な帽子素材と、この帽子素材を頭にかぶせたときに頭部側面になる部分に環状に貼り付けた薄い金属板とで形成され、この帽子素材を金属板とともに周方向に集束して手で握り締め、金属板を屈曲させて帽子を形成させる簡易帽子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】柔軟な帽子素材を平面に広げた状態で、帽子素材の周縁部分に薄い可塑性金属板を環状に貼り付け、この帽子素材を束ねて金属板を集束して握り締め、金属板を屈曲させて帽子を形成させる簡易帽子は、実開平2−26901号に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、可塑性金属板を薄い金属板材料から環状に打ち抜くことは、歩留まりが悪いため、テープ状にした金属板を弧状に曲げながら接着剤で貼り付けるようにしているが、環状の内外径の差により貼り付けられたテープの内径側が不規則に屈曲し、貼り付け作業が面倒で円滑な環状を形成させにくいだけでなく、握り締めて帽子を形成したときの金属板の屈曲が不規則になるため、屈曲による弾性が十分に得られず、帽子をかぶったときのフィット感が悪く脱げ易いなどの欠点があった。本発明は、このような点を改良したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため可塑性金属板として、所要厚さのテープ状アルミニウム薄板の片面に接着剤を塗布して剥離テープで被覆したテープ材を用い、テープ材の一方側縁から他方側縁に向けて次第に大きくなる波状の屈曲部を均等に多数形成させ、このように均等な屈曲部を形成したテープ材の剥離テープを除いて、帽子素材の所定位置に貼り付けるようにしており、接着されたアルミニウム薄板が、放射状に均等な屈曲部(しわ)をそなえるようにしている。また、テープ状アルミニウム薄板の厚さを所要の厚さより薄くし、屈曲部を重ね合わせて複数層に接着することで所要の厚さを形成させることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】これを図に示す実施例について説明する。図1は本発明の実施例を示す平面図、図2は使用するテープ材、図3はA−A断面図、図4は図3の右側面図(内周側)である。1は不織布などの柔軟で平板な帽子素材、2はテープ状のアルミニウム薄板、3はアルミニウム薄板2に形成した屈曲部であり、適宜形状の帽子素材1の所定位置に、テープ状のアルミニウム薄板2を内周側に屈曲部3を形成して環状に接着させている。
【0006】この実施例では、帽子素材1として直径48mm程度の円形の不織布を用い、アルミニウム薄板2は、幅20mm厚さ約50ミクロンのテープ状で、図2に示すように、あらかじめ片面に接着剤4を塗布して剥離テープ5で被覆したテープ材2aとしており、このテープ材2aを図6および図7に示すように、外周面の軸方向に多数の波状突条61をそなえた円錐ローラ6、6で挟んで、テープの一方側縁から他方側縁に向けて次第に大きくなる波状の屈曲部3を均等に形成させる。なお、図の波状突条61の数は少なく示している。このように、多数の屈曲部3を均等に形成したテープ材2aは弧状に曲がり、エッジワイズ方向(幅方向)に湾曲させ易く、屈曲部3を大きい側縁を内径側にして均剥離テープ5を取り除きながら帽子素材1の所定位置に貼り付ける。
【0007】図5は、別の実施例で、厚さを薄く(25ミクロン)したアルミニウム薄板を用い、前記と同様に帽子素材1の所定位置に貼り付けた上に、さらに屈曲部3を重ね合わせて、アルミニウム薄板を複数層(2層)に接着させることで所要の厚さを形成させている。なお、重ね合わせる層の数は、貼り付けの手数を考慮すれば2〜3層にするのが好ましく、層の数に合わせてアルミニウム薄板の厚さを薄くしたテープ材を用いればよい。
【0008】
【発明の効果】このように本発明は、柔軟で平板な帽子素材に、薄い可塑性金属板を環状に貼り付け、この金属板を周方向に屈曲させて帽子を形成させる簡易帽子において、前記可塑性金属板は、テープ状アルミニウム薄板の片面に接着剤を塗布して剥離テープで被覆したテープ材を用い、一方側縁から他方側縁に向けて次第に大きくなる波状の屈曲部を均等に多数形成させ、このテープ材の剥離テープを除いて、帽子素材の所定位置に貼り付けるようにしているので、アルミニウム薄板は、あらかじめ屈曲部が均等に設けられて幅方向に曲がり易く、帽子素材の適正な位置に円滑な環状に容易に貼り付けることができ、不規則な屈曲がなく体裁が良いだけでなく、帽子素材を束ねて握り絞め帽子を形成するときに束ね易く、屈曲部が均等に圧縮されて弾性分布が均一になり、頭部へのフィット感が良好になるなどの効果がある。なお、金属板をアルミニウム薄板にすることにより、頭部への電磁作用で健康保持や肩こりなどの疾病を軽減させる効果が得られる。
【0009】また、テープ状アルミニウム薄板の厚さを薄くし、屈曲部を重ね合わせて複数層に接着することで所要の厚さを形成させるようにすれば、アルミニウム薄板の剛性が小さく、側縁に触れたときにも負傷することがないとともに、各層のアルミニウム薄板相互間に接着剤が介在しているため、屈曲部の弾性を増大させるなどの利点が得られ、貼り付ける前に屈曲部が均一に形成されているため、屈曲部の重なりが容易になる。
【出願人】 【識別番号】592125868
【氏名又は名称】吉田 澄子
【出願日】 平成13年10月15日(2001.10.15)
【代理人】 【識別番号】100062122
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 義博
【公開番号】 特開2003−119610(P2003−119610A)
【公開日】 平成15年4月23日(2003.4.23)
【出願番号】 特願2001−316533(P2001−316533)