| 【発明の名称】 |
産業用安全帽 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 清 【住所又は居所】東京都墨田区業平五丁目1番12号 オーベクス株式会社内
【氏名】中西 勲 【住所又は居所】東京都港区海岸一丁目4番8号 スターライト販売株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】帽体ならびに着装体の構成を簡素化するとともに、帽体には着装体の取付け部以外にアゴ紐を取付けるための特別な手段を必要とせず、また、ミミ紐を介することなくアゴ紐を簡単かつ確実に装着することができ、脱落するおそれのない、着装安定性に優れた産業用安全帽を提供する。
【解決手段】内周壁の所要高さ位置において、ハンモックとヘッドバンドおよびこれらを内部に装着する取付け用ハンガーからなる着装体を取付けるため、複数の係合支柱21,21・・・を一体的に形成した合成樹脂製の帽体2を構成するに際し、前記複数の係合支柱21,21・・・・を、所要の高さ位置における内接円Cの中心Oを通る長径軸A線に対して左右対称で、かつ少なくともその一つが内接円Cと、この内接円Cの中心Oを通る短径軸a線の交点P,Pに位置するよう均等に配置し、この交点に配置した係合支柱をアゴ紐の取付け部とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内周壁の所要の高さ位置において、ハンモックとヘッドバンドおよびこれらを内部に装着する取付け用ハンガーからなる着装体を取付けるため、複数の係合支柱を一体的に形成した合成樹脂製の帽体を構成するに際し、前記複数の係合支柱を、前記所要の高さ位置における内接円の中心を通る長径軸線に対して左右対称となるよう均等に、かつ少なくともその一つが内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に位置する内周壁に配置し、前記内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に位置する内周壁に配置した係合支柱をアゴ紐の取付け部としたことを特徴とする産業用安全帽。 【請求項2】前記着装体を構成する取付け用ハンガーが、所要の幅と長さとを有する一対の合成樹脂製の帯状体からなるものであって、それぞれ所要の部位に、前記一方側に配置された係合支柱を受け入れ、かつ前記ハンモックを構成するハンモックテープの一端を係合保持する係合片が設けられるとともに、その内周部にヘッドバンドを係合保持する支持片を一体的に設けたことを特徴とする請求項1に記載の産業用安全帽。 【請求項3】前記ヘッドバンドが、頭の全周に亙って装着可能な長さで、かつ後頭部において両端部が互いに重ね合わせ可能な柔軟性を有する熱可塑性合成樹脂からなる帯状体で形成され、この帯状体の一方の端部を固定部とし、この固定部の表面の両側縁に長手方向に沿って側壁を形成し、この対向する側壁の前後部にブリッジを架橋させるとともに、側壁間に囲まれた表面部に前後方向に沿ってラチエット歯を形成し、他方の端部を可動部とし、その裏面に前記固定部のラチエット歯と噛み合うラチエット歯を形成し、もって長さを調節自在としたことを特徴とする請求項1に記載の産業用安全帽である。 【請求項4】前記ヘッドバンドが、頭の全周に亙って装着可能な長さで、かつ後頭部において両端部が互いに重ね合わせ可能な柔軟性を有する熱可塑性合成樹脂からなる帯状体で形成されるとともに、前記取付けハンガーの内周部に設けられた支持片と対応する部位に、前記支持片と係合するスリットを上下方向に所要の間隔を存して形成したことを特徴とする請求項1又は3に記載の産業用安全帽。 【請求項5】前記アゴ紐が、熱可塑性の合成繊維製の織りテープからなるのもであって、その基端部に、前記係合支柱と係合する長孔を形成するとともに、長孔の周辺部を押圧状態で加熱して板状とし、前記内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に配置した係合支柱に前記長孔を係合保持させたことを特徴とする請求項1に記載の産業用安全帽。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、工事現場や製造工場の現場などにおいて、物体の飛来又は落下による危険あるいは墜落による危険等に対して、頭部を保護するために作業者が着用する産業用安全帽に関するものである。 【0002】 【従来の技術】頭部を保護するために着用するヘルメット、保安帽、保護帽などと称される産業用安全帽は、一般に、着用者の頭部を覆う帽体の内側に、ハンモックとヘッドバンドとがハンモック取付けハンガーに取付けられた着装体と、アゴ紐等を装着した構成からなるもので、ハンモックの支持手段については4点、6点あるいは8点支持のものが知られている。 【0003】また、アゴ紐の装着手段については、着装体の一部として装着されたヘッドバンドに取付けられるミミ紐や、ハンモック取付けハンガーに装着されたミミ紐を介してアゴ紐を連結したものが一般的であるが、なかには、帽体内側の周縁部にミミ紐の取付け部を別途に設け、ミミ紐を介してアゴ紐を連結するよう構成されているものも見受けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】これら従来の産業用安全帽は、ミミ紐が不可欠の部品であるため、着装体の構成が複雑化せざるを得ず、部品点数や組立て工数が多くなるとともに、取付け不良が生じ易いという問題がある。 【0005】また、アゴ紐がミミ紐に遊びを持って挿通されているので、帽体に前後方向から衝撃が加わったような場合、ミミ紐の張設の仕方や頭部とヘッドバンドとの密着状態によっては、ミミ紐とアゴ紐との支点がずれて帽子が脱げ落ちるなどの問題がある一方、ミミ紐を介することなくアゴ紐を取付ける場合には、帽体の周縁部に着装体の取付け部とは別に付加的な取付け部を設けてアゴ紐を固定するか、あるいはリベット等で帽体にアゴ紐を固定する以外には手段がなかった。 【0006】この発明はかかる現状に鑑み、帽体ならびに着装体の構成を簡素化するとともに、帽体には着装体の取付け部以外にアゴ紐を取付けるための特別な手段を必要とせず、また、ミミ紐を介することなくアゴ紐を簡単かつ確実に装着することができ、脱落するおそれのない、着装安定性に優れた産業用安全帽を提供せんとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、内周壁の所要の高さ位置において、ハンモックとヘッドバンドおよびこれらを内部に装着する取付け用ハンガーからなる着装体を取付けるため、複数の係合支柱を一体的に形成した合成樹脂製の帽体を構成するに際し、前記複数の係合支柱を、前記所要の高さ位置における内接円の中心を通る長径軸線に対して左右対称で、かつ少なくともその一つが内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に位置するよう均等に配置し、前記内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に配置した係合支柱をアゴ紐の取付け部としたことを特徴とする産業用安全帽である。 【0008】かかる構成を採用することによって、帽体内に着装体を取付けるための係合支柱を設ける以外は、アゴ紐を取付けるための取付け手段を必要とせず、ミミ紐を削減し、また、ミミ紐を介することなくアゴ紐を簡単かつ確実に装着することができ、アゴ紐が帽体から脱落することがない。 【0009】また、この発明の請求項2に記載の発明は、前記着装体を構成する取付け用ハンガーが、所要の幅と長さとを有する一対の合成樹脂製の帯状体からなるものであって、それぞれ所要の部位に、前記一方側に配置された係合支柱を受け入れ、かつ前記ハンモックを構成するハンモックテープの一端を係合保持する係合片が設けられるとともに、その内周部にヘッドバンドを係合保持する支持片を一体的に設けたことを特徴とする請求項1に記載の産業用安全帽である。 【0010】また、この発明の請求項3に記載の発明は、前記ヘッドバンドが、頭の全周に亙って装着可能な長さで、かつ後頭部において両端部が互いに重ね合わせ可能な柔軟性を有する熱可塑性合成樹脂からなる帯状体で形成され、この帯状体の一方の端部を固定部とし、この固定部の表面の両側縁に長手方向に沿って側壁を形成し、この対向する側壁の前後部にブリッジを架橋させるとともに、側壁間に囲まれた表面部に前後方向に沿ってラチエット歯を形成し、他方の端部を可動部とし、その裏面に前記固定部のラチエット歯と噛み合うラチエット歯を形成し、もって長さを調節自在としたことを特徴とする請求項1に記載の産業用安全帽である。 【0011】また、この発明の請求項4に記載の発明は、前記ヘッドバンドが、頭の全周に亙って装着可能な長さで、かつ後頭部において両端部が互いに重ね合わせ可能な柔軟性を有する熱可塑性合成樹脂からなる帯状体で形成されるとともに、前記取付けハンガーの内周部に設けられた支持片と対応する部位に、前記支持片と係合するスリットを上下方向に所要の間隔を存して形成したことを特徴とする請求項1又は3に記載の産業用安全帽である。 【0012】さらに、この発明の請求項5に記載の発明は、前記アゴ紐が、熱可塑性の合成繊維製の織りテープからなるのもであって、その基端部に、前記係合支柱と係合する長孔を形成するとともに、長孔の周辺部を押圧状態で加熱して板状とし、前記内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に配置した係合支柱に前記長孔を係合保持させたことを特徴とする請求項1に記載の産業用安全帽である。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の産業用安全帽の好ましい実施の形態について添付の図面を参照して説明する。 【0014】この発明の産業用安全帽1は、帽体2と、ハンモック3とヘッドバンド4とを前記帽体2に装着するための取付けハンガー5と、アゴ紐6とから構成されるもので、この発明においては、前記ハンモック3とヘッドバンド4および取付けハンガー5を含めて着装体と表現する場合もある。 【0015】前記帽体2は、高密度ポリエチレン、アクリル・ニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS樹脂)、ポリカーボネートなどの耐衝撃性に優れる合成樹脂からなるものであって、その内周壁の所要の部位に、前記取付けハンガー5を介してハンモック3とヘッドバンド4とを装着するための係合支柱21,21・・・が一体的に設けられるものであるが、この発明においては、帽体2を頭部に装着したとき、前記装着体が最も好適な位置になるよう開口縁2aから所要の高さで、かつ当該高さ位置における楕円形状の内接円Cの中心Oを通る短径軸a線と内周壁との交点P,Pにアゴ紐6を係合保持する係合支柱21,21を設けるとともに、前記中心Oを通る長径軸A線に対して左右対称となるよう他の係合支柱21,21・・・を配置するもので、図2においては計6つを左右対称に配している。 【0016】頭部に直接当接するハンモック3は、所要の径のリング体3aと、このリング体3aに移動自在な状態で係合する6個のリング状のハンモックテープ3bからなるもので、各ハンモックテープ3bの他端部は後述の取付けハンガー5と係合することによって帽体2内に保持されるもので、丈夫で加工性のよいものであれば、その材質には特段の制限はない。 【0017】ヘッドバンド4は、全体が緩やかな円弧状を描き、かつ所要の幅と長さとを有する低密度ポリエチレンなど比較的に柔軟性のある合成樹脂からなるバンド主体4aの上縁部に所要の間隔を存して4つの突出部4bを一体的に形成し、この突出部4bに2つのスリット4cを上下方向に間隔を存して形成して、取付けハンガー5の装着部とするとともに、このバンド主体4aの両端部近傍の下縁部にそれぞれ帯状の延出部4d,4eを一体的に形成し、長さの短い延出部4eの表面側の両側縁に長手方向に沿って高さの低い側壁4f,4fをそれぞれ形成し、両側壁4f,4f間に一対のブリッジ4g,4gを架橋し、かつ前記側壁4f,4fと一対のブリッジ4g,4gに囲まれた表面部にラチエット歯Rを設け、他方の長い延出部4dの裏面には、前記ラチエット歯Rに噛み合うラチエットrを形成したもので、延出部4dの先端部を前記前方のブリッジ4g(図3における右側)から挿入し、所定の位置、すなわち着用者の頭の大きさにフィットする位置で挿入を停止すると、互いのラチエット歯R,rが噛み合い緩むことがなく、緩めるに際しては側壁4f,4fを内側に押圧して撓ませると簡単に噛み合いを解除させることができる。 【0018】なお、バンド主体4aの表面側のほぼ中央部には、一対の円筒状の突起4h,4hが所要の間隔を存して形成されているが、この突起4h,4hは、帽体2の前側の内周壁とヘッドバンド4との間隔を一定に保持するためのものである。 【0019】前記ハンモック3とヘッドバンド4を帽体2に装着するための取付けハンガー5は、所要の幅と長さとを有する一対の合成樹脂製の帯状体5a(図4においては一方のみを表示)からなるものであって、それぞれ所要の部位に、前記内周壁に配置された一方側の複数の係合支柱21を受け入れ、かつ前記ハンモック3を構成するハンモックテープ3bの一端を係合保持する平面視逆三角形状の3つの係合片5b,5b,5bが一体的に設けられるとともに、帯状体5aの一部を帽体2の内側方向に向けて浮かせ、その上縁の一部を上方に延出させて張出し縁5c,5cを形成し、この張出し縁5c,5cの表面に釦状の支持片5d,5dを突設したもので、この支持片5d,5dを図3に示すように前記ヘッドバンド4のスリット4cと係合させることによってヘッドバンド4を係合保持し、各係合片5bの先端側の係合部5eに帽体2の内周壁に突設した係合支柱21を係合保持させることによってハンモック3とヘッドバンド4とを帽体2内に装着するものである。 【0020】なお、ハンモックテープ3bの係合片5bへの装着は、図1に示すように、一本のハンモックテープ3bをリング体3aに係合させたのち、その一端側を係合片5bに挿通し、しかるのち互いの端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部を縫付けることによって行うものである。 【0021】アゴ紐6は、所要長の熱可塑性合成繊維からなる一対の織りテープ6a,6bからなるもので、各織りテープ6a,6bの一端部には帽体2の内周壁に突設された係合支柱21と係合するための長孔6cが穿たれるとともに、この長孔6cの周縁部(図5における点表示部)を押圧しながら加熱して板状に成形し強度の向上を図ったもので、一方の織りテープ6aの他端部には雄型のバックル片7aを、他方の織りテープ6bの他端部には雌型のバックル片7bを固定したものである。 【0022】かかるアゴ紐6の帽体2への取付けは、図6に示すように、帽体2の左右の内周壁に対称的に配置された係合支柱のうち、楕円形状の内接円の中心軸を通る短径軸a線の交点P,Pに位置する内周壁に形成された係合支柱21に各織りテープ6a,6bの長孔6cを係合させ、ついで取付けハンガー5の中央部に位置する係合片5bの空隙部に係合支柱21に挿入し、この係合支柱21を係合孔5e内に落とし込み係合保持させることによって行うものである。 【0023】 【発明の効果】この発明の産業用安全帽は、ハンモック及びヘッドバンドを装着した取付けハンガーを帽体に取付けるに際し、複数の係合支柱を、内周壁の所要の高さ位置における内接円の中心を通る長径軸線に対して左右対称となるよう均等に、かつ少なくともその一つが内接円と、この内接円の中心を通る短径軸線の交点に位置する内周壁に配置し、この交点に位置する内周壁に配置した係合支柱をアゴ紐の取付け部としたので、アゴ紐の取付け構造を大幅に簡略化できるとともに、従来のようにミミ紐を介することなくアゴ紐を簡単かつ確実に帽体に装着することができ、アゴ紐が帽体から脱落するおそれがない。 【0024】特に、この発明の産業用安全帽は、前記のように内周壁の特定の部位、すなわち帽体の中心にアゴ紐が位置するよう係合支柱を設けたので、確実に装着者のアゴにアゴ紐をセットさせることができ、ミミ紐を不要とすることによって部品点数を少なくし、帽体への着装体の装着工程を簡略化させることができる。 【0025】また、取付けハンガーは、帽体の内周壁に特定の条件のもとに左右対称に配置されているので安定性が極めて高く、係合支柱から外れるおそれがなく、ヘッドバンドの揺れが少なく、アゴ紐自体が直接帽体に取付けられているので、帽体に前後方向から衝撃を受けた場合においても、ヘッドバンドの密着固定状態と相俟って優れた装着安定性を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000103600 【氏名又は名称】オーベクス株式会社 【住所又は居所】東京都墨田区業平5丁目1番12号 【識別番号】501279659 【氏名又は名称】スターライト販売 株式会社 【住所又は居所】東京都港区海岸一丁目4番8号
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| 【出願日】 |
平成13年7月13日(2001.7.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069903 【弁理士】 【氏名又は名称】幸田 全弘
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| 【公開番号】 |
特開2003−27323(P2003−27323A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月29日(2003.1.29) |
| 【出願番号】 |
特願2001−213162(P2001−213162) |
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