| 【発明の名称】 |
ボタンの緩み・脱落防止具 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊奈 寿章 【住所又は居所】大阪市中央区南本町4丁目2番4号、モリト株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生地(F)とボタン(11;21)の貫通穴(12;22)との間に位置する糸束(Y1;Y2)にかぶせるチューブ状又はリング状のキャップ(10;20;30)からなることを特徴とするボタンの緩み・脱落防止具。 【請求項2】 前記チューブ状又はリング状のキャップ(10;20;30)に切り欠き(13;23;31)を設けた請求項1記載のボタンの緩み・脱落防止具。 【請求項3】 前記切り欠きに、糸束は通過できるが、逆行はできない手段を設けた請求項1又は2記載のボタンの緩み・脱落防止具。 【請求項4】 糸束は通過できるが、逆行はできない前記手段が、切り欠きのV字型横断面である請求項3記載のボタンの緩み・脱落防止具。 【請求項5】 糸束は通過できるが、逆行はできない前記手段が、切り欠き部に設けた係合部(32)である請求項3記載のボタンの緩み・脱落防止具。 【請求項6】 前記チューブ状又はリング状のキャップの円周に沿って溝(14;37)が形成されている請求項1ないし5のいずれかに記載のボタンの緩み・脱落防止具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はボタンの緩みや脱落を防止するための器具に関する。ボタンは、衣服用、かばん用、靴用、その他、糸付けされているものであればどのようなものであってもよい。 【0002】 【従来の技術】周知のように、ボタンは、生地とボタンの貫通穴との間を糸で何度も往復させて緊縛することにより、固定されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】頻繁なボタンの掛け外しや長年月の使用により、ボタンの取付けがゆるくなったり、糸がすり切れたりして、それを放置するとやがて抜け落ちてしまうのは誰でも経験していることである。 【0004】糸のほつれを防ぐため、例えば特開平8−337939号では、アセテート糸およびナイロン糸またはポリエステル糸からなる合撚糸のボタン付用ミシン糸を使用する。このミシン糸によりボタンを衣服の布地に付けた後、溶剤滴下装置によって根巻き部分または衣服生地とボタンとの間のミシン糸にアセトンを滴らして、ミシン糸中のアセテートを溶かす。すると、アセテート糸の一部分が溶けてナイロン糸またはポリエステル糸に付着し、アセテートが溶解状態のまま固化し、合撚糸を構成する糸が互いに固着し、糸端がほつれないようになる、と書かれている。 【0005】この方法は高度引火性の溶剤アセトンを使用するなど、明らかに工場段階での加工に限定される。一般の消費者が衣服等を購入後に家庭内で実施できるものではない。 【0006】本発明は、生地から抜け落ちにくいようにボタンを取り付ける器具を提供することを目的とする。本発明は、一般の消費者が衣服購入後に家庭内で実施できるような安全なものであることを目指しているが、工場段階で製品にあらかじめ取り付けることを排除するものではなく、むしろ通常の使い方はそうあるべきである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のボタンの緩み・脱落防止具は、生地とボタンの貫通穴との間に位置する糸束にかぶせるチューブ状又はリング状のキャップからなることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の態様】生地は、織物地、編物地、革地、合成樹脂シートなどボタンを取り付けるものであればどのようなものでもよい。 【0009】ボタンは、糸を取り付けるための貫通穴を有するものであれば、どのようなものでもよい。貫通穴は、ボタン表面に露出しているもの(図1(a)参照)だけでなく、表面には露出せず、裏側の突起部分に設けたもの(図2(a)参照)でもよい。 【0010】糸は、生地とボタンの糸貫通穴との間を何度も往復させて糸束とし、生地に固定するのが普通である。生地とボタンの糸貫通穴の間で1−5mm程度の長さの糸束が形成される。 【0011】キャップは、生地とボタン貫通穴の間の糸束に取り付けられる。キャップは、合成樹脂で製造するのが便利であるが、金属やセラミック製でもよい。キャップは、取付け状態ではほぼチューブ状又はリング状である。生地とボタン貫通穴の間の糸束が短いときにはリング状となり、長いときにはチューブ状となる。「チューブ」とはいっても長さは普通の衣服の場合、せいぜい3−5mm程度であり、やや厚めのリングと言い換えてもよい。 【0012】糸束に側面から被せられるように、チューブ又はリングには切り欠きを設けておくことが好ましい。この切り欠きを糸束に押しつけて糸束に被せた後では簡単に抜け落ちないようにする必要がある。そのため、切り欠きには、糸束は通過できるが、逆行はできないような手段を設けておくことが好ましい。 【0013】そのような手段としては、例えば、切り欠きの横断面をV字型とすることがあげられる。V字の開放側からは糸束を挿入するのが容易であるが、いったん挿入された後では、開口部が狭まっているので、糸束が脱出することは困難である。 【0014】また別の実施態様では、そのような手段は切り欠き部に設けた係合部とすることができる。係合部としては、例えば、互いに係合可能な雌雄部材(一方の爪部と他方の受容部)とすることができる。 【0015】本発明のキャップは指先でつまむ程度の小さなものなので、ピンセットのような器具を使用してもよい。そのためには、ピンセットの脚で挟みやすいように、溝を付けておくことが好ましい。 【0016】 【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。 【0017】実施例1図1は、本発明第1実施例であり、チューブ状のキャップ10の例である。 【0018】図1(a)に示すように、糸Yは、生地Fとボタン11の貫通穴12との間を何度も往復させて糸束Y1とし、生地Fに固定されている。図面では作図の都合上糸の本数を少なくしている。生地Fとボタン11の貫通穴12の間で4mm程度の長さの糸束Y1が形成されている。この糸束にチューブ状のキャップ10が被せられている。 【0019】図1(b)に示すように、このキャップには横断面がV字型の切り欠き13が設けられている。V字の開放側からは糸束Y1を挿入するのが容易であるが、いったん挿入された後では、開口部が狭まっているので、糸束が脱出することは困難である。 【0020】このキャップ10をピンセットで取り付けるときのために、円周方向の側部に溝14が形成されている。 【0021】実施例2図2は、本発明第2実施例であり、リング状のキャップ20の例である。 【0022】図1(a)に示すように、糸Yは、生地Fとボタン21の貫通穴22との間を何度も往復させて糸束Y2とし、生地Fに固定されている。図面では作図の都合上糸の本数を少なくしている。生地Fとボタン21の貫通穴の間で2mm程度の長さの糸束Y2が形成されている。この糸束にリング状のキャップ20が被せられている。 【0023】図2(b)に示すように、このキャップ20には横断面がV字型の切り欠き23が設けられている。V字の開放側からは糸束を挿入するのが容易であるが、いったん挿入された後では、開口部が狭まっているので、糸束が脱出することは困難である。 【0024】実施例3図3は、本発明第3実施例であり、チューブ状キャップ30の別の実施例である。 【0025】このキャップには切り欠き31が設けられており、切り欠きに接するキャップの両端には係合部32が設けられている。係合部32は、2対の互いに係合可能な雌雄部材(一方の爪部33、35と他方の受容部34、36)である。係合をはずした状態で糸束を挿入し、その後係合するので、いったん挿入された後では、糸束は脱出できない。 【0026】このキャップをピンセットで取り付けるときのために、側部に溝37が形成されている。 【0027】 【発明の効果】本発明は、生地とボタンの貫通穴との間に位置する糸束にかぶせるチューブ状又はリング状のキャップからなるので、これを糸束に被せておけば、頻繁なボタンの掛け外しや長年月の使用によっても糸がすり切れることが少ない。 【0028】本発明のキャップは、工場段階で製品にあらかじめ取り付けることができるだけでなく、一般の消費者が衣服購入後に家庭内で簡単に取り付けることができる。そのために、特別な設備や取付け用器具を必要としない。上記実施例ではピンセットを使用したが、なくても指先だけで十分に取付け可能である。 【0029】さらに、本発明のキャップをボタンに取り付けると、ボタンがキャップにより支持されてしっかりと直立するので、見た目にすっきりすると共に、新品らしい印象が長続きするという効果もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114606 【氏名又は名称】モリト株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南本町4丁目2番4号
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| 【出願日】 |
平成14年2月27日(2002.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062498 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 卓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−253516(P2003−253516A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月10日(2003.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−51155(P2002−51155) |
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