| 【発明の名称】 |
洋裁のパターン作成定規及びパターン作成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】星野 洋一郎 【住所又は居所】大阪市北区天満4丁目4番1号 有限会社東京モード・トミー内
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| 【要約】 |
【課題】より洗練された洋服を作成するためのパターン作成方法を確立し、標準化を実現し、特に婦女子の身体に、より適合し易い衣服の作成を可能にする。
【解決手段】ラフスケッチ作業を支援する機能を付加したパターン作成定規Lを使用し、「原型作成」と「部分作成」を分解して標準化し、「原型作成」を「身頃原型」、「長袖原型」、「半袖原型」とし、これらの部分作成の詳細を「前衿ぐり線」、「前袖ぐり線」、「後袖ぐり線」、「乳ダーツ線」「肩ダーツ線」、「前袖山線」、「後袖山線」、「前袖口」、「後袖口」とし、原型に部分作成を任意に組み合わせることにより、パターン作成を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 矩形の定規板Lの適宜の辺に、基準尺目盛X、基準尺目盛Xを1/4.6に縮尺したA尺、A尺を1/2に縮尺したB尺、B尺を2/3に縮尺したC尺、C尺を2/3に縮尺したD尺、D尺を2/3に縮尺したE尺、基準尺目盛Xを1/4に縮尺したG尺を設け、上記定規板Lにその1辺に沿う直線部27と後衿ぐり線7’を引く曲線部23とを有する窓孔24を設け、この窓孔24の曲線部23の起端25から肩線31の角度を指し示す角度指標26を設けた洋裁のパターン作成定規において、ラフスケッチ作業部の曲線の作成を支援する曲線作図機能部を備えることを特徴とする洋裁のパターン作成定規。 【請求項2】 曲線作図機能部が、定規板Lに形成された、ラフスケッチ作業部の曲線を統計的に抽出した反り幅の異なる複数の曲線を有する窓孔又は溝孔からなる請求項1記載の洋裁のパターン作成定規。 【請求項3】 曲線作図機能部が、定規板Lに形成された、ラフスケッチ作業部の曲線を統計的に抽出した反り幅の異なる複数の曲線に沿う多数の小孔からなる請求項1記載の洋裁のパターン作成定規。 【請求項4】 請求項3に記載の反り幅の異なる複数の曲線が、定規板Lの1辺の1点を中心に配置されている洋裁のパターン作成定規。 【請求項5】 請求項3に記載の反り幅の異なる複数の曲線が、1本の直線から分岐するように配置されている洋裁のパターン作成定規。 【請求項6】 曲線作図機能部が、定規板Lの1辺から水平に出し入れ自在に設けられた幅の異なる複数本の補助定規板からなり、この複数本の補助定規板に反り幅の異なる複数の曲線に沿う指標を設けた請求項1記載の洋裁のパターン作成定規。 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のパターン作成定規を用いて、以下に示す(イ)乃至(ヲ)の作図工程からなる原型を作成した後、この原型に、「前衿ぐり線」「前袖ぐり線」「後袖ぐり線」「乳ダーツ線」「肩ダーツ線」の部分作成を任意に組み合わせて作図を行うことを特徴とする洋裁のパターン作成方法。 (イ)前後半身頃1,2に共通な基準点3において中心線5と、それに直角な線4を引く。 (ロ)一方の直線4からA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aを採り、胸幅線6の位置を定める。 (ハ)基準点3から直線4上に、C尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法cにゆとりc1を加えた寸法c’を採り、前後両衿ぐり線7,7’に共通な起点9を定め、パターン作成定規の窓孔24の直線部27を直線4に沿わせて曲線部23によって起点9から後衿ぐり線7’を引き、後衿ぐり線7’の中心線5上の点を下端点29と定め、窓孔24の曲線部23の起端25から角度指標26を通る肩線31を引く。 (ニ)基準点3から中心線5上に前記寸法c’を採り前衿ぐり線7の下端の点10を定める。 (ホ)肩線31に対して起点9から直角な線32を引き、点10から中心線5に対して直角な線32’を引いて、線32と線32’との交点を点38と定める。 (へ)前記肩線31と前記点29から実寸肩幅の1/2に採った線43の交点を点30とする。 (ト)前記直線4から中心線5と平行に、A尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aと、D尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dとを加えた寸法位置に、点39を定める。 (チ)中心線5から点39に向かって直角に、バスト線8を引く。 (リ)中心線5からバスト線8上に、1/4尺により(実寸胸幅+ゆとりe)/4の同値目盛の位置に袖ぐり下端点13を定める。 (ヌ)袖ぐり下端点13からバスト線8上に、C尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法cの位置に点33を定め、点33と上端点30とを結ぶ直線33’を引く。 (ル)前記中心線5上に、下端点29から背丈の寸法位置に点40を定める。 (ヲ)点40から中心線5に対して直角なウェスト線36を引き、点13からウェスト線36に直角な脇線37を引く。 【請求項8】 前衿ぐり線7の部分作成を、次の(1)〜(4)のいずれかによって行う請求項7記載の洋裁のパターン作成方法。 (1)起点9、下端点10を両端とし、線32と線32’を接線となす曲線を引いて行う。 (2)基準点3と点38を結んだ直線上に、点38から1.3cmの距離をなす点41を定め、起点9と点38とを結ぶ線32の中心より、点38へ1cmの距離をなす点42を定め、点42、41、下端点10を結んだ曲線を引いて行う。 (3)下端点29と点30を結んだ線43を引き、線32と線43との交点を点44と定め、点44、下端点10を両端とし、線32、32’を接線となす曲線を引いて行う。 (4)基準点3と点38を結んだ直線上に、点38から1.3cmの距離をなす点41を定め、下端点29と点30を結んだ線43を引き、線32と線43との交点を点44と定め、点44、41、下端点10を結んだ曲線を引いて行う。 【請求項9】 前袖ぐり線11の部分作成を、次の(1)又は(2)によって行う請求項7記載の洋裁のパターン作成方法。 (1)直線4から中心線5に平行にA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aの距離をなす点45を定め、点45に向かって中心線5より直角に胸幅/2+ゆとりfの距離をなす点46を定め、袖ぐり下端点13を中心に脇線37上に2.5cmを左右均等に配分した袖ぐり下端点13から左右に各々1.25cmの距離にある2点をとり、点47、48と定め、点47から点46に向かって浅い曲線、点46より少し中心線5側に入りながら肩先の点30に向かって曲線を引いて行う。 (2)前記点46と点13を結んだ直線49を引き、前記点47から中心線5に垂直に交わる線50を引き、線49と線50の交点を点51と定め、点47から点51までを直線で結び、点51から点46に向かって直線50が接線となるように浅い曲線、点46より少し中心線5側に入りながら肩先の点30に向かって曲線を引いて行う。 【請求項10】 乳ダーツ線52’の部分作成を、バスト線8と中心線5との交点を点52と定め、点33、52を結ぶ直線の中心53から脇線37側へ距離1.5cmをなす点54を定め、点54からウェスト線36に向かって直線55を引き、肩線31の中心を点56と定め、そこから乳下り長を直線55上にとり点57をバストポイントと定め、点13よりウェスト線36に向かって脇線37上の距離5cmをなすところを点58と定め、点57とを結び、点58を中心に2.5cmを左右均等に配分する2点をとり、点59、60と定め、点58から点57に向かって9cmの距離をなす点61を定め、点59、60とをそれぞれ結び、この線を乳ダーツ線と呼び、点60と点61を結ぶ直線距離を測り、点61から点59の延長線上に同じ距離になるような点62を定め、点47と点62とを結ぶ直線を引いて行う請求項7記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項11】 後袖ぐり線12の部分作成を、胸幅線6と線33’との交点を点18と定め、点18と点30を結んだ直線の中心から点18へ向かって1cmのところを点34と定め、点34に向かって、中心線5に対して直角になるように直線を引き、その距離が背幅/2+ゆとりgとなる点22を定め、点13と点33を結ぶ直線の中心を点63と定め、点48、63、18、22、30を結ぶ曲線を引いて行う請求項7記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項12】 前袖ぐり線11と後袖ぐり線12の合計寸法を計測し、その値と、実寸胸囲/2に2.5cmとを比較し、その差が5mm以上小さい場合は、点47と点48をウェスト線36側に移動させ、その差が5mm以上大きい場合は、点47と点48を直線4側に移動させてパターン修正を行う請求項9又は11に記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項13】 肩ダーツ線の部分作成を、肩線31を3等分し、点9に近い方を点64と定め、点33と点52を結んだ直線の中心点65とを結び、点65から点64に向かって5cmの距離を点66と定め、点64と点66を結ぶ直線を切り開いて行う請求項7記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項14】 請求項1乃至6のいずれかに記載のパターン作成定規を用いて、以下に示す(ワ)乃至(ソ)の作図工程からなる長袖原型を作成した後、この長袖原型に、「前袖山線」「前袖口線」「後袖山線」「後袖口線」の部分作成を任意に組み合わせて作図を行うことを特徴とする洋裁のパターン作成方法。 (ワ)基準点70から縦にA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aにゆとりを加えた長さの辺71と、基準点70から横に袖丈の長さの辺72を有する長方形を描く。 (カ)基準点70から辺72に沿ってB尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法bとD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dとを加えた位置に点73を定める。 (ヨ)点73から辺71に平行な垂線を引き、E尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法eの位置に点74を定める。 (タ)点74と辺71の下端の点75とを結ぶ直線76を引き、この直線76を3等分した点を、点77、78と定める。 (レ)点75から辺71に沿ってD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dの位置を、点79と定める。 (ソ)点79と点74とを結ぶ直線80を引く。 【請求項15】 前袖山線の部分作成を、次の(1)又は(2)のいずれかの方法で行う請求項14記載の洋裁のパターン作成方法。 (1)前記点79から辺71に対して直角となる直線81を引き、この直線81と直線76との交点を点82と定め、直線81を3等分し、点79に近い点を点83と定め、点78から直線80に向けて直線76に対して直角な直線84を引き、この直線84を3等分し、点78から遠い点を点85と定め、点77と点78の中間点を点86と定め、点77から直線80に向け直角となる直線を引き、点77を介して同距離の位置にある点を点87と定め、点86と点87を結ぶ直線88を引き、点74と点77の中間点を点89と定め、点89から直線88に向けて直角となる直線を引き、この直線の中間点を点90と定め、点74、点90、点87、点86、点85、点83、点75を曲線で結んで行う。 (2)前袖山線の部分作成を、点74、点90、点87を曲線、点87と点86を直線、点86と点85を直線、点85、点83、点75を曲線で結んで行う。 【請求項16】 前袖口線の部分作成を、辺71と対向する辺91の下端の点92から袖口寸法の1/2の距離に、点93を定め、点93と点74を曲線で結んで行う請求項15記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項17】 後袖山線の部分作成を、次の(1)又は(2)によって行う請求項15記載の洋裁のパターン作成方法。 (1)点79と点83の中間点を点94と定め、点77から直線80に対して直角に引いた直線の中間点を点95と定め、点78から直線80に対して直角に引いた直線との交点を点96と定め、点73、点89、点95、点96、点94、点75を曲線で結んで行う。 (2)点73、点89、点95を曲線、点95、点96を直線、点96、点94、点75を曲線で結んで行う。 【請求項18】 後袖口線の部分作成を、辺71と対向する辺91の下端の点92から袖口寸法の1/2の寸法に、ダーツ分の寸法を加えた距離に、点97を定め、点97と点73を曲線で結んで行う請求項17に記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項19】 請求項1乃至6のいずれかに記載のパターン作成定規を用いて、以下に示す(ツ)乃至(オ)の作図工程からなる半袖原型を作成した後、この半袖原型に、「前袖山線」「前袖口線」「後袖山線」「後袖口線」の部分作成を任意に組み合わせて作図を行うことを特徴とする洋裁のパターン作成方法。 (ツ)基準点100から縦にA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aにゆとりを加えた長さの辺101と、基準点100から横に袖丈の長さの辺102を有する長方形を描く。 (ネ)基準点100から辺102に沿ってB尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法bとD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dとを加えた位置に点103を定める。 (ナ)点103から辺101に平行な垂線を引き、E尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法eの位置に点104を定める。 (ラ)点104と辺101の下端の点105とを結ぶ直線106を引き、この直線106を3等分した点を、点107、108と定める。 (ノ)点105から辺101に沿ってD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dの位置を、点109と定める。 (オ)点109と点104とを結ぶ直線110を引く。 【請求項20】 前袖山線の部分作成を、次の(1)又は(2)によって行う請求項19記載の洋裁のパターン作成方法。 (1)前記点109から辺101に対して直角となる直線111を引き、この直線111と直線106との交点を点112と定め、直線111を2等分した点を点113と定め、点108から直線110に向けて直線106に対して直角な直線114を引き、この直線114を2等分した点を点115と定め、点107と点108の中間点を点116と定め、点107から直線110に向け直角となる直線を引き、点107を介して同距離の位置にある点を点117と定め、点116と点117を結ぶ直線118を引き、点104と点107の中間点を点119と定め、点119から直線118に向けて直角となる直線を引き、この直線の中間点を点120と定め、点104、点120、点117、点116、点115、点113、点105を曲線で結んで行う。 (2)点104、点120、点117を曲線、点117と点116を直線、点116と点115を直線、点115、点113、点105を曲線で結んで行う。 【請求項21】 前袖口線の部分作成を、辺101と対向する辺121の下端の点122から袖口寸法の1/2の距離に、点123を定め、この点123を挟んで前後1.5cmの距離に点124と点125を定め、点104と点125を曲線で結んで行う請求項20記載の洋裁のパターン作成方法。 【請求項22】 後袖山線の部分作成を、次の(1)又は(2)によって行う請求項21記載の洋裁のパターン作成方法。 (1)点109と点113の中間点を点126と定め、点108から直線110に対して直角に引いた直線との交点を点127と定め、点119から直線110に対して直角に引いた直線との交点を点128と定め、点103、点128、点127、点126、点105を曲線で結んで行う。 (2)点103、点128を曲線、点128、点127を直線、点127、点126、点105を曲線で結んで行う。 【請求項23】 後袖口線の部分作成を、点103と点124とを曲線で結んで行う請求項22に記載の洋裁のパターン作成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、洋裁のパターンを簡易迅速に作成し得るパターン作成定規とその方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】洋裁におけるパターン作成は、衣服製造工程の中で、最も専門技術を要する作業であり、パターンナーと呼ばれる専門技術者の育成には膨大な時間が必要となる。また、パターン作成にはパターンナーの個人的な資質(感・センス・経験)が大きく影響するラフスケッチ作業部が存在し、全作成行程を網羅した作業の標準化は困難であった。 【0003】従来、標準体型に適応する洋裁における身頃原型の作成方法及びこれに使用する定規として、特公昭53−6579号公報に示すものがある。 【0004】その方法は、日本人(特に婦女子)の身体に最も適合し易い洋服についての身頃原型各部の寸法が次のような関係を有するということに基づいている。 【0005】即ち、前後の衿ぐり線の外方起点(=肩下り起点)を一致させた場合、その点から胸幅線までの寸法が、その人の胸部の1/4.6の関係にあること、前記起点から身体の縦の中心線までの寸法と前衿ぐり線の下端点までの寸法とが相等しく、これらは前記寸法の1/3の関係にあること、前記胸幅線から胸囲り線までの寸法が更にその2/3の関係にあること、又胸囲の1/4.6×1/3とした前記寸法が、袖ぐり線の通過位置(袖ぐりの深さ)を決定する重要な基準寸法であることである。 【0006】従って、身頃原型の作成に当ってはこれらの関係を常に保つこと、及びこれらの関係によっては定められない他の部分については実測値や従来公知の方法を加味して作図すれば、望む原型が得られる。 【0007】しかし、前記の関係は複雑な分数関係であり、これを逐一計算して算出していると極めて非能率的であるので、原型作成に当たっては、上記の関係を予め算出し、その算出結果を目盛として刻設した次のような定規を使用している。 【0008】その定規は、第25図(a)(b)に示す通り、基準尺目盛X(所謂センチ尺の目盛)を1/4.6に縮尺してC尺とし、更にそのC尺を2/3に縮尺してD尺とし、それぞれの目盛を矩形定規板Lの側辺の適所に刻設したものである。 【0009】その他、作図上の便宜のために後衿ぐり線作図用の曲線部23を有する窓孔24を設け、この窓孔24の起端25から定規板Lの一辺に対し18度の交角を形成する角度指標26を設けると共に、襟、袖、パンタロン等原型作図用の尺として、A尺を1/2に縮尺したB尺、D尺を2/3に縮尺したE尺、基準尺目盛Xを1/4に縮尺したG尺等を定規板Lの表裏両面の側辺適所に刻設している。 【0010】さらに、身頃原型は前後の各半身頃を別々に作図するか、又は両者を隣接して左右に並べた状態で作図するのが従来は普通であったが、この出願の発明者が提唱する方法にあっては、両者において共通させることができない衿ぐり線や袖ぐり線はそれぞれ別個に作図するが、他の線は共通とし、以って一板の図面上に前後半身頃の原型が同時に作図できるようにし、前述の定規を使用することゝ相俟って能率的な作図ができるようにしたのである。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上記の定規を使用する身頃原型の作成方法は、作図の基本を理解すれば非常に短時間で作図することができ、位置決め要素が多く且つ複雑な計算を要した従来の作図方法に比べると、格段の進歩があったものであるが、その後次のような解決すべき課題が生じている。 【0012】まず、上記の原型の作成方法は、作業行程の完全標準化までには至っていない。 【0013】また、作成時間の大幅削減は実現できたものの、上記の原型の作成方法において費やされる時間のうち、4分の1〜5分の1が、定規を利用しない人的手作業であるラフスケッチ作業部に費やされており、作業効率及び作業時間の短縮に限界がある。 【0014】さらに、このラフスケッチ作業のミスは、縫製段階まで露見せず、露見後はパターンの作り直し及び裁断作業の再実施をしなくてはならず、作業効率の低下、作業費の増大を招くという問題があった。 【0015】一方、生活文化様式が急速に発達した今日、上記の原型の作成方法において規定した「標準体型」から乖離する「特殊体型」保有者の割合が増加傾向にあり、前記の「標準体型」を対象としたパターン作成手法だけでは十分に対応できなくなってきているが、これらへの対応は一時的、かつ非確立的な修正をもって実施されており、確立された対応方法が存在しない。 【0016】そこで、この発明は、より洗練された洋服を作成するための作成方法を確立し、標準化を実現し、特に婦女子の身体に、より適合し易い衣服の作成を可能にしようとするものである。 【0017】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題を解決するために、「原型作成」と「部分作成」を分解して標準化し、「原型作成」を「身頃原型」、「長袖原型」、「半袖原型」とし、これらの部分作成の詳細を「前衿ぐり線」、「前袖ぐり線」、「後袖ぐり線」、「乳ダーツ」「肩ダーツ線」、「前袖山線」、「前袖口」、「後袖口」としたものであり、原型さえ作成してしまえば、上記の部分作成を任意に組み合わせることにより、パターンナー独自センスに応じたパターン作成方法を確立可能としたのである。 【0018】そして、従来のパターン作成定規にラフスケッチ作業を支援する機能を付加すると共に、ラフスケッチ作業手順を機械的に実施できる作業方法を付加することにより、精度の高い標準化された作業を迅速に実施可能とし、パターン作成時間のさらなる短縮化を可能にしたものである。 【0019】また、「標準体型」を基準とし、これより乖離した「特殊体型」に対しても柔軟に対応可能とするパターン作成方法を追加することにより、常識の枠を越えた体型以外の全ての体型を対象としたパターン作図を可能にしたものである。 【0020】これらが実現することにより、ラフスケッチ部作業部を含み、「特殊体形」を網羅し、「基本衣服」を対象としたパターン作成作業全体に対する標準化が可能となる。 【0021】 【発明の実施形態】この発明のパターン作成方法においては、図19〜図24に示すような、ラフスケッチ作業部の曲線の作成を支援する曲線作図機能部を備えるパターン作成定規を使用する。 【0022】この発明のパターン作成方法において使用するパターン作成定規の基本構成は、矩形の定規板Lの辺に、基準尺目盛X、基準尺目盛Xを1/4.6に縮尺したA尺、A尺を1/2に縮尺したB尺、B尺を2/3に縮尺したC尺、C尺を2/3に縮尺したD尺、D尺を2/3に縮尺したE尺、基準尺目盛を1/4に縮尺したG尺を設け、基準尺目盛X、G尺を定規板Lの表面に、A尺、B尺、C尺、D尺及びE尺を定規板Lの裏面に刻設している。上記定規板Lには、その1辺に沿う直線部27と後衿ぐり線7’を引く曲線部23とを有する窓孔24を設けている。また、定規板Lには、窓孔24の曲線部23の起端25から肩線31の角度を指し示す角度指標26を設けている。 【0023】そして、このパターン作成定規には、ラフスケッチ作業部の曲線の作成を支援する曲線作図機能部を付加している。 【0024】図19のパターン作成定規に付加されている曲線作図機能部は、定規板Lに反り幅L1、L2の異なる複数の曲線α、βを有する窓孔24bからなり、この窓孔24bの曲線α、βに沿ってラフスケッチ作業部の曲線を描くことができる。 【0025】図20のパターン作成定規に付加されている曲線作図機能部は、定規板Lに反り幅L1、L2の異なる複数の曲線α、βを有する溝孔24c、24dからなり、この溝孔24c、24dの曲線α、βに沿ってラフスケッチ作業部の曲線を描くことができる。 【0026】曲線α、βは、この出願の発明者が、これまで作成した多数枚のパターンから統計的に抽出して決定したものである。曲線αは、反りが1.25cmの軽曲専用ラインであり、前後衿ぐり線の軽曲ラインを描く際に使用することができるようにしている。また、曲線βは、反りが1.75cmの重曲専用ラインであり、前後衿ぐり線の重曲ラインや前衿ぐり線を描く際に使用することができるようにしている。 【0027】図21、図22のパターン作成定規に付加されている曲線作図機能部は、定規板Lに反り幅の異なる複数の曲線に沿うように、多数の小孔24eからなり、この小孔24eに沿って印を付けて、ラフスケッチ作業部の曲線を描くことができるようにしている。 【0028】そして、図21のパターン作成定規では、反り幅の異なる複数の曲線を描く小孔24eを、定規板Lの1辺の1点を中心に配置している。 【0029】図22のパターン作成定規では、反り幅の異なる複数の曲線を描く小孔24eを、1本の直線から分岐するように配置している。 【0030】図23のパターン作成定規に付加されている曲線作図機能部は、定規板Lの1辺から幅の異なる複数本の補助定規板24f、24gを水平に出し入れ自在に設け、図24に示すように、複数本の補助定規板24f、24gに反り幅の異なる複数の曲線に沿う指標24h〜24nを設け、複数本の補助定規板24f、24gを図24に示すように、引き出してラフスケッチ作業部の曲線に沿う指標24h〜24nに印を付けてラフスケッチ作業部の曲線を描くことができるようにしている。 【0031】次に、上記のパターン作成定規を用いて身頃原型を作成する方法について説明する。まず、作図に当って、胸囲(バスト)、肩幅、背丈、胸幅、背幅、乳下りの各寸法を計測し、(イ)乃至(ヲ)の作図工程により、身頃原型を作成した後、この身頃原型に、「前衿ぐり線」「前袖ぐり線」「後袖ぐり線」「乳ダーツ線」「肩ダーツ線」の部分作成を任意に組み合わせてパターン作成を行う。 【0032】「身頃原型」の作図方法(図1参照) (イ)前後半身頃1,2に共通な基準点3において中心線5と、それに直角な線4を引く。 (ロ)一方の直線4からA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aを採り、胸幅線6の位置を定める。 (ハ)基準点3から直線4上に、C尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法cにゆとりc1(1cm)を加えた寸法c’を採り、前後両衿ぐり線7,7’に共通な起点9を定め、パターン作成定規の窓孔24の直線部27を直線4に沿わせて曲線部23によって起点9から後衿ぐり線7’を引き、後衿ぐり線7’の中心線5上の点を下端点29と定め、窓孔24の曲線部23の起端25から角度指標26を通る肩線31を引く。 (ニ)基準点3から中心線5上に前記寸法c’を採り前衿ぐり線7の下端の点10を定める。 (ホ)肩線31に対して起点9から直角な線32を引き、点10から中心線5に対して直角な線32’を引いて、線32と線32’との交点を点38と定める。 (へ)前記肩線31と前記点29から実寸肩幅の1/2に採った線43の交点を点30とする。 (ト)前記直線4から中心線5と平行に、A尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aと、D尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dとを加えた寸法位置に、点39を定める。 (チ)中心線5から点39に向かって直角に、バスト線8を引く。 (リ)中心線5からバスト線8上に、1/4尺により実寸胸幅とゆとりe(10cm)とを加えた寸法の同値目盛の位置に袖ぐり下端点13を定める。 (ヌ)袖ぐり下端点13からバスト線8上に、C尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法cの位置に点33を定め、点33と上端点30とを結ぶ直線33’を引く。 (ル)前記中心線5上に、下端点29から背丈の寸法位置に点40を定める。 (ヲ)点40から中心線5に対して直角なウェスト線36を引き、点13からウェスト線36に直角な脇線37を引く。 【0033】「前衿ぐり線」の作図方法1(図1参照) 前衿ぐり線7の部分作成を、起点9、下端点10を両端とし、線32と線32’を接線となす曲線を引いて行う。 【0034】「前衿ぐり線」の作図方法2(図2参照) 前衿ぐり線7の部分作成を、基準点3と点38を結んだ直線上に、点38から1.3cmの距離をなす点41を定め、起点9と点38とを結ぶ線32の中心より、点38へ1cmの距離をなす点42を定め、点42、41、下端点10を結んだ曲線を引いて行う。 【0035】「前衿ぐり線」の作図方法3(図3参照) 前衿ぐり線7の部分作成を、下端点29と点30を結んだ線43を引き、線32と線43との交点を点44と定め、点44、下端点10を両端とし、線32、32’を接線となす曲線を引いて行う。 【0036】「前衿ぐり線」の作図方法4(図4参照) 前衿ぐり線7の部分作成を、基準点3と点38を結んだ直線上に、点38から1.3cmの距離をなす点41を定め、下端点29と点44を結んだ線43を引き、線32と線43との交点を点44と定め、点44、41、下端点10を結んだ曲線を引いて行う。 【0037】「前袖ぐり線」の作図方法1(図5参照) 前袖ぐり線11の部分作成を、直線4から中心線5に平行にA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aの距離をなす点45を定め、点45に向かって中心線5より直角に胸幅/2+ゆとりf(1cm)の距離をなす点46を定め、袖ぐり下端点13を中心に脇線37上に2.5cmを左右均等に配分した袖ぐり下端点13から左右に各々1.25cmの距離にある2点をとり、点47、48と定め、点47から点46に向かって浅い曲線、点46より少し中心線5側に入りながら肩先の点30に向かって曲線を引いて行う。 【0038】「前袖ぐり線」の作図方法2(図6参照) 前袖ぐり線11の部分作成を、前記点46と点13を結んだ直線49を引き、前記点47から中心線5に垂直に交わる線50を引き、線49と線50の交点を点51と定め、点47から点51までを直線で結び、点51から点46に向かって直線50が接線となるように浅い曲線、点46より少し中心線5側に入りながら肩先の点30に向かって曲線を引いて行う。 【0039】「乳ダーツ線」の作図方法(図5参照) 乳ダーツ線52’の部分作成を、バスト線8と中心線5との交点を点52と定め、点33、52を結ぶ直線の中心53から脇線37側へ距離1.5cmをなす点54を定め、点54からウェスト線36に向かって直線55を引き、肩線31の中心を点56と定め、そこから乳下り長を直線55上にとった点57をバストポイントと定め、点13よりウェスト線36に向かって脇線37上の距離5cmをなすところを点58と定め、点57とを結び、点58を中心に2.5cmを左右均等に配分する2点をとり、点59、60と定め、点58から点57に向かって9cmの距離をなす点61を定め、点59、60とをそれぞれ結び、この線を乳ダーツ線と呼び、点60と点61を結ぶ直線距離を測り、点61から点59の延長線上に同じ距離になるような点62を定め、点47と点62とを結ぶ直線を引いて行う。 【0040】「後袖ぐり線」の作図方法(図7参照) 後袖ぐり線12の部分作成を、胸幅線6と線33’との交点を点18と定め、点18と点30を結んだ直線の中心から点18へ向かって1cmのところを点34と定め、点34に向かって、中心線5に対して直角になるように直線を引き、その距離が背幅/2+ゆとりg(1cm)となる点22を定め、点13と点33を結ぶ直線の中心を点63と定め、点48、63、18、22、30を結ぶ曲線を引いて行う。 【0041】「前後袖ぐり線」の確認方法前袖ぐり線11と後袖ぐり線12の合計寸法を計測し、その値と、実寸胸囲/2に2.5cmとを比較し、その差が5mm以上小さい場合は、点47と点48をウェスト線36側に移動させ、その差が5mm以上大きい場合は、点47と点48を直線4側に移動させることにより、アームホールの調整を行う。 【0042】「肩ダーツ線」の作図方法(図7参照) 肩ダーツ線の部分作成を、肩線31を3等分し、点9に近い方を点64と定め、点33と点52を結んだ直線の中心点65とを結び、点65から点64に向かって5cmの距離を点66と定め、点64と点66を結ぶ直線を切り開いて行う。 【0043】次に、パターン作成定規を用いて長袖原型を作成する方法について説明する。まず、作図に当って、袖丈、袖口の各寸法を計測し、(ワ)乃至(ソ)の作図工程により、長袖原型を作成した後、この長袖原型に、この長袖原型に、「前袖山線」「前袖口線」「後袖山線」「後袖口線」の部分作成を任意に組み合わせて作図を行う。 【0044】「長袖原型」の作図方法(図8参照) (ワ)基準点70から縦にA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aにゆとり(1cm)を加えた長さの辺71と、基準点70から横に袖丈の長さの辺72を有する長方形を描く。 (カ)基準点70から辺72に沿ってB尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法bとD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dとを加えた位置に点73を定める。 (ヨ)点73から辺71に平行な垂線を引き、E尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法eの位置に点74を定める。 (タ)点74と辺71の下端の点75とを結ぶ直線76を引き、この直線76を3等分した点を、点77、78と定める。 (レ)点75から辺71に沿ってD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dの位置を、点79と定める。 (ソ)点79と点74とを結ぶ直線80を引く。 【0045】「前袖山線」の作図方法(図9参照) 前袖山線の部分作成を、前記点79から辺71に対して直角となる直線81を引き、この直線81と直線76との交点を点82と定め、直線81を3等分し、点79に近い点を点83と定め、点78から直線80に向けて直線76に対して直角な直線84を引き、この直線84を3等分し、点78から遠い点を点85と定め、点77と点78の中間点を点86と定め、点77から直線80に向け直角となる直線を引き、点77を介して同距離の位置にある点を点87と定め、点86と点87を結ぶ直線88を引き、点74と点77の中間点を点89と定め、点89から直線88に向けて直角となる直線を引き、この直線の中間点を点90と定め、点74、点90、点87、点86、点85、点83、点75を曲線で結んで行う。 【0046】「前袖山線」の作図方法2前袖山線の部分作成を、点74、点90、点87を曲線、点87と点86を直線、点86と点85を直線、点85、点83、点75を曲線で結んで行うようにしてもよい。 【0047】「前袖口線」の作図方法(図10参照) 前袖口線の部分作成を、辺71と対向する辺91の下端の点92から袖口寸法の1/2の距離に、点93を定め、点93と点74を曲線で結んで行う。 【0048】「後袖山線」の作図方法1(図11参照) 後袖山線の部分作成を、点79と点83の中間点を点94と定め、点77から直線80に対して直角に引いた直線の中間点を点95と定め、点78から直線80に対して直角に引いた直線との交点を点96と定め、点73、点89、点95、点96、点94、点75を曲線で結んで行う。 【0049】「後袖山線」の作図方法2後袖山線の部分作成を、点73、点89、点95を曲線、点95、点96を直線、点96、点94、点75を曲線で結んで行うようにしてもよい。 【0050】「後袖口線」の作図方法(図12参照) 後袖口線の部分作成を、辺71と対向する辺91の下端の点92から袖口寸法の1/2の寸法に、ダーツ分の寸法(4cm)を加えた距離に、点97を定め、点97と点73を曲線で結んで行う。 【0051】次に、パターン作成定規を用いて半袖原型を作成する方法について説明する。まず、作図に当って、袖丈、袖口の各寸法を計測し、以下に示す(ツ)乃至(オ)の作図工程からなる半袖原型を作成した後、この半袖原型に、「前袖山線」「前袖口線」「後袖山線」「後袖口線」の部分作成を任意に組み合わせて作図を行う。 【0052】「半袖原型」の作図方法(図13参照) (ツ)基準点100から縦にA尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法aにゆとり(1cm)を加えた長さの辺101と、基準点100から横に袖丈の長さの辺102を有する長方形を描く。 (ネ)基準点100から辺102に沿ってB尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法bとD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dとを加えた位置に点103を定める。 (ナ)点103から辺101に平行な垂線を引き、E尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法eの位置に点104を定める。 (ラ)点104と辺101の下端の点105とを結ぶ直線106を引き、この直線106を3等分した点を、点107、108と定める。 (ノ)点105から辺101に沿ってD尺により実寸胸囲と同値目盛の寸法dの位置を、点109と定める。 (オ)点109と点104とを結ぶ直線110を引く。 【0053】「前袖山線」の作図方法1(図14参照) 前袖山線の部分作成を、前記点109から辺101に対して直角となる直線111を引き、この直線111と直線106との交点を点112と定め、直線111を2等分した点を点113と定め、点108から直線110に向けて直線106に対して直角な直線114を引き、この直線114を2等分した点を点115と定め、点107と点108の中間点を点116と定め、点107から直線110に向け直角となる直線を引き、点107を介して同距離の位置にある点を点117と定め、点116と点117を結ぶ直線118を引き、点104と点107の中間点を点119と定め、点119から直線118に向けて直角となる直線を引き、この直線の中間点を点120と定め、点104、点120、点117、点116、点115、点113、点105を曲線で結んで行う。 【0054】「前袖山線」の作図方法2前袖山線の部分作成を、点104、点120、点117を曲線、点117と点116を直線、点116と点115を直線、点115、点113、点105を曲線で結んで行うようにしてもよい。 【0055】「前袖口線」の作図方法(図15参照) 前袖口線の部分作成を、辺101と対向する辺121の下端の点122から袖口寸法の1/2の距離に、点123を定め、この点123を挟んで前後1.5cmの距離に点124と点125を定め、点104と点125を曲線で結んで行う。 【0056】「後袖山線」の作図方法1(図16参照) 後袖山線の部分作成を、点109と点113の中間点を点126と定め、点108から直線110に対して直角に引いた直線との交点を点127と定め、点119から直線110に対して直角に引いた直線との交点を点128と定め、点103、点128、点127、点126、点105を曲線で結んで行う。 【0057】「後袖山線」の作図方法2後袖山線の部分作成を、点103、点128を曲線、点128、点127を直線、点127、点126、点105を曲線で結んで行うようにしてもよい。 【0058】「後袖口線」の作図方法(図17参照) 後袖口線の部分作成を、点103と点124とを曲線で結んで行う。 【0059】次に、図18のフローチャートに示すように、まず、基準値を計測し、標準体型かどうかを判断し、標準体型であれば、上記の作図方法により、標準体型のパターン作成を完了させる。そして、標準体型でない特殊体型の場合は、以下の方法により、特殊体型対応を行う。 【0060】特殊体型のうち、全体のほぼ95%を占めるのが、「肥満体型(約50%)」「バスト調整型(約35%)」「いかり肩型(約10%)」であり、以下、これらに対応する対応方法を示し、同時に「いかり肩型」に付随する「肩パット」対応方法を示す。 【0061】肥満体型の場合における対応方法のその1は、B(バスト寸法)以外に「上バスト(腕の付け根下部分の周囲)」の長さを計測し、「|バストの長さ−上バストの長さ|≧4cm」を満たすことを確認し、パターン作成上の全ての基本数を上バストの値とし、A尺、C尺、D尺も上バスト値をもって計測にあたる。そして、バスト線のみ通常通り、「B(バスト寸法)+ゆとり」とする。 【0062】肥満体型の場合における対応方法のその2は、「前袖ぐり線」の作成方法において、点47を採点せず、点30、46、13を結んだ曲線を引き、「後袖ぐり線」の作成方法において、点48を採点せず、点30、22、18、13を結んだ曲線を引くようにする。 【0063】標準体型の場合は、バストのゆとりeは、10cmを固定値とするが、「バスト調整型」の場合は、バスト線8を示す基準式「(胸囲+ゆとりe)/4」のうちeの値を任意に調整して対応する。 【0064】「いかり肩型」及び「肩パット」対応の場合は、肩線を必要なだけ上げる。通常は1〜1.5cm位であるが、肩パットにより、その高さ分だけ上げるようにしてもよい。 【0065】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ラフスケッチ部作業部を含み、「特殊体形」を網羅し、「基本衣服」を対象としたパターン作成作業全体に対する標準化が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501494746 【氏名又は名称】有限会社東京モード・トミー 【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満4丁目4番1号 アクシスビル2階
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−193317(P2003−193317A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−392082(P2001−392082) |
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