| 【発明の名称】 |
複数の部位からなる衣服およびその製法、およびその衣服の受発注システム。 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐倉 武司 【住所又は居所】京都府京都市中京区黒門通御池上ル織物屋町212番地 ウペポ・アンド・マジ株式会社内
【氏名】若代 祥世 【住所又は居所】京都府京都市南区吉祥院南落合町12 株式会社デイー・ファッション内
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| 【要約】 |
【課題】個人的な好みに対応しうる特定意匠の衣服の提供、且つ小ロットでコスト的低減の可能な衣服製作、及びそれらの衣服を個人に素早く提供できる受発注システムの提供を目的とするものである。
【解決手段】袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服であって、該複数部位の少なくとも一部位がインクジェット方式で着色された部位(A)であり、かつ(A)以外の少なくとも他の一部位がインクジェット方式以外の着色方式で着色された部位であることを特徴とする衣服である。また指定の特定の柄を、指定の衣服の任意部位に、インクジェット方式で着色(プリント)し、インクジェット方式以外の方式で着色した任意の部位の組み合わせを発注者が(オンラインで)指定発注し、受注者が受注し、受注者が該指定受注衣服を発注者に提供する衣服の受発注システム。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服であって、該複数部位の少なくとも一部位がインクジェット方式で着色された部位(A)であり、かつ(A)以外の少なくとも他の一部位がインクジェット方式以外の着色方式で着色された部位であることを特徴とする衣服。 【請求項2】 インクジェット方式で着色された部位(A)が、ポリエステル繊維を60(重量)%以上含む布帛または木綿繊維を60(重量)%以上含む含む布帛である請求項1記載の衣服。 【請求項3】 袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服を作成する方法であって、これらの少なくとも一部位をインクジェット方式で着色し、このインクジェット方式で着色した部位以外の少なくとも他の一部位をインクジェット方式以外の方式で着色し、該複数部位を縫い合わせるなどの結合手段をもって衣服となすことを特徴とする、少なくともインクジェット方式で着色された部位を有する衣服の製法。 【請求項4】 (1):発注者指定の画像や文字、記号その他の図およびこれらの組み合わせからなる特定の柄(B)を、発注者指定の袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服の任意部位に、着色(プリント)し着色された部位(C)となすことを発注者が発注し、受注者が受注することと、(2):受注者が提示するインクジェット方式以外の方式で着色した袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服の部位(D)から発注者が任意の部位の組み合わせを指定し(C)と一体化して衣服とすることを発注し、これを受注者が受注することと、(3):(C)と(D)とそれら以外とを結合させ衣服となし、該衣服を受注者が発注者に提供することとを、少なくとも含むことを特徴とする衣服の受発注システム。 【請求項5】 受発注の少なくともその一部がインターネット経由でなされる請求項4記載の衣服の受発注システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともインクジェット方式で着色した衣服構成部位の一部位を有する衣服とその製法および該衣服の受発注システムに関する。 【0002】 【従来の技術】織物、編物、織編物などの布帛製品への着色のあり方は多様である。例えばファイバーやフィラメントや糸条などの布帛を構成するものに着色する所謂糸染めをしこれらを布帛とする着色の方法、布帛を浸染する方法、布帛を特定部分のみ捺染する方法、などが古くから知られている。近年、インクジェット方式で布帛に着色する方法も提案されている。大量生産にはこれらのうち、糸染め、浸染が多用され、捺染技術の発達で捺染方式も多用されてきている。近年、個性的な他人と異なる図柄のまたは縫製の個性的な衣服が好まれるようになりつつあり、個人が個人のために衣服を作成する際には独自の着色、独自の縫製などが可能であるが、かかる個々の衣服製造方式は、コストが極めて高くなり、衣服・アパレル産業としては到底採用することができない。 【0003】インクジェットプリンターを使用して衣服や布帛に直接染色すること(ダイレクトインクジェット方式)や、衣服にインクジェット方式や他の方式で得た図柄紙を以って転写し着色する方式(転写方式)も採用され、これらの方式で個性的な衣服を得ることも提案されている。しかし、インクジェットプリンターを使用して衣服や布帛に直接染色すること(ダイレクトインクジェット方式)では、同一銘柄の大量生産には適しているが、小ロットである個人の好みに対応した衣服に対処し難い課題を有している。 【0004】また、衣服にインクジェット方式でインクをダイレクトに適応させるダイレクトインクジェット方式、インクジェット方式や他の方式で得た図柄紙を以って転写し着色する方式(転写方式)においても、衣服にプリント(着色)するときは、プリントする前の衣服(例えばテイーシャツ等)が特定され、同一図柄である他の衣服部位も同一の物となりバラエテイーに乏しいものとなり発注者(消費者等)の選択の幅を狭める等の課題を有している。さらに、衣服として完成されたものに、インクジェット方式や転写方式で図柄を着色(プリント)するときには、該衣服には、縫製部(結合部)やタグ、ボタンなどの衣服構成部位以外の部品も付随しており、着色(プリント)する工程で生産性の障害(例えば、仕上げプレス、転写時プレス等)となる課題も有している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように個人的な好みにできるだけ小ロットで対応しうる衣服を提供することができ、且つコスト的低減の可能な衣服製作、及びそれらの衣服を個人に素早く提供できる受発注システムが求められてきた。 【0006】本発明は、個人的な好みにできるだけ小ロットで対応しうる衣服を提供することができ、且つコスト的低減の可能な衣服製作、及びそれらの衣服を個人に素早く提供できる受発注システムの実現要求に応え、かつ、縫製部(結合部)やタグ、ボタンなどの衣服構成部位以外の部品も付随している衣服を、着色(プリント)する工程で生産性の障害(例えば、仕上げプレス、転写時プレス等)となる生産性の課題をも解決せんとする課題に鑑みてなされたものであり、織物、編物、織編物などの布帛製品などの被着色物の風合いを損ねることなく、低コストで多種多様なデザインに対応でき、デザイン的な選択の幅が制限されず極めて多数の組み合わせから選定し得る利点を有した、製品品質上からも上質のものが得られる衣服及びその製法、その受発注システムを提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服であって、該複数部位の少なくとも一部位がインクジェット方式で着色された部位(A)であり、かつ(A)以外の少なくとも他の一部位がインクジェット方式以外の着色方式で着色された部位であることを特徴とする衣服であり、またインクジェット方式で着色された部位(A)が、ポリエステル繊維を60(重量)%以上含む布帛または木綿繊維を60(重量)%以上含む布帛である前記の衣服であり、また袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服を作成する方法であって、これらの少なくとも一部位をインクジェット方式で着色し、このインクジェット方式で着色した部位以外の少なくとも他の一部位をインクジェット方式以外の方式で着色し、該複数部位を縫い合わせるなどの結合手段をもって衣服となすことを特徴とする、少なくともインクジェット方式で着色された部位を有する衣服の製法であり、また(1):発注者指定の画像や文字、記号その他の図およびこれらの組み合わせからなる特定の柄(B)を、発注者指定の袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服の任意部位に、着色(プリント)し着色された部位(C)となすことと、(2):受注者が提示するインクジェット方式以外の方式で着色した袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服の部位(D)から発注者が任意の部位の組み合わせを指定し受注者が受注することと、(3):(C)と(D)とそれら以外とを結合させ衣服となし、該衣服を受注者が発注者に提供することを、少なくとも含むことを特徴とする衣服の受発注システムであり、さらにまた受発注システムが少なくともその一部にインターネットを使用する前記の衣服の受発注システムである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明においては、インクジェット方式で着色するということは、バブルインクジェット方式、ピエゾインクジェット方式等種々のインクジェット方式の一に限定されることなくそれらのうちから、適宜選択し採用したインクジェット方式で着色することであり、またこれらのインクジェット方式で特定の柄を、直接衣服構成部位に該インクジェット方式で着色(プリント)してもよく、またインクジェット方式で得た図柄紙を以って転写し着色する方式(転写方式)で衣服構成部位に着色してもよいものである。 【0009】本発明において、使用される布帛とは、特に限定されるものではなく、例えば木綿(コットン)100%及び他繊維との混紡品、混織品、混編品や、ポリエステル繊維100%及び他繊維との混紡品、混織品、混編品(ダブルニット等)、羊毛、絹、ナイロン、等公知の繊維の100%及び他繊維との混紡品、混織品、混編品が挙げられる。これらの中で、袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服の、該複数部位の少なくとも一部位がインクジェット方式で着色された部位(A)に使用する布帛(または衣服の構成部位である布帛)については、ポリエステル繊維100%及び他繊維との混紡品、混織品、混編品と木綿(コットン)100%及び他繊維との混紡品、混織品、混編品とが好ましく,より好ましくはポリエステル繊維100%及び他繊維との混紡品、混織品、混編品であり、更に具体的な好ましい例としては、着色される側の布帛がポリエステル繊維60%以上の布帛でありその他の部分が任意の布帛であるもの、着色される側の布帛が木綿繊維60%以上の布帛であってその布帛がインクジェットインクに対する滲み防止加工された布帛でありその他の部分が任意の布帛であるものが挙げられる。前記の布帛は、プリント(着色)の後に起毛処理や薬剤処理などの表面処理を行い、着色を行った領域を着色をしない領域と同じ風合いになるように加工等をなす等着色後の後処理や、ダイレクトインクジェット方式で直接布帛(または衣服の任意構成部位)に着色する前に、インクジェットインクの不必要な布帛上での広がりを防ぐための滲み防止加工等の前処理等を施したものが好ましいものである。 【0010】本発明において、インクジェット方式以外の着色方式は、従来公知の繊維染色法式が限定なく使用できるものであり、例えば布帛を組み立てている繊維をあらかじめ糸染めし、少なくともその糸を使用して布帛を織、編して布帛とする先染め方法や、種種の繊維からの布帛を浸染する方法、布帛に捺染する方法、さらには、布帛に刺繍や刺し子で色つけ装飾する方法などが挙げられ、これらに限定されずまたこれらを組み合わせて使用してもよいものである。 【0011】以下に、本発明を実施例で説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【実施例】*実施例1受注者側として、まずM寸法ティーシャツの襟部位、左袖部位、右袖部位、胴部位、ポケット部位を、ポリエステル100%使用糸と木綿100%使用糸を用いて表ポリエステル100%使用糸、裏木綿100%使用糸となるように混編してダブルニット布帛とし、この布帛を用いてそれぞれ縫製し、それぞれの部位を別個に用意し、これら別個に用意した部位をそれぞれ白色、グレイ色、淡緑色、淡青色、赤色の5種の色を有する部位とするため浸染し、5色の5部位を用意した。これらは前記部位の任意の色をそれぞれ選定組み合わせ縫合することで、きわめて多種の色組み合わせとなるM寸法のティーシャツを完成させうるものである。この用意した5色の5部位をインターネット上のホームページに搭載し、発注者(お客)が任意の各部位と色とを選定し、どの部位に発注者が選定した図柄(この図柄は発注者自ら作成または保有しているものでもよく、また受注者が同インターネット上に搭載している図柄から選定してもよいものである)をプリントするかを指定して、インターネット上で受注者に発注する。 【0012】受注者は、該選定と指定を受注し、選定指定通りにプリントし、各部位を縫製等で結合させ、完成したM寸法のティーシャツを作成し、発注者に届ける。例えば襟部はグレイ色で、左袖部位は淡緑色、右袖部位は淡青色、ポケット部位は白色、胴部位は表裏(腹側背中側共)白色でその腹側に発注者の愛犬の写真がインクジェット方式で転写紙を経て転写されプリントされたもので、背中に発注者のサインがそのままインクジェット方式で直接プリントされたものが、M寸法のティーシャツとして作成される。前記のM寸法のティーシャツの胴部位は同じで、襟部位、左袖部位、右袖部位、ポケット部位のそれぞれを色を選択することできわめてバラエテイーに富むM寸法のティーシャツが短時間に作成し得る。 *実施例2受注者側として、まずM寸法のティーシャツの襟部位、胴部位、ポケット部位を、ポリエステル100%使用糸と木綿100%使用糸を用いて表ポリエステル100%使用糸、裏木綿100%使用糸となるように混編してダブルニット布帛とし、この布帛を用いてそれぞれ縫製し、それぞれの部位を別個に用意し、これら別個に用意した部位をそれぞれ白色、グレイ色、淡緑色、淡青色、赤色の5種の色を有する部位とするため浸染し、5色の3部位を用意した。別に左袖部位、右袖部位、を絹100%布帛で作成し、淡緑色、淡青色、赤色の3種の色を有する部位とするため浸染し、3色の2部位を用意した。これらは前記部位の任意の色をそれぞれ選定組み合わせ縫合することで、極めて多種の色組み合わせとなるM寸法のティーシャツを完成させうるものである。この用意した5色の3部位と3色の2部位とをインターネット上のホームページに搭載し、発注者(お客)が任意の各部位と色とを選定し、どの部位に発注者が選定した図柄(この図柄は発注者自ら作成または保有しているものでもよく、また受注者が同インターネット上に搭載している図柄から選定してもよいものである)をプリントするかを指定して、インターネット上で受注者に発注する。 【0013】受注者は、該選定と指定を受注し、選定指定通りにプリントし、各部位を縫製等で結合させ、完成したM寸法のティーシャツを作成し、発注者に届ける。例えば襟部は白色で、左袖部位は淡緑色、右袖部位は淡青色、ポケット部位は白色、胴部位は表裏共に白色でその腹側に発注者指定の古城の写真がインクジェット方式で転写紙を経て転写されプリントされたもので、背中に発注者指定の数字がそのままインクジェット方式で直接プリントされたものが、M寸法のティーシャツとして作成される。前記のM寸法ティーシャツの胴部位は同じで、襟部位、左袖部位、右袖部位、ポケット部位のそれぞれの色を選択することできわめてバラエテイーに富むM寸法のティーシャツが短時間に作成し得る。 【0014】 【発明の効果】本発明によれば、個人的な好みにできるだけ小ロットで対応しうる衣服を提供することができ、且つコスト的低減の可能な衣服製作、及びそれらの衣服を個人に素早く提供できる受発注システムの実現要求に応え、かつ、縫製部(結合部)やタグ、ボタンなどの衣服構成部位以外の部品も付随している衣服を、着色(プリント)する工程で生産性の障害(例えば、仕上げプレス、転写時プレス等における他部位の存在によるプレス斑やプレスあとの残像浮き出し)となる生産性の課題をも解決でき、織物、編物、織編物などの布帛製品などの被着色物の風合いを損ねることなく、低コストで多種多様なデザインに対応でき、デザイン的な選択の幅が制限されず、製品品質上からも上質のものが得られる衣服及びその製法、その受発注システムを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592258317 【氏名又は名称】ウペポ・アンド・マジ株式会社 【住所又は居所】京都府京都市南区吉祥院南落合町12、大同マルタ染工株式会社内
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| 【出願日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−96612(P2003−96612A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月3日(2003.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−290861(P2001−290861) |
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