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【発明の名称】 毛髪用連結体
【発明者】 【氏名】安井 秀治

【要約】 【課題】短髪SHと長髪LHの連結作業が効率よく行えかつ、連結の違和感もなく、継続して使用することのできる、毛髪用連結体を提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】織物地又は編物地よりなる綿布体の一部に余白部を残して、ゲル状感熱性接着剤を、少なくとも二カ所以上に滴下してなることを特徴とする、毛髪用連結体。
【請求項2】織物地又は編物地よりなる綿布体の一部に余白部を残して、ゲル状感熱性接着剤を、少なくとも二カ所以上に滴下し、そのゲル状感熱性接着剤の上部に、片面離型紙付きの両面テープを貼着してなることを特徴とする、毛髪用連結体。
【請求項3】織物地又は編物地よりなる綿布体の一部に余白部を残して、ゲル状感熱性接着剤を、少なくとも二ケ所以上に滴下し、その一ケ所に連結用毛髪を接着すると共に、該連結用毛髪と他方のゲル状感熱性接着剤の上部に、片面離型紙付きの両面テープを貼着してなることを特徴とする、毛髪用連結体。
【請求項4】前記綿布体、ゲル状感熱性接着剤、連結用毛髪及び片面離型紙付きの両面テープが連接されてなることを特徴とする、請求項1乃至請求項3記載の毛髪用連結体。
【請求項5】前記ゲル状感熱性接着剤が、ディレイドタック型接着剤であることを特徴とする、請求項1乃至請求項4記載の毛髪用連結体。
【請求項6】前記滴下されたゲル状感熱性接着剤とゲル状感熱性接着剤の略中間部には折曲線を形成したことを特徴とする、請求項1乃至請求項5記載の毛髪用連結体。
【請求項7】前記綿布体の色が、連結用毛髪と同色又は同色系であることを特徴とする、請求項1乃至請求項6記載の毛髪用連結体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪用連結体に係り、特には、ショートヘヤーからロングヘヤーに変える時に使用する毛髪用連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】美容室などにおいて、客がショートヘヤー(以下、短髪という)からロングヘヤー(以下、長髪という)に変えることを希望した時は、図7(a)、(b)、(c)に示すように、人毛又は人造毛よりなる長髪LHを略半分の位置で折り返し、短髪である客の毛髪(以下、自毛という)SHとを編み込んでゴム紐などで括りつける編込法か、図8に示すように、自毛SHと長髪LHを交差させ、その交差部分を接着剤で連結する接着法などが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記、短髪SHを長髪LHに連結する、従来の方法では、以下の不都合な面がある。即ち、編込法では二人の従業員の手が必要な上に、作業開始から完了まで5時間以上かかり、効率が悪くまた、括りつけたゴム紐の部分が円筒状になるために、その部分が壁、シートまたは、寝具などに接触した時、痛みが出たり、違和感がある。また、連結用の長髪LHは、略中央で折り返して使用するため、その半分の長さしか利用できない上に、人毛を使用した場合、自然の生え方に対して根元と毛先が逆になる毛髪が半分存在することになり、毛表皮の方向性が逆になるため、櫛やブラシを通そうとする時、非常にもつれやすくなる。
【0004】接着法では、連結作業そのものは簡単ではあるが、洗髪後に櫛やブラシなどにより髪を梳いた場合、交差部分の接着剤が容易に剥落するという欠点がある。
【0005】本発明は、上記、従来技術の問題に鑑み、短髪SHと長髪LHの連結作業が効率よく行えかつ、連結の違和感もなく、継続して使用することのできる、毛髪用連結体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る、毛髪用連結体は、織物地又は編物地よりなる綿布体の一部に余白部を残して、ゲル状感熱性接着剤を、少なくとも二カ所以上に滴下してなることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る、毛髪用連結体は、織物地又は編物地よりなる綿布体の一部に余白部を残して、ゲル状感熱性接着剤を、少なくとも二カ所以上に滴下し、そのゲル状感熱性接着剤の上部に、片面離型紙付きの両面テープを貼着してなることを特徴とする。
【0008】請求項3に係る、毛髪用連結体は、織物地又は編物地よりなる綿布体の一部に余白部を残して、ゲル状感熱性接着剤を、少なくとも二ケ所以上に滴下し、その一ケ所に連結用毛髪を接着すると共に、該連結用毛髪と他方のゲル状感熱性接着剤の上部に、片面離型紙付きの両面テープを貼着してなることを特徴とする。
【0009】請求項4に係る、毛髪用連結体は、請求項1乃至請求項3記載の毛髪用連結体において、前記綿布体、ゲル状感熱性接着剤、連結用毛髪及び片面離型紙付きの両面テープが連接されてなることを特徴とする、請求項1乃至請求項3記載の毛髪用連結体。
【0010】請求項5に係る、毛髪用連結体は、請求項1乃至請求項4記載の毛髪用連結体において、前記ゲル状感熱性接着剤が、ディレイドタック型接着剤であることを特徴とする。
【0011】請求項6に係る、毛髪用連結体は、請求項1乃至請求項5記載の毛髪用連結体において、前記滴下されたゲル状感熱性接着剤とゲル状感熱性接着剤の略中間部には折線を形成したことを特徴とする。
【0012】請求項7に係る、毛髪用連結体は、請求項1乃至請求項6記載の毛髪用連結体において、前記綿布体の色が、連結用毛髪と同色又は同色系であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る、毛髪用連結体の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1(a)は、第一の実施形態を示す平面図、図1(b)は、その正面図、図2(a)は、第二の実施形態を示す平面図、図2(b)は、その正面図、図3(a)は、第三の実施形態を示す平面図、図3(b)は、その正面図、図4(a)は、第四の実施形態を示す平面図、図4(b)は、第四実施形態の変形例を示す平面図、図4(c)は、同じく第四実施形態の他の変形例を示す平面図、図5(a)は、第五の実施形態を示す平面図、図5(b)は、第五実施形態の変形例を示す平面図、図6図(a)及び(b)は、第一実施形態の使用状態説明図、図7は、従来の短髪SHと長髪LHとの連結作業方法を示すもので、(a)は正面図、(b)は、W−W矢視図、(c)は連結完了時の正面図、図8は、従来例の他の方法を示す正面図である。
【0014】図1(a)及び図1(b)において、1は、織物地又は編物地よりなる綿布体で、好適には糸番手が、20〜40番手、重量が、92cm×100cmで120g〜140gのものを使用し、長辺は14mm、短辺は10mmとしている。上記、綿布体1の長辺略中心に折曲線Cがプレス器(不図示)などで形成され、綿布体1は、1a及び1bに分割されている。
【0015】2a及び2bは、ゲル状の感熱性接着剤で、常温では接着力を発生せず、一定温度の加熱により溶融して接着力を発生し、冷却後(常温中)も接着力を持続するいわゆる、ディレイドタック型接着剤例えば、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジフェニルなどのフタル酸エステル類、種々の安息香酸エステル、スルホン酸アミド類の結晶性の固体可塑剤を主剤としているものを使用し、該接着剤2a及び2bを、分割された綿布体1a及び1b上の略中心部に余白部を残すように、その量は、好適には約0.05g〜0.1gを滴下して製作されている。
【0016】図2(a)及び図2(b)は、本発明に係る、毛髪用連結体の第二の実施形態を示し、図1(a)及び図1(b)に示す第一の実施形態に、少なくとも綿布体1の長辺と略同寸法で、短辺は、少なくとも綿布体1より巾小とした、離型紙3付きの両面テープ4を、接着剤2a及び2bの上部に貼着して製作され、両面テープ4は、接着剤2a及び2bの巾より細巾とするのが好ましい。
【0017】図3(a)及び図3(b)は、本発明に係る、毛髪用連結体の第三の実施形態を示し、図1(a)及び図1(b)に示す第一の実施形態における、接着剤2b上に連結用の長髪LHを、酢酸ビニール系接着剤で仮止着し、その上部に少なくとも綿布体1の長辺と略同寸法で、短辺は、少なくとも綿布体1より巾小とした、離型紙3付きの両面テープ4を、接着剤2a及び連結用の長髪LHの上部に貼着して製作されている。
【0018】図4(a)は、第四の実施形態を示すもので、図2(a)及び図2(b)に示す、第二の実施形態を連接してなる変形例で、一体的に長尺とした綿布体1上に略等間隔に接着剤2a、2b及び接着剤2a’、2b’を滴下すると共に、綿布体1の長辺と略同寸法で、短辺は、少なくとも綿布体1より巾小とした、離型紙3付きの両面テープ4を、接着剤2a、2b及び接着剤2a’、2b’の上部に貼着して製作されている。図4(b)は、第四の実施形態を示すもので、図2(a)及び図2(b)に示すものの変形例で、接着剤2a、2bを、綿布体1の短辺より長く滴下してなり、図4(c)は、図4(b)をさらに長尺としたもので、図に示すYは、最長140mmとし、Xは、10mm以上が使用上、好適な長さである。なお、Kは、使用時にカッッター、鋏などによるカットラインで、【0019】図5(a)は、図3(a)及び図3(b)に示す第三の実施形態の変形例で、綿布体1を一体的に長尺とし、図1(a)及び図1(b)に示す第一の実施形態における、接着剤2b、2b’上に連結用の長髪LH、LH’を、酢酸ビニール系接着剤で仮止着したものを略等間隔に連接してなり、図5(b)は、図5(a)は、さらに長尺としたもので、図に示すYは、最長140mmとし、Xは、10mm以上が使用上、好適な長さである。
【0020】次に、各々毛髪用連結体の使用態様について説明する。第一実施形態の毛髪用連結体は、図6(a)に示すように、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部を綿布体1の接着剤2b上に並置した後、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、図6(b)に示すように、ストレートヘア用アイロン又はグローガンGなどを約160℃に熱し、これを綿布体1aと綿布体1bの重合部に約3〜7秒間押し当てると、接着剤2a及び2bは溶融し、短髪SHと長髪LHは一体的に接着され、残余の接着剤2a及び2bは、綿布体1aと綿布体1bの余白部に吸収され、連結作業は終了する。接着剤2a及び2bは、その性質上、自然冷却(常温状態)した後も、その接着力は弱まることがなく、継続的に保持される。
【0021】第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態のいずれも、基本的な使用態様は概ね同じであるが、部分的に差異があり、以下、これについて述べる。即ち、第二実施形態は、第一実施形態と異なり、離型紙3付きの両面テープ4を、接着剤2a及び2bの上部に貼着して製作されているので、まず、離型紙3を両面テープ4から剥離した後、接着剤2上の両面テープ4に、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部とを交差させて貼着し、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、該重合部の後処理は、上記、第一実施形態と同様にして、連結作業は行われる。
【0022】第三実施形態においては、接着剤2b上に連結用の長髪LHを、酢酸ビニール系接着剤で仮止着してなるから、離型紙3を両面テープ4から剥離した後、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部とを交差させて貼着し、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、該重合部の後処理は、上記、第一実施形態と同様にして、連結作業は行われる。
【0023】第四実施形態は、第二実施形態の変形例なので、基本的な使用態様は、第二実施形態とほぼ同様であるが、図4(a)に示すように、複数連接された綿布体1の適宜長さのカットラインKでカッター、鋏などによりカットしてから、離型紙3を両面テープ4から剥離した後、接着剤2b及び2b’上の両面テープ4に、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部とを交差させて貼着し、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、該重合部の後処理は、上記、第一実施形態と同様にして、連結作業は行われる。図4(b)及び図4(c)は、離型紙3を両面テープ4から剥離した後、接着剤2b上の両面テープ4に、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部とを交差させて貼着し、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、該重合部の後処理は、上記、第一実施形態と同様にして、連結作業は行われる。
【0024】第五実施形態は、第三実施形態の変形例なので、基本的な使用態様は、第三実施形態とほぼ同様であり、図5(a)に示すように、複数連接された綿布体1の適宜長さのカットラインKでカッター、鋏などによりカットしてから、離型紙3を両面テープ4から剥離した後、接着剤2b及び2b’上の両面テープ4に、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部とを交差させて貼着し、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、該重合部の後処理は、上記、第一実施形態と同様にして、連結作業は行われる。図5(b)は、離型紙3を両面テープ4から剥離した後、接着剤2b上の両面テープ4に、短髪SHの下端部と連結用長髪LHの上端部とを交差させて貼着し、折曲線Cを中心に綿布体1aを綿布体1bに折り返して重合し、該重合部の後処理は、上記、第一実施形態と同様にして、連結作業は行われる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る、毛髪用連結体は、上記の構成になるから以下の効果を奏する。即ち、■従来の編込法では、人毛又は人造毛よりなる長髪LHを略半分の位置で折り返して短髪SHに編込むため、約半分の長さにしかならなかったが、本発明によれば、客が希望する長さにすることができる。■短髪SHを長髪LHへの連結作業が、一人の従業員で手早く行え、作業開始から約2時間で完了するので、極めて効率性が良い。■装着部分が平らな状態であり、かつ、短髪SHと長髪LHが同色又は、同色系であるために、連結されていることが判別されにくい。■就寝時、違和感がない。
【出願人】 【識別番号】502149470
【氏名又は名称】安井 秀治
【出願日】 平成14年3月22日(2002.3.22)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−278021(P2003−278021A)
【公開日】 平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願番号】 特願2002−124986(P2002−124986)