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【発明の名称】 人工観葉植物
【発明者】 【氏名】後藤 和彦

【要約】 【課題】ペットボトル再生繊維で人工観葉植物の葉・花部を作製して、汚れ難くて有害化学物質の低減ができて、植物と同様に季節により変色する機能を持つ環境のための人工観葉植物を提供することを目的とする。

【解決手段】一つはペットボトル再生繊維で作製する人工観葉植物の葉・花部の表面に光触媒作用を有する酸化チタン粒子と無機質又は無機質に変換したバインダーとの組成物の薄層を設けて、また一つはペットボトル再生繊維で作製する人工観葉植物の葉・花部の表面に温感変色加工を施して、さらに該表面上に前記組成物の薄層を設ける構造で、それぞれを又は併用して立体的に配置して人工観葉植物を組み立てるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ペットボトル再生繊維を用いて作製する人工観葉植物の葉・花部(イ)の表面に光触媒作用を有する酸化チタン粒子(A)と無機質又は無機質に変換したバインダー(B)との組成物の薄層(AB)を設けて、立体的に配置して組み立てる人工観葉植物。
【請求項2】ペットボトル再生繊維を用いて作製する人工観葉植物の葉・花部(イ)の表面に温感変色加工を施して、さらに該表面上に光触媒作用を有する酸化チタン粒子(A)と無機質又は無機質に変換したバインダー(B)との組成物の薄層(AB)を設けて、立体的に配置して組み立てる請求項1記載の人工観葉植物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工観葉植物に関し、特に葉・花部に回収ペットボトルを用いて作製し、さらに植物、生花と同様に品種により季節や気温の変化で紅葉、変色する機能と光触媒機能を付加して防汚、消臭、有害化学物質の分解低減や調湿ができる優れた人工観葉植物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境においてシックハウス症候群や窒素酸化物などいろいろな有害化学物質が問題視されております。またクリーンな光エネルギーで環境浄化ができる素材として光触媒酸化チタンが注目されて各種製品が提案、上市されています。しかし悪臭、有害化学物質の室内の気流に合わせて移動が簡単にできて、比表面積が大きく吸着がし易い形状で、装飾性と安らぎを与え、さらに効果、効用に期待できる身近な製品はなかった。
【0003】また、人工観葉植物は、環境に配慮したものや、ましてペットボトル再生繊維で作製したものはなく、基本的に無機能な製品であり、植物の光合成に似た光触媒機能を付加させ、更に季節により変色するものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は各種有害化学物質、特に新築、古い家を問わず高濃度汚染が確認されているホルムアルデヒド「1998年1月25日、朝日新聞記事、参照」や窒素酸化物(NOx)などの除去、低減を目的に、また汚れ難い人工観葉植物を作製することと、さらに容器包装リサイクル法に基づいて自治体に回収されたペットボトルが再利用されずに山積みされている。その上、小型ボトルの需要で増え続けており再生品の用途開発も必要になっています。手間と費用をかけて5本に4本が焼却となる「2000年1月23日、朝日新聞連載記事、参照」国内の回収ボトルを優先して再利用することも必要です。
【0005】さらに、廃棄時点から再生工場迄のどの段階でも、たくさん集めた人が得をするような仕組みになっている台湾、韓国の回収ペットボトルからの再生フレークが約70%中国へ輸出されて、ぬいぐるみ、布団の綿、フリース製品等となり、「2000年1月23日、朝日新聞連載記事参照」日本へ輸入されています。現在、中国ではペットボトル再生は短繊維しかできず人工観葉植物は作製できません。しかし人工観葉植物は中国が主産国であり世界同一規格で生産量は膨大です。その上、季節ごとの製品があるために年中有望な輸出品でもある。日本でもペットボトル再生で特に長繊維の再利用品が少ないことを考え合わせると、光触媒酸化チタンも日本の先行技術であり、さらに日本製のボトルの品質の良さを活かして、結果的に海外の回収ボトルを日本の費用でゴミ処理する事がない様に発明し、環境のための人工観葉植物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、慣用のポリエステル繊維を生地にして、葉・花部を作製し、表面に前記組成物の薄層や温感変色加工を施してもよい。しかし環境リサイクルを考慮すれば品質もよいペットボトル再生繊維を用いる方が好ましい。
【0007】本発明の人工観葉植物の葉・花部(イ)に用いるペットボトル再生繊維は、繊維構造や断面形状、繊維長、太さなど特に制限はないが、公知の溶融紡糸法で、例えば50〜150デニールで48〜24fの長繊維を経糸と緯糸ともに76〜98本の平織生地にして用いるとよい。
【0008】平織生地を葉・花部へ裁断、形成などへの二次加工方法は特に制限されるものではなく。他の部材のうち茎部の芯材には、従来の人工観葉植物は茎部が下がると戻らない欠点があった。そこで、本発明において形状記憶金属やピアノ線を用いることも好ましい。
【0009】葉・花部(イ)の表面に施す温度の差で変色させる温感変色加工の方法は、発色剤と消色剤をマイクロカプセルに入れて、樹脂とともに繊維の表面にコーティングする方法を用いる。
【0010】光触媒作用を有する酸化チタン粒子、無機質又は無機質に変換したバインダーとの組成物には、石原産業株式会社製の「ST−K03」を用いて適宜、アルコールと水で稀釈する。
【0011】前記組成物の薄層(AB)を設ける方法は、塗布法、スプレー法、スパッタリング法、ディッピング法、静電塗装法、刷毛塗り法の何れかでよいが、本発明品の形状からスプレー法と静電塗装法が好ましい。
【0012】より大きな効果を求める場合はペットボトル再生繊維に原料段階で光触媒作用を有する酸化チタン粒子を練り込んで生地にして、葉、花部を作製してもよい。ここでの前記粒子は昭和電工株式会社製の[F4−AP」をマスターバッチ方式で丸型断面の繊維全体に0.3〜15重量%を添加して溶融紡糸する。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の構造で組み立てる人工観葉植物(図2−A)と請求項2記載の構造で組み立てた人工観葉植物(図2−B)と請求項1,2記載の構造の葉部を併用して組み立てた人工観葉植物とを仕上がり具合、風合い、色目を室温約20度で比較したところ3点とも変わらなかった。
【0014】請求項1記載の構造の葉・花部の一部分に請求項2記載の構造の葉・花部とを混合して組み立てる人工観葉植物(図2−C)と前記「0013」の4点を室温約12度で変色を見比べたところそれぞれ違う趣があった。
【0015】前記組成物の薄層(AB)をスプレー法で設ける場合、葉・花部に先加工してから組み立てた人工観葉稙物と、葉・花部を立体的に組み立てた人工観葉植物に後加工した製品のそれぞれの一部の葉部を外して消臭試験をしたところ後者が少し効果が劣った。
【0016】
【実施例】前記組成物の薄層を請求項2記載の構造で組み立てた人工観葉植物にスプレー法で設けた葉部の消臭試験結果を表1に示します。尚、未加工の葉部(検体2)は、吸着効果とみられる。(表1は「0022」に示します)
【0017】前記組成物の薄層(AB)を請求項1記載の構造の葉部に設けて、未加工品の葉部とをそれぞれのビーカーに吊して、同量の水を入れて参考図1様で吸湿乾燥時間を測ったところ太陽光下では1.34倍速。室内常温下では1.16倍速であった。またビーカー内の曇り方にも差がでた。この結果は天然の樹木の蒸散作用と同じ様な機能があるとみてもよい。
【0018】
【発明の効果】前記光触媒作用を有する酸化チタン粒子に紫外線が当たると、電子と正孔が生成し、空気中の酸素と水との反応により水酸ラジカルやスーパーオキサイドアニオンなどの活性酸素を生じる。この活性酸素は安全無害で酸化分解力が強く、空気や水の浄化、脱臭、防汚、抗菌などの効果がある。
【0019】光触媒作用を有する酸化チタン粒子(A)は、安全無害で太陽光、蛍光灯のもとで酸化分解力が強くシックハウス症候群の一因とされるホルムアルデヒドをはじめタバコやアンモニアなどの悪臭や雑菌などの分解除去ができる。さらに汚れのバインダーとなる脂分を分解するため何時までも汚れにくい人工観葉植物になり、効果も長時間有効となる。請求項1記載の構造の葉部の試験結果を数値1に示します。(数値1は「0022」に示します)
【0020】本発明は、光触媒機能と蒸散機能様とで植物では枯れやすい場所や剪定し難い場所、水が撒けない、手間費用がかけられない場所などを考えると屋上緑化の一部に植物との併用で下地処理、剪定、植え替えなどの費用が大幅に削減できる。
【0021】また、従来品では風などで茎部が曲がると元に戻らない問題を有しており、芯材を形状記憶金属などに替えることで、道路の中央分離帯や路肩などに設置すると窒素酸化物(NOx)の除去低減ができ、太陽光のもとでより有効であり何時までも枯れないで美観と季節ごとの安らぎも得られる。
【0022】


【出願人】 【識別番号】592159656
【氏名又は名称】後藤 和彦
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−213512(P2003−213512A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−42354(P2002−42354)