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【発明の名称】 増毛方法及び増毛用治具
【発明者】 【氏名】宮元 外史郎

【氏名】坂本 公男

【要約】 【課題】長期間ほぐれず、簡便、且つ、短時間で行うことができる増毛方法及び治具を開発する。

【解決手段】増毛用毛髪を自毛或いは人工植毛髪の根元部近傍に結び付けて増毛する方法であって、増毛用毛髪を一方端がU字状又はコの字状に開放された増毛用治具1の外周面(或いは外枠面)に結び付け、その結び付けた増毛用毛髪4の輪Aの中に鉤針7を挿入し結ばれる自毛或いは人工植毛髪を掬い増毛用毛髪の輪の中より引き出し、次いで増毛用毛髪を治具の先端より抜き取り、自毛或いは人工植毛髪の根元部を取り囲む状態に移動した後、増毛用毛髪の両端を引っ張ることによって、自毛或いは人工植毛髪に結び付ける増毛方法及びこの方法に用いた治具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 増毛用毛髪を自毛或いは人工植毛髪の根元部近傍に結び付けて増毛する方法であって、増毛用毛髪を先端部がU字状又はコの字状に開放された増毛用治具の外周面(或いは外枠面)に結び付け、その結び付けた増毛用毛髪の輪の中に鉤針を挿入し結ばれる自毛或いは人工植毛髪を掬い増毛用毛髪の輪の中より引き出し、次いで増毛用毛髪を治具の先端より抜き取り、自毛或いは人工植毛髪の根元部を取り囲む状態に移動した後、増毛用毛髪の両端を引っ張ることによって、自毛或いは人工植毛髪に結び付けることを特徴とする増毛方法。
【請求項2】 先端部がU字状又はコの字状に開放された形状を持つ棒状部材からなる増毛用治具。
【請求項3】 一方端部が開放された全体形状がU宇型をしており、その1〜3ヶ所に補強用の支柱を備えた棒状部材からなる増毛用冶具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長期にほぐれることがなく、且つ効率的に増毛を行うことができる増毛方法及びそれに用いる増毛用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然に又は病気或いは投薬等によって頭髪が薄くなったり、部分的に脱毛した場合、かつら、ヘヤーピース等の装着による他、増毛或いは植毛が行われている。また、脱毛が更に進行した場合には、かつらによるか、あるいは人工毛を植毛し、自毛が生えているが如き状態を再現することが行なわれている。脱毛の初期に於いては、自毛が細くなったり、短くなったり或いは本数密度が減少したりするものの、自毛が残っている状態にある。この様な状態の自毛或いは一部植毛を行なった人工植毛髪に、増毛用毛髪を結び付けて人工的に増毛する方法は、一般に増毛法と呼称され、この方法を用いた増毛は被術者の負担も軽いことから多く行われており、その改良提案も多くなされている。
【0003】例えば、特開平2−264007号公報は、自毛の根元近くに二つ折りした増毛用毛髪を、輪結びにして結着し、この結着部から4〜5週間後には増毛用毛髪を取り外すことができる特定の接着剤で固定する方法を開示している。しかしながら、この方法では結び付けた箇所を接着剤で固定している為、その作業が煩雑で手間と時間が掛かる上、接着部分が硬くなってゴツゴツした違和感があり、且つ、頭皮からの水分・油分或いは経時変化により接着力の低下を来し、更には洗髪・ブラッシングなどの負荷も掛かることから、所望の期間維持することが難しく、増毛毛髪が自毛から外れてしまうという問題点を有している。
【0004】特許第2610579号公報には、保形性を有するチューブ内に二つの折り返したポイント増毛用毛髪材の折り返し部をチューブの先端から出して収容し、増毛用毛髪材の他の端はチューブの一方の端に固定したポイント毛髪用器具が開示されている。この器具は、自毛をチューブに巻き付けて増毛する方法であるので、巻き付けるのに必要な長さの自毛でなければならないこと、また、増毛用毛髪がチューブに取り付けられているので、結着後に器具の適当な位置で切断される、つまり、器具は1回限りの使い捨てになるので、数百あるいは千を超える増毛を行うには、それに必要な数の器具を用意しなければならないということになる。しかも、増毛時に一目ずつ最初から結び目を形成する為、かなりの熟練と操作時間を要する。
【0005】また、特開平10−268414号公報には、一端に可撓性を有するループ部を備えた内側棒に増毛用毛髪を結び付け、少なくとも内側棒のループ部が外筒の一端から突出する様にし、ループ部内に自毛を挿入した後、増毛用毛髪を該ループ部を通過して抜き取り、自毛が結び目の内を通るようにし、増毛用毛髪の両端を互いに反対方向に引っ張る事による増毛方法が開示されている。しかし、この方法では、自毛をループ部の中に通し、更に増毛用毛髪の結び目を移動し、その上で結び目の中に又、自毛を通すという非常に煩雑な方法であり、かなりの熟練と操作時間を要するものと思われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記の従来の増毛法に於ける問題点を解消し、簡便、且つ、短時間で増毛を行うことの出来る増毛用治具及び増毛方法を開発することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、さきに棒状部材の先端に中央の孔に通じる切り欠きを側部の1ヶ所に付けた舌片を設けた治具及びそれを用いた増毛方法を提供した(特願2001−226736号)。さらに増毛法について改良工夫を重ねた結果、棒状部材の一方の喘が開放されたU宇型又はコの字型形状とした治具でも増毛作業が簡便に行うことができることを見出した。
【0008】すなわち、本発明は、増毛用毛髪を自毛或いは人工毛髪の根元部近傍に結び付けて増毛する方法であって、増毛用毛髪を一方端がU字状又はコの字状に開放された増毛用治具の外周面(或いは外枠面)に結び付け、その結び付けた増毛用毛髪の輪の中に鉤針を挿入し結ばれる自毛或いは人工毛髪を掬い増毛用毛髪の輪の中より引き出し、次いで増毛用毛髪を治具の先端より抜き取り、自毛或いは人工植毛髪の根元部を取り囲む状態に移動した後、増毛用毛髪の両端を引っ張ることによって、自毛或いは人工毛髪に結び付ける増毛方法を提供するものであり、また、先端部分がU字状又はコの字状に開放された棒状部材からなる増毛用治具を提供するものであり、さらに、一方端部が開放された全体形状がU宇型をしており、その1〜3ヶ所に補強用の支柱を備えた棒状部材からなる増毛用冶具を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の増毛用毛髪材には、従来から使われている材料を用いてよい。例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、アクリルニトリル−塩化ビニール又は塩化ビニリデン共重合体繊維、ポリオレフィン繊維、ビニロン繊維等の合成繊維、ヂアセテート、トリアセテート等の半合成繊維などが挙げられる。これらの中でも、強度・柔軟性・形態安定性などの面からポリエステル繊維もしくは、ポリアミド繊維が適している。その太さは、通常50〜150μm程度のモノフィラメントから自毛の太さ等に合わせて選択される。なお、採取した人毛を用いてもよい。
【0010】以下に本発明の増毛用治具及び当該増毛用治具を用いて、増毛用毛髪を自毛或いは人工植毛髪に結び付ける方法について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一例を示す増毛用治具の部分正面図である。増毛用治具1は、長さ10〜25cm(15〜20cm程度が使い易い)、径が3〜10mmの金属或いはプラスチック等からなる中実棒状或いはパイプ状部材2からなるもので、その先端には一方が開放されたU宇型又はコの宇型の長孔3が設けられている。長孔3の長さは、2〜5cm程度あればよく、3〜4cm程度が使い易く適当である。棒状部材の外周面には、数本を組にして二つ折りにした増毛用毛髪4(図3)が10〜30組、通常は、20〜25組程度が2〜5mm程度の間隔で巻き付けられる。
【0011】図2は本発明の他の増毛用治具の部分正面図である。増毛用治具1’は棒状部材2’がU字型に成形されたものであり、その太さは1〜2mm程度のものが適当である。そして、適当な位置の1〜3ヶ所に補強用の支柱8を備える。開放された部分3’の長さは2〜5cm程度あればよく、3〜4cm程度が使い易い。図1及び図2の治具ともに、その先端は適度の弾性を持つ材質からなるものが使い易く適している。その意味ではプラスチック材料からなるものが価格的にも適当である。しかし長期に使用する観点から、ステンレスあるいはアルミニュウム等の軽金属で製作してもよい。軽金属で製作した場合は、プラスチックに比べて弾性が少ないので、先端部分を上部に向かって5〜15度程度角度を付けると使い易くなる。
【0012】次に増毛用毛髪を治具に結び付ける方法について述べるが、増毛用治具1、1’共に同じであるので、図1の増毛用治具1を用いた図3■〜■の例で説明する。
■まず、増毛用毛髪4を二つ折りに曲げ、この二つ折りした部分を交差させてループAを形成する。その上に増毛用治具1を置き、ループAに鉤具7を掛ける(図3■)。
■ループAを鉤具7で持ち上げ、鉤具7をループA内を通して折り曲げた一方の増毛用毛髪に掛ける(図3■)。
■次に、増毛用毛髪5をループAから引き出し、ループBを形成した後、鉤具7をループB内を通して折り曲げた他方の増毛用毛髪6に掛ける(図3■)。
■次いで、ループB内を通して増毛用毛髪6を引き出し(図3■)、この引き出された増毛用毛髪6と他方の増毛用毛髪5を左右に引っ張ることによって、増毛用毛髪4が棒状部材2に結ばれる(図省略)。
なお、増毛用毛髪4は、通常、2〜3本を水溶性糊剤で固め糸状にして用いられる。従って、数本(2〜3本)からなる増毛用毛髪4によって、4〜6本の毛髪が増毛されることになる。以上の手順に従って、棒状部材2に増毛用毛髪4が2〜5mmの間隔で20〜25箇所に結び付けられる。そして、増毛用毛髪4が結び付けられた治具は、持ち運びと保護の為に通常プラスチック製のパイプでカバーされる。
【0013】次に増毛法について説明する。上記治具に結び付けられている増毛用毛髪の結び目の輪の中に、鉤針を挿入しその鉤部で結ばれる自毛或いは人工植毛髪を輪の中を通し、開放された先端を指で押さえ増毛用毛髪をスライドさせ、先端より抜き取り、自毛或いは人工植毛髪の根元部を取り囲む状態に移動させた後、増毛用毛髪5と6を左右に引っ張る事により、自毛あるいは人工植毛髪に強固に結ばれる。この結び方によれば、通常の洗髪や整髪によって増毛した毛髪が抜け出るようなことはない。この様に、本発明の増毛法によれば、操作が簡単で、格別の熟練を要さずに、しかも従来の増毛方法では一人500本から1000本を増毛するのに1〜2時間を要していたが、20分、長くとも30分程度の短時間で増毛する事が出来る。
【0014】
【発明の劾果】以上の説明したように、本発明の増毛方法によれば、自毛あるいは人工植毛髪に増毛用毛髪を強固に結び付けることができ、且つ、一方の端がU字状又はコの字状に開放された構造の治具を用いることによって、熟練を要さずに、しかも短時間で増毛作業を行うことが出来る。本発明の増毛方法及びそれに用いる治具は極めて実用性が高いということができる。
【出願人】 【識別番号】597034048
【氏名又は名称】宮元 外史郎
【識別番号】501197582
【氏名又は名称】坂本 公男
【出願日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【代理人】 【識別番号】100098844
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 宣男 (外1名)
【公開番号】 特開2003−193316(P2003−193316A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2001−385139(P2001−385139)