| 【発明の名称】 |
帯結び具 |
| 【発明者】 |
【氏名】大饗 みち子
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| 【要約】 |
【課題】着物着用者がお太鼓などの各種結び目を容易に形作る作業を補助する帯結び具を提供する。
【解決手段】第一の平面状部材10と、第二の平面状部材24と、第一の平面状部材10と第二の平面状部材24とを連結する連結部材23a,23bと、を備え、第一の平面状部材10と第二の平面状部材24との間に帯まくらを介装し得る空間Sが画成されるように、第一の平面状部材10と第二の平面状部材24とが連結部材23a,23bにて連結されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第一の平面状部材と、第二の平面状部材と、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材とを連結する連結部材と、を備え、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材との間に帯まくらを介装し得る空間が画成されるように、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材とが前記連結部材にて連結されていることを特徴とする、帯結び具。 【請求項2】 前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材とこれらを連結する連結部との間に画成される空間が、この空間内に入れる帯まくらを連結部材上に載置し得るように、凹状に画成されることを特徴とする、請求項1の帯結び具。 【請求項3】 前記連結部材が前記第一の平面状部材の面内中程の位置或いは中程から上方又は下方にずれた位置にて連結されて構成され、前記第一の平面状部材の前記連結部材との連結箇所より下方が、二つ折りにされた帯の間に差し込まれて使用されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の帯結び具。 【請求項4】 前記第一及び第二の平面状部材と前記連結部材とが、それぞれ細線を用いてフレーム状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の帯結び具。 【請求項5】 前記第一及び第二の平面状部材並びに前記連結部材のいずれかに、帯を締結するための紐状部材が少なくとも一つ取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の帯結び具。 【請求項6】 前記第一及び第二の平面上部材並びに前記連結部材が、それぞれ一体に構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の帯結び具。 【請求項7】 お太鼓等の帯の結び目を形作るための帯結び具であって、第一の枠と、紐等の連結手段にて前記第一の枠に取り付けられる第二の枠と、を備え、前記第一の枠が正方形状又は矩形状に形成され、さらに、前記第一の枠はその左右の枠部の上下方向の上枠部よりの中間位置に前記上部枠と平行に横枠部を架設して構成されており、前記第二の枠は、前記第一の枠の下枠部の幅長よりも短い長さの下枠部と、この下枠部の両端から上方へ延設され、且つ前記第一の枠の下枠部と前記横枠部との間距離の長さに設定された左右の枠部と、これら左右の枠部からそれぞれ前方に突き出されて延設された突出枠部と、これらの突出枠部の端部同士を連結するように延設された環状又は矩形状の枠部と、を備えて構成され、前記第二の枠の下枠部が前記第一の枠の下枠部に平行に連結手段により連結され、前記第二の枠の左右の枠部と突出枠部との付け根が前記第一の枠の横枠部と当接し、且つこれらの付け根から前方にある前記突出枠部と前記環状又は矩形状の枠部とが前記第一の枠の上枠部と横枠部との間に介在する開口に差し込まれた状態で前記第二の枠が紐等の連結手段により前記第一の枠と連結されており、さらに、前記第一の枠の横枠部から上方の枠部分と前記第二の枠の環状又は矩形状の枠部との間に帯まくらが入り込むことが可能な空間が形成されるように構成されていることを特徴とする帯結び具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は帯結びの補助具に関し、特にお太鼓や飾り帯等の結び目を着物の着用者が一人で形作ることができるように帯結びを補助する帯結び具に関する。 【0002】 【従来の技術】女性が和服を着装する際に、着用者の後部側(背中側)でお太鼓や飾り帯などの各種帯飾り・結び目を形作ることが行われている。特に、飾り帯などの帯締め作業は、帯飾りや結び目が複雑であるため、一般的に熟練した補助者の手助けにより行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように、複雑な帯飾りや結び目を形作る作業は、特に複雑で且つ創作的な種々の飾り帯を形成しようとするときは、着物着用者の背中側で行わなければならないので、着物の着用者自身が行うことはたいへんに難しかった。また、飾り帯を形作る場合は、一定の飾りの形が維持されるよう、別途補助用の紐(帯揚げ・帯締め以外の紐)を用意し、その補助紐で帯の飾りを作って、型崩れしないよう着用者の体にきつく結びつけなければならない。この紐が着物着用者の体にきつく捲回されるため、着物着用者はその紐の締めつけにより過度の負担(負荷・圧迫感)を受けていた。 【0004】さらに、お太鼓や飾り帯等の帯の結び目は着物着用者の背中側の上方、首の真下付近に位置するように形作られるが、その位置に結び目を定着させることは難しく、容易に下方にずれてしまう。着物着用者は、結び目が下方にずれる度に結び目を背中上方に位置するように帯の締め直し等を行わなければならない。そこで、本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、着物の着用者がお太鼓や飾り帯などの各種結び目を一人で形作る作業を補助するための帯結び具を提供することを第一の目的とする。また、第二の目的として、簡易な作業で多種多様な結び目や帯飾りを容易に形作ることができる帯結び具を提供することも目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の帯結び具は、第一の平面状部材と、第二の平面状部材と、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材とを連結する連結部材と、を備え、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材との間に帯まくらを介装し得る空間が画成されるように、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材とが前記連結部材にて連結されていることを特徴としている。 【0006】さらに、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材とをほぼ垂直に立てた場合に、前記空間内に帯まくらが入れられると、この帯まくらが前記連結部材上に載置されるように、前記第一の平面状部材と前記第二の平面状部材との間に前記連結部材が設けられるのが望ましい。さらに、前記連結部材は前記第一の平面状部材の面内中程の位置或いは中程から上方又は下方にずれた位置にて連結されて構成され、前記第一の平面状部材の前記連結部材との連結箇所より下方が、二つ折りにされた帯の間に差し込まれて使用される。 【0007】さらに、前記第一及び第二の平面状部材と前記連結部材とは、好ましくはそれぞれ細線を用いてフレーム状に形成されている。さらに、前記第一及び第二の平面状部材並びに前記連結部材のいずれかに、帯を締結するための紐状部材が少なくとも一つ取り付けられているのが望ましい。また、前記第一及び第二の平面上部材並びに前記連結部材は、それぞれ一体に構成されていてもよい。 【0008】また、上記課題を解決するために、本発明の帯結び具は、お太鼓等の帯の結び目を形作るための帯結び具であって、第一の枠と、紐等の連結手段にて前記第一枠に取り付けられる第二の枠と、を備え、前記第一の枠が正方形状又は矩形状に形成され、さらに、前記第一の枠はその左右の枠部の上下方向の上枠部よりの中間位置に前記上部枠と平行に横枠部を架設して構成されており、前記第二の枠は、前記第一の枠の下枠部の幅長よりも短い長さの下枠部と、この下枠部の両端から上方へ延設され、且つ前記第一の枠の下枠部と前記横枠部との間距離の長さに設定された左右の枠部と、これら左右の枠部からそれぞれ前方に突き出されて延設された突出枠部と、これらの突出枠部の端部同士を連結するように延設された環状又は矩形状の枠部と、を備えて構成され、前記第二の枠の下枠部が前記第一の枠の下枠部に平行に連結手段により連結され、前記第二の枠の左右の枠部と突出枠部との付け根が前記第一の枠の横枠部と当接し、且つこれらの付け根から前方にある前記突出枠部と前記環状又は矩形状の枠部とが前記第一の枠の上枠部と横枠部との間に介在する開口に差し込まれた状態で前記第二の枠が紐等の連結手段により前記第一の枠と連結されており、さらに、前記第一の枠の横枠部から上方の枠部分と前記第二の枠の環状又は矩形状の枠部との間に帯まくらが入り込むことが可能な空間が形成されるように構成されていることを特徴としている。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第一実施形態に係る帯結び具1を示す斜視図であり、この帯結び具1は、図1に示すように、第一の枠10とそれに取り付けられた第二の枠20とを備えて構成されている。 【0010】この第一の枠10は、図2(a)〜(c)に示すように、平面状に構成されており、その外形(輪郭)は矩形状であり、並列に配置された左右の枠部11a,11bの上下方向の上枠部12よりの中間位置に上枠部12と平行に横枠部13が架設されている。このように、第一の枠10は、複数の棒状部材が連結されて構成されたような骨状に(フレーム状に)形作られる。また、第一の枠10には、その平面内部に大小2つの開口15a,15bが設けられている。なお、第一の枠10は矩形状又は正方形状に形成される他、円弧状,三角形状などの多様な形態に形作られたものであってもよい。 【0011】一方、第二の枠20は、図3(a)〜(c)に示すように、第一の枠10の下枠部14の幅長L1よりも短い長さL2(<L1)の下枠部21と、この下枠部21の両端から上方へ延設され、且つ第一の枠10の下枠部14と横枠部13との距離L3の長さと同長に設定された左右の枠部22a,22bと、これらの左右の枠部22a,22bからそれぞれ前方に突き出されて延設された突出枠部23a,23bと、これらの突出枠部23a,23bの端部同士を連結するように延設された矩形状の押さえ枠部24と、を備えて構成されている。なお、押さえ枠部24は、矩形状の他、円形、三角形状、正方形状などに形成されてもよい。 【0012】また、この第二の枠20は、図2(b)及び(c)に示すように、下枠部21と左右の枠部22a,22bとが配置されている面A1と、押さえ枠部24が配置される面A2とは、突出枠部23a,23bをその間に介装されることにより、突出枠部23a,23bの高さだけずらされて構成されている。 【0013】そして、このように構成された第二の枠20は紐などの連結手段により、第一の枠10に取り付けられる。ここで、図1に示すように、第二の枠20の下枠部21は第一の枠10の下枠部14にそれと平行な状態で紐30により連結され、さらに第二の枠20の左右の枠部22a,22bと突出枠部23a,23bとの付け根25a,25bが第一の枠13と当接し、且つこれらの付け根25a,25bから前方にある突出枠部23a,23bと押さえ枠部24とが第一の枠10の上枠部12と横枠部13との間に介在する開口15aに差し込まれた状態で紐31により第二の枠20は第一の枠10と連結されている。このように第一の枠10と第二の枠20とが連結されることで、第一の枠10の横枠部13から上方の枠部分と第二の枠20の押さえ枠部24との間に帯まくらが入り込むことが可能な空間S(図1参照)が形成される。 【0014】上記した第一の枠10及び第二の枠20は、例えば直径が2〜3ミリメートルの針金(則ち、細線)で形成されているが、例えばプラスチックや金属パイプ、竹、籐などの材料で形成されてもよい。これらの材料として、好ましくは、多少の可撓性を有する素材でなるのが望ましい。また、第一の枠10及び第二の枠20は、好ましくは、上記針金などを芯材とし、さらにそのまわりをビニールでコーティングされていれば、着物を傷つけないようにするためにも望ましい。また、第一の枠10や第二の枠20の表面は、紐30,31が巻回されることから、滑り止め加工されて構成されるのが望ましい。 【0015】上記説明では、第一の枠10に第二の枠20がそれぞれ別体に形成される場合を例示したが、図4に示すように、帯結び具1は、第一の枠10と第二の枠20とが一体に形成されたものであってもよい。また、図4に示す帯結び具1は、図中に二点鎖線で示すように、図3の第二の枠20の左右の枠部22a,22bに相当する線材を設けて構成されるのが望ましい。更に、このような線材(22a,22b)は二本に限らず複数本設けられても良い。また、図1や図4に示す帯結び具1においては突出枠部23a,23bを二つ備えた例を示したが、突出枠部の数はそれに限らず、例えば、図5に示すように一本で構成されてもよい。 【0016】以下、本発明の帯結び具1の使用方法について、帯結び具1を用いてお太鼓を結ぶ一例を説明する。先ず、図6に示すように、帯結び具1の横枠部13と右枠部11bとの交差箇所に、帯を帯結び具1に結びつけるための紐(補助紐)40を取り付ける。 【0017】図7に示すように、帯50を開き、帯50の幅中間当たりに帯結び具1の底辺が位置するように帯50の上に帯結び具1を置き、さらに図8に示すように、帯内に帯結び具1の一部が隠れるように、帯50を2つ折りにする。そして、この状態で帯結び具1が体の前面(腹側)に位置するように持ってきて、図9に示すように、帯50の手を手前(体の方)に折る。 【0018】そして、帯50の垂れを体まわりに二巻させ、垂れを手前方向(自分の体の方)に折り、ヒダを作って、紐40を用いて帯50を帯結び具1に結びつける(図10参照)。さらに、帯の手をもう一度自分の方に折り、垂れは帯の表を出して広げる(図11参照)。 【0019】次に、垂れの裏側で垂れ先から25〜30センチのところに、帯まくら60の丸い方を当てる。ここで、図12は、着物着用者を横から見た図である。そして、図13に示すように、帯まくら60を覆う帯山を帯結び具1の第一の枠10と第二の枠20との間、即ち空隙S内に挟み入れ、さらに帯50の垂れが帯結び1を覆うように帯50の垂れ先を垂れ下げるとともに、帯50の垂れの内側に手先を通し、お太鼓の決め線を人さし指で折り上げる。 【0020】次に、着物着用者から見て体の右側の帯50の手をおろし、着物着用者の前面(腹部上)で折り畳まれたお太鼓内側に帯50の手を入れる(図14参照)。 【0021】そして、図15に示すように、帯締め61を帯幅の中央に通し、着物着用者の背面(背中上:体の後側)で帯締め61を仮結びする。 【0022】次に、着用者はやや腹をへこませた状態で帯50を掴み、着用者から見て右側に向けてゆっくり帯全体をまわし、お太鼓が背中まで位置するように移動させる(図16参照)。その後、帯締め61等を形よく結び直し、お太鼓結びが完成する。なお、図には、帯揚げの記載を省略したが、上記お太鼓を結ぶ途中で帯まくら60を包むように帯揚げをかけてもよい。 【0023】このように、本発明の第一実施形態に係る帯結び具1によれば、着物着用者の前面で帯結びの作業を行えるので、一人(着物着用者自身)でお太鼓を容易に形作ることができる。 【0024】また、本発明の第一実施形態に係る帯結び具1によれば、帯結び作業の過程で、図10に示すように紐(補助紐)40を用いて帯結び具1に帯50の一部を結び付けたり、図13に示すように帯まくら60を帯結び具1にて支えたりすることができる。ここで、従来の手法による帯結び作業では、帯結び作業の途中で、帯が解けないよう仮ひもを体に巻き付けて、これにより帯の一部を体にきつく結びつけていた。このような仮ひもによる締めつけ(負荷・圧迫感)を着用者は受けていた。しかしながら、本発明の帯結び具1を用いれば、仮ひもを体まわりに結びつけるのではなく、紐(補助紐)40を帯結び具1に結びつけるので、着物着用者の負担を軽減することができる。 【0025】また、本発明の第一実施形態に係る帯結び具1は着物着用者の体に固く巻かれた帯50の間に入れられて使用されることから、帯結び具1自体が下方に落ちたり又はずれたりすることが防止される。よって、帯結び具1に取り付けた帯の一部や帯まくら60が下方に落ちる事態も抑制することができるので、お太鼓結びを長時間にわたって維持することができる。因みに、本帯結び具1を使用しないでお太鼓結びを形作った場合には、帯まくらなどが下方にズレ落ちるのを有効に抑制することはできない。 【0026】以上の説明では、お太鼓結びを例に本発明の第一実施形態に係る帯結び具1の使用方法を説明したが、その他の帯結びも着用者が一人で結ぶことができる。なお、他の帯結びを形作る場合も、お太鼓の場合と同様に、着用者の前面(腹部上)で帯飾りを形作り、その後帯全体を体の背面にずらすことで、帯結びを完成できる。 【0027】ここで、本発明の第一実施形態に係る帯結び具1を用いた他の帯結びの一例を説明する。他の帯結びの一例を説明するにあたり、上記図7〜図11で説明した過程は同じであり、図7に示すように、帯50を開き、帯50の幅中間当たりに帯結び具1の底辺が位置するように帯50の上に帯結び具1を置き、図8に示すように、帯内に帯結び具1の一部が隠れるように帯50を2つ折りにする。この状態で帯結び具1が体の前面(腹側)に来るように位置合わせし、図9に示すように、帯50の手を手前(体の方)に折る。 【0028】次に、帯50の垂れを体まわりに二巻させ、垂れを手前方向(自分の体の方)に折り、ヒダを作って、紐40を用いて帯50を帯結び具1に結びつける(図10参照)。さらに、帯の手をもう一度自分の方に折り、垂れは帯の表を出して広げる(図11参照)。ここで、図17に示すように、帯50の手を帯結び具1の後ろ側に持ってくる。そして、突出枠部23bと押さえ枠部24との付け根に紐41を取り付ける。 【0029】次に、図18に示すように、第一の枠10と第二の枠20との間の空隙内に帯50の垂れを入れて、幾重かに重ね折る。このように重ね折ることで、羽根51〜54が形作られる。なお、図18は、帯結び具1とその空隙内で折り畳まれる帯50を上方から見た図である。 【0030】次に、図19に示すように、紐41を用いて羽根51〜54を纏めて帯結び具1に固定する。そして、この結び部分を覆うように、帯50の手を図20に示すように下におろす。 【0031】次に、図21に示すように帯まくら60を帯結び具1と帯50との間に入れ、図22に示すように垂れている帯50の手を内側に曲げ、その曲げ部分を着用者側に押しつけるように帯締め61で締め、帯締め61は体の背面で結ぶ。 【0032】次に、着用者はやや腹をへこませた状態で帯50を掴み、着用者から見て右側に向けてゆっくり帯全体をまわし(図23参照)、帯飾りの羽根51〜54が背中まで位置するように移動させる。その後、帯締め61(図示を省略するが帯揚げ)等を形よく結び直し、帯結びを完成させる。 【0033】このように、帯50を帯結び具1に紐を用いて取り付けることで、結び目を体の前面で形作ることができ、さらに帯全体を胴まわりに容易に廻すことができるので、着物着用者が一人で帯結びを形作ることができる。 【0034】また、本発明の第一実施形態に係る帯結び具1によれば、帯結び作業の過程で、図17や図19に示すように紐(補助紐)40,41を用いて帯結び具1に帯50の一部を結び付けることができる。ここで、従来の手法による帯結び作業では、帯結び作業の途中で仮ひもを体に巻き付けて、これにより帯の一部を体に結びつけていた。着用者はこのような仮ひもによる締めつけ(負荷・圧迫感)を受けていた。しかしながら、本発明の帯結び具1を用いれば、仮ひもを体まわりに結びつけるのではなく、紐(補助紐)40,41を帯結び具1に結びつけるだけであるので、着用者の負担を軽減することができる。 【0035】上記説明においては帯結び具1がフレーム状に構成される場合を例示したが、それに限られるものではない。ここで、図24は、本発明の第二実施形態に係る帯結び具101を示す斜視図である。この図24に示す帯結び具101はその各構成部材がプレートで形成されていることを特徴とし、第一の平面状部材110と、第二の平面状部材120と、連結部材130とを備えて構成されている。なお、第一の平面板状部材110は第一実施形態の第一の枠10に相当し、第二の平面状部材120は第一実施形態の押さえ枠部24に相当し、連結部材130は第一実施形態の突出枠部23a,23bに相当するものであり、第一実施形態の帯結び具1は第二実施形態の帯結び具101の各板状部材110,120,130をフレーム状に構成した場合の構成例である。 【0036】図24に示すように、帯結び具101は、第一の平面状部材110と第二の平面状部材120との間に帯まくらを介装し得る空間Sが画成されるように、第一の平面状部材110と第二の平面状部材120とが連結部材130にて連結されている。また、連結部材130は、図24に示すように、第一の平面状部材110の面内中程の中程から上方にずれた位置にて連結されている。なお、連結部材130の第一の平面状部材110に対する取り付け位置は、それに限らず第一の平面状部材110の面内中程の位置或いは中程から下方にずれた位置にて連結されて構成されていてもよい。 【0037】図24に示す各板状部材110,120,130は、例えば、プラスティックや樹脂などによりそれぞれ個別に形成され、それらを接着や熱溶着などにより繋げることで、帯結び具101が構成される。また、帯結び具101の軽量化のために、図24に示すように、各板状部材110,120,130に貫通孔(図中の二点鎖線)を形成してもよい。また、紐40,41等を取り付けるための貫通孔120,121を設けてもよい。このように構成された帯結び具101の使用方法は、上記第一実施形態の帯結び具1と同様であるので、その詳細は省略する。 【0038】上記帯結び具をフレーム及びプレートのいずれかで構成する場合を説明したが、フレームとプレートとを組み合わせて構成することもできる。ここで、図25は、本発明の第二実施形態に係る帯結び具の変形例を示す斜視図である。図25(a)及び(b)に例示する帯結び具101Aは、構成部材の一部がプラスチック等のプレートで構成され、その他を上記針金などの細線を用いてフレーム状に構成されている。具体的には、図25(a)に示す帯結び具101Aは、第一の平面状部材110の連結部材130との連結箇所より下方部位がフレーム状に構成され、第一の平面状部材110の連結部材130との連結箇所より上方部位がプレートにて構成されている。また、図25(b)に示す帯結び具101Aは、連結部材130が二本の針金、則ち第一実施形態の突出枠部23a,23bの細線で構成され、その他の第一及び第二の平面状部材110,120がプラスチックのプレートで構成されている。なお、応用例に係る帯結び具を図25にて例示したが、その他の構成であってもよい。 【0039】上記で説明した帯結び具1の使用に際し、図10,図17や図19に示される紐(補助紐)40,41は、好ましくは帯50の色彩と同系色のものを用いるのが望ましい。また、上記した帯結び具1,101は、大人用であっても、子供用であっても、又各種の舞踊,舞台用の衣裳であってもよく、着物の種類並びに用途を問わず、用いることができる。なお、本発明の実施形態に係る帯結び具1を用いることにより、四十肩や五十肩等で腕を背中にまわすの容易でない人が着物を一人で着用する場合にも有効である。すなわち、帯飾りを体の前面で形作ることができ、その形が完成後、帯全体を回転させて、帯締め等を形よく結び直せば、帯結びが完成する。上記詳述した以外に、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施できる。 【0040】 【発明の効果】以上の如く、本発明の帯結び具によれば、着物着用者の前面で帯結びの作業を行えるので、一人(着用者自身)でお太鼓を容易に形作ることができる。 【0041】また、従来の手法による帯結び作業では、帯結び作業の途中で仮ひもを体に巻き付けて、これにより帯の一部を体に結びつけていたので、着用者は仮ひもによる締めつけ(負荷・圧迫感)を受けていた。しかしながら、本発明の帯結び具によれば、仮ひもを体まわりに結びつけるのではなく、紐(補助紐)を帯結び具に結びつけるので、着用者の負担を軽減することができる。 【0042】また、本発明の帯結び具は着用者の体に固く巻かれた帯の間に介挿されて使用されることから、帯結び具自体が下方に落ちる又はずれる作用は抑制される。よって、帯結び具に取り付けた帯の一部や帯まくらが下方に落ちるのも防止でき、お太鼓結びなど各種の飾り帯を長時間にわたって維持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】502162022 【氏名又は名称】大饗 みち子
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| 【出願日】 |
平成14年5月7日(2002.5.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082876 【弁理士】 【氏名又は名称】平山 一幸 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−328220(P2003−328220A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−132020(P2002−132020) |
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