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【発明の名称】 二部式簡易帯
【発明者】 【氏名】土路生 百代

【要約】 【課題】胴体及び帯に編紐を使用せず、補助板も使わず、合金などから成るバネ板の湾曲機能を利用して、身体に密着させて結び帯の反り返りを無くし、身体への負担を軽減させた画期的二部式帯を提供する。

【解決手段】結び帯(3)を装着させるための胴帯(1)の内部に中板を挿通し、かつ、その裏側にポケット(2)を形成し、この胴帯と別に合金等製バネにて形成した補助具(10)を、結び帯の紐穴(9)を通して縫い込み、それを前記胴帯(1)のポケット(2)に上からはめ込んだのち、左右に胴帯の端を引くことによって装着が可能で、身体に負担をかけずに胴帯(1)と結び帯(3)の安定感を得ることができる二部式帯である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 胴回りに巻き付けられる胴帯と、別体の結び目を形成するための結び帯からなる帯において、前記胴帯に対して前記結び帯を取り付けるため、前記結び帯に接合するための紐穴と前記胴帯をずらさずに保つための留め具を配しており、バネの作用を利用した合金などからなる補助具を用いることを特徴とした簡易式帯であって、かつ前記胴回りに巻き付けられる胴帯は内部に中板を用い、両端が合わせ重なる部分の片端に、前記補助具を取り付けるためのポケットを配して、補助具を前記胴帯内側に固定することを特徴とする二部式簡易式帯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、着物を着る際に着物の上に締める帯であり、特にその取り付けが容易で且つ美しい形状を保つことが可能な簡易式帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から着物の上に締める帯は胴に何度も捲回した後、背部にて結び目を作り結んでいたが、一人で締めるのは大変な作業であった。特に結び目は締めた際に見えることになる帯の柄を考慮しつつ優美な形に整えていくため、着物を着る際には美容師や帯締めを容易に行うことのできる人に手伝ってもらうなどして帯を締めていた。しかし近年では着物の上に締める帯を他人の手を借りることなく簡単に締めることができる二部式帯が販売されている。
【0003】例えば市場において流通しているような二部式帯は左右上下に細紐を有し、さらに補助板を補うことで前帯のシワを出しにくくしてた。そして結び帯の部分には平型の板台を有し、板台にもさらに細紐を左右より胸囲に結びつけなければならず、身体への負担がきわめて大きい。また市場に流通している二部式帯以外にも、簡易式帯は種々発明されている。例えば特開2000−303236「帯」にあっては、身体の胴部に巻き付ける巻き付け部と、別体に形成される結び帯部とから成り、互いをファスナーの脱着により装脱可能な簡易帯の技術が示されている。更には特開2000−160418「簡易式帯」にあっては、胴体と結び帯部と補助具の構成から成る簡易帯の技術が示されている。これらの技術にあっては、胴帯に挿通可能な環状補助具に筒状保持部を2個形成し、前記胴帯にこの環状補助具を通して結び帯を前記保持部で留める構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の二部式帯には次のような欠点があった。
イ.従来の二部式帯では、結び帯部に取り付けた補助具を紐で直接胴体に一回りさせて密着させていた。このため当該紐のみに結び目の重さ全体がかかり、結び目に角度を保たせるなど結び目を自由に整えることが難しく、このため、手で結んだときのような自然な形成が保たれなかった。
ロ.紐を用いて胴部への巻き付け部と結び帯部を胴体に結びつける従来の二部式帯は、帯や帯締め等の胴体への締め付けに更に負荷を加えるものであり、子どもや高齢者には体への負担が大きかった。
ハ.従来の二部式帯では胴帯のシワを出しにくくするため、胴帯に補助板などを補っていた。このため部品点数が多くなり、着付けにも時間がかかっていた。また、特開2000−303236「帯」においては、胴帯を胴体に装着後、胴帯内側にあるファスナーに向けて結び帯に取り付けられた紐を引っ張り気味に差し込んでいくため、結び帯は固定的に収まるが、胴帯に負担がかかり、結び帯の重さや形態によってはシワが出る心配があった。
本発明は以上の欠点を解決するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の発明は、胴帯(1)に対して結び帯(3)を取り付けるための合金製の補助具(10)を用いる。補助具は薄い合金などの弾力性のある素材で出来ており、3片に分けられた板の中央片(6)にはその中心線上に縦に折り目を形成し、左右の側片(9)の板を中央片(6)の上で密着させる。補助具上部両側には紐穴(4)を配し、下方には前記同帯(1)をずらさずに保つための留め具を配している。
【0006】胴回りに巻き付けられる胴帯(1)は、帯としての形状を固定的に保つための中板を内部に挿通し、かつ胴帯の一方の端部に、補助具(10)を取り付けるためのポケット(2)を形成し、補助具を前記胴帯(1)の内側に固定する。本発明は以上の構成よりなる二部式簡易帯である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は、大きく分けて胴帯、結び帯及び補助具の3つの構成要素から成り立っている。胴帯(1)は、着物を着た際に胴周りに巻きつけるための帯であり、かつ本発明にあっては、補助具を介して結び帯を差し込まれる帯でもある。他の通常の胴帯と異なり、間に補助具を介して結び帯が装着されるためその重さ、圧力に耐え得るように、また、形状が崩れないように、該胴帯の内部には樹脂などにより形成した胴帯と同形状の中板を挿通する。また、該胴帯の一方の端部には補助具と接合した結び帯を差し込むためのポケット(2)が形成されるが、このポケットは本発明の補助具が差込み可能な形状であれば、図1に示すような四角形状に拘泥するものではない。次に、結び帯びであるが、本発明にあっては予め結び目の形成された帯であって、補助具と接合可能な形態であればその大きさ形状は特に限定されるものではない。そして本発明の最も重要な構成要素である補助具であるが、図3左に示すように、縦長の、3辺より成る薄い合金製の板体にて形成され、縦と横それぞれに折り目を形成した上で、かつ左右の上端部には、結び帯と紐などを介して接合するための紐穴(4)を設けたものである。尚、該補助具の素材は薄い板状の樹脂などであって弾力性のあるものであれば、合金に限定されるものではない。3辺の内の左右の2辺は中央片(6)上において留め具(11)をもって留められる。縦及び横の各折り目は、結び目と一体になった補助具を胴帯に差し込んだ際、補助具そのものが縦横に湾曲を形成することにより、結び帯が胴帯上に安定的に抜け落ちることなく保たれる機能を有するものである。本発明は以上の構成から成り立っている。本発明を使用するに際しては図4に示すような結び帯と補助具どうしを図5に示すように紐を介して一体として、あるいは予めセッティングされた状態でつくりあげたものを用いて、本発明の胴帯のポケット部位へ差し込み、使用する。
【発明の効果】本発明を使用することによって、胴帯と結び帯とを誰でも容易に装着することができ、美しい帯の形成を保つことができる。しかも、過剰な締め付けなどの体への負担が軽減される。
【出願人】 【識別番号】502184208
【氏名又は名称】土路生 百代
【出願日】 平成14年4月17日(2002.4.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−306820(P2003−306820A)
【公開日】 平成15年10月31日(2003.10.31)
【出願番号】 特願2002−149834(P2002−149834)