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【発明の名称】 ベルト状安全表示具
【発明者】 【氏名】有田 誠孝
【住所又は居所】島根県出雲市芦渡町751番地 有田綿業有限会社内

【要約】 【課題】従来の反射材を設けた安全表示具は、体に固定して装着する構造であるため、反射材の動きが少なく運転者の注意を喚起しにくくなる問題がある。このため、固定物と人との区別がつきにくく、体に装着する安全表示具としての効果が充分発揮されていなかった。

【解決手段】2本のベルトを端部以外の部分で2ヶ所交差させて連結したものであって、各ベルトは少なくとも片面に反射機能を備えた構造にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2本のベルトを端部以外の部分で2ヶ所交差させて連結したものであって、各ベルトは少なくとも片面に反射機能を有することを特徴とするベルト状安全表示具。
【請求項2】 ベルトの端部は、固定具で長さ調節するものである請求項1記載のベルト状安全表示具。
【請求項3】 2ヶ所の交差部のベルトによって囲まれた部分の角度を、それぞれ鋭角としたものである請求項1記載のベルト状安全表示具。
【請求項4】 ベルトの交差部周辺に反射材を設けたものである請求項1記載のベルト状安全表示具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装用時における反射材の視認性を向上させる安全表示具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、夜間や暗い場所などでの作業時や通行時において、事故防止を目的として反射材を取り付けた衣服などを装着することによって対処している。反射材は、自動車、電車、オートバイ、自転車などから発する光を反射させることにより、人の存在を運転者に知らしめたり注意を喚起し、事故を未然に防ぐ上で非常に有効な手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の安全表示具としては、反射材を衣服に取り付けたものや、ベルトで構成したものであってもベスト型にしたものなど、体に固定して装着する構造としている。ところが、反射材による反射光によって運転者の視認性を高めることができるものの、体に密着しているため反射材の動きが少なく、運転者の注意を喚起しにくくなる問題があった。例えば、歩行者、自転車に乗っている人、交通整理をしている人などは、腕や足は動くが胴体の動きがほとんどなく、単に光を反射するだけとなる。このため、固定物と人との区別がつきにくく、反射光がキラキラと動くことによって人の存在を知らしめるという安全表示具の効果を充分発揮することができないことになる。
【0004】また、従来の安全表示具は、体に固定して装着する構造であるため、着脱が簡単ではなく、夜間に少し出かける場合などには使用するのが面倒になる欠点があった。しかも、体の大きさに応じてある程度調整ができるものの、大人と子供では共用することができないため、数種類の大きさのものを複数用意しておく必要が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、2本のベルトを端部以外の部分で2ヶ所交差させて連結したものであって、各ベルトは少なくとも片面に反射機能を有することにある。
【0006】ここで、本明細書中でいうベルトとは、帯状のものであって少なくとも片面に反射機能を備えたものをいう。布、ゴム、不織布などで形成したベルトの少なくとも片面に、別体の反射材を設けるのが一般的であるが、反射機能を有する素材や生地でベルトを形成してもよい。
【0007】反射材としては、特に限定するものではないが、アルミニウムを蒸着、練り込み、或いは塗着したテープを利用する他、光を乱反射させる構造のものや、色として白や黄の他、赤や青など種々の色を併用するのが好ましい。また、反射材と共に自発光する蛍光材などを併用することは任意である。
【0008】本発明においては、2本のベルトを端部以外の部分の2ヶ所を交差させて連結する。つまり、ほぼ中央部に2本のベルトによって開口部を形成し、該開口部の両側に4本の端部を突出させた構造である。通常、交差部の開口部側の角度が鋭角となるように連結する。連結方法は、縫着、融着、接着などで固定するが、ボタン、ホック、面ファスナーなどで固定位置を調節できるようにしてもよい。また、一方のベルトを他方のベルトに対してスライドさせるように、他方のベルトに切り込みや装通部を設けた構造としてもよい。
【0009】装着方法は、交差部を前後にして開口部を頭に通して肩に掛けるだけであり、4本の端部は体に垂らされた状態となる。4本の端部もボタン、ホック、面ファスナーなどの固定具を設けて長さを調節できるようにしてもよい。また、反射材は、ベルトに設けるだけでなく、交差部の周辺にも設けることによって、本発明に係る安全表示具の機能を損なうことなくその効果を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は本発明に係るベルト状安全表示具1の実施の形態の一例を示すもので、片面に反射材2を設けた2本のベルト3を、端部以外の部分で2ヶ所交差させて連結したものである。このため、交差部の両側に自由端部4が夫々2本ずつ形成されることになる。反射材2は、透明テープにアルミ粉を塗着した反射テープであり、これを布製のベルト3に縫着している。また、交差部も縫着によって連結している。
【0012】このベルト状安全表示具1は、図2のように2ヶ所の交差部によって形成された開口部5を、交差部を前後にして頭に通し、肩に掛けて装着する。自由端部4は図のように体の前後に配され、これがヒラヒラと動くことにより、多方向からの光を多方向に反射させることによって視認性を高めることが可能となる。
【0013】図3は、本発明に係るベルト状安全表示具1の実施の形態の他の例を示すもので、交差部の連結位置を調整できるようにしたものである。同図(a)はボタン6と複数のボタン穴7で交差部の位置調整可能にしたもので、同図(b)は面ファスナ8を利用した構造である。また、図4のように交差位置だけでなく、同図(a)のボタン6や同図(b)の面ファスナ8によって自由端部4の長さを調整するようにしてもよい。このような構造にすることによって、大人も子供も任意に調整して装着することができる。
【0014】図5は、本発明に係るベルト状安全表示具1の実施の形態の他の例を示すもので、ベルト3に種々の構造や色の反射材2を設けたものである。また、ベルト3だけでなく、交差部にも反射材2を設けることによって、視認性をより高くすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明に係るベルト状安全表示具は、2本のベルトを端部以外の部分で2ヶ所交差させて連結したものであって、各ベルトは少なくとも片面に反射機能を有する構造としたことにより、各交差部の側方に夫々自由端部が形成され、これがヒラヒラすることによって運転者の視認性が極めて高くなる。この自由端部は、手足の少し動きに対しても付随して動き、さらに風によっても自由に動くため、体を動かさない場合でも視認性を高めることが可能となる。しかも、自由な動きによって多方向からの光を多方向に反射させることができ、運転者の注意を喚起させる上で、極めて有益な効果を有するものである。
【出願人】 【識別番号】501362467
【氏名又は名称】有田綿業有限会社
【住所又は居所】島根県出雲市芦渡町751番地
【出願日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【代理人】 【識別番号】100080724
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 久喜
【公開番号】 特開2003−89910(P2003−89910A)
【公開日】 平成15年3月28日(2003.3.28)
【出願番号】 特願2001−279268(P2001−279268)