| 【発明の名称】 |
手 袋 |
| 【発明者】 |
【氏名】湯浅 直一 【住所又は居所】兵庫県龍野市神岡町沢田943番地の4 ユアサグローブ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】シート素材からの展開掌片の裁断をし易くしてシート素材の無駄を少なくし、手袋を着用しての作業では、人差し指を動き易くして作業性を向上できる高品質の手袋を提供する。
【解決手段】展開掌片1に、切り込み線aにより親指を除く四指の各指片3a、4a、5a、7を形成し、人差し指片7は手甲側まで連続させ、該指片7を二つ折りして指部9を構成する手袋Aにおいて、人差し指片7の外側縁に直状縁部11を形成し、該直状縁部11に人差し指片7を袋状にするための襠片10を縫着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 皮革や布巾等の伸縮性に乏しいシート素材を裁断縫製してなり、展開掌片に、切り込み線により親指を除く四指の各指片を形成し、人差し指片は手甲側まで連続させ、該指片を二つ折りして人差し指部を構成する手袋において、人差し指片の外側縁に直状縁部を形成し、該直状縁部に人差し指片を袋状にするための襠片を縫着したことを特徴とする手袋。 【請求項2】 襠片が、展開掌片に比べて軟質のシート素材からなることを特徴とする請求項1記載の手袋。 【請求項3】 襠片が、直状縁部の基部で最大寸法を採り、指片先部向けに漸進的に先細の細長形状を呈することを特徴とする請求項1又は2記載の手袋。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、皮革や布巾等の伸縮性に乏しいシート素材を裁断縫製してなる手袋に関するものであり、更に詳しくは、皮製又は布製の作業用手袋等で、展開掌片に形成した人差し指片を、二つ折り状にして人差し指部を袋状に構成する手袋に関するものである。 【0002】 【従来の技術】皮革や布巾などのシート素材を裁断縫製した作業用の手袋として、シート素材から裁断した一枚の展開掌片に、親指を除く四指の各指片を切り込み線によって形成するとともに、人差し指片だけは手甲側まで連続させ、この指片を二つ折り状にして縁部を縫合して袋状にし、残る展開掌片の中指片、薬指片及び小指片については、これらの各指片に対応してシート素材から個別に裁断された手甲側指片を合わせて縁部を縫合して各指片を袋状にするとともに、各手甲側指片にそれぞれに延設した手甲部の縁部を相互に縫合し、親指部は、シート素材から裁断された親指片を袋状に構成したものを展開掌片に開設した打ち抜き凹部に縫合した構成のものがある。 【0003】このような構成の手袋では、親指を除く四指の各指片を袋状に仕上げる上で、各指片の側縁部に襠片を一体に形成することができるので、手袋の構成片点数を少なくして縫製作業がし易く、また、掌側に表れる縫合線が少なくてより自然な形で手にフイットして着用感がよく、使い易いなどの特長がある。 【0004】そこで、溶接作業等に使用する手袋には、皮革の内でも部厚めの中皮を使用した前記構成の手袋が多く市販されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、部厚めの中皮を使用した前記構成の手袋の場合、展開掌片に形成した人差し指片は手甲側まで連続し、この人差し指片を二つ折りにして袋状に構成するための襠片は、人差し指片の外側縁部に一体に形成される。 【0006】このように、人差し指片の外側縁部に襠片を一体に形成すると、この襠片が展開掌片周りから外向きに突出するので、限られた面積のシート素材から展開掌片を裁断し難くなり、無駄になるシート素も多くなる。 【0007】また、着用者が手袋を着用しての作業で、人差し指は最も大きな動きをするが、前記するように部厚めの中皮でできた手袋で、人差し指片を袋状にするための襠片が人差し指片と同じ中皮で一体のものであると、この襠片の存在が、人差し指の動き(屈伸動)に対する抵抗として作用し、作業性に影響を与えることがある。 【0008】そこで、本発明は、シート素材からの展開掌片の裁断をし易くしてシート素材の無駄を少なくし、手袋を着用しての作業では、人差し指を動き易くして作業性を向上できる高品質の手袋を提供することを目的としたものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明は、皮革や布巾等の伸縮性に乏しいシート素材を裁断縫製してなり、展開掌片に、切り込み線により親指を除く四指の各指片を形成し、人差し指片は手甲側まで連続させ、該指片を二つ折りして人差し指部を構成する手袋において、人差し指片の外側縁に直状縁部を形成し、該直状縁部に人差し指片を袋状にするための襠片を縫着したことを特徴とする。 【0010】このように構成された本発明に係る手袋によれば、従来の手袋を構成する展開掌片において、人差し指片の外側縁部から外向きに突出する襠片に相当する分をカットし、襠片は後付けで縫着するようにしたので、限られた大きさのシート素材から、手袋構成片の中で最も広い面積を採る展開掌片の裁断をし易くし、シート素材の無駄を少なくできる。 【0011】人差し指片に後付けされる襠片は、材質的に必ずしも展開掌片と同じにする必要がなく、自由に選定できる。そこで、襠片が、展開掌片に比べて軟質のシート素材から裁断されたものを使用すると、襠片が取り扱い易くて人差し指片に対する縫着が簡単確実にでき、高品質の手袋が提供できる。 【0012】また、手袋を着用しての作業で、人差し指部の側部にあって軟質の襠片部が、人差し指の動きに柔軟に変形追従するので、作業をし易くして作業性を向上できる。 【0013】また、襠片が、直状縁部の基部で最大寸法を採り、指片先部向けに漸進的に先細の細長形状を呈すること襠片が、直状縁部の基部で最大寸法を採り、指片先部向けに漸進的に先細の細長形状を呈するようにすると、襠片の形状が単純化され、これが裁断されるシート素材は面積的に小さなものでよいので、展開掌片に適合するものであれば、廃物されるようなシート素材等からも得られるので、この面からもシート素材の有効利用が図られる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例を、図面に基づいて説明する。 【0015】図1は本発明の実施の形態を示す手袋を掌側から見た正面図、図2は本発明の実施の形態を示す手袋を手甲側から見た背面図、図3は手袋の着用状態を示す斜視図である。 【0016】図1〜3において、本発明に係る手袋Aの主要構成は、伸縮性に乏しいシート素材から裁断された展開掌片1、親指片2、手甲側の中指片3、薬指片4、小指片5及び手挿入口片6からなる。 【0017】これらの手袋構成片は、例えば、溶接作業等に用いる手袋の場合は、皮革(部厚目の中皮)から裁断される。 【0018】前記展開掌片1には、図4(a)に示すように、切り込み線aによって人差し指片7、中指片3a、薬指片4a及び小指片5aを形成し、また、手首側の縁部から切り込んで親指片2が縫着される打ち抜き凹部8を形成している。 【0019】前記人差し指片7は、掌側から手甲側まで連続していて二つ折りに縫合して袋状の指部9を構成するもので、本発明では、人差し指片7を袋状にする上で必要とされる襠片10は後付けするように、人差し指片7の外側縁に直状縁部11を形成している。こうして、本発明では、図4(a)に示すように、展開掌片1は、襠片10に相当する分がカットされて面積を小さくし、手袋構成片の内で最も広い面積を採る展開掌片1を、限られた大きさのシート素材から裁断し易くし、シート素材の無駄を少なくしている。 【0020】前記襠片10として、実施の形態では、別のシート素材から裁断されている。溶接作業等に用いる手袋等で、手袋構成片が中皮からなる場合は、襠片10は、中皮より軟質の表革から裁断される。この襠片10は、人差し指部9の付け根付近で最大寸法を採り、指先部向けに漸進的に先細の細長形状を呈するようにし、形状を単純化したもので、使用される表皮は、展開掌片1に適合するものであればよいので、廃物とされる端切れのような表皮からでも簡単に得られて表皮の有効利用が図られている。 【0021】前記親指片2は、親指片2を袋状にするために、実施の形態では、図5に示すように2枚に分けられている。こうして、親指片2を2枚に分けたことにより、親指片2も、限られた大きさのシート素材からの裁断をし易くしている。 【0022】前記手甲側の中指片3と薬指片4には、図6(b)、(c)に示すように、それぞれに指片両側に襠片3b,4bを一体に形成し、小指片5には、図6(a)に示すように、展開掌片1の小指片5aの内側縁に対応して片方の側縁部に襠片5bを一体に形成している。また、これらの指片3,4,5には、それぞれに手甲部3c,4c,5cを延設している。 【0023】前記手挿入口片6は、適宜の幅を有する帯状のものが使用される。実施の形態では、これも掌側と手甲側の2枚に分けられていて、限られた大きさのシート素材からの裁断をし易くしている。 【0024】上記構成からなる手袋Aの縫製は、次のような手順で行われる。 【0025】展開掌片1の人差し指片7の直状縁部11に襠片10を縫着する。この際、両者の縫着は、展開した状態で無理なく簡単確実にできる。 【0026】人差し指片7を二つ折りし、襠片10の縁部と対応する人差し指片7の内側縁部を縫着して袋状に指部9を構成する。 【0027】展開掌片1に形成した他の中指片3a、薬指片4a及び小指片5aには、それぞれに手甲側の中指片3、薬指片4、小指片5を合わせて対応する縁部を縫着して袋状に各指部を構成するとともに、隣り合う各指片3,4,5に延設した手甲部3c,4c,5cの縁部を相互に縫着する。 【0028】2枚に分かれた親指片2を合わせて縁部を縫着して袋状に構成し、その基端縁部を展開掌片1に形成した打ち抜き凹部8に縫着する。この後、手袋本体の手首側開口縁部に手挿入口片6を縫着して手袋を仕上げる。 【0029】なお、実施の形態では、親指片2を展開掌片1の打ち抜き凹部8に縫着した後で、人差し指片7と親指片2との間で、掌側から手甲側に掛けて親指片2の基端縫合部を覆って別に用意した補強片12を縫着して補強している。 【0030】上記構成からなる手袋Aを着用する時は、汎用の手袋同様にして使用するが、手袋着用中は、人差し指片7で構成される指部9の側部には、軟質の襠片10が存在するので、これが人差し指の動きに柔軟に変形追従して指を動き易くして作業性を向上できる。 【0031】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、手袋構成片の中で最も広い面積を採る展開掌片で、その人差し指片を袋状にする上で必要とされる襠片を後付けにするようにし、従来のように、人差し指片の外側縁部に襠片を一体に形成するのに比べて、展開掌片の面積を小さくしたので、限られた大きさのシート素材からの展開掌片の裁断をし易くし、シート素材の無駄を少なくして素材を有効利用できる。 【0032】また、襠片を軟質の素材で形成すると、手袋を着用しての作業で、人差し指部の側部に襠片が存在するので、これが人差し指の動きに対して柔軟に変形追従して指を動き易くして作業性を向上できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595059012 【氏名又は名称】ユアサグローブ株式会社 【住所又は居所】兵庫県龍野市神岡町沢田943番地の4
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| 【出願日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065868 【弁理士】 【氏名又は名称】角田 嘉宏 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−342813(P2003−342813A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−150601(P2002−150601) |
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