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【発明の名称】 上半身用衣類
【発明者】 【氏名】エロルソン・フーグ

【氏名】ミヒャエラ・ザッヒェンバッハー

【要約】 【課題】本発明の課題は、上半身用衣類を改良することにある。この上半身用衣類は、特に必要な物品やその他の旅行必需品のよく見えて窃盗に対して安全でかつ常にすぐに手の届く保管を可能にする。

【解決手段】互いに接合可能な2つの前部分と衣類に掛けられている1つの日用品とを有する上半身用衣類は、衣類(3)の裾(10)から袖ぐり(7)の領域まで延在している挿入口(8)が、衣類の前部分と背中部分との接合領域内の衣類の片側に若しくは両側に又は衣類のこの領域内で前部分又は背中部分に対して脇に配置されていて、その結果、衣類(3)の両前部分の少なくとも片半分が、この衣類(3)の下の領域内にウイング(4)を形成する点、この衣類に掛けられている日用品が、胴体に掛けられるショルダーベルト(2)を装備する点で優れている。
【特許請求の範囲】
【請求項01】 互いに接合可能な2つの前部分と衣類に掛けられている1つの日用品とを有する上半身用衣類において、衣類(3)の裾(10)から袖ぐり(7)の領域まで延在している挿入口(8)が、衣類の前部分と背中部分との接合領域内の衣類の片側に若しくは両側に又は衣類のこの領域内で前部分又は背中部分に対して脇に配置されていて、その結果、衣類(3)の両前部分の少なくとも片半分が、この衣類(3)の下の領域内にウイング(4)を形成すること、及び、この衣類に掛けられている日用品が、胴体に掛けられるショルダーベルト(2)を装備することを特徴とする上半身用衣類。
【請求項02】 衣類に掛けられ、ショルダーベルトを装備した衣類は、ショルダーバッグ,買い物袋,カメラ,ラップトップ・コンピュータ等であることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項03】 衣類に配置されたショルダーベルト(2)は、ベルト延長部分(13)を有することを特徴とする請求項1に記載の上半身衣類。
【請求項04】 両前部分の接合口は、前ブラインド(5)によって覆われることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項05】 挿入ブラインド(9)は、挿入口(8)に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項06】 挿入保護部分(14)が、挿入口(8)に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項07】 例えばボタン穴付きのボタン,スナップボタン,チャック又はマグネットボタンの形態をした締め金要素(6)及び/又はこのような締め金要素(6)を有する留めひもが、ショルダーベルト(2)用に設けられている通し口の上の両前部分の接合口に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項08】 例えばボタン穴付きのボタン,スナップボタン,チャック又はマグネットボタンの形態をした締め金要素(6)及び/又はこのような締め金要素(6)を有する留めひもが、衣類の挿入口(8)を形成する両部分の腰領域及び/又は裾領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項09】 裾(10)から上に向かって延在している三角布(12)が、衣類の挿入口に対向する側に、そこに配置された前部分半分と背中部分との間の接合領域内に、前部分に又は背中部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の上半身用衣類。
【請求項10】 ショルダーベルト(2)のベルト延長部分(13)は、すぐに延びる部分として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の上半身用衣類。
【請求項11】 挿入保護部分(14)の少なくとも縦側が、ファスナ(11)の形態をした1つ又は多数の締め金要素(6)を有することを特徴とする請求項6に記載の上半身用衣類。
【請求項12】 三角布(12)は、その縁部分に沿ってファスナ(11)の形態をした1つ又は多数の締め金要素(6)を有することを特徴とする請求項9に記載の上半身用衣類。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概念に記載の上半身用衣類に関する。この場合、この衣類は、ヤッケ,コート,雨よけヤッケ,ブルゾン,ベスト,トレーナ,シャツ等でありうる。これらの各衣類は、特にショッピング,市内観光,旅行やハイキングのときに衣服として使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、折り畳み可能な2つの部分から成る内側に設けられた携行されないコートを持ち歩くための収納ポケットを有する旅行用コートが、例えばドイツ連邦共和国特許発明第 26 45 889号明細書中に記されている。この実施形では、開かれた長方形の収納ポケットが、この旅行用コートの前部分内に縦長に配置されていて、かつファスナによって密閉可能なポケットを有する。これらのポケットは、コートの使用状態では垂れ下がった状態になる。その結果、例えばこれらのポケット内にさらに収納された証明書が常に取り出し可能な状態にある。
【0003】折り畳まれた状態では、この旅行用コートはハンドバッグになる。このハンドバッグは、特別な実施形では取っ手を有してもよい。
【0004】この実施形の欠点は、小さくて軽量の手荷物しか運べない点に特にある。そのため、旅行では、この旅行用コートに加えて、別のリュックサックや追加の旅行バッグが、旅行で必要なより大きい物品を運ぶために常に必要である。
【0005】旅行用コートのその他の欠点は、旅行用コートをバッグに変えるためにはこの旅行用コートを可能な限り平坦な台の上に脱ぎ捨てて折り畳む必要が必ずあることから発生する。すなわち、例えば旅行の間にこのヤッケを広げて折り畳むことは、非常に大変である。それ故に、旅行の間のこの旅行用コートの折り畳みでは、途中の休憩や他人の助けが必ず必要になる。
【0006】この実施形のさらなる欠点が、これに関連して分かる。この欠点は、例えば市内観光時に携行された旅行バッグを旅行用コートに広げて変える間に下ろす必要がある点にある。すなわち、この旅行バッグが、このときに高まった窃盗の危険に必ずさらされている。
【0007】しかも、折り畳められてバッグに変換された旅行用コートを、その他のハンドバッグのようにリュックサック内に詰め込むか又は手で持つ必要がある。その結果、この折り畳められてバッグに変換された旅行用コートは、このときに必ず行動の自由を妨げる。
【0008】既に説明したこれら全ての欠点は、国際特許発明第 84/01092 号明細書から公知の同様にウィンドブレーカの下で支えられ、ポケットに変換可能な持ち運びハンドバッグを有するウインドブレーカの実施形にもある。
【0009】ヨーロッパ特許出願公開第 0228 767 号明細書、及び米国特許発明第 5,165,111号明細書中には、リュックサックとヤッケとを特殊に組み合わせたものが記されている。この場合、リュックサックが雨ざらしでかつ掴みに無防備に広げられたヤッケ上で支えられる。
【0010】この実施形には、ヤッケを広げて詰め込むためにリュックサックを下に置く必要があるという欠点のほかに、例えば、物品が(他人によって)リュックサックから不当に取り出されうるという欠点も同時にある。
【0011】例えばドイツ連邦共和国実用新案第 201 02 379 号明細書中に記すような、必要な場合に雨よけによって窃盗と雨を防ぐように覆われ得るリュックサックとポンチョとを組み合わせた別の実施形、又は、リュックサックと組み合わされた保護ヤッケ−この保護ヤッケでは、この保護ヤッケを収納するバッグがリュックサックの両側の一方に配置されていて、かつ、このリュックサックに動かないように接合されているこの保護ヤッケはリュックサック運搬人とそのリュックサックとの双方を包むことができる−を装備した、例えばドイツ連邦共和国特許発明第44 46 814号明細書から公知の解決手段にしたがうような、必要な場合に雨ヤッケによって同様に窃盗と雨を防ぐように覆われ得るリュックサックと雨ヤッケとを組み合わせた別の形態は、旅行に必要な全ての物品がハイキングや市内観光時にリュックサック内に持ち運びに応じて詰め込まれ得るという利点が確かにあるものの、これらの実施形ではリュックサックが下に置かれたときに初めて運搬人によって開けられるので、その運搬人はリュックサックの中身に常に手が届かない。
【0012】さらに、これら全ての実施形は、他人の助けなしにハイキングの間に雨ヤッケを開くか又は詰め込むことが不可能であるので、これら全ての実施形のリュックサックは、雨コート又は雨ヤッケを広げるためにも詰め込むためにも下に置く必要がある。
【0013】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許発明第 26 45 889号明細書【0014】
【特許文献2】ヨーロッパ特許出願公開第 0228 767 号明細書【0015】
【特許文献3】米国特許発明第 5,165,111号明細書【0016】
【特許文献4】ドイツ連邦共和国実用新案第 201 02 379 号明細書【0017】
【特許文献5】ドイツ連邦共和国特許発明第 44 46 814号明細書【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上半身衣類を改良することにある。日用品の形態で又は日用品を用いて胴体に携行されている旅行必需品自体が、衣類を着たときに人の密集した場所で不当な捕捉から保護され得るように、この上半身衣類は、必要な物品やその他の旅行必需品のよく見えて窃盗に対して安全でかつ常にすぐに手の届く保管を可能にする。さらにこの場合、衣類を広げるためにも詰め込むためにも日用品を下に置かなくて済む。そして、日用品が本発明の衣類を運ぶためにも利用され得るならば、その衣類は、歩いている間に常にすぐにかつ他人の助けなしに日用品から取り出すことができるし、その日用品の中に詰め込むこともできる。この場合、運搬人は、歩いている間にその日用品内の場所で見つかる全ての中身にも他人の助けなしに同時に常にすぐに手が届かなければならない。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明により、請求項1に記載の特徴を有する衣類によって解決される。
【0020】本発明の好適な構成は、従属請求項に記載されている。
【0021】さらに、さらなる詳細,本発明の解決手段の利点及び特許請求の範囲に記載の正確な意義を対応する図面に基づいて実施の形態に対して以下で説明する。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、ショルダーバッグが掛けられた衣類3を着るか又は脱ぐ間のフードなしの簡単な実施形における本発明の衣類3を示す。
【0023】この場合、本発明の衣類は、この衣類が後ろ部分に対する接合領域内の前部分の両側に衣類3の裾10から袖ぐり7の領域内まで達する挿入口8を有する点で優れている。これによって、衣類3のこれらの両前部分の少なくとも片半分が、挿入口8の開口時にこの衣類の下領域内にウイング4を形成する。
【0024】裾領域内では、締め金要素6を有する留めひも15が、衣類の挿入口8を形成する両部分にスナップボタンの形態で配置されている。
【0025】この実施形では、日用品自体がショルダーベルト2を有するショルダーバッグ1として形成されている。
【0026】本発明の解決手段は、ショルダーベルト付きの各日用品を、窃盗に対して安全で常にすぐに手の届く衣類の下に保管すると同時に、場合によっては日用品内に、ここでは例えばショルダーバッグ1内に保管された全ての証明書,その他の必要な物品,食品やその他の旅行必需品に対する迅速な捕捉を可能にする。すなわち、市内観光,ショッピングやハイキングの間に、例えばショルダーバッグの仕切られた区画から衣類を取り出すことができ、そして歩いている間にショルダーバッグ1をかけたまま着ることができる。
【0027】衣類がまだ中央で開いている場合、ショルダーバッグが、胸に接するショルダーベルト2の下に差し込まれ、ウイング4の下で滑らかに引かれる。
【0028】衣類の両前部分間に配置された締め金が、図1中に示されたように引き続きショルダーベルトの近くまでしめられる。
【0029】図2中には、図1の本発明の衣類3が、掛けられた状態のショルダーバッグ1と共に示されている。
【0030】この掛けられた状態では、ショルダーバッグ1が、挿入口8を通じて衣類の後部分の下へシフトされる。締め金要素6を有する留めひもが、スナップボタンの形態でショルダーベルト2用に設けられている通し口の上の両前部分の接合口に配置されている。
【0031】裾10の領域内にも、留めひもにスナップボタンの形態で配置された締め金要素6を有するこの留めひもが衣類3の挿入口8にある。
【0032】この締め金要素6は、ショルダーバッグ1を掛けた状態でしめられる。
【0033】これによって、ショルダーバッグの位置が正確に位置決めされると同時に、ショルダーバッグ1内に保管された中身が窃盗に対して安全に保護されていることが保証される。挿入口8に配置された締め金要素6が開いた後に、ショルダーバッグ1に手がすぐ届く。その結果、衣類自体を歩いている間に(既に説明したのとは逆の順序で)脱ぐことができ、そして歩いている間でも簡単にかつ他人の助けなしにショルダーバッグ1内に再び詰め込むことができる。
【0034】しかも、衣類を脱ぐ必要なしに、運搬人は、歩いている間に常に人の助けなしにショルダーバッグ1内に保管された全ての中身にすぐにかつ素早い操作で手が届く。
【0035】また、特に本発明の衣類は胴体に接して携行されるために、切断によるショルダーバッグ1の盗難又はショルダーバッグからの物品の不当な取り出し自体が、人の密集した場所で阻止される。
【0036】図1,2で既に説明したこれらの実施の形態では、挿入口が衣類の両側に配置され得ることから出発する。その結果、ショルダーバッグは、それ故に胴体の左側でも右側でも携行され得る。
【0037】図3は、ショルダーバッグが掛けられた高レベルの実施形におけるフードのある本発明の衣類3を正面図で示す。
【0038】この解決手段の主な特徴は、両前部分の接合口が前ブラインド5によって覆われる点にある。この前ブラインド5は、ショルダーベルト2用に設けられている通し口の上にスナップボタンの形態をした締め金要素6を有する。
【0039】この実施形では、挿入口が、衣類の暴風ブラインド口方向に面した側に有効な方法で配置される。
【0040】この場合、この暴風ブラインド5は、ショルダーベルト2用に設けられている通し口の上に配置された締め金要素6をしめた後に最適な防風と防水を可能にする。ショルダーベルト2が、図3中で示されたようにベルト延長部分13を有し得る点も本発明で重要である。
【0041】このベルト延長部分13は、バッグの中身にさらに容易に手が届くことを可能にする。
【0042】これに関連して、ベルト延長部分13がショルダーベルト2に対してすぐに延びる部分として形成され得る点が特徴である。
【0043】このような特に胸の下に配置すべきすぐに延びる部分は、着心地をさらに向上させると同時に、バッグの中身に手の届くまでの時間を短縮させる。
【0044】図4は、図3の本発明の衣類を掛けられた状態のショルダーバッグ1と共に背面図で示す。挿入口8は、この実施形では衣類の防風ブラインド口方向に面した側にある。
【0045】この場合、挿入ブラインド9が挿入口8に沿って配置されている点が特徴である。この挿入ブラインド9は、裾10の領域内にスナップボタンの形態をした締め金要素6を有する。
【0046】この挿入ブラインドは、防水のほかに追加的な窃盗防止の働きも同時にする。
【0047】これに関連して、裾10から上に向かって延在している三角布12が、衣類3の挿入口8に対向する後側に配置されている点が重要である。
【0048】例えば、ふくらんだショルダーバッグ1自体を衣類の下で背中に接して容易に携行できるようにするため、この三角布12は、衣類の周辺部の伸張を可能にする。
【0049】三角布12は、この実施形ではこの三角布12の縁部分に沿ってファスナ11を有する。
【0050】ショルダーバッグの大きさが相違するときでも衣類を完全に整えることを保証するため、このファスナ11は、三角布12を素早く完全に又は部分的に開いたり又は閉じたりするために使用される。
【0051】図5は、その他の実施形における掛けられたショルダーバッグ1内に手を入れるときに保護する挿入保護部分14を有する本発明の衣類3を示す。
【0052】この実施形では、挿入保護部分14が挿入口8に沿って配置されている。この挿入口8は、ファスナ11によって衣類3の前部分に接合され得る。
【0053】ショルダーベルト付きのこの携行される日用品は、衣類3に配置されたこの挿入保護部分14によって最適に保護されて携行され得る。
【0054】図6中には、挿入保護部分14を有する本発明の衣類14が、胴体に接して携行されているショルダーベルト付きのショルダーバッグと共に掛けた状態で示されている。
【0055】図7は、ショルダーベルト2に支えられたカメラ16を有する図1,2の本発明の衣類3を示す。
【0056】図8中には、ショルダーベルト2に支えられているラップトップ・コンピュータ17を有する図1,2の本発明の衣類3が示されている。
【0057】したがって、上半身用衣類を改良することが、本発明の解決手段によって実現されている。日用品の形態で又は日用品を用いて胴体に携行されている旅行必需品自体が、衣類を着たときに人の密集した場所で不当な捕捉から保護され得るように、この上半身衣類は、必要な物品やその他の旅行必需品のよく見えて窃盗に対して安全でかつ常にすぐに手の届く保管を可能にする。さらにこの場合、衣類を広げるためにも詰め込むためにも日用品を下に置かなくて済む。そして、日用品が本発明の衣類を運ぶためにも利用され得るならば、その衣類は、歩いている間に常にすぐにかつ他人の助けなしに日用品から取り出すことができるし、その日用品の中に詰め込むこともできる。この場合、運搬人は、歩いている間にその日用品内の場所で見つかる全ての中身にも他人の助けなしに同時に常にすぐに手が届く。
【出願人】 【識別番号】502229196
【氏名又は名称】アクロニム・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【出願日】 平成15年3月5日(2003.3.5)
【代理人】 【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史 (外3名)
【公開番号】 特開2003−301308(P2003−301308A)
【公開日】 平成15年10月24日(2003.10.24)
【出願番号】 特願2003−58292(P2003−58292)