| 【発明の名称】 |
肩パット及び衣服 |
| 【発明者】 |
【氏名】早崎 吉律 【住所又は居所】岐阜県大垣市大井4丁目53番地 東海サーモ 株式会社内
【氏名】棚瀬 勉 【住所又は居所】岐阜県大垣市大井4丁目53番地 東海サーモ 株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】高い通気性及び寸法安定性を有し、蒸れ難いうえ手軽に洗濯することができるように構成された肩パット及びその肩パットを備えた衣服を提供する。
【解決手段】清涼肩パット11は、中材14と、その中材14の上下面を覆う底材12及び天井材13とを備え、厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s以上であり、かつ洗濯寸法変化率が2.0%未満となるように構成されている。中材14は空胞32が隣接空胞32と小孔で通じている連続気泡状態となるように発泡させたポリウレタン31により構成され、底材12及び天井材13は経又は緯方向の曲げ剛性が0.392cN・cm2/cm以上の熱融着繊維が混合された経編み緯糸挿入ニット21(ポリエステル)により構成されている。空胞32の平均径及びニット21を構成する繊維間隙dは、いずれも1mm以上であるのが好ましい。衣服は前記清涼肩パット11を備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芯材と、その芯材の表面を覆う表材とを備えた肩パットにおいて、厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s以上であり、かつ洗濯寸法変化率が2.0%未満であることを特徴とする肩パット。 【請求項2】 前記芯材を連続気泡状態となるように発泡させたポリウレタンにより構成するとともに、その芯材の厚み方向の通気性が150cm3/cm2・s以上であることを特徴とする請求項1に記載の肩パット。 【請求項3】 前記表材を経又は緯方向の曲げ剛性が0.392cN・cm2/cm以上のポリエステル布帛により構成するとともに、その表材の厚み方向の通気性が150cm3/cm2・s以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の肩パット。 【請求項4】 前記芯材を空胞の平均径が1mm以上となるように発泡させたポリウレタンにより構成するとともに、前記表材をメッシュ状に織・編製された布帛により構成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の肩パット。 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載の肩パットを備えた衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、肩パット及びその肩パットを備えた衣服に関するものである。より詳しくは、紳士服の盛夏用スーツや水洗い洗濯可能なスーツに適し、通気性及び寸法安定性が高くなるように構成された肩パット及びその肩パットを備えた衣服に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、肩パットは、シート状の底材及び天井材と、所定の厚みを有する中材とを備え、底材と天井材との間に中材を挟み込んだ状態で縫合又はニードルパンチングすることにより一体形成されていた。前記底材にはフェルト又はシーチング、中材にはフェルト又は中綿、天井材には毛芯地、フェルト又はシーチングが使用されている。また、前記毛芯地の素材には綿、獣毛、レーヨン、ウール、ポリエステル等が使用され、フェルトの素材にはウール、レーヨン、ポリエステル等が使用され、シーチングの素材には綿、ポリエステル等が使用される。そして、この肩パットは、紳士服や婦人服の重衣料品において、肩の部分に成形性や保型性を付与し、衣服に審美性を与えていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】近年、衣服は軽量化が進むとともに、着心地や快適性を追求した製品が求められるようになってきている。特に夏物衣料においては、日本特有の高温多湿による暑さや蒸れ感を少しでも軽減するための試みがスーツ等の重衣料を中心に行われている。さらに、これら夏物衣料においては、多量の発汗により汚れやすいことから、手軽に水洗い洗濯ができることも重要視されてきている。 【0004】ところが、これら夏物衣料においては、芯地や表地に着心地や快適性を高めた素材が用いられている一方で、肩パットにおいてはまだ十分に改良が進んでおらず、前記従来の肩パットが依然として使用されている。そして、前記従来の肩パットでは、成形性及び保型性が最も重要視されていたことから、通気性が低く蒸れやすいうえ、洗濯時に縮みやすいことから寸法安定性が低く手軽に洗濯することができないものであった。 【0005】この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、高い通気性及び寸法安定性を有し、蒸れ難いうえ手軽に洗濯することができるように構成された肩パット及びその肩パットを備えた衣服を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の肩パットは、芯材と、その芯材の表面を覆う表材とを備えた肩パットにおいて、厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s以上であり、かつ洗濯寸法変化率が2.0%未満であることを特徴とするものである。 【0007】請求項2に記載の発明の肩パットは、請求項1に記載の発明において、前記芯材を連続気泡状態となるように発泡させたポリウレタンにより構成するとともに、その芯材の厚み方向の通気性が150cm3/cm2・s以上であることを特徴とするものである。 【0008】請求項3に記載の発明の肩パットは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記表材を経又は緯方向の曲げ剛性が0.392cN・cm2/cm以上のポリエステル布帛により構成するとともに、その表材の厚み方向の通気性が150cm3/cm2・s以上であることを特徴とするものである。 【0009】請求項4に記載の発明の肩パットは、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記芯材を空胞の平均径が1mm以上となるように発泡させたポリウレタンにより構成するとともに、前記表材をメッシュ状に織・編製された織布により構成したことを特徴とするものである。 【0010】請求項5に記載の発明の衣服は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の肩パットを備えたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)に示すように、肩パットとしての清涼肩パット11は、シート状に形成された表材としての底材12及び天井材13と、平面半円形状、側面三日月形状に形成された芯材としての中材14とから構成されている。この清涼肩パット11は、中材14の上下面に天井材13及び底材12をそれぞれ重ね合わせて密着させた後、それら材料を縫合糸15によりまとめて縫合することによって平面半円形状、側面三日月形状に形成されている。 【0012】この清涼肩パット11は、衣服(上着)の肩部の内側に縫着又は接着することにより装着され、その形状を良好に保持して衣服に審美性を与えるとともに、高い通気性を有し特に夏物衣料において着用時の暑さや蒸れ感を大幅に軽減させて清涼感を与える役割を果たす。この清涼肩パット11の厚み(上下)方向の通気性は、好ましくは100〜400cm3/cm2・s、より好ましくは200〜300cm3/cm2・sである。なお、前記厚み方向の通気性はJIS.L.1096.A法に規定されているフラジール形試験機を用いた通気性測定方法に従って測定される。この厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s未満の場合には、衣服着用時の暑さや蒸れ感を十分に軽減させることができない。また、前記通気性が400cm3/cm2・sを越える場合には、形状安定性が著しく低下するおそれがある。 【0013】さらに、この清涼肩パット11は、寸法安定性が高く、発汗等による水溶性の汚れを落とすための水洗い洗濯による縮みや保型性の低下をほとんど感じさせることなく、手軽に洗濯することができるようになっている。なお、この清涼肩パット11の洗濯寸法変化率は2.0%未満である必要がある。前記洗濯寸法変化率はJIS.L.1096.G法(平干し)に規定されている洗濯収縮率(電気洗濯機法)の測定方法に従って測定される。この洗濯寸法変化率が2.0%以上の場合には、水洗い洗濯をする度毎に形状が変化(収縮)するのが明らかに実感されることから、手軽に洗濯することができない。 【0014】底材12及び天井材13は、シート状の芯地を裁断することにより半円形状に形成されている。前記芯地としては、洗濯寸法変化率が低いことから、ポリエステル布帛からなる芯地が最も好適に使用される。前記ポリエステル布帛としては、好ましくは織物や編物等の布帛、より好ましくは網目状(メッシュ状)構造を有する布帛が使用されるが、厚み方向の通気性が良好な不織布を使用しても構わない。さらに、この清涼肩パット11の形状安定性を高めるために、前記ポリエステル布帛として、整理加工、熱処理により必要な剛性が付与された熱融着繊維混合布帛(熱融着繊維からなる布帛)用いるのが特に好ましい。 【0015】熱融着繊維混合布帛は、経糸及び緯糸から選ばれる少なくとも1方に熱融着繊維を用いて織・編製された布帛であり、その繊維の融点を超える温度で一過的に熱処理することによって、所望とする形状に整えられながら曲げ剛性及び形状安定性が高められたものである。この布帛において、経方向に高い曲げ剛性を付与するためには経糸に熱融着繊維を用い、緯方向に高い曲げ剛性を付与するためには緯糸に熱融着繊維を用いるとよい。また、前記熱融着繊維として、鞘成分が低融点のポリエステル樹脂、芯成分が高融点のポリエステル樹脂からなる芯鞘型複合繊維が好適に用いられる。 【0016】この熱融着繊維混合布帛としては、例えば図1(b)に模式的に示される経編み緯糸挿入ニット21が挙げられる。このニット21は、所定間隔をおいて経方向に延びる経糸22と、所定間隔をおいて緯方向に延びる緯糸23とより構成され、経糸22繊維で編成された編目に緯糸23繊維を挿通させることにより網目状構造となるように編製されている。 【0017】また、このニット21においては、図1(b)に示すように、隣接する経糸22間の繊維間隙d及び隣接する緯糸23間の繊維間隙dはいずれも、好ましくは1mm以上、より好ましくは1〜3mm、より一層好ましくは1〜2mm、さらに好ましくは1〜1.5mmであるとよい。前記繊維間隙dが1mm未満の場合には、ニット21自体の通気性が低いことから、清涼肩パット11の厚み方向の通気性を十分に高めることができない。また、前記繊維間隙dが3mmを越える場合には、底材12及び天井材13の強度が十分に得られないおそれがある。 【0018】上記底材12及び天井材13を構成するポリエステル布帛においては、厚み方向の通気性(JIS.L.1096.A法)が好ましくは100cm3/cm2・sを越え400cm3/cm2・s以下、より好ましくは150〜350cm3/cm2・s、さらに好ましくは200〜300cm3/cm2・sである。この厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s以下の場合には、清涼肩パット11全体の厚み方向の通気性が100cm3/cm2・sを下回ってしまい、十分な通気性が得られない。また、前記通気性が400cm3/cm2・sを越える場合には、底材12及び天井材13の強度が十分に得られなくなるおそれがある。 【0019】さらに、このポリエステル布帛においては、経方向及び緯方向から選ばれる少なくとも1方の曲げ剛性が好ましくは0.4〜3.0gf・cm2/cm(0.392〜2.94cN・cm2/cm)以上、より好ましくは0.6〜1.5gf・cm2/cm(0.588〜1.47cN・cm2/cm)である。このポリエステル布帛の曲げ剛性が0.4gf・cm2/cm未満の場合には、清涼肩パット11の形状安定性を十分に高めることができない。また、曲げ剛性が3.0gf・cm2/cmを越える場合は風合いが硬すぎてなじみが悪くなるおそれがある。 【0020】中材14は、軟質又は硬質の部材により平面半円形状、側面及び側断面三日月形状に形成されている。この中材14を構成する部材としては、形状安定性(保型性)が高いうえ洗濯寸法変化率が低いことから、軟質又は硬質ポリウレタン(ポリウレタンフォーム又はポリウレタンスポンジ)が好ましい。この中材14としては、清涼肩パット11に必要とされる保型性能に応じて、軟質又は硬質のポリウレタンが適宜選択して使用されるが、着心地が良好であることから軟質ポリウレタンが最も好適に使用される。 【0021】さらに、この中材14としては、清涼肩パット11の通気性を高めるために、隣接する空胞同士が小孔を介して連続的に通じている連続気泡状態にあるポリウレタンにより構成されているのが好ましい。さらに、図1(c)に模式的に示されるポリウレタン31において、ほぼ球状に形成された空胞32の直径の平均値としては、好ましくは1mm以上、より好ましくは1〜3mm、より一層好ましくは1〜2mm、さらに好ましくは1〜1.5mmであるとよい。前記直径の平均値が1mm未満の場合には、連続気泡状態とはなり難く、清涼肩パット11の厚み方向の通気性を十分に高めることができない。また、前記直径の平均値が3mmを越える場合には、ポリウレタン31の形状安定性が著しく低下するおそれがある。 【0022】この中材14を構成するポリウレタン(厚さ10mm)においては、厚み方向の通気性(JIS.L.1096.A法)が好ましくは100cm3/cm2・sを越え400cm3/cm2・s以下、より好ましくは150〜300cm3/cm2・s、さらに好ましくは200〜250cm3/cm2・sである。この厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s以下の場合には、清涼肩パット11全体の厚み方向の通気性が100cm3/cm2・sを下回ってしまい、十分な通気性が得られない。また、前記通気性が400cm3/cm2・sを越える場合には、中材14の形状安定性が十分に得られないおそれがある。 【0023】また、この中材14の厚みの最大値(肩先中央部)としては、好ましくは5〜15mm、より好ましくは8〜12mmであるとよい。この中材14の厚みの最大値が5mm未満の場合には、清涼肩パット11に十分な形状安定性を付与することができないおそれがあるうえ、衣服の肩部にボリューム感を与えることが困難になる。逆に15mmを越える場合には、厚み方向の通気性が低下し、暑さや蒸れ感を十分に軽減させることができなくなるおそれがある。 【0024】さて、上記清涼肩パット11を製造する際には、まず、経編み緯糸挿入ニット21を半円形状に裁断して底材12及び天井材13を準備するとともに、平面半円形状、側面三日月形状に形成されたポリウレタン31からなる中材14を準備する。次に、図1(a)に示されるように中材14の上下面に天井材13と底材12とを重ね合わせた後、底材12、中材14及び天井材13を上下に繋ぎ合わせて密着させるように縫合糸15により縫合させることによって、清涼肩パット11が製造される。なお、この清涼肩パット11においては、底材12の経方向に天井材13の緯糸23が延びるように組合わせられており、全体として経・緯全ての方向に高い曲げ剛性が付与されている。 【0025】上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。・ 実施形態の清涼肩パット11は、中材14と、その中材14の表面を覆う底材12及び天井材13とを備えているうえ、厚み方向の通気性が100cm3/cm2・s以上であり、かつ洗濯寸法変化率が2.0%未満となるように構成されている。このため、この清涼肩パット11は、高い通気性を有していることから蒸れ難く、衣服に高い涼感を付与することができるとともに、高い寸法安定性を有し洗濯寸法変化率が著しく小さいことから手軽に洗濯することができ、衣服を清潔に保つのを容易にすることができる。特に、この清涼肩パット11は、夏物スーツに適しており、夏に特徴的な高温多湿による暑さや蒸れ感を軽減させ、着用時の着心地及び快適性を容易に高めることができる。さらに、この清涼肩パット11は、水洗い洗濯を手軽に行うことができることから、多量の発汗により汚れやすい夏物スーツを常に清潔に保つのが容易である。 【0026】・ 空胞が隣接空胞と小孔で通じている連続気泡状態となるように発泡させたポリウレタンにより中材14が構成されていることから、通気性を顕著に高めることができる。特に、前記従来の肩パットにおけるフェルト又は中綿製の中材では、繊維密度を高めることにより高い形状安定性が得られるようになっていたことから通気性が著しく低かったが、この清涼肩パット11の中材14では発泡により高い通気性と形状安定性(保型性)とが同時に得られるようになっている。 【0027】また、中材14を構成するポリウレタンの発泡率を変化させて空隙率を調節することにより、所望とする通気性及び形状安定性を容易に得ることができるという利点も有する。さらに、ポリウレタンは、空隙率が高いことから風通しが良好であるうえ、軽量化を図るのが著しく容易である。加えて、ポリウレタンは、洗濯寸法変化率が著しく小さい(縮みにくい)ことから極めて手軽に洗濯を行うことができるうえ、水はけが良好であることから乾燥も早い。 【0028】・ 底材12及び天井材13が曲げ剛性0.4gf・cm2/cm以上のポリエステル布帛により構成されていることから、清涼肩パット11の形状安定性が高いうえ、その表面全体に滑らかな曲面を容易に形成させることができ、衣服に高い審美性を付与することができる。さらに、底材12及び天井材13を熱融着繊維混合布帛又は熱融着繊維からなる布帛により構成することによって、経又は緯方向の曲げ剛性を容易に0.4gf・cm2/cm以上にすることができる。加えて、熱融着繊維自体の吸水性及び吸湿性が著しく低いことから、蒸れ難いうえ洗濯時に吸水し難く、寸法の変化を引き起こし難いという利点も有している。 【0029】・ 空胞32の平均径が1mm以上となるように発泡させたポリウレタン31により中材14が構成されていることから、清涼肩パット11の通気性を容易に高めることができる。また、繊維間隙dが1mm以上となるように織・編製したメッシュ状の布帛により底材12及び天井材13が構成されていることから、清涼肩パット11の通気性を容易に高めることができる。 【0030】 【実施例】以下、前記実施形態を具体化した実施例及び比較例について説明する。 (実施例1)底材12及び天井材13として東海サーモ社製のNK7513芯地を使用した。この芯地は、経糸22がポリエステルフィラメント75d(デシテックス)/24f(フィラメント)、緯糸23が熱融着繊維混合(15%混合)のポリエステル100%紡績糸1/13で構成された経編み緯糸挿入ニット21で整理加工、熱処理されたものである。これら底材12及び天井材13の通気性はいずれも400cm3/cm2・s以上である。中材14には通気性が350cm3/cm2・sのポリエーテル系ポリウレタン100%(アキレス社製のG−47)を使用した。肩先中央部の厚み(最大厚)が10mmになるように所定の大きさに裁断、積層した後、ポリエステル糸15にて縫合することにより、図1(a)に示されるような清涼肩パット11を作製した。 【0031】(実施例2)底材12及び天井材13として東海サーモ社製のNF4113芯地を使用した。この芯地は、経糸22がポリエステル40/1、緯糸23が熱融着繊維混合(15%混合)のポリエステル100%紡績糸1/13で構成された織物で整理加工、熱処理されたものである。これら底材12及び天井材13の通気性はいずれも200cm3/cm2・s以上である。中材14には通気性が350cm3/cm2・sのポリエーテル系ポリウレタン100%(G−47)を使用した。肩先中央部の厚みが10mmになるように所定の大きさに裁断、積層した後、ポリエステル糸15にて縫合することにより、図1(a)に示されるような清涼肩パット11を作製した。 【0032】(比較例1)底材12及び天井材13として東海サーモ社製のNK7513芯地を使用した。中材には通気性が50cm3/cm2・sのポリウレタン100%を使用した。肩先中央部の厚みが10mmになるように所定の大きさに裁断、積層した後、ポリエステル糸15にて縫合することにより肩パットを作製した。 【0033】(比較例2)天井材としてポリエステル100%不織布、中材として中綿、底材としてポリエステル100%ニードルフェルトを使用し、肩先中央部の厚みが10mmになるように所定の大きさに裁断、積層した後、ポリエステル糸15にて縫合することにより肩パットを作製した。 【0034】<肩パットの評価>上記各実施例及び比較例で得られた肩パットについて、厚み方向の通気性、洗濯寸法変化率及び1着当たりの重量を測定評価した。通気性についての試験方法はJIS.L.1096.A法による。洗濯寸法変化率はJIS.L.1096.G法(平干し)による。結果を表1に示す。 【0035】 【表1】
さらに、各実施例及び比較例の肩パットについて、洗濯していない肩パットと洗濯後の肩パットとをモニター11人に同時に手渡し、嵩の小さな方を選ばせた。なおこのとき、各モニターに手渡された肩パットは、洗濯したものか否かが完全に伏せられた状態で試験を行った。そして、各実施例及び比較例の肩パットについて3回同じ試験を行い、モニターの過半数が3回とも正解した肩パットを×、そうでなかったものを○として表1の形態安定性欄に示した。また、各実施例及び比較例の肩パットについて、その裏面側5cm離れた位置から息を吹きかけ、表面側5cm離れた位置に手をかざし、手で息が感じられたか否かのアンケートをモニター10人に対して行った。そして、モニターの75%以上が息を感じた肩パットを◎、過半数が息を感じたものを○、過半数が感じなかったものを×として表1の清涼感欄に示した。 【0036】さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。 ・ 前記表材を熱融着繊維混合布帛又は熱融着繊維からなる布帛により構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の肩パット。 【0037】・ 前記芯材を軟質ポリウレタンにより構成したことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の肩パット。このように構成した場合、衣服の着用時に芯材が容易に弾性変形することから、空胞の内部に保持されている空気が外部に放出されやすく、暑さ及び蒸れ感を容易に軽減させることができる。 【0038】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。請求項1から請求項4に記載の発明の肩パットによれば、高い通気性及び寸法安定性を有し、蒸れ難いうえ手軽に洗濯することができる。請求項5に記載の発明の衣服によれば、高い通気性及び寸法安定性を有する肩パットを備えていることから、蒸れ難いうえ手軽に洗濯することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594040198 【氏名又は名称】東海サーモ株式会社 【住所又は居所】岐阜県大垣市大井四丁目53番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月19日(2002.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−278019(P2003−278019A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月2日(2003.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2002−76174(P2002−76174) |
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