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【発明の名称】 ライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造
【発明者】 【氏名】大嶋 正康
【住所又は居所】東京都練馬区平和台1丁目15番3号 大嶋産業株式会社内

【氏名】大嶋 隆寛
【住所又は居所】東京都練馬区平和台1丁目15番3号 大嶋産業株式会社内

【要約】 【課題】交通安全等対策、地震対策等のための衝撃荷重緩衝用として用いるライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造の改良。

【解決手段】硬すぎも柔らかすぎもない適度な弾性で衝撃加速度等外力を均一に分散して支える特性をもつ圧力分散性スポンジ素材を以て緩衝芯主体1を構成し、この緩衝芯主体1の上・下衝撃受側面に当該緩衝芯主体1よりも硬い硬度を備えたスポンジ素材製の緩衝芯副体2,3を積層して衝撃吸収中芯4として成ることを特徴とするものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衝撃加速度を吸収できる素材製の緩衝芯主体の衝撃受側面に当該緩衝芯主体よりも硬い硬度を備えた素材製の緩衝芯副体を積層して成ることを特徴とするライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、交通安全等対策、地震対策等のための衝撃荷重緩衝用として用いるライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来知られている、交通安全等対策のための衝撃荷重緩衝用として用いられている幼児用、成人用のライフジャケット等は、ウレタン製中芯入りのものであり、またはキルティング材製のもの等であった。
【0003】これ等ライフジャケットは、その着用者が衝突事故等に遭遇したときに、当該ライフジャケットの上にシートからの離脱を防ぐために掛けたシートベルトとによって着用者を拘束し、よって安全を確保するようにしたものである。
【0004】しかし乍ら、この場合、シートベルトがライフジャケットを介して当った身体の局部的個所に特に強い衝撃荷重(たとえば10kgの乳幼児に衝撃加速度60Gがかかった場合、その力は600kgfである)が加わって、同個所が赤くなったり黒ずんだりする事故や、内臓、骨格が損傷される事故が比較的多く発生している。
【0005】因みに、ウレタン素材やキルティングは、上記600kgfという常識外の衝撃荷重を吸収するには、殆ど効力をもたないと言ってよい。
【0006】そこで、上記のような事故を皆無にする、あるいはできるだけ少なくすることが極めて重要なことである。
【0007】従来、この種のライフジャケット等は、上記重要点を満足させることのために種々の工夫を施されて来ているが、充分とは言えないものばかりであった。
【0008】そして、より充分に優れたライフジャケット等への要望も勿論多くあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したような現状に鑑み、要望に応えるライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造を新規に提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明に係るライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造は、衝撃加速度を有効に吸収できる素材製の緩衝芯主体の衝撃受側面に当該緩衝芯主体よりも硬い硬度を備えた素材製の緩衝芯副体を積層して成るものである。
【0011】
【実施例】図1およびず2に示す第1実施例は、硬すぎも柔らかすぎもない適度な弾性で衝撃加速度等外力を均一に分散して支える特性をもつ圧力分散性スポンジ素材を以て緩衝芯主体1を構成し、この緩衝芯主体1の上・下衝撃受側面に当該緩衝芯主体1よりも硬い硬度を備えたスポンジ素材製の緩衝芯副体2,3を積層して衝撃吸収中芯4としたものであって、この衝撃吸収中芯4をシートベルトが当接する身頃部分5、6内に入れた乳幼児用ライフジャケット7である。
【0012】図3および図4に示す第2実施例は、硬すぎも柔らかすぎもない適度な弾性で衝撃加速度等外力を均一に分散して支える特性をもつ圧力分散性スポンジ素材を以て緩衝芯主体1を構成し、この緩衝芯主体1の上・下衝撃受側面に当該緩衝芯主体1よりも硬い硬度を備えたスポンジ素材製の緩衝芯副体2,3を積層して衝撃吸収中芯4としたものであって、この衝撃吸収中芯4を前・後・底面壁8,9,10内に入れたパソコン用鞄(ケース)11である。
【0013】また、上記実施例で使用した圧力分散性素材は、ヴィスコエラスチックフォーム素材であって、商品名;テンピュ−ルとして提供されているものである。
【0014】このヴィスコエラスチックフォーム素材は、受けた圧力を均一に分散する機能、硬すぎも柔らかすぎもない適度な弾性と粘性を備えていて快適な状態で物を支える機能、一点に負担が集中してしまわない機能を備え、通気性もよい特性、湿気もこもらない特性を有しているものである。
【0015】
【作用】本発明に係るライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造は、上記のように衝撃加速度を吸収できる素材製の緩衝芯主体の衝撃受側面に当該緩衝芯主体よりも硬い硬度を備えた素材製の緩衝芯副体を積層して成るので、緩衝芯副体の外面に他物が衝突した場合には、当該緩衝芯副体が衝撃加速度等外力を受けてからこれを緩衝芯主体が分散して受けることになるものであって、緩衝芯主体の局部的個所のみが大きく変形しないで全体が衝撃加速度等外力に見合った分の厚さの範囲で変形するものであり、厚さ的には変形すなわち潰れが極端に小さくなるものである。
【0016】本発明者は、緩衝材を用いない場合について、ウレタンシートを用いた従来例の場合について、衝撃吸収中芯を用いた本発明の場合についての比較試験を行って、次のような結果を得ることができた。
緩衝材を用いない場合・・・・・最大衝撃加速度は52Gを観測した。
ウレタンシートを用いた場合・・最大衝撃加速度は45Gに減じた。
衝撃吸収中芯を用いた場合・・・最大衝撃加速度は30Gに減じた。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯は、上記したように厚さ的には変形すなわち潰れが極端に小さくなった状態で衝撃加速度等外力を広い範囲に分散して受けるものであって、衝突事故等に遭遇したときに、局部的個所に特に強い衝撃荷重が加わって同個所が赤くなったり黒ずんだりする事故や、内蔵、骨格が損傷される事故をできるだけ少なくすること、あるいは皆無にすることに顕著に貢献するものであって、上記要望に応えるライフジャケット、安全用具、鞄、防災頭巾等の衝撃吸収中芯の構造を提供するという所期の目的を完全に達成する著効を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】501431464
【氏名又は名称】大嶋産業株式会社
【住所又は居所】東京都練馬区平和台1丁目15番3号
【出願日】 平成14年3月20日(2002.3.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−278011(P2003−278011A)
【公開日】 平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願番号】 特願2002−79188(P2002−79188)