| 【発明の名称】 |
衣 類 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴置 勉 【住所又は居所】京都府宮津市惣262 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
【氏名】早田 茂夫 【住所又は居所】京都府宮津市惣262 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
【氏名】秋枝 伸午 【住所又は居所】京都府宮津市惣262 グンゼ株式会社アパレル事業本部内
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| 【要約】 |
【課題】衣類の縫合部を無くしさらに端部の厚みを生地の厚みまで減少させるとともに、衣類端部の接着端部の着用上の硬度感を減少させ着用感を向上させる衣類を提供するものである。
【解決手段】伸縮性身生地と伸縮性を有するテープ状当て生地から構成される衣類において、前記当て生地を前記身生地の所望する部位の縁部端部より0.5mm〜5.0mm内側に熱可塑性を有する樹脂により熱圧着手段により接着し当接するとともに熱可塑性を有する樹脂による熱圧着手段が身生地および前記当て生地のすくなくとも一方の接着面に前記熱可塑性を有する樹脂がドット状またはシート状に形成され、熱圧着されたものであることを特徴とする衣類。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸縮性身生地と伸縮性を有するテープ状当て生地から構成される衣類において、前記当て生地を前記身生地の所望する部位の縁部端部より0.5mm〜5.0mm内側に熱可塑性を有する樹脂を介し熱圧着手段により接着し配設したことを特徴とする衣類。 【請求項2】熱可塑性を有する樹脂による熱圧着手段が身生地および前記当て生地のすくなくとも一方の接着面に前記熱可塑性を有する樹脂を、ドット状に塗布またはシート状に積層し、熱圧着されたものであることを特徴とする請求項1に該当する衣類。 【請求項3】熱可塑性を有する樹脂がポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂、の中から選ばれた樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2に該当する衣類。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性生地が一部に用いられた衣類であって、当該衣類の所望する端部に伸縮性を付与するために伸縮性テープ状生地を熱可塑性樹脂を用いて熱溶融接着手段により接着してなる衣類に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、パンツやアンダーシャツ等の衣類のウェスト部や裾の穿き口には伸縮性のあるゴムテープ状の生地が縫着あるいは接着等の手段により装着され、身体にフィットさせたりずり下がりを防止させたりするために広く用いられている。 【0003】これらの下着は、たとえばショーツの場合は生地を身頃や股下等の部品形状に裁断し、これらの部品をミシン等によって縫合するとともにウェスト部や裾口周囲にテープ状の生地をゴム紐などと共にかぶせ縫合して構成されている。 【0004】このため、縫合部分の生地が重なり合って分厚くなり、とくに婦人用のショーツなどフィット性の高いアウターウェアを着用した場合、ショーツの裾ラインやウェストラインがアウターウェアの外側に反映して着用外観を損ねるという問題が発生する。さらに、これらの多くの部品を人手によりミシンなどを用いて縫合して作製しているために多くの工数を要している。これらの課題を解決するために、実用新案第3055374号や実用新案第2585957号などにみられるように、熱可塑性樹脂等を用いて熱接着手段により各部品を接続して、厚みの増大の防止と工数の減少を図っている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】これらの実用新案第3055374号や実用新案第2585957号などにみられるような方法では、衣類の端部はテープ生地または身生地が折り返されて接着されているために依然として課題は解決されていないのが現状である。さらに接着層が端部にまで達している実施例もあり、この場合硬くなった端部生地が着用時に肌を刺激し着用感を損なうという問題も発生する。さらに、繰り返し着用し洗濯をしても接着面が剥離しないような強固な接着硬度が要求されるが、同時に伸縮性を維持しかつ着用感を損なわないような柔軟性も必要である。 【0006】また、上記の実施例ではいずれもシート状の接着材を用いているが、これは衣服の接着部の伸度および風合いが接着材の特性に左右されるため接着材の選択が重要である。言い換えると、接着材によっては伸びが不十分であったり、肌触りが悪化したり、接着強度が不十分であったりする恐れがある。本発明は、衣類の縫合部を極力無くしさらに端部の厚みを生地の厚みまで減少させるとともに、衣類端部の接着端部の着用上の硬度感を減少させ着用感を向上させる衣類を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を解決するために、伸縮性身生地と伸縮性を有するテープ状当て生地から構成される衣類において、前記身生地の所望する部位の縁部端部より0.5mm〜5.0mm内側に前記当て生地を熱可塑性を有する樹脂により熱圧着手段により接着し衣類を構成するものである。とくにフィット性の高いアウターウェアを着用した場合、アウターウェアの外側に反映して着用外観を損ねることが多いショーツの裾ラインやウェストラインに適用することが最も適切である。しかしこの他アンダーウェアーの首まわり、袖口、裾回りやブラジャーの脇背バンドの上下端部、肩紐などにも適用されるものである。 【0008】前記実施例にみられるように該テープ状当て生地と該接着樹脂と身生地とが同一線上に揃って接着された場合、着用時肌を刺激して着用感を損ねている。このため、本発明においては伸縮性を有するテープ状当て生地を身生地縁部から0.5mm〜5.0mmずらせて接着している。この結果、生地の縁端部が薄く構成され、一般に比較的柔軟性を有するように設計された身生地の端縁部のみが肌を押圧するので着用感が向上する。本発明によるショーツの実施例では0.5mm〜1.0mmずらせた場合が最適であったが生地の厚みや素材および接着樹脂の硬度と厚みおよび生地の弾力性の強弱などによって適宜の値を決めれば良い。 【0009】接着手段については、熱可塑性を有する樹脂を身生地および前記当て生地のすくなくとも一方の接着面にドット状に塗布し熱圧着する。これは接着後の接着樹脂がドット状に独立しており、生地の伸縮性を阻害しないために接着樹脂自身の伸縮性に左右されない特徴がある。すなわち硬度の高い接着力の強い接着樹脂を使用できるなどの特長がある。また柔軟性を有する樹脂を用いる場合はシート状の樹脂を積層しても構わない。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明におけるショーツにおける実施例について説明する。第1図はショーツの正面図であるが、このショーツは前身頃2と後身頃3と伸縮性テープ状当て生地3、5、6および股下布8から構成され、ウェスト部10および裾部11、11に伸縮性テープ状当て生地3、5、6がそれぞれの部位にドット状に転写した接着樹脂7にて接着されている。 【0011】接着位置は生地端部から0.5mm〜1.0mmずらせて接着している。接着手段は先ずショーツを構成する身生地部品と伸縮性テープ状当て生地を所定の形状に裁断し、前記伸縮性テープ状当て生地の片面に一般に行われている公知の手段にてポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂のいずれかををドット状に転写した後、身生地の裏側に0.5mm〜1.0mmずらせて配置し、熱プレス機にて溶着する。さらに股下布8についても同様に、シック布9にポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂のいずれかをドット状に転写した後、股下布8の裏側に両裾部端部から0.5mm〜1.0mmずらせて配置し、熱プレス機にて溶着する。 【0012】接着後、前記各部品のうち前身頃2と後身頃5および股下布8を縫合手段によって接合し、ショーツを形成する。この場合、接合手段についてはミシンによる縫合によらず上記の接着手段でも良い。本実施例においてはウェスト部、裾部および股下部の着用感の向上を主たる目的にしているためにかかる手段としているのである。 【0013】本発明の実施例のひとつであるポリアミド系ホットメルト樹脂を接着材として使用したショーツの場合の詳細な実施の形態を説明すると、身生地はナイロン67%、ポリウレタン15%、綿18%からなるハーフトリコット生地を使用し、テープ状接着当て生地はナイロン80%、ポリウレタン20%からなるサテンネット生地を使用している。そして、このテープ状接着当て生地に前記接着材をドット状に転写して形成した後、身生地端部から0.5mm〜1.0mm内側にずらせて配置し、熱プレス機にて加熱溶着し各部品を形成する。さらにこの部品を接合してショーツを形成するが、実施例の場合両脇と股下部を接合しており、この接合部は接着もしくは縫合のいずれの手段でも良い。 【0014】ウエスト部と裾部のテープ状当て生地の身生地接着面側に4ドット/cm〜20ドット/cmの範囲でドットを形成するのが望ましいが、実施例では7ドット/cm〜8ドット/cmの範囲で形成している。これは後工程にて身生地と熱溶着したときに圧着によりドットが扁平に拡大しても隣接するドット同士が併合しない範囲であることが必要であり、さらに生地の伸縮性を保つためには十分なドット間隙を有していることが必要である。ドットの直径はドット形成時0.7mmであり、熱圧着後は0.75mmとなり熱圧着後の生地に対するドット占有面積率は25%である。したがって本発明の実施例の場合接着部の生地の75%はフリーな状態で伸縮可能であり、接着による伸度の制約は極めて少ないのが特徴である。また接着材自身を十分な伸縮性のあるものを選択することにより伸縮性はさらに良好なものになる。 【0015】熱溶着の各部の伸びの状況は、ウエスト部200%、裾部150%でありショーツとしては十分な伸度を有している。 【0016】 【発明の効果】端部の厚みを生地の厚みまで減少させ、アウターに反映させないようにするとともに、衣類端部の接着端部の着用上の硬度感を減少させ着用感を向上させる衣類を提供できる。 【0017】接着がドット状に構成されているため接着材の硬度による着用感の影響を受けにくいために接着力を向上させることが出来、接着剤の選択範囲が広くなり接着強度の向上とともに接着材コストの低減が見込まれる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001339 【氏名又は名称】グンゼ株式会社 【住所又は居所】京都府綾部市青野町膳所1番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月5日(2002.3.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−253510(P2003−253510A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月10日(2003.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−59053(P2002−59053) |
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