| 【発明の名称】 |
水 着 |
| 【発明者】 |
【氏名】一杉 喜重 【住所又は居所】東京都千代田区九段北1−5−5 セダージャパン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】水中での軽い運動を行う場合に好適な水着であって、保温性に優れた水着を提供する。
【解決手段】伸縮性を持つ遮水層3の両面に伸縮性を持つ布帛4を積層した複合素材からなる保温布1と、該保温布1よりも伸縮性が大きい透水性の伸縮布2とを繋ぎ合わせて水着を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸縮性を持つ遮水層の両面に伸縮性を持つ布帛を積層した複合素材からなる保温布と、該保温布よりも伸縮性が大きい透水性の伸縮布とを繋ぎ合わせた水着。 【請求項2】 前記保温布を少なくとも上体前部に配置した請求項1に記載の水着。 【請求項3】 前記遮水層が樹脂又はゴム組成物のフィルムである請求項1又は請求項2に記載の水着。 【請求項4】 前記布帛が中空糸条の織物又は編物である請求項1〜3のいずれかに記載の水着。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水中での軽い運動を行う場合に好適な水着に関し、更に詳しくは、保温性に優れた水着に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、アクアビクスなどと呼ばれる水中での軽い運動が広く普及している。このような水中での運動は、腰や膝への負担を軽減しながら筋力の向上が可能であるため、傷害時の身体機能の回復や高齢者の体力維持などを目的として盛んに行われている。 【0003】しかしながら、水中での運動は筋力の向上には有効であるものの、浸水時間が長くなると体温の低下を招き、特に高齢者にとっては健康上好ましい環境ではなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水中での軽い運動を行う場合に好適な水着であって、保温性に優れた水着を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の水着は、伸縮性を持つ遮水層の両面に伸縮性を持つ布帛を積層した複合素材からなる保温布と、該保温布よりも伸縮性が大きい透水性の伸縮布とを繋ぎ合わせたことを特徴とするものである。 【0006】上記遮水層と布帛とを積層してなる複合素材は、その遮水層が内外での水の出入りを遮断するため水に濡れたときの保温性に優れている。また、上記複合素材からなる保温布とそれよりも伸縮性が大きい伸縮布とを繋ぎ合わせているので、水着としての着脱性や運動性を損なうことはない。そのため、上記水着は水中で運動を行う場合などに好適である。 【0007】本発明において、保温布は少なくとも上体前部に配置することが好ましい。つまり、身体のうち心臓に近い部分に保温布を配置すれば、より効果的な保温効果が得られる。複合素材を構成する遮水層には樹脂又はゴム組成物のフィルムを用いることが好ましい。一方、複合素材を構成する布帛には中空糸条の織物又は編物を用いることが好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付の図面を参照して具体的に説明する。 【0009】図1〜図3は本発明の実施形態からなる水着を示すものである。本実施形態の水着は、図1及び図2に示すように、上体を被覆する上着10と、腰から膝までを被覆するパンツ20とから構成されている。これら上着10とパンツ20は、それぞれ複数枚の保温布1と複数枚の伸縮布2とを所定の形状に縫合したものである。より具体的には、上着10は前部と後部にそれぞれ保温布1を備え、両側部にそれぞれ伸縮布2を備えていると共に、前部にファスナー11を設けた構造になっている。一方、パンツ20は前部と後部にそれぞれ保温布1を備え、両側部及び股部にそれぞれ伸縮布2を備えている。 【0010】保温布1は、いずれも伸縮性を持つ遮水層と伸縮性を持つ布帛との複合素材から構成されている。この複合素材は、図3に示すように、遮水層3の両面に布帛4を一体的に積層したものである。布帛4の肌に接する面(肌面)には起毛処理によりパイル5が形成されている。上記積層構造を有する複合素材は、遮水層3が内外での水の出入りを遮断するので、水に濡れたときの保温性が優れている。つまり、体温で温められた水が布帛4に留まって温水膜を形成するため良好な保温効果を発揮するのである。 【0011】遮水層3は、樹脂又はゴム組成物のフィルムから構成することができる。遮水層3に樹脂を使用する場合、その種類が特に限定されるものではないが、伸縮性に優れたポリウレタンなどを選択すると良い。また、遮水層3にゴム組成物を使用する場合、その種類が特に限定されるものではないが、伸縮性に優れたシリコーンゴムなどを選択すると良い。遮水層3の厚さは、その材質にも因るが、例えば10〜500μmの範囲に設定すれば良い。この厚さが厚過ぎると水着としての伸縮性が不十分になり、逆に薄過ぎると伸縮時の強度が不十分になる。 【0012】布帛4は、織物又は編物から構成すると良い。特に、編物(ニット)はそれ自体が伸縮性に富み、身体の形状に合わせて変形させることができる。但し、織物の場合であっても、捲縮糸(伸縮糸)を使用することによって布帛自体の伸縮性を得ることができる。また、十分な強度を確保することができれば、不織布の使用も可能である。布帛4の繊維には、ポリエステルやナイロンやポリウレタンなどを使用することができる。特に、中空糸条を使用した場合、水着の軽量化が可能であるばかりでなく、保温性の向上効果も期待することができる。 【0013】一方、伸縮布2は、いずれも透水性を有し、上記複合素材よりも伸縮性が大きい素材から構成されている。このような素材としては、上記複合素材に用いる布帛と同様の織物や編物を使用することができ、場合によってはネットなどを使用しても良い。伸縮布2は透水性を有しているので、保温布1と肌との間に水分が浸透して温水膜を形成し易くする。 【0014】上述した水着は、アクアビクスなどの水中での運動を行う場合に着用して使用される。この水着を着用することにより、水中での運動を行っている最中や運動後に水中から外へ出た後において、優れた保温性を得ることができる。また、上記水着は、複合素材からなる保温布1と、その複合素材よりも伸縮性が大きい素材からなる伸縮布2とを繋ぎ合わせているので、着脱が容易であり、運動性に優れ、しかも着用時に圧迫感を殆ど感じることがない。 【0015】上述した水着において、上体前部に配置される保温布1は少なくとも着衣時に心臓に対応する部分を覆うようになっていることが望ましい。そのため、図1のように前身頃と後身頃とを面状に重ね合わせたときの全幅の60〜80%の幅で中央部を覆うようにする。保温布1は前身頃だけでも良いが、前身頃と後身頃との両方に設けることが望ましい。保温布1が小さ過ぎると保温効果が不十分になり、逆に大き過ぎると運動性の低下を招くことになる。 【0016】上述した実施形態では水着を袖無しの上着とパンツから構成した場合について説明したが、本発明では水着の具体的な構成が特に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、上着10に袖12を付けることができる。この袖12は、その長さが特に限定されるものではなく、図示のように半袖であっても良く、或いは七分袖であっても良い。袖12の素材としては、保温布1の素材及び伸縮布2の素材のいずれを使用しても良い。また、図5に示すように、上着とパンツとを一体化したワンピース15を構成しても良い。 【0017】 【実施例】水着を着用して水温31℃のプールで軽い運動(アクアビクス)を15分間行い、その運動前後の体表面温度を上半身で測定した。 【0018】その結果、本発明の水着を着用した場合、水中運動後の体温が約1.3℃上昇した。一方、本発明の水着と同じ形状であって透水性の布地からなる水着を着用した場合、水中運動後の体温が約0.4℃低下した。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように本発明の水着は、伸縮性を持つ遮水層の両面に伸縮性を持つ布帛を積層した複合素材からなる保温布と、該保温布よりも伸縮性が大きい透水性の伸縮布とを繋ぎ合わせたものであるから、水に濡れたときの保温性に優れ、水中で運動を行う場合などに好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593094729 【氏名又は名称】セダージャパン株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区九段北1−5−5
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| 【出願日】 |
平成14年2月15日(2002.2.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−239113(P2003−239113A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−38404(P2002−38404) |
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