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【発明の名称】 非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類
【発明者】 【氏名】山下 浩平

【要約】 【課題】非接触式ICカードによる認証を外観を損なわずにハンドフリーで行える手段を提供する。

【解決手段】手や手首をカード自動認証機に軽く触れさせるだけで認証を行えるよう、カードを入れておくポケットを手袋や背広の袖口に備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上半身及び腕、手の部分に着用する手袋及び衣類であって、その腕もしくは手部に外見から容易に判別できないように非接触式ICカードを装着可能に配置したカード挿入部を具備することを特徴とする非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類に関する。
【従来の技術】近年はプリペイドカードの普及がめざましく、現金を財布から出さずに支払いをすますことが増えてきている。例えば、スキー場においては、リフト券は以前は単に見せるだけで真偽を確認していたものが、最近ではバーコードを印刷し、バーコードリーダーによって真偽を確認できるタイプのものがほとんどとなってきた。
【0002】また鉄道においては定期券は以前のような印刷された日付や区間を駅員が見て真偽を判別していたものが、今では磁気カードとなって自動改札機をとおすことで磁気データを読みとり、その真偽をすばやく正確に認証することが広く行われている。
【0003】また、磁気カードやバーコード印刷カードではいちいちカード入れ、定期券入れからカードを出す必要があったが、非接触式のICカードを使用してカードを入れたままのカード入れ、定期券入れを接触させるだけで認証するシステムが実用化されている。
【0004】例えば、東日本旅客鉄道株式会社が平成13年11月18日から実用化したICカード認証システム「suica」(登録商標、登録番号第4430532号)は、非接触式ICカードによる定期券およびプリペイドカード認証システムであり、これを使用することで図1に示すように利用者は定期券入れ1からカードを出すことなく、入れたままで自動改札機2のカード検出部3に軽くタッチするだけで認証が行われ、改札口を通過することが出来る。
【0005】このような非接触式ICカードは現在開発が進み、信頼性、機能、価格といった面で充分実用化出来るレベルになってきたことから、これからおおいに普及が見込まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような非接触式ICカードで認証を行う場合、カードをカード検出部に近づける必要があるから、ポケットからカード入れを出す必要があり、利用者にとっては完全にハンドフリーで利用するというわけにはいかないという課題があった。また、スキーウェアなどではバーコード式のカードを挿入する目的の挿入部を持つものがあるが、バーコードの読みとりのため外部から容易にカードが見られる構造になっており、デザイン上好ましくないという課題があった。
【0007】本発明は斯かる実情に鑑み、利用者が完全にハンドフリーで利用でき、外観上は容易にわからない非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類は、カードを外部から見えず、認証可能な位置に配置することを可能にするものである。
【0009】上記手段によれば非接触式ICカードをカード入れを出さずにカード検出部に近づけることが可能になるという作用が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0011】図2〜図5は発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付した部分は同一物を表しており、基本的な構成は図1に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図2に示す如く、カードを入れておくポケットを備えた衣類に、非接触式ICカードを目立たぬよう入れておき、その部分をカード自動認証機に軽く触れさせるだけで認証を可能にした点にある。
【0012】<実施の形態1>図2は実施の形態1の背広の袖口にカードを装着する方式の概略構成図である。本実施の形態では東日本旅客鉄道株式会社のsuicaカードを例に用いて説明する。本実施の形態は、背広の袖口の手の甲側にカードを挿入可能なポケットを生成しておき、そこにsuicaカードを挿入して使用するものである。
【0013】図2の背広の袖口4の内側にはカードを挿入するための挿入ポケット5と、カード脱落防止のためのマジックテープ(登録商標)によるカバーまたはファスナーによる開閉部6を設けており、外観上はカードを装着していることは容易にはわからないようになっている。
【0014】これを使用する場合は、まず挿入ポケット2にsuicaカードを入れ、次にカード脱落防止のためのマジックテープによるカバーまたはファスナーによる開閉部3を閉じる。この状態でそのまま背広を着用して使用する。駅の自動改札機では、図3のようにカードを挿入した背広の袖口7を自動改札機2のカード検出部3に軽くタッチするだけで認証が行われ、改札口を通過することが出来る。
【0015】また、カードのポケットは袖口でなく肘の部分でも同様の効果が得られる。
【0016】<実施の形態2>図4は実施の形態2の手袋型カード装着方式の概略構成図である。本実施の形態では非接触式ICカードによるスキー場でのリフト券を例に用いて説明する。本実施の形態は、手袋の手の甲側にカードを挿入可能なポケットを生成しておき、そこにリフト券を挿入して使用するものである。
【0017】図4の手袋8にはカードを挿入するための挿入ポケット9と、カード脱落防止のためのマジックテープによるカバーまたはファスナーによる開閉部10を設けている。このカバーまたは開閉部は、雪が入ることも同時に防止している。
【0018】これを使用する場合は、まず挿入ポケット9にリフト券を入れ、次にカード脱落防止のためのマジックテープによるカバーまたはファスナーによる開閉部10を閉じる。この状態でそのまま手にはめて使用する。リフト乗り場では、図5のようにカードを挿入した手袋11の甲をカード認証機12に軽くタッチするだけで認証が行われ、リフトに乗ることが出来る。
【0019】また、スキー場においても実施例1と同じく、上着の袖口或いは肘の部分に前記挿入部を設けても同様の効果が得られる。
【0020】尚、本発明の非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1に記載の非接触式ICカード装着可能な手袋及び衣類によれば、実施の形態1では、これによって利用者は背広のデザインを損ねることなしに、ポケットから何も出すことなく改札口を通過することが出来るという効果が得られる。
【0022】朝の通勤時間帯では駅の改札口は大変混雑し、ポケットから定期券入れを出す時間だけでも混雑を助長しているので、利用者の手間が省けるという利用者側の利便性だけでなく、改札口での混雑を緩和できるという事業者にとっての利便性もある。
【0023】また、実施の形態2では、これによって利用者はスキーウェアのデザインを損ねることなしに、ポケットから何も出すことなくリフト乗り場を通過することが出来るという効果が得られている。
【0024】スキー場では厚いスキーウェアを着用し、手袋をしていて手にはストックを持っているので特に初心者は動作が不自由であり、ハンドフリーでリフトに乗れることは利用者にとって大きな利便性がある。
【0025】また、事業者にとってはリフト乗り場での認証にいちいちバーコードリーダーや目視によるチェックを行う必要がなくなり、省人化が可能となる。
【0026】上記のように本発明は利用者の利便性向上と事業者の混雑防止、省人化という優れた効果を奏し得る。
【出願人】 【識別番号】302002672
【氏名又は名称】山下 浩平
【出願日】 平成14年1月28日(2002.1.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−221714(P2003−221714A)
【公開日】 平成15年8月8日(2003.8.8)
【出願番号】 特願2002−58031(P2002−58031)