| 【発明の名称】 |
隠蔽自在な再帰反射材付き夜光安全衣服 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 茂樹
【氏名】川妻 猛
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、夜間歩行時等の必要時のみ再帰反射性の部分を露出して光を反射させることができ、走行車両等からの視認性を増して、夜間の行動の安全を図ることがきる、手荷物にならない衣服を提供する。
【解決手段】本発明に係る夜光安全衣服は、再帰反射素材部が、隠蔽又は露出可能に設けられている。ズボンの裾の裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記再帰反射素材部が、前記ズボンの裾を折返すと露出する。ズボンの裾の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記ズボンの裾を折返しを展開すると前記再帰反射素材部が隠蔽してもよい。また、スカートの裾の裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記再帰反射素材部が、前記スカートの裾を折返すと露出しうる。又は、スカートの裾の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記スカートの裾折返しを展開すると前記再帰反射素材部が隠蔽してもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 再帰反射素材部が、隠蔽又は露出可能に設けられた夜光安全衣服。 【請求項2】 ズボンの裾の裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記ズボンの裾を折返すと前記再帰反射素材部が露出する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項3】 ズボンの裾の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記ズボンの裾を折返しを展開すると前記再帰反射素材部が隠蔽する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項4】 スカートの裾の裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記スカートの裾を折返すと前記再帰反射素材部が露出する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項5】 スカートの裾の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記スカートの裾折返しを展開すると前記再帰反射素材部が隠蔽する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項6】 上着の袖の裾又はウエストバンドの裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記袖の裾又は前記ウエストバンドを折返すと前記再帰反射素材部が露出する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項7】 胸ポケットの外面の上部に前記再帰反射素材部を設け、前記再帰反射素材部を前記胸ポケットの蓋方により隠蔽し、前記蓋方を前記胸ポケットに挟入すると前記再帰反射素材部が露出する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項8】 帽子の耳隠しの内側に前記再帰反射素材部を設け、前記耳隠しを展開することにより前記再帰反射素材部が露出する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項9】 袖に被装された袖カバーの内側又は前記袖の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記袖カバーを折り返すと前記再帰反射素材部が露出する請求項1に記載の夜光安全衣服。 【請求項10】 リバーシブル衣服の片面の表面に前記再帰反射素材部を設けた夜光安全衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、夜間工事や警察官の事故処理等、夜の作業で身に付ける夜光安全衣服に関する。 【0002】 【従来の技術】夜間の道路工事で、作業者が工事用衣服に夜光性のチョッキや帯状の装着物を身に付けて作業しているのをよく見かける。これらの夜光性のチョッキ等は蛍光性、再帰反射性の素材で出来ている場合が多く、作業者が車等から身の安全を守ったり、相手に自分を認識させるために役立っている。 【0003】他にも警備員が交通誘導したり、警察官が交通事故処理したりする等、夜間業務において反射ヘルメット、夜光チョッキ等はよく用いられている。そしてこれらの装着物は上記のように、暗い所で車の運転手や、作業中の仲間等が人間の存在を認識するのに一定の効果を発揮している。 【0004】上記のような夜光チョッキや反射ヘルメットは、暗くなると衣服の上から装着する物であるので、持ち運んだり、保管したりする必要がある。従って例えば昼間の仕事が長引いだり、夜間に緊急の用が発生したりする場合を想定すると、常時携帯する必要がある。 【0005】一方で、夜間であっても、例えば警察官が捜査等する場合には目立ってはいけない場合もあり、行動の目的に応じて必要なときのみ、光に反射して人の存在を認識できる夜光性の携帯器具ないし衣服が望まれていた。 【0006】また、上記のような反射材等を用いた装着物はいずれも上半身に身につけるもので、ズボン等の下半身の着衣に装着するものは少なかった。従って、例えば車の運転者は、夜光チョッキあるいは反射ヘルメットを装着した作業者や警察官を上半身で視認していた。 【0007】しかし、歩行中の人間が対向接近する車両のヘッドライトの視界に入り、運転者に見えなくなる現象(いわゆる蒸発現象)が発生すると、上半身に装着した上記の反射材等も対向車ともども見えなくなってしまう。このような蒸発現象が起こった場合でも、足元の発光帯についてはよく確認できることが知られている。また、走行車両のヘッドライトが歩行者等を照らす場合は、まず歩行者の足元付近である。【0008】また、制服や作業着とは別に装着するため、当該制服等の衣服が本来持っている個々の使用目的に応じた形状や、デザイン、ファッシッョン性等の外観を損なうことになる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、夜間歩行時等の必要時のみ再帰反射性の部分を露出して光を反射させることができ、走行車両等からの視認性を増して、夜間の行動の安全を図ることがきる、手荷物にならない衣服を提供する。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明に係る夜光安全衣服は、再帰反射素材部が、隠蔽又は露出可能に設けられている。 【0011】ズボンの裾の裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記再帰反射素材部が、前記ズボンの裾を折返すと露出する。 【0012】ズボンの裾の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記ズボンの裾を折返しを展開すると前記再帰反射素材部が隠蔽してもよい。 【0013】また、スカートの裾の裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記再帰反射素材部が、前記スカートの裾を折返すと露出しうる。 【0014】又は、スカートの裾の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記スカートの裾折返しを展開すると前記再帰反射素材部が隠蔽してもよい。 【0015】上着の袖の裾又はウエストバンドの裏側に前記再帰反射素材部を設け、前記袖の裾又は前記ウエストバンドを折返すと前記再帰反射素材部が露出する。 【0016】胸ポケットの外面の上部に前記再帰反射素材部を設け、前記再帰反射素材部を前記胸ポケットの蓋方により隠蔽し、前記蓋方を前記胸ポケットに挟入すると前記再帰反射素材部が露出してよい。 【0017】帽子の耳隠しの内側に前記再帰反射素材部を設け、前記耳隠しを展開することにより前記再帰反射素材部が露出する。 【0018】袖に被装された袖カバーの内側又は前記袖の外側に前記再帰反射素材部を設け、前記袖カバーを折り返すと前記再帰反射素材部が露出する。 【0019】本発明に係る光安全衣服は、リバーシブル衣服の片面の表面に前記再帰反射素材部を設けている。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明に係る夜光安全衣服は、再帰反射素材部が衣服に、隠蔽又は露出可能に設けられて構成される。ここで再帰反射素材部は、例えば衣服の折り返し可能な部分の裏側に、外観上見えないように再帰反射素材を施したシート(以降「反射シート」という)を貼付することにより形成される。 【0021】再帰反射素材部の形成場所は、上記折返し部分自体の裏側でも、当該折返し部分によって平常の使用時には影になる部分でも、又は、その双方でもよい。また、リバーシブル衣服の片面を上記再帰反射素材部としてもよい。 【0022】上記再帰反射素材部を構成する反射シートは、取り付けられる位置や衣服の素材等に応じて、シールのように貼り付けたり、着脱可能に取り付けたり、組み込み縫製してもよい。夜光安全衣服の反射素材部自体が、直接反射シートを構成する布等で作られていてもよい。 【0023】また、上記反射シートは市販の製品でよく、光を反射する素材であればどんな素材であってもよい。ただし、上記発明の目的から、軽くて薄い、安価な布製又はシール状の製品が好ましい。【0024】上記再帰反射素材部は、上述のように、平常の使用時は折返し等によって外から見えないため、その衣服の持つデザインやファッション性を損なわず、機能性を損なうこともない。使用時は、例えば上記折返し部を伸ばして上記再帰反射素材部を衣服表面に露出するだけでよい。 【0025】このように露出された再帰反射素材部は、光を反射して、例えば夜間の走行車両のドライバーに自分を視認させたり、共同作業者に自分の位置を確認させるのに役立つ。 【0026】具体的には、補習や部活等で帰宅が遅れたり、工事の昼間の作業が夜にずれ込んだり、夜間に警察官が交通事故処理する場合等、予測困難な夜の行動をする場合に特に役立つ。上述したように、ヘルメットや蛍光チョッキのように外装する物と違い持ち運びや保管等が不要で、衣服の一部を伸ばしたりする等簡易に使用可能となる。 【0027】以下、本発明に係る夜光安全衣服の実施例について説明する。【0028】 【実施例1】図1は、ズボンの裾部分に上記再帰反射素材部を設ける実施例である。図1aでは再帰反射素材部10は、平常使用時の裾を折った状態において、上記裾折返しによって隠される部分に設けられている。このため、反射シートを、裾を伸ばした状態での裾表面に縫い付け、又は貼付しておけばよく、裾が折り返されている平常使用時では外観上見えることはない(図1a)。 【0029】夜になって、暗い場所で作業したり、暗路を歩いたり、自転車に乗ったりする場合は、図1bのように上記裾を伸ばして、上記再帰反射素材部10をズボンの表面に露出させる。上述したように、走行車両のヘッドライトは減光又はロービームの場合真っ先に足元の反射シートで反射され、遠い距離からドライバーに自己の存在を認識させることができるし、上述の、いわゆる蒸発現象が発生した場合でも存在を知らせることが可能となる。 【0030】ただし、この実施例では裾を伸ばすことで上記再帰反射素材部が露出するので、伸ばした裾が暗い場所での活動の邪魔になることも考えられる。 【0031】 【実施例2】そこで図1cでは、上記実施例1とは逆に、裾を折り返した時に上記再帰反射素材部10がズボンの表面に露出するようにする。即ち裾の裏側の部分に上記反射シートを貼付等し、昼間等の平常活動時に裾を伸ばしておく。【0032】通常、平常使用時に上記ズボンは最適の長さに合わされているので、夜間活動時に裾を折り返して上記反射シートが露出するとズボンは短くなり、夜の行動にも影響を与えないことが可能になる(図1d)。使用時は主として夜間であるので目立たず、活動の支障とはならず、また、上記のように車等から身の安全を守ることができる。 【0033】 【実施例3】上記ズボンの実施例はそのままスカートにも応用できる。図2aのようにスカートの裾の裏側に上記再帰反射素材部10を設けておけばよい。夜間必要時にスカートの裾を折り返せば、上記実施例で述べたズボンの場合とほぼ同様の効果を得ることができる(図2b)。 【0034】また実施例1のように、平常時にスカートの裾部に折り返しがあり、外から見えない折り返しの内側に反射シートを貼付しておいてもよい。 【0035】このように、例えば婦人警官が薄暮時に交通事故処理をしているような場合、たとえスカートを着用していても、スカートの裾の折り伸ばしだけで自己の安全性を高めることができる。 【0036】 【実施例4】また、上記再帰反射素材部10は図3に示すように、スカートやズボンの例えば側面のファスナー内部に設けられてもよい。図3a、bのようにファスナーを閉めておけば、上記実施例のように、何かの弾みで裾が乱れることもなく、平素時に上記再帰反射素材部を確実に見えなくすることができる。また、例えば夜間時に警察官が犯人を追っているような場合でも、反射シートを完全に隠すことも可能となる。【0037】ファスナーを開けば、再帰反射素材部10が露出し、光を反射させることができる(図3c)。この場合、再帰反射素材部10は裾の部分のみに設けてもよいが、ズボンの場合であれば図3bのように、腰の近くまでファスナーを延長してもよい。 【0038】 【実施例5】再帰反射素材部10は下半身部分だけでなく、ブルゾンやジャケット、ウインドブレーカー等の上着にも応用できる。図4は、ブルゾンの裾及びウエストバンド部に再帰反射素材部10を設けたものである。 【0039】この場合、原理的には実施例1〜3と同様にすればよい。即ち、ウエストバンド部を伸ばした下部に、又はウエストバンド部の裏側に反射シートを貼り付ける等して、必要に応じて露出させる。夜光チョッキのように衣服の上から装着せずに、折り伸ばしのみで反射部分を露出できるので、持ち運びの必要がなく、便利である。 【0040】 【実施例6】また、防寒衣服の袖部に応用することもできる。図5aのように上着の袖を2重にし、内側の袖表面に再帰反射素材部10を設ける。内側の袖を再帰反射素材で作っておいてもよいし、反射シートを貼っても縫い込んでもよい。 【0041】再帰反射素材部10を使用する場合は、外側の袖カバーのみ外に折り返す(図5b)。上記実施例4の場合と異なり、内側の袖がめくれないので、寒い冬場の作業時等に適している。【0042】 【実施例7】上着またはシャツ等の蓋付きポケット28(図6a)に応用してもよい。図6bはその断面図であるが、ポケット上部に再帰反射素材部10を設け、蓋方30を下ろした状態又はポケットのボタンに掛けた平常使用時には、再帰反射素材部10は外観上隠れるようにする。 【0043】再帰反射素材部10を使用したいときは、図6c,dのように、蓋方30をポケットの中にしまい込む。このように再帰反射材付きポケットは、平常使用時も、夜光安全衣服として使用時も、ファッション性を損なうことなく、簡易に夜間時の安全を確保することができる。 【0044】 【実施例8】また、ヘルメットを着衣するような作業時以外の場合でも、再帰反射素材部10を帽子に貼付して、夜間の安全を図ることができる。即ち、図7aのように、反射シートを貼付した折り返しを、帽子の後頭部又は即頭部分に取り付ける。この場合、再帰反射素材部10は耳当てであってもよい(図8a)。 【0045】平常使用時は、図7bのように再帰反射素材部10を帽子の内側にしまいこんで着用する(図7c)。また耳当てつき帽子であれば、図8bのようにファッション性を高めて使用することもできる。 【0046】 【発明の効果】本発明に係る夜光安全衣服は、衣服の折返し可能な部位等に再帰反射素材を用いた反射シートを貼付することにより、夜間歩行時等の必要時のみ当該貼付部位を裏返す等して、簡易に光を反射させることができる。 【0047】また、本発明に係る夜光安全衣服は、夜光チョッキのように衣服の上から装着する物ではなく、夜間歩行時等の必要時のみ反射部位を裏返す等して光を反射させることができる。従って、持ち運んだり、保管したりする必要がなく、暗い場所では行動目的に応じて任意に、簡単に再帰反射素材部を露出させることができ、人の存在を認識させ、夜間の行動の安全を図ることがきる。 【0048】本発明においては、再帰反射素材部を、走行車両のヘッドライトが歩行者等をまず最初に照らす、ズボンやスカートの裾に露出させることにより、より遠くから運転手に歩行者等の存在を認識させることができる。更に、人間が接近対向する車両のヘッドライトの視界に入り、夜光チョッキ等を着ていても運転者に見えなくなる、いわゆる蒸発現象が発生しても、足元付近が光を反射すれば存在を知らせることができる【0049】また、制服や作業着とは別に装着するため、当該制服等の衣服が本来持っている個々の使用目的に応じた形状や、デザイン、ファッシッョン性等の外観を損なうことがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391048049 【氏名又は名称】滋賀県
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| 【出願日】 |
平成14年1月29日(2002.1.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094248 【弁理士】 【氏名又は名称】楠本 高義
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| 【公開番号】 |
特開2003−221712(P2003−221712A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月8日(2003.8.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−20630(P2002−20630) |
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